イングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)で史上初となる男子ファーストチームの女性指揮官が誕生することになった。
フォレスト・グリーン・ローヴァーズは4日、ダンカン・ファーガソン監督(51)の解任および、ハンナ・ディングリー氏(39)の暫定監督就任を発表した。
2022-23シーズン途中にエバートンで長らくコーチを務めたファーガソン監督を招へいしたフォレスト・グリーン。しかし、チームは同シーズンのフットボールリーグ1(イングランド3部)を最下位で終えて、フットボールリーグ2(イングランド4部)への降格が決定した。
これを受け、クラブはファーガソン監督を解任。その後任として指名されたのが、ウェールズ出身の女性指揮官ディングリー氏だ。
ディングリー氏は2013年にバートン・アルビオンのアカデミーコーチを務め、2016年から2019年にかけては男子ファーストチームのコーチとしても働いた。
2019年にはフォレスト・グリーンのアカデミー・マネージャーとして採用され、イングランドの男子アカデミーチームの監督を務めた初の女性指導者に。
そして、今回暫定監督という立場ながらもEFLで史上初となる男子ファーストチームの女性指揮官となった。
オーナー時代にフォレスト・グリーンをヴィーガンクラブにした環境活動家でもあるデイル・ビンス会長は、今回の画期的な決断を以下のように説明している。
「ハンナがトップチームの暫定監督になるのは自然な選択だった。彼女はアカデミーを率いて素晴らしい仕事をしてくれたし、クラブの価値観とよく一致している」
「これはおそらく、男子の試合にとって、実力に基づいてこの任命を行うことで、我々が新境地を開拓できることを物語っているだろう。そしてハンナはイギリスの男子フットボールで史上初の女性監督となるだろう」
前述の男子アカデミーチーム監督に続き、新たな偉業を成し遂げたディングリー氏は、「自分のキャリアの次のステップに本当に興奮しています」、「プレシーズンは始まったばかりで、もうすぐフルシーズンが始まる。フットボール界では今がエキサイティングな時期です。ステップアップしてこのような進歩的で前向きなクラブを率いる機会に感謝しています」と意気込みを語った。
<span class="paragraph-title">【写真】ディングリー氏がフォレスト・グリーンの暫定指揮官に</span>
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