冨樫剛一のニュース一覧
U-22日本代表は、26日にAFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選の初戦である、U-22カンボジア代表戦に臨む。
すでに23日に初戦のU-22香港代表戦を戦い、4-2で快勝しているカンボジア。本来であれば、MF本田圭佑が指揮を執ることもあったが、所属するスゥドゥーヴァの試合があるために不参加
2021.10.25 18:15 Mon
U-22日本代表を率いる冨樫剛一監督は、19日にAFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選に臨むU-22日本代表メンバー23名を発表した。
2022年6月にウズベキスタンで開催が予定されている同大会。日本は、10月26日にカンボジア代表と、28日に香港代表と対戦し、本大会出場を目指す。
こ
2021.10.19 21:10 Tue
冨樫剛一の人気記事ランキング
1
Jリーグ移籍情報まとめ。12月25日付けのJリーグ各クラブにおける移籍動向を一挙にお届け。
<div id="cws_ad">【<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=456350&div=1">J2移籍情報</a> | <a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=456350&div=2">J3移籍情報</a>】</div>
<span class="paragraph-subtitle">【J1移籍情報】鹿島の昌子源が町田に完全移籍</span>
<div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/transfer20231225_tw1.jpg" alt="町田に完全移籍することを決めた昌子源" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:center;font-size:0.9em;">町田への移籍を決断した昌子源/©超ワールドサッカー<hr></div>
◆北海道コンサドーレ札幌
[IN]
《期限付き移籍》
FW鈴木武蔵(29)←ガンバ大阪
[OUT]
《完全移籍》
FW小柏剛(25)→FC東京
◆鹿島アントラーズ
[OUT]
《完全移籍》
DF昌子源(31)→FC町田ゼルビア
◆浦和レッズ
《契約更新》
GK西川周作(37)
[IN]
《完全移籍》
DF石原広教(24)←湘南ベルマーレ
◆FC東京
《契約更新》
GK児玉剛(35)
[IN]
《完全移籍》
FW小柏剛(25)←北海道コンサドーレ札幌
◆川崎フロンターレ
[IN]
《完全移籍》
MF山本悠樹(26)←ガンバ大阪
◆横浜F・マリノス
《契約更新》
MF吉尾海夏(25)
GK白坂楓馬(27)
MF榊原彗悟(23)
[IN]
《就任》
冨樫剛一監督(52)→横浜FMユース監督
[OUT]
《期限付き移籍延長》
GK田川知樹(21)→ツエーゲン金沢
◆湘南ベルマーレ
《契約更新》
DF杉岡大暉(25)
DF舘幸希(26)
MF平岡大陽(21)
FW鈴木章斗(20)
FWディサロ燦シルヴァーノ(27)
[IN]
《完全移籍》
MF奥野耕平(23)←ガンバ大阪(期限付き→完全)
[OUT]
《完全移籍》
DF石原広教(24)→浦和レッズ
◆アルビレックス新潟
《契約更新》
MF秋山裕紀(23)
MF星雄次(31)
[OUT]
《期限付き移籍延長》
FW矢村健(26)→藤枝MYFC
《期限付き移籍》
MFシマブク・カズヨシ(24)→藤枝MYFC
◆名古屋グランパス
[IN]
《完全移籍》
DF三國ケネディエブス(23)←アビスパ福岡
◆京都サンガF.C.
《契約更新》
DF福田心之助(23)
[OUT]
《期限付き移籍満了》
DFイヨハ理ヘンリー(25)→サンフレッチェ広島
《期限付き移籍》
GK若原智哉(23)→V・ファーレン長崎
◆ガンバ大阪
[IN]
《完全移籍》
DF中野伸哉(20)←サガン鳥栖(期限付き→完全)
[OUT]
《完全移籍》
MF山本悠樹(26)→川崎フロンターレ
MF塚元大(22)→ツエーゲン金沢
MF奥野耕平(23)→湘南ベルマーレ(期限付き→完全)
《期限付き移籍》
FW鈴木武蔵(29)→北海道コンサドーレ札幌
◆セレッソ大阪
[IN]
《期限付き移籍満了》
MF中原輝(27)←東京ヴェルディ
[OUT]
《完全移籍》
MF中原輝(27)→サガン鳥栖
◆サンフレッチェ広島
《契約更新》
MF中島洋太朗(17)
[IN]
《期限付き移籍満了》
DFイヨハ理ヘンリー(25)←京都サンガF.C.
MF小原基樹(23)←水戸ホーリーホック
◆アビスパ福岡
[OUT]
《完全移籍》
DF三國ケネディエブス(23)→名古屋グランパス
◆サガン鳥栖
[IN]
《完全移籍》
MF中原輝(27)←セレッソ大阪
[OUT]
《完全移籍》
DF中野伸哉(20)→ガンバ大阪(期限付き→完全)
<span class="paragraph-title">【J2移籍情報】磐田FW大津祐樹が現役引退を発表</span>
<div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/transfer20231225_tw2.jpg" alt="磐田FW大津祐樹が現役引退を発表" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:center;font-size:0.9em;">引退を決断した磐田FW大津祐樹/©︎J.LEAGUE<hr></div>
<div id="cws_ad">【<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=456350">J1移籍情報</a> | <a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=456350&div=2">J3移籍情報</a>】</div>
◆ベガルタ仙台
《契約更新》
GK小畑裕馬(22)
◆ブラウブリッツ秋田
[IN]
《期限付き移籍》
DF喜岡佳太(26)←モンテディオ山形
◆モンテディオ山形
《契約更新》
FW高橋潤哉(26)
[OUT]
《期限付き移籍》
DF喜岡佳太(26)→ブラウブリッツ秋田
◆水戸ホーリーホック
[IN]
《完全移籍》
DF田平起也(22)←いわてグルージャ盛岡
[OUT]
《期限付き移籍満了》
MF小原基樹(23)→サンフレッチェ広島
◆栃木SC
《契約更新》
GK青嶋佑弥(24)
FW矢野貴章(39)
[OUT]
《完全移籍》
MF髙萩洋次郎(37)→アルビレックス新潟シンガポール(シンガポール)
◆ザスパクサツ群馬
《契約更新》
MF山中惇希(22)
DF中塩大貴(26)
MF風間宏希(32)
◆大宮アルディージャ
《契約更新》
FWシュヴィルツォク(31)
◆ジェフユナイテッド千葉
[OUT]
《完全移籍》
MF福満隆貴(31)→ヴェルスパ大分(JFL)
◆東京ヴェルディ
[OUT]
《期限付き移籍満了》
MF中原輝(27)→セレッソ大阪
◆FC町田ゼルビア
[IN]
《完全移籍》
DF昌子源(31)←鹿島アントラーズ
◆ヴァンフォーレ甲府
《契約更新》
FW内藤大和(19)
DF大和優槻(20)
GK渋谷飛翔(28)
◆ツエーゲン金沢
[IN]
《完全移籍》
MF塚元大(22)←ガンバ大阪
[OUT]
《完全移籍》
GK三浦基瑛(27)→SC相模原
◆ジュビロ磐田
[OUT]
《現役引退》
FW大津祐樹(33)
◆藤枝MYFC
[IN]
《期限付き移籍延長》
FW矢村健(26)←アルビレックス新潟
《期限付き移籍》
MFシマブク・カズヨシ(24)←アルビレックス新潟
[OUT]
《完全移籍》
FW岩渕良太(33)→FC琉球
◆ファジアーノ岡山
《契約更新》
MF鈴木喜丈(25)
◆レノファ山口FC
《契約更新》
FW梅木翼(25)
◆徳島ヴォルティス
《契約更新》
FW西野太陽(21)
◆V・ファーレン長崎
[IN]
《期限付き移籍》
GK若原智哉(23)←京都サンガF.C.
◆ロアッソ熊本
《契約更新》
DF岡崎慎(25)
[IN]
《新加入》
FW神代慶人(16)
◆大分トリニータ
《契約更新》
DF香川勇気(31)
[IN]
《完全移籍》
GKムン・キョンゴン(28)←済州ユナイテッドFC(韓国)
[OUT]
《契約満了》
DF坂圭祐(28)
<span class="paragraph-title">【J3移籍情報】松本MFパウリーニョが現役引退</span>
<div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/transfer20231225_tw3.jpg" alt="松本MFパウリーニョが現役引退" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:center;font-size:0.9em;">今季限りでパウリーニョが現役を引退する/©︎J.LEAGUE<hr></div>
<div id="cws_ad">【<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=456350">J1移籍情報</a> | <a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=456350&div=1">J2移籍情報</a>】</div>
◆ヴァンラーレ八戸
《契約更新》
MF妹尾直哉(27)
[IN]
《完全移籍》
FW雪江悠人(27)←福島ユナイテッドFC
◆いわてグルージャ盛岡
[OUT]
《完全移籍》
DF田平起也(22)→水戸ホーリーホック
◆福島ユナイテッドFC
《契約更新》
MF森晃太(26)
[OUT]
《完全移籍》
DF田中康介(24)→AC長野パルセイロ
FW雪江悠人(27)→ヴァンラーレ八戸
◆Y.S.C.C.横浜
《続投》
倉貫一毅監督(45)
《契約更新》
MF山本凌太郎(25)
DF花房稔(27)
◆SC相模原
《契約更新》
GK竹重安希彦(36)
[IN]
《完全移籍》
GK三浦基瑛(27)←ツエーゲン金沢
◆松本山雅FC
《現役引退》
MFパウリーニョ(34)
[IN]
《完全移籍》
FW浅川隼人(28)←奈良クラブ
◆AC長野パルセイロ
《契約更新》
MF藤森亮志(26)
[IN]
《完全移籍》
DF田中康介(24)←福島ユナイテッドFC
[OUT]
《完全移籍》
MF佐藤祐太(28)→FC琉球
◆カターレ富山
《契約更新》
DF下堂竜聖(27)
MF大山武蔵(25)
MF安光将作(24)
[IN]
《期限付き移籍延長》
GK田川知樹(21)←横浜F・マリノス
◆アスルクラロ沼津
《契約更新》
MF徳永晃太郎(27)
DF濱託巳(27)
◆FC岐阜
《契約更新》
FW上野輝人(23)
MF松本歩夢(25)
[IN]
《期限付き移籍》
MF新垣貴之(27)←モンテディオ山形
◆FC大阪
《契約更新》
DF齊藤隆成(29)
DF舘野俊祐(30)
MF禹相皓(31)
[IN]
《完全移籍》
FW重松健太郎(32)←ガイナーレ鳥取
◆奈良クラブ
《契約更新》
DF伊勢渉(27)
[OUT]
《完全移籍》
FW浅川隼人(28)→松本山雅FC
◆ガイナーレ鳥取
《契約更新》
GK井岡海都(25)
[IN]
《加入内定》
DF牛田援(21)←IPU・環太平洋大学
[OUT]
《完全移籍》
FW重松健太郎(32)→FC大阪
◆カマタマーレ讃岐
《契約更新》
MF下川太陽(21)
FW福井悠人(20)
MF吉田源太郎(23)
DF宗近慧(31)
◆愛媛FC
《契約更新》
DF森下怜哉(25)
[IN]
《完全移籍》
DFユ・イェチャン(22)←全北現代モータース(韓国)
◆FC今治
《契約更新》
MF山田貴文(31)
MF楠美圭史(29)
[IN]
《完全移籍》
MF弓場堅真(23)←Honda FC(JFL)
◆ギラヴァンツ北九州
《契約更新》
FW平山駿(25)
DF前田紘基(25)
◆テゲバジャーロ宮崎
《契約更新》
GK清水羅偉(24)
◆鹿児島ユナイテッドFC
《契約更新》
MF星広太(31)
MF木村祐志(36)
FW福田望久斗(23)
◆FC琉球
[IN]
《完全移籍》
FW岩渕良太(33)←藤枝MYFC
MF佐藤祐太(28)←AC長野パルセイロ
2023.12.26 08:15 Tue
2
日本サッカー協会(JFA)は16日、世代別日本代表の監督人事を発表した。
2024年に行われるパリ・オリンピックを目指しているU-21日本代表には、鹿島アントラーズでも監督を務めた大岩剛氏(49)が就任することが決定した。
大岩氏は現役時代は名古屋グランパス、ジュビロ磐田、鹿島アントラーズでプレー。J1で通算386試合に出場し10得点。Jリーグカップでは71試合に出場し2得点を記録していた。
引退後は鹿島でコーチを務めたのち、2017年6月に監督に就任。2018年にはAFCチャンピオンズリーグで優勝。J1では50勝20分け20敗の成績だった。2019年に退任すると、2020年からはJFAインストラクターに就任していた。
また、2023年のU-20ワールドカップ(W杯)を目指すU-19日本代表には冨樫剛一氏(50)が就任することが決定。ヴェルディ川崎、横浜フリューゲルス、コンサドーレ札幌でプレー。引退後は札幌のコーチや、東京Vの下部組織で監督を務め、2014年から2016年まではトップチームで監督を務めていた。
その後は、U-18、U-19、U-20の日本代表でコーチを務め、U-18とU-22で監督を務めていた。
2023年のU-17W杯を目指すU-16には森山佳郎氏(54)が就任。サンフレッチェ広島、横浜F、磐田、ベルマーレ平塚でプレー。引退後は広島の育成に携わると、世代別の日本代表で監督を歴任し、2017年、2019年のU-17W杯を指揮していた。
2021.12.16 18:58 Thu
3
昨日9日の夜は、スポーツファンは大いに盛り上がったのではないだろうか。18時過ぎからワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のテレビ中継がスタート。19時30分過ぎには始球式を行った森保一監督のズーム会見もメディア向けに行われた。
そして侍ジャパンはチャンスを迎えながらもなかなか追加点を取れない展開で、21時からはU-20アジアカップの第3戦、日本対サウジアラビア戦も始まった。こちらはパソコンのDAZNで観戦しつつ、テレビは消音にして2試合同時の観戦だった。
日本は、勝てばもちろん引き分けでも決勝トーナメント進出が決まる。対するサウジアラビアは、初戦でキルギスに1-0と勝利したものの、中国に0-2と敗れているため最低でも引分けなければ決勝トーナメントには進めない(同時刻キックオフの中国対キルギス戦の結果にもよる)。そこで[5-3-2]の守備重視のシステムを採用したのは当然の策だった。
対する日本はというと、本来はボランチや、FC東京ではインサイドハーフで起用されることの多い松木玖生を、同じFC東京のFW熊田直紀と2トップで起用したのには驚かされた。冨樫剛一監督は、松木の体幹の強さとスピードによる前線からの守備に期待したのだろう。そしてこの起用は別の意味で的中した。
前半15分に山根陸(横浜FM)のロングパスから左サイドを崩すと、最後は松木がボックス内左で相手をかわして先制点を決める。さらに後半29分、サウジアラビアに同点ゴールを許した4分後、左CKをニアサイドで頭で合わせて勝ち越しゴールを左上に決めた。解説者の水沼貴史氏も「本当に凄いな」とつぶやくほどの勝負強さを発揮したのだ。
この試合、日本は引き分けでも決勝トーナメントに進めたわけだが、サウジアラビアからすれば同点に追いついたことで「行ける」と自信を深めたことだろう。実際、“個の力による突破"という伝統はアンダー世代でも変わらず、1人で2〜3人をかわす力はあった。
そんなサウジアラビアの出鼻をくじく意味でも、松木の一撃は大きかった。
今から12年前、ドイツで開催された女子W杯決勝、アメリカ戦で延長後半終了3分前、左CKから右足アウトサイドのボレーで同点ゴールを決めた澤穂希のプレーを思い出さずにはいられなかった。
これまでは守備的な選手というイメージの強かった松木。昨シーズンもJ1リーグでは2ゴールにとどまっていた。しかしサウジアラビア戦で2トップに起用されたことで見事に結果を出した。まずは12日の準々決勝、ヨルダン戦に勝利してU-20W杯の出場権を獲得することが先決だが、今大会で新境地を開く可能性も大いにあるだろう。富樫監督の起用法も含めて、松木の“進化"を注視したい。
2023.03.10 19:30 Fri
4
5月21日(日本時間22日)の初戦・セネガル戦を皮切りに、U-20ワールドカップ(W杯)のタフな戦いに挑むU-20日本代表。
今回は本番1か月前に開催国がインドネシアからアルゼンチンに変わるという予期せぬ事態に見舞われたが、冨樫剛一監督は「世界一の目標は下げません。今の若い選手たちは夢じゃなく目標として世界一を語っている。本気で目指します」と強調。小野伸二(札幌)や高原直泰(沖縄SV)ら傑出したタレントを揃えた99年ナイジェリア大会でも手の届かなかった頂点に上り詰めるべく、貪欲にトライしていく構えだ。
8、9日に2段階で発表されたメンバー21人は3月のAFC・U-20アジアカップ(ウズベキスタン)に参戦した面々がベース。欧州組のチェイス・アンリ(シュツットガルト)と福井太智(バイエルン)、福田師王(ボルシアMG)の3人が加わったものの、既存戦力中心の陣容と言っていい。
ただ、FW陣を見ると、主力の1人と位置づけられる坂本一彩(岡山)は長期離脱で4〜5月の公式戦に一度も出ていない。
エースナンバー10をつける北野颯太(C大阪)も公式戦でいまだ得点を奪えておらず、プロの壁にぶつかっている印象だ。
9日に追加招集された福田もこのチームではほとんどプレーした経験がなく、コンビネーションの部分で不安は拭えない。国際経験ではアドバンテージはあるものの、やはり未知数なのは確かだ。
彼らに比べると、3月のアジアカップで5ゴールを挙げて大会得点王に輝いた熊田直紀(FC東京)は計算できそうな存在だ。今季FC東京ではJ1・1試合、YBCルヴァンカップ3試合に出場しただけだが、3月26日の京都サンガF.C.戦でゴールを奪っている。長友佑都、森重真人らとともに日々、強度の高いトレーニングを積めているのもプラス要素だろう。
もう1つ、大きいのはU-20代表のキャプテン候補・松木玖生と共闘している点。フィジカル・メンタルに秀でる1つ年上のMFが近くにいることで、熊田は実力を発揮しやすい環境にいるのは確かだ。
「玖生君とはよく喋るし、ピッチに入ったら自分のことをしっかり見てくれるんで、すごく大きな存在だと思います」と熊田もしみじみ言う。2人の連係を冨樫監督も心強く感じているに違いない。
2004年生まれの熊田は福島県出身。エストレージャスFCに所属していた小学校6年の時に出場したフットサルの全国大会・バーモントカップでFC東京のスカウトの目に留まり、中学進学と同時にFC東京U-15むさし入り。中学3年の時にはクラブユース所属選手のオールスター戦に当たるメニコンカップ2019・日本クラブユースサッカー東西対抗戦にも参戦。イースト唯一のスコアラーにもなっている。
同年にはU-15日本選抜の一員としてブラジルにも遠征。今回ともにメンバーに名を連ねた松村晃助(法政大)とともに貴重な南米経験を積んでいる。ご存じの通り、翌2020年からのコロナ禍で彼らの世代は2年以上、海外遠征に行けなかった。北野や坂本ももちろん南米には行っていない。それだけに、熊田の経験値は大きな強みになるはずだ。
「開催地がアルゼンチンに変わって、飛行機がちょっとしんどいなと思いました(苦笑)。南米は芝とかグランドのコンディションが日本より全然悪いと思うので、そこにしっかりチームとして合わせていくことが大事ですね」
本人もこうコメントしていたが、丸1日がかりの長距離移動に時差、ガタガタのピッチに雑草のような長い芝生というのは、整った環境で育ってきた日本の若者たちにとって相当な負担だろう。その厳しさを身を持って経験してきた熊田のタフさと逞しさはイザという時に頼りになる。口数は多くない男だが、ピッチ上で大暴れしてくれれば理想的である。
「(U-20W杯で対戦するセネガル、コロンビア、イスラエルは)アジア予選で戦った相手よりも強く速い相手が揃っていると思う。自分としてはフィジカルが強みだと思っているので、そこで負けないようにしたい。今の日本は個々で剥がせる選手がサイドに多いんで、クロスの攻めも増えてくる。自分はヘディングも武器なんで生かしてゴールを奪えるようにしたいです」と本人も明確に自分の役割を描いている様子だ。
フィジカルに長けたセネガル、ボール扱いや球際のバトルに秀でるコロンビア、欧州2位のイスラエルは難敵揃いだが、彼らを倒さなければ先はない。本気で世界一をつかみにいくつもりなら、熊田がゴールという結果を残して、チーム全体を引っ張らなければいけない。アジアカップ得点王にはそれだけの重責が託されるのだ。
柳沢敦(鹿島ユース監督)や高原、堂安律(フライブルク)、久保建英(レアル・ソシエダ)といったU-20W杯を経てA代表、海外へと羽ばたいた先輩の系譜を継ぐべく、銀髪にイメチェンした187㎝の大型FWには大ブレイクを期待したいものである。
2023.05.09 21:00 Tue