スポーツマンシップの象徴とも言えるシーンではないだろうか。
デュエルと呼ばれる強度の高い対人プレーが魅力のブンデスリーガ。シュツットガルトの日本代表MF遠藤航は2年連続のデュエルマイスターとなるなど、その価値を高めている。
白熱する勝負の中でもフェアプレー精神は必要だ。ウニオン・ベルリンのドイツ人DFニコ・ジーセルマンの行動は、それを改めて思い起こさせてくれる。
ジーセルマンは12日の第24節、ヴォルフスブルク戦で相手のエジプト代表FWオマル・マーモウシュと互いに激しくしのぎを削った。吹き飛ばすほどの強烈なチャージに、激しいスライディングなどの応酬。その中で対戦相手を慮る一幕があった。
ヴォルフスブルクのCKの場面だが、マーモウシュの靴ひもがほどけた様子。だが、エジプト人FWは片手を負傷し固定している状態であり、試合中は自由が利かない。それを見たジーセルマンは手を差し伸べ、代わりに相手FWの靴ひもを結びなおした。
マーモウシュも感謝を伝え、両者の抱擁後に試合は再開。ブンデスリーガ公式ツイッターは一連のシーンを「フェアプレーの瞬間」としてピックアップした。
日本サッカー協会(JFA)もリスペクトの観点から、アウェイチームや対戦相手を「敵」「敵国」と表現しないと、ターミノロジーで定めている。プレーでは激しく火花を散らしても、決して相手への敬意を忘れないというスポーツマンシップが垣間見えたシーンだった。
<span class="paragraph-title">【動画】手の不自由なFWの靴ひもを対戦相手が結んであげるフェアプレー</span>
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<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="de" dir="ltr">Sich in den Zweikämpfen nichts schenken? <br>Dennoch fair für den Gegner da sein, wenn er einen braucht?<br><br>Das ist <a href="https://twitter.com/hashtag/BLFairplay?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#BLFairplay</a>, wie wir es lieben! <a href="https://t.co/vJb9e2CRrw">pic.twitter.com/vJb9e2CRrw</a></p>— BUNDESLIGA (@Bundesliga_DE) <a href="https://twitter.com/Bundesliga_DE/status/1636683806852694016?ref_src=twsrc%5Etfw">March 17, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>2023.03.20 19:15 Mon