栗田大輔
Daisuke Kurita
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ポジション | 監督 |
国籍 |
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生年月日 | 1970年09月19日(54歳) |
利き足 | |
身長 | |
体重 |
ニュース | 人気記事 |
栗田大輔のニュース一覧
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大学サッカー界屈指の名将・栗田大輔氏が東京Vの副社長就任! 「一番はヴェルディの魅力」明大指揮官退任し新たな挑戦選んだ経緯語る
先日に明治大学サッカー部の指揮官を退任した栗田大輔氏(54)が、東京ヴェルディの代表取締役副社長に就任することが明かされた。 昨年末に栗田氏は「新たなチャレンジの話を頂き、私自身も挑戦しようと思い、今回の決断に至りました」と、10年間指揮を執った明治大サッカー部の指揮官退任を発表。 その「新たなチャレンジ」として同氏は、J1クラブの副社長就任を決断した。 7日、味の素スタジアムで行われた東京Vの新体制発表会見にて、中村考昭代表取締役社長は「更なる我々の成長を加速させるため、ヴェルディとしてのマネジメント体制を強化促進していきたい」との観点から、栗田氏が2025年2月1日付で代表取締役副社長に就任することを発表した。 そして、来月からの就任に際して会見に登壇した大学サッカー界屈指の名将は新たな挑戦への意気込みを語った。 「ビジネス経験も30年、大学サッカーでの11年の監督経験と、自分自身もクラブチームを34歳のときに立ち上げました。そういった経験全てを活かして、東京ヴェルディの発展のために尽力したいなと思っております。まずは首都・東京というところで、東京から発信できるクラブというのは、本当に数少ないわけで、今までの“明治発、世界へ”という言葉もいつも言っていましたが、“東京発、世界へ”ではないですけど、日本を代表するようなクラブとしての魅力を感じて決断しました」 「副社長をやるにあたって細かいことはこれからですけれども、ビジネス側サイドと、あとは現場サイドというものが、やっぱりイコールにしっかりと結びつきながら、同じ軸でしっかりと同じ目線を持って進んでいくというのが非常に大事だと思っていまして、私はそういったビジネスの経験とサッカーの経験を生かして尽力したいなと思っております」 今回の招へいの経緯に関しては同大OBでもある江尻篤彦強化部長との関係や、近年数人の選手が加入してきたなかでの交流を通じて、「長い間ラブコールを送っていました」と中村社長が語ったように東京V側から熱心な働きかけがあった。 そんななか、栗田氏は東京V行きを選択した理由として、首都のクラブが秘める大きな可能性。城福浩監督の下で築き上げられている、チームのスタイルに大きな魅力を感じたことだったという。 「(決断の理由)一番はヴェルディの魅力です。やっぱり東京のクラブであるということ、可能性を秘めているというところ。それと自分もサッカー人なので、サッカーのスタイル、もしくは自分はこういうサッカーで世界に出ていきたいなというのが常日頃からありまして、それを思ったときに、城福監督、江尻強化部長を中心にやっていたサッカーが本当にピタッとはまったということ。その辺が一番大きな理由だということです」 栗田氏は2013年に明治大学のサッカー部コーチに就任。2014年に助監督となると、神川明彦前監督の後を継ぐ形で2015年に監督に就任した。 就任後、10年間指揮を執り、関東大学サッカーリーグ1部で5度の優勝に導き、2024年は史上初の無敗優勝を達成。 また、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントでは3度の優勝、2度の準優勝を経験。全日本大学サッカートーナメント(インカレ)でも2度の優勝、3度の3位の成績を収めていた。さらに、アミノバイタルカップで3度の優勝、2度の準優勝を経験。天皇杯も監督に就任してからは2度出場を果たしていた。 一方で、明治大卒業後は清水建設に入社し、長年に渡ってサラリーマンも経験。さらに、2005年には横浜市で小学生・中学生を対象としたサッカークラブ・FCパルピターレを設立。指導者としての傑出した実績、サッカー界での人脈に加え、社会人経験やクラブ運営にも携わってきたビジネスマンとしての感覚はサッカークラブの運営において重要な要素。 直近2シーズンは城福監督の下、ピッチ内での躍進が目立った東京Vだが、クラブとしての両輪のバランスが懸念される部分もあったなか、ピッチ外におけるマネジメント体制強化によってその両輪のバランスはより良いものになっていくはずだ。 2025.01.07 23:07 Tue2
2026年北中米W杯を本気で狙う! U-22代表期待の大学生FWが見据える「三笘ロード」/佐藤恵允(明治大学)【新しい景色へ導く期待の選手/vol.10】
2024年パリ五輪まであと1年あまり。新型コロナウイルス感染拡大で1年延期となった東京五輪とは違い、日本代表の強化期間は3年しかない。 2021年12月の大岩剛監督就任後、2022年6月のAFC U-23アジアカップ(ウズベキスタン)や同年9・11月、2023年3月の3度の欧州遠征などに赴いて強化を続けているが、フルメンバーのA代表を経験したのはバングーナガンデ佳史扶(FC東京)と半田陸(G大阪)くらいだ。 攻撃陣の方は2022年カタールW杯の主力だった伊東純也(スタッド・ランス)、鎌田大地(フランクフルト)、三笘薫(ブライトン)、堂安律(フライブルク)ら欧州組がひしめいており、若手アタッカー陣にとっては非常に高い壁というしかない。 とはいえ、本当の勝負は3年後。現時点でA代表経験がなかったとしても、突き抜けてくる人材がいないとも限らない。我々の全く予期せぬ人材が頭角を現すかもしれない。98年フランス大会一世を風靡した中田英寿、2002年日韓大会で2ゴールをマークした稲本潤一(南葛SC)、2010年南アフリカ大会で世界の度肝を抜いた本田圭佑といった過去のスターたちも、W杯3年前の時点では数多くいる候補の1人でしかなかったのだ。 今やトップスターに上り詰めた三笘にしても、3年前の2019年は筑波大学の学生だった。川崎フロンターレでプロキャリアをスタートさせたのは2020年。最初は体力面や守備力の課題に直面し、先発で使ってもらえないことが多かった。A代表デビューは東京五輪後の2021年11月のオマーン戦(マスカット)。それからわずか1年あまりで日本のエースに躍り出たのだから、凄まじい成長曲線には驚かされるばかりだ。 その「三笘ロード」を歩もうとパリ世代の面々も虎視眈々と狙っているに違いない。 候補者筆頭と目される1人が、目下、明治大学4年の佐藤恵允(けいん)だろう。大学2年だった2021年11月にU-22日本代表の1人として1月のAFC U-23アジアカップ予選(福島)に参戦してから、彼はコンスタントに日の丸を背負ってきた。大岩監督就任後も昨年のウズベキスタン、9月の欧州遠征に参戦。今年3月のU-22ドイツ・ベルギー2連戦にはいずれも出場し、2戦連発という離れ業をやってのけたのだ。 そして4月23〜26日にかけて行われたU-22代表候補合宿にも参加。今回は新顔18人を加えた28人での活動となったが、実績面で頭抜けている佐藤の存在感は圧倒的で、最終日の11対11の紅白戦でもゴール。常連メンバーの意地とプライドを見せつけた。 「僕はこれまで代表にコンスタントに選ばせていただいている身。今まで積み重ねてきたシームレス(な攻守の連動)だったり、インテンシティってところを自分が示していかないといけない。それに攻撃の選手なんで、得点に絡む仕事をしないと生き残っていけない。そこはもっと磨いていきたいです」と本人は強調していたが、最後まで高い意識を見せつける形になった。 コロンビア人の父、日本人の母を持つ佐藤は2001年7月生まれ。東京都世田谷区出身で、実践学園高校から2020年に明治大学に進んだ。明治では入学当初は試合に出られず、苦い思いも味わったというが、栗田大輔監督から口を酸っぱくして言われた「人間性の部分」を大事にしながら、ここまで這い上がってきたという。 「自分の中で大学に入ってからテーマにしていたのは『素直な気持ち』と『謙虚さ』。あとは『気を使える選手』になりたいと思って、ここまで努力してきました」 「まずは人の意見を聞いて、それが自分にとって必要なのかどうかを考え、噛み砕いて落とし込んでいく。その作業が大切だとすごく感じたし、それを繰り返してきました」 「1つの例が守備。明治に入った頃は守備が全然ダメだと言われて悩んだんですけど、今では自分の特徴になっている。大岩監督も前線からチームを助ける泥臭い守備と対人の強さが評価されて、ここに呼んでもらっていると思います」と佐藤は大学生らしい冷静かつ客観的な分析力で自己評価をしてみせた。 こういった表現力の高さは三笘に通じる部分がある。サイドアタッカーでドリブル突破が武器という共通点もあるため、「ネクスト三笘」という呼び声も高い。 「三笘さんは同じ大学経由の選手というのもありますし、ポジションも同じ。1対1の仕掛けとか相手との駆け引きが非常にうまいんで、すごく参考になります。自分は1年後のパリ五輪に行って、2026年北中米W杯に出るのが目標ですけど、そのためには三笘さんを超えないといけない。そうなるような日々の積み重ねをしていかないといけないと思っています」と彼は語気を強めていた。 壮大な夢を現実にするためにも、明治大学からどういうルートを歩むかが肝心。彼のところには数多くのJクラブからオファーが殺到しているが、本人は「プロ1年目で活躍できる環境」というのを第一に選択していくつもりだ。 確かに今のA代表の軸を担う伊東、守田英正(スポルティング・リスボン)、三笘ら大卒選手たちはプロ1年目から圧倒的なインパクトを残していた。そういう人材でなければW杯に行けないということだ。 賢い佐藤は厳しい現実をよく分かっているはず。まずは最適な進路を選択し、U-22代表での地位を固めていくことが肝心である。ここからの飛躍が大いに楽しみだ。 2023.04.27 18:30 Thu3