ロメウ Romeu

ポジション MF
国籍 ポルトガル
生年月日 1986年02月17日(38歳)
利き足
身長 185cm
体重
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応急処置の“ピボーテ”クリステンセン、本職CBがもたらした効果とは?

“ピボーテ”アンドレアス・クリステンセンの是非やいかに。 バルセロナ加入2年目のデンマーク代表DFクリステンセン。10代の頃からフィジカル要素よりも足元の技術・インテリジェンスを高く評価されてきた27歳は、ここ5試合、バルサ伝統の[4-3-3]で中盤の底=ピボーテとして先発出場を続けている。 24日に行われたラ・リーガ第26節ヘタフェ戦(4◯0)では、53分に右サイドを駆け上がり、ジョアン・フェリックスの追加点へラストパス。自らの果敢なランニングでヘタフェを崩し、今季2つ目のアシストをマークした。 ピボーテ起用の背景には、オリオル・ロメウの信頼欠如、ひいてはガビなどのケガ人頻出があるわけだが、スペイン『Relevo』は、チャビ・エルナンデス監督によるクリステンセンのピポーテ補填起用に及第点を与える。 「来シーズンを考えれば、クリステンセンのピボーテ起用は彼にとっての最終形態ではない。しかし、現状の選択肢では“最良”。まだ5試合しかデータサンプルがないが、その影響力は決して小さくない」 「今のバルサは守備が安定せず、構造的な欠陥を抱える。そんななか、ピボーテとしてのクリステンセンはイルカイ・ギュンドアンよりスピードがあり、セカンドボールの予測、空中戦にも長けた存在となる。応急処置だが、それなりに自律している」 データ上では、クリステンセンのピボーテ起用が始まったアラベス戦から、バルセロナは相手のパスへの初動守備が高まっているといい、守備アクションの成功が増えた結果、カウンターも微増。クリステンセンの守備者としてのポジショニングが一定の効果をもたらしているようだ。 ボール供給能力ではピボーテを本職とする選手、またはかつてのセルヒオ・ブスケッツに及ばないクリステンセンだが、このようにある側面では好循環をもたらしている、ということだ。 2024.02.26 16:50 Mon

バルセロナがコリンチャンス逸材MFに強い関心…新SDデコが執心

バルセロナがコリンチャンスのU-23ブラジル代表MFガブリエウ・モスカルド(18)に強い関心を示しているようだ。スペイン『スポルト』が報じている。 今夏、元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツの後釜として元カンテラーノのMFオリオル・ロメウを獲得したバルセロナ。しかし、32歳という年齢もあり、クラブは長期的にピボーテを務められる人材の確保を今後の優先事項としている。 チャビ・エルナンデス監督は以前からレアル・ソシエダのスペイン代表Fマルティン・スビメンディのファンであることを公言しているが、同選手のラ・レアルへの忠誠心、高額な移籍金によって現状のバルセロナにとって獲得困難なオペレーションとなっている。 そういったなか、新たなスポーツディレクターに就任したデコ氏は、コリンチャンスの逸材MFを新たなオプションとして考えているようだ。 2017年にコリンチャンスの下部組織に加入したモスカルドは185cmの守備的MF。2023年6月末に行われたコパ・リベルタドーレスのリベルプール戦でファーストチームデビューを飾り、ここまでは公式戦15試合に出場している。 また、コリンチャンスでの活躍が認められ、先日にはU-23ブラジル代表に初招集され、今冬にバルセロナへ加入するFWヴィトール・ロッキとも共演済みだ。 デコ氏はモスカルドの高い戦術眼、テクニック、優れたパーソナリティを高く評価しており、そのプレースタイルがバルセロナに合致することを確信。そして、コリンチャンスに対して関心を公に伝えているという。 同選手に対してはすでにチェルシーが獲得に向けて具体的な動きを見せているが、現状では2度のオファーを拒否されるなど交渉が停滞しており、バルセロナはその間隙を突いてより具体的な動きを見せ始めているようだ。 なお、11月に会長選を控えているコリンチャンスでは収支を安定させるため、その他の若手と共にモスカルドの売却を検討する可能性があるとのことだ。 2023.10.02 07:30 Mon

エリック・ガルシアがバルセロナ退団を希望、ジローナが獲得に本腰か

バルセロナのスペイン代表DFエリック・ガルシア(22)にジローナが関心を寄せているようだ。『カデナ・セル』が伝えている。 バルセロナのカンテラで育ったエリック・ガルシア。16歳でマンチェスター・シティに移ると、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でプロデビューし、順調に出場機会を伸ばしていたが、2021年夏に愛するクラブへの帰還を選択した。 2021-22シーズンは公式戦36試合、昨シーズンは32試合出場と一定のプレータイムを確保。しかし、センターバック陣における序列は低く、DFロナルド・アラウホが離脱しているなかでも直近のラ・リーガ2試合でいずれも途中出場となっている。第2節のカディス戦に至ってはオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングがセンターバックとして起用された。 このような状況を受けてか、どうやら今夏中のバルセロナ退団を希望しているようで、すでに個人間でジローナと接触済み。ジローナはミチェル監督がエリック・ガルシアの獲得を熱望しているとされ、移籍市場最終日までバルセロナとの交渉に全力を注ぐものとみられている。 ただ、バルセロナを率いるチャビ・エルナンデス監督はエリック・ガルシアの残留を希望。構想外の元フランス代表DFクレマン・ラングレ(28)と異なり、大事な戦力と捉えているようだ。 なお、バルセロナは今夏ジローナと頻繁に接触。スペイン人MFオリオル・ロメウを獲得し、手元の戦力からはスペイン人MFパブロ・トーレを貸し出している。 2023.08.29 14:15 Tue

バルセロナ副会長がさらなる補強示唆…「バルサのようなクラブにとって市場が閉じることは決してない」

バルセロナのラファエル・ユステ副会長が、今夏の移籍市場でのさらなる補強の可能性を認めている。『ESPN』が伝えている。 バルセロナは、今夏ここまでスペイン代表DFイニゴ・マルティネス、スペイン人MFオリオル・ロメウ、ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンの3選手を獲得している。 リーグ連覇に加え、近年不甲斐ない戦いが続くヨーロッパでの復権を考えると、さらなる補強に動きたい一方、深刻な財政難やサラリーキャップの問題によって、主力売却や余剰人員の整理が進まない場合、これ以上の補強は難しいとの見方もある。 そういった中、ユステ副会長は今後の移籍市場での振る舞いについて言及。右サイドバックと中盤の補強に動くことを認めている。 「おそらく、これら(右サイドバックと中盤)のプレーヤーが欠けているだろう」 「バルサのようなクラブにとって市場が閉じることは決してない。現時点で、取締役会と会長の支援を受けてスポーツマネジメントが行ってきた努力のおかげで、我々は予想よりもさらに強力なチームを持っている」 「我々には3人の大きな新加入プレーヤーがおり、彼らがチームにさらなる優位性をもたらしてくれると確信している」 また、前述の余剰人員の整理に関してもクラブとして全力で取り組んでいることを強調。さらに、前経営陣の下での身の丈に合わない契約の数々に対する不満を露わにしている。 「数人のプレーヤー、とりわけ監督が頼りにしていないプレーヤーに関しては退団する必要があるため、我々はそれに取り組んでいる」 「私の意見では、(バルサの前取締役会の下で)本当に無責任な契約があった」 「我々はクラブから決して与えられないような契約をやめさせた。もう1度、2度は絶対にない。そして、(以前の)幹部や会長がそれを行ったのであって、契約したプレーヤーのせいではない」 2023.07.26 20:29 Wed

【2022-23ラ・リーガ総括】超WS選出の最優秀選手はテア・シュテーゲン

◆大型補強に堅守構築のバルサが4季ぶりの覇権奪還 昨シーズンの王者であるレアル・マドリーと大型補強のバルセロナの一騎打ちが予想された中、シーズンを通して抜群の安定感を示したカタルーニャの雄が4シーズンぶり27度目の優勝を果たした。 混迷極めたここ数シーズンを経てラポルタ会長の下、ギャンブルに近い形での大型補強を敢行し、覇権奪還を目指した今季のブラウグラナ。開幕戦こそドロースタートも以降の7連勝で一気に波に乗ると、今季最初のエル・クラシコで初黒星を喫したが、その敗戦を引きずることなく中断期間を挟んで12勝1分けの13戦無敗と圧巻の戦績を記録。この間に超過密日程の中で取りこぼしが目立った宿敵を蹴落とすと、そのまま独走態勢に。エスパニョールとのダービーに快勝し、4節を残して優勝を決めた。 加入1年目でピチーチに輝いたレヴァンドフスキ、クリステンセンやクンデ、ハフィーニャといった新戦力が期待通りの活躍をみせ、ガビやバルデといったカンテラーノの躍動、守護神テア・シュテーゲンを中心とする驚異的な堅守によって優勝に相応しいパフォーマンスをシーズン通して披露した。 そのバルセロナに10ポイント差を付けられて連覇を阻まれた2位のレアル・マドリーは、久々にコパ・デル・レイのタイトルを獲得したが、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝敗退を含め失望のシーズンとなった。ヴィニシウスとバルベルデを中心に自慢の攻撃力を全面に押し出し、中断前までは安定して勝ち点を積み重ねた。しかし、多くの主力を送り込んだカタールW杯後に負傷者や主力のパフォーマンス低下、スーペル・コパ、FIFAクラブ・ワールドカップ参戦による超過密日程で急失速。バルセロナの独走を許した結果、最終盤はCLとコパにプライオリティを移し、取りこぼしも少なくない終盤戦となった。 クロースに続きモドリッチ、ナチョの残留が決定的となった一方、長らくエースとしてチームを支えたベンゼマの電撃退団が決定。さらに、アセンシオやアザールらの退団が決まり、チームは来シーズンに向けて大幅なスカッド刷新を図る。フラン・ガルシア、ブラヒム・ディアスの復帰にベリンガムの加入が決定し、残すはベンゼマの穴埋め補強に注目が集まるところだ。 その2強に次ぐ定位置ともいえる3位フィニッシュとなったアトレティコ・マドリーは、浮き沈みの激しい1年を過ごした。昨季のスカッドをベースにモリーナやヴィツェル、復帰のモラタといったピンポイントの補強を敢行したが、序盤からあっさりとした失点や勝負強さを欠く戦いぶりが目立った。リーグ戦での停滞に加え、CLグループステージ最下位での敗退によって一時シメオネ監督更迭の可能性も報じられたが、中断明け後に圧巻の輝きを放ったグリーズマンがチームを攻守両面で牽引。後半戦はバルセロナとエルチェに敗れたものの、13勝4分け2敗と見事な戦績を残して逆転での3位フィニッシュ。当初の期待値を考えれば、不甲斐ないシーズンと言わざるを得ないが、ひとまずポジティブな形でシーズンを締めくくった。 優勝チームと共に最もポジティブなシーズンを過ごしたのは、MF久保建英を擁する4位のレアル・ソシエダ。イマノル体制で継続路線を歩むラ・レアルは、若干の浮き沈みこそあったものの、攻守両面で安定したパフォーマンスを披露し続け、10年ぶりのCL出場権獲得に成功した。前線を中心に負傷者に悩まされたが、新加入の久保とセルロートの2トップや百戦錬磨のダビド・シルバが牽引する攻撃陣が躍動。また、スビメンディらカンテラーノを中心にゲームコントロール、守備の安定感も光った。 ヨーロッパコンペティション争いでは、5位のビジャレアルと6位のベティスがヨーロッパリーグ(EL)、7位のオサスナがヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の出場権を確保。ビジャレアルはシーズン途中にエメリ監督がアストン・ビラに引き抜かれる窮地に陥ったが、かつてバルセロナやベティスを率いたセティエン監督が紆余曲折の末にチームを立て直し、クラブ創設100周年のメモリアルイヤーで最低限の目標を達成。一方、ベティスはエースのフェキルの長期離脱やアレックス・モレノのシーズン途中の移籍などが影響し、取りこぼしも少なくなかったが、こちらも最低限のノルマを達成。今季限りで現役を引退することになったホアキンには、長年ラ・リーガを支えた功績に心から敬意を表したい。 それ以外のクラブでは10位フィニッシュとなったジローナを始め、17位のアルメリアが残留を勝ち取った一方、18位のバジャドリーは1年で降格と昇格組で明暗分かれる形に。また、9位のマジョルカや11位のラージョがポジティブなシーズンを過ごした一方、12位のセビージャや16位のバレンシアといった名門クラブはネガティブなシーズンに。 また、開幕から極度の不振に陥った最下位のエルチェと共に19位に沈んだ名門エスパニョールが前述のバジャドリーと共に来季はセグンダを舞台に戦うことになった。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 圧巻のパフォーマンスで待望のサモラ賞初受賞。4年ぶりの覇権奪還の最大の功労者は、鉄壁のディフェンスラインと共にリーグ最少失点の堅守を支えた守護神だ。 ここ数年はディフェンスラインの問題に加え、自身のパフォーマンスも今一つな状況が続いたが、一昨年の右ヒザ手術や昨季シーズン終了後の代表辞退による休養の効果が出てきたか、全盛期のパフォーマンスを完全に取り戻した。 序盤戦を中心に多くの負傷者に悩まされた4バックは試合ごとにメンバーが入れ替わり、左利きのバルデの右サイドバック起用や本職左サイドバックのマルコス・アロンソのセンターバック起用など、スクランブル起用も目立った。そのため、試合ごとのピンチの回数は決して少なくなかったが、驚異的な反射神経、確かなプレーリードでことごとく阻止。シーズン後半戦はその存在感に気圧された相手アタッカーが足を振れる場面で逡巡するなど、ピンチを未然に防いだ印象もある。加えて、ハイラインの背後のスペースケアやビルドアップの貢献度も高かった。 チームとしてラ・リーガのシーズン最少失点記録(18失点)には2点及ばなかったが、個人としてはラ・リーガ記録のシーズン最多クリーンシート記録(26試合)、最少失点記録(18失点)でタイ記録を樹立した。加入1年目でピチーチを獲得し、優勝の立役者となったレヴァンドフスキの「テア・シュテーゲンのシーズン」との言葉もあり、シーズンMVP選出に異論はないはずだ。 ★最優秀監督 ◆イマノル・アルグアシル(レアル・ソシエダ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 就任5年目で悲願のトップ4フィニッシュに導く。バルセロナを4季ぶりのプリメーラ制覇に導いたチャビ監督の手腕も評価しているが、やはり大幅な資金力、戦力差をその育成力と的確な采配で埋めてきた“ラ・レアル”の智将を最優秀監督に選出。 2018年の途中就任以降、国内屈指のカンテラを中心に国内外の経験豊富なベテランや、伸びしろのある若手を巧みに融合させ、結果と内容を両立させてきたイマノル監督。今シーズンは[4-3-1-2]のメインシステムを中心に、ハイインテンシティのフットボールを志向しつつ、シルバらベテランがうまくテンポをコントロールしながら魅力的な攻撃スタイルも両立。 後半戦ではオヤルサバルら前線のタレントが戦列に復帰した一方、中盤やサイドバックに負傷者が増え始め、勝ち点を取りこぼす試合が増えた中、[4-3-3]への布陣変更によって戦い方を修正。ピッチ上に多くの左利きを配したり、自身のスタイルに固執しがちだったこれまでのスタイルから引き出しを増やす形でチームと共に成長を遂げ、10年ぶりのCL出場権獲得に導いた。 【期待以上】 ★チーム ◆ジローナ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> プリメーラ復帰1年目で10位と大健闘。昨シーズンのセグンダを6位でフィニッシュし、昇格プレーオフを制して4シーズンぶりのプリメーラ帰還を果たしたジローナ。『シティ・フットボール・グループ』の後ろ盾はありながらも、開幕前の評価は当然芳しくなかったが、昇格組で最高位の10位フィニッシュを成し遂げた。 これまで2度のセグンダ優勝経験はありながらもプリメーラの壁に阻まれてきたミチェル監督だが、可変式の布陣にメリハリの利いたコンパクトな守備を軸にアグレッシブなスタイルをチームに植え付けて奮闘。失点は「55」とやや多かったものの、それを補って余りあるリーグ5位の58ゴールを挙げた攻撃力が光った。 アトレティコに連敗を喫したものの、それ以外のトップ4のチーム相手には勝ち点を獲得し、ホームでのレアル・マドリー戦ではFWカステリャノスの圧巻のポーケルで4-2の歴史的な大勝も飾った。個人ではロメウやアルナウ・マルティネス、カステリャノス、ツィハンコフらの活躍が印象的だった。 ★選手 ◆MFガブリ・ベイガ(セルタ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 不振セルタを残留に導いた新星。今シーズンのラ・リーガではバルデやフラン・ガルシア、アルナウ・マルティネス、フレスネダといったサイドバック、アイマル・オロス、バエナといった中盤の選手と国内産の若手の台頭が目立った中、最もインパクトを残した一人がガリシアの新星だ。 トップチームデビューは2020–21シーズンも、思ったほどのインパクトを残せずにいたが、3年目でその才能が完全に開花。序盤戦は途中出場が多かったものの、徐々に周囲の信頼を勝ち得ると、シーズン半ばから主力に定着。そして、最終的には36試合11ゴール4アシストという圧巻の数字を残した。 インテリオールやトップ下を主戦場とする21歳の184cmのMFは、安定したテクニックに水準以上のフィジカルを有し、中盤の複数ポジションでプレー可能なユーティリティー性が持ち味のひとつ。ただ、最大の特長は推進力とタイミングの良い飛び出し、シュート精度の高さ。巧みなオフ・ザ・ボールの動きでスルーパスを引き出し、ベテランストライカーばりの落ち着きと精度で簡単にゴールを陥れる。残留が懸かった最終節のバルセロナ戦ではその真骨頂を発揮し、チームを自力での残留に導くドブレーテを達成。今夏の移籍市場ではリバプールを中心に国外のビッグクラブが関心を寄せる中、その去就に注目が集まる。 【期待外れ】 ★チーム ◆セビージャ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> メンディリバル招へいでV字回復も屈辱の1年に。ローマとのEL決勝を制して最多優勝記録を「7」に更新すると共に、来季のCL出場権を獲得する最高のフィナーレを迎えたセビージャ。しかし、ラ・リーガでは降格した1999-2000シーズンの最下位に次ぐ最低順位の12位フィニッシュとなった。 その要因に関してはスポーツディレクターのモンチ氏を中心とするフロント陣の失態が大きかった。昨季終盤戦で散々な成績だったロペテギ監督の続投に始まり、後任として再招へいしたサンパオリがチーム崩壊に拍車をかけた。また、ジエゴ・カルロスとクンデが抜けたディフェンスラインの後釜の選定、昨夏獲得した新戦力のほとんどが期待外れに終わった。 それでも、今年3月に招へいしたメンディリバル監督の手腕、今冬の移籍市場で獲得したバデや、アヤックス、トッテナムから呼び戻したオカンポス、ブライアン・ヒルの補強によってV字回復を果たし、残留争いを抜け出すことに成功した。来季に向けてはモンチ氏のアストン・ビラ行きが決定的となっており、新たなリクルート部門が続投のメンディリバル率いるチームをサポートすることになる。 ★選手 ◆FWエディンソン・カバーニ(バレンシア) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦のラ・リーガで輝き放てず。昨夏、マンチェスター・ユナイテッドを退団し、世界中の多くのクラブからオファーが舞い込んだ中、バレンシアを新天地に選択した稀代のストライカー。しかし、低迷したチームと共に精彩を欠いたウルグアイ代表FWは、25試合5ゴール2アシストという微妙な数字でラ・リーガ初挑戦のシーズンを終えた。 デビュー4戦目のエルチェ戦でドブレーテを記録し、そこから3試合連続と滑り出しは悪くなかったが、以降は細かいケガやW杯での心身に渡る疲労によって思うようなプレーを見せられず。 チームが残留争いを強いられた中、その経験と勝負強さ発揮が期待されたが、後半戦では1ゴールも奪うことができず。最終盤には前線に機動力を求めたバラハ監督の起用法もあり、スタメンを外されてウーゴ・ドゥーロやクライファートといった若手に残留を託す形となった。来季に向けてはチーム残留が既定路線となっており、今季の屈辱を晴らす活躍を期待したいところだ。 2023.06.14 18:00 Wed

メッシの復帰は「実現可能」、バルサ副会長が発言

1年前に涙してバルセロナを去ったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)だが、復帰の道があるようだ。 バルセロナのカンテラからトップチームデビューの2004年以降、個人だけでなく、チームとしても輝かしいキャリアを築いたメッシだが、2021年夏に退団。バルセロナの苦しい財政事情で契約延長に至らず、パリ・サンジェルマン(PSG)に活躍の場を求めた。 周囲の驚きを誘った移籍から1年が経った今季、パリの環境にもすっかり慣れ、躍動感溢れるプレーを披露するメッシだが、契約最終年に突入。フットボーラーにとってはキャリアのひと区切りとなるワールドカップも11月に迫り、去就に注目を集めている。 そうしたなか、ジョアン・ラポルタ会長に従事するエドゥアルド・ロメウ副会長が元エースの帰還を実現可能とする発言を口にしたようだ。アメリカ『ESPN』が『Catalunya Radio』で語られたコメントを掲載している。 「彼が戻ってくるなら、フリーエージェントでになるだろうし、財政的には可能だ。しかし、それはコーチングスタッフと選手によって決められる。私が決められるものではないが、実現可能ではある」 2022.09.29 09:15 Thu

セインツ10戦ぶり白星も…主砲イングスが最低4週間アウトか

長きにわたる白星なしのトンネルから抜け出したサウサンプトンだが、イングランド代表FWダニー・イングスが負傷してしまった。 サウサンプトンは6日に敵地で行われたプレミアリーグ第27節でシェフィールド・ユナイテッドと対戦。ケガから復帰した日本代表MF南野拓実も先発した一戦を2-0の勝利で飾り、10試合ぶりの3ポイントを掴み取った。 しかし、昨年11月上旬の左足負傷や今年1月中旬の新型コロナウイルス感染で離脱したイングスが13分にピッチを後に。今季もここまでリーグ戦でチーム最多の8得点を挙げる主砲に再離脱の可能性が浮上している。 クラブ公式サイトによると、直近8敗1分けの9戦未勝利という泥沼から抜け出したラルフ・ハッセンヒュッテル監督は試合後、負傷交代のエースについて、離脱を示唆したという。 「筋肉系のトラブルだと思うが、正直に言って、良くない感じだ。いつ戻ってこられるのかわからない。筋肉系のケガになると、通常なら最低でも4週間ほどかかってくる。様子を見ることになるだろう」 「今季は非常に多くの問題を抱えており、ある選手が戻ってくると、すぐに他の選手がまたケガをしてしまう。オリ(オリオル・ロメウ)を失って、今度はイングスまでも離脱してしまった。ひどいことだ」 「我々にとって、彼らは非常に大事な選手だ。しかし、それ以上に大事なのはネイサン・テラのような選手が今日、素晴らしい仕事をしてくれたということ。彼は非常に強く、将来に希望を与えてくれる」 2021.03.07 08:45 Sun

南野拓実がいきなりゴール!サウサンプトン先発デビューで豪快な一撃

リバプールからサウサンプトンにレンタル移籍で加入した日本代表FW南野拓実がいきなりゴールを奪った。 サウサンプトンは6日、プレミアリーグ第23節でニューカッスルと対戦。南野は先発デビューを果たした。 試合は16分にアーセナルからレンタル移籍で加入したMFジョー・ウィロックのゴールでニューカッスルが先制すると、26分にはミゲル・アルミロンのゴールで追加点を奪う。 2-1で迎えた30分、その時はやってきた。 自陣でボールを持ったオリオル・ロメウが左サイドへと展開。ライアン・バートランドが斜めのボールを入れると、ボックス手前でパスを受けた南野がトラップで前に持ち出しボックス内に侵入する。 体勢を崩してしまった南野だったが、ボックス内左から左足一閃。GKの肩口を抜いたシュートがネットを揺らし、移籍後初ゴール。プレミアリーグ2ゴール目を記録した。 なお、ニューカッスルは前半終了間際にアルミロンが追加点を奪い、3-1で前半を終えている。 2021.02.07 00:46 Sun

ブラジル代表が暫定メンバー23名を発表! ネイマールらに加え、腓骨骨折から復帰のフェリペ・ルイスがメンバー入り《ロシアW杯》

▽ブラジルサッカー連盟(CBF)は14日、ロシア・ワールドカップ(W杯)に向けたブラジル代表暫定メンバー23名を発表した。 ▽南米予選を首位で通過し、21大会連続のW杯出場を決めたブラジル。チームを率いるチッチ監督は、2月に明かした15名の代表メンバーから負傷したDFダニエウ・アウベス(パリ・サンジェルマン)以外の14名を選出。 ▽その他では、GKエデルソン(マンチェスター・シティ)やDFフェリペ・ルイス(アトレティコ・マドリー)、MFフレッジ(シャフタール)、ドグラス・コスタ(ユベントス) らがメンバー入りしている。 ▽ロシアW杯でグループEに属するブラジルは、スイス代表、コスタリカ代表、セルビア代表と同居。6月17日にスイスと、同22日にコスタリカと、同27日にセルビアと対戦する。今回発表されたブラジル代表暫定メンバーは以下のとおり。 <span style="font-weight:700;">◆ブラジル代表暫定メンバー 23名</span> <span style="font-weight:700;">GK</span> <span style="font-weight:700;">アリソン</span>(ローマ/イタリア) <span style="font-weight:700;">エデルソン</span>(マンチェスター・シティ/イングランド) <span style="font-weight:700;">カッシオ</span>(コリンチャンス) <span style="font-weight:700;">DF</span> <span style="font-weight:700;">チアゴ・シウバ</span>(パリ・サンジェルマン/フランス) <span style="font-weight:700;">マルキーニョス</span>(パリ・サンジェルマン/フランス) <span style="font-weight:700;">ダニーロ</span>(マンチェスター・シティ/イングランド) <span style="font-weight:700;">フィリペ・ルイス</span>(アトレティコ・マドリー/スペイン) <span style="font-weight:700;">マルセロ</span>(レアル・マドリー/スペイン) <span style="font-weight:700;">ミランダ</span>(インテル/イタリア) <span style="font-weight:700;">ファグネル</span>(コリンチャンス) <span style="font-weight:700;">ペドロ・ジェロメウ</span>(グレミオ) <span style="font-weight:700;">MF</span> <span style="font-weight:700;">レナト・アウグスト</span>(北京国安/中国) <span style="font-weight:700;">フレッジ</span>(シャフタール/ウクライナ) <span style="font-weight:700;">フェルナンジーニョ</span>(マンチェスター・シティ/イングランド) <span style="font-weight:700;">ウィリアン</span>(チェルシー/イングランド) <span style="font-weight:700;">フィリペ・コウチーニョ</span>(バルセロナ/スペイン) <span style="font-weight:700;">パウリーニョ</span>(バルセロナ/スペイン) <span style="font-weight:700;">カゼミロ</span>(レアル・マドリー/スペイン) <span style="font-weight:700;">FW</span> <span style="font-weight:700;">ネイマール</span>(パリ・サンジェルマン/フランス) <span style="font-weight:700;">ロベルト・フィルミノ</span>(リバプール/イングランド) <span style="font-weight:700;">ガブリエウ・ジェズス</span>(マンチェスター・シティ/イングランド) <span style="font-weight:700;">ドグラス・コスタ</span>(ユベントス/イタリア) <span style="font-weight:700;">タイソン</span>(シャフタール・ドネツク/ウクライナ) 2018.05.15 04:00 Tue

セビージャ指揮官は引き分け狙い?マンチェスター・U戦で思い描くプランとは

セビージャのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、チャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・ユナイテッド戦でカギを握るのはアウェイゴールだと考えているようだ。<br><br>セビージャは13日、CL決勝トーナメント1回戦2ndレグでユナイテッドと激突する。モンテッラ監督は、相手選手の能力の高さを認めつつ、アウェイでの2ndレグが困難な試合になると予想している。<br><br>「1stレグと同じくらい困っているよ。ユナイテッドの選手はフィジカルもテクニックもとても高いレベルにあるからね。でも、このレベルの大会になると毎試合が難しくなるのは当然だよ」<br><br>2月21に行われた1stレグでは、セビージャが圧倒的に試合を支配しながらも、好セーブを連発した守護神ダビド・デ・ヘアによって得点を阻まれスコアレスドローに終わった。<br><br>指揮官は、1stレグの好パフォーマンスを認めつつも「180分間継続しなければ意味がない」と気を引き締めた。そして、セバスティアン・コルシアやヘスス・ナバスなどが離脱している状況にも言及し、戦術を変えるつもりはないと断言した。<br><br>「ユナイテッドは最近の試合でチェルシーやリヴァプールを倒しているし、良い雰囲気で2ndレグに臨めるだろうね。我々には何人かの離脱者はいるが、いつもと違った特別なアプローチをするつもりはないよ」<br><br>続いて相手指揮官ジョゼ・モウリーニョが攻撃的な布陣を組むと予想。ホームで圧倒的な勝率を誇っている&ldquo;赤い悪魔&rdquo;に対して、ロースコアな展開に持ち込むゲームプランを公開した。<br><br>「ユナイテッドはロメウ・ルカクやアレクシス・サンチェスを起用して点を取りにくるだろう。我々は彼らの攻撃に上手く対処しなければならない。1-1のスコアに持ち込んでアウェイゴールによって勝ち上がる。これができれば最高だろうね」<br><br><br>提供:goal.com 2018.03.13 23:53 Tue
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