ようやく連戦が止まった…/原ゆみこのマドリッド

2025.03.19 20:00 Wed
©Atlético de Madrid
「スタンドに屋根があって助かった」そんな風に私が胸を撫でおろしていたのは月曜日、昨年11月以来となるサッカー協会本部グラウンドで、スペイン代表チームの練習を見学していた時のことでした。いやあ、ここ2週間ばかり、マドリッドは悪天候が続き、外出の際に傘を持っていくのはデフォルトになっているんですけどね。その日も何とか、ラス・ロサス(マドリッド近郊)に着くまでは大丈夫だったものの、午後7時からの公開練習が始まってしばらくすると、かなり盛大に降ってくることに。

おかげでスタンドを満員にしたファンは無事だったものの、いえ、練習も招集された25人中、18人が前日試合、もしくは疲労蓄積状態だったため、ロンド(輪の中に選手が入ってボールを奪うゲーム)の後、軽いランニングをしただけで、選手たちはもうファンサービスを開始。U21代表から応援を呼んで、雨の中でpartidillo(パルティディージョ/ミニゲーム)をやっていたA代表メンバーはモラタ(1月にミランからガラタサライに移籍)を含めて、3人ぐらいしかいなかったんですけどね。ちょっと意表を突かれたのは、そのヘルプメンバーに昨夏ユーロとパリ五輪のダブル優勝をしたフェルミン(バルサ)がいたこと。

同じくdoblete(ドブレテ/2大会参加のこと)をこなしたアレックス・バエナ(ビジャレアル)がしっかり大人の代表に定着しているのを見ると、弟分チーム出戻りは何だかなあと本人も思っているかもしれませんが、11月のA代表1試合目での負傷離脱者発生を受けて、緊急昇格したバリオスなど、今回はU21にも呼ばれていませんからね。まあ、こちらは6月のU21ユーロには出ず、初開催の大型クラブW杯にアトレティコで出場することを優先したせいのようですが、何にしろ、木曜と日曜の午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からの、こちらも初出、ネーションズリーグ準々決勝オランダ戦に向けての合宿は開始前からトラブル続きだったんですよ。
というのも、日曜にメトロポリターノでのアトレティコ戦でイニゴ・マルティネスとカサドー(バルサ)が負傷し、急遽、U21からハイセン(ボーンマス)が繰り上がったり、アレイチェ・ガルシア(レバークーゼン)が追加招集されたり、更にはヘタフェ戦でハムストリングを痛めたブライアン・サラゴサ(オサスナ)も顔出しだけで、直帰することになってしまいましたからねえ。要は全て、今季の過密スケジュールが祟っているように思えますが、それでもA代表に最多の5人を供給しているバルサのクバルシ、ジャマル、ペドリ、フェラン・トーレス、ダニ・オルモがマドリッド泊となり、余分な移動をしなくて済んだのは、少しは体力節約の助けになる?

まあ、そんなことはともかく、paron(パロンン/リーガの停止期間)直前開催のリーガ28節のマドリッド勢がどうだったかもお話ししていかないと。今回、土曜試合はレアル・マドリーだけだったんですが、とにかく水曜のCL16強対決マドリーダービー2ndレグが延長戦だったにも関わらず、このビジャレアル戦が日曜試合でなかったことから、クラブの怒りが頂点に達してしまってねえ。一応、ラセラミカでは、疲労の極みにあったビニシウスをベンチスタートにしたんですが、開始7分にはアレックス・バエナのCKをフォイスに決められて、早々と先制されてしまうことに。
でも大丈夫、たとえ疲れていても前半ぐらいはもたすのがプロというか、世界一のチームは体力も並じゃありませんからね。17分にはブライムのシュートがGKディエゴ・コンデに弾かれてこぼれたボールをエムバペが撃ちこんで、さっさと同点にすると、23分にもルーカス・バスケスの折り返しをエムバペが決めて、あっという間に逆転しているんですから、凄いじゃないですか。いえ、それ以外はさっぱりで、ビジャレアルには前後半通じて、23本(うち枠内10本)もシュートを撃たれたため、蹴局、最後まで1点差を守れたのは、GKクルトワの八面六臂のparadon(パラドン/スーパーセーブ)のおかげだったんですけどね(最終結果1-2)。

その勝利で一時、バルサを抜いて首位に立ったマドリーなんですが、試合後にはアンチェロッティ監督が、「間隔が72時間以内の試合をウチがプレーするのはこれが最後。Nunca más vamos a jugar/ヌンカマス・バモス・ア・フガール(もう2度とプレーしない)」と宣言して、壮大な物議を醸していたから、ビックリしたの何のって。いえまあ、本当にそれを実行したら、大体がして、各国代表戦明けの29日(土)午後9時レガネス戦と4月1日(火)午後9時30分、コパ・デル・レイ準決勝レアル・ソシエダ戦2ndレグからして、間が72時間ありませんからね。ボイコットすれば、不戦敗になって、1stレグを0-1で負けていたイマノル監督のチームがコパ決勝進出を祝うだけだと思うんですが、それでもいい?

実際、ラ・リーガのテバス会長によると、元々、レガネス戦は土曜午後4時15分の予定だったところ、16人と大量出向中の各国代表選手が帰還してからの休養時間を増やすため、午後9時にしてくれと、マドリーのブトラゲーニョ渉外担当ディレクターが要請。それでこうなったという経緯があるようなんですけどね。率直に言えば、今季たったの4回しか72時間以内の試合をしていないマドリーに比べ、木曜にEL、コンフェレンスリーグの試合があり、その2倍、3倍もの数をこなしているアスレティック、レアル・ソシエダ、ベティスの方が、ずっと不遇かと。

まあ、その辺はまた、代表戦週間が終わった後、話題になってくるかと思いますが、とりあえず、マドリーは火曜からバルデバス(バラハス空港の近く)での練習を再開。といってもビジャレアル戦ではフラン・ガルシアも太ももを負傷したため、セッションに参加できる健康な選手がルーカス・バスケスとバジェホしかおらず、RMカスティージャとの合同練習となっているんですが、4月もCL準々決勝アーセナル戦に勝てば、再び週2試合ペースが延々と続く彼らですからね。アンチェロッティ監督ももう、各国代表に行っている選手がケガをしないよう、早くメンディとセバージョスが回復してくれるよう、今は祈らんばかりの気持ちじゃないでしょうか。

そして翌日曜はマドリッド勢残り4チームがプレーしたんですが、まず私が向かったのはブタルケで、こちらでは弟分のレガネスが、まさにアウェイでのコンフェレンスリーグ16強対決ビトリア・ギマラエス戦2ndレグを片付け、72時間以内に準々決勝進出を決めてきたばかりのベティスと対戦。やはり相手はそれなりに疲れが残っていたのか、前半29分にはラバが中盤でナタンからボールを奪い、そのまま上がって、エリア内でもディエゴ・ジョレンテからボールを取り返すと、GKアドリアンを破って先制。更に44分にも彼はファン・クルスからアシストされ、レガネスの2点目を入れたんですが、まさか2-0のリードを後半逆転されてしまうとは一体、誰が予想できた?

そう、ケチの付き始めは15分にラバが負傷し、ミゲール・デ・ラ・フエンテと交代せざるを得なくなったことで、いえまあ、ペジェグリーニ監督の3人一斉の攻撃的交代も効き目はあったんですけどね。だからって、19分にGKドミトロビッチがゴール前でバカンブーにボールを奪われそうになり、ペナルティを犯していいって訳じゃありませんが、そのPKをイスコが決めて、ベティスは1点を返すことに。おまけに33分、今度はバルトラのミドルシュートをドミトロビッチが無造作にパンチング。

自分の前に来たボールをバカンブがヘッドして、同点にされると、その5分後にはアントニーがエリア内左から送ったボールをイスコはコントロールすることができなかったものの、クーチョに撃ち込まれ、とうとう2-3と逆転されてしまうことに。これでは金曜にアラベスの引分けで落ちた18位でこの2週間を過ごすことになっても仕方ありませんが、うーん、まだ17位に上がったアラベスとレガネスは同じ勝ち点ですから、これも毎節、降格圏から出たり入ったりを繰り返すことになるんでしょうけどね。何より、代表戦週間明けの彼らの試合がサンティアゴ・ベルナベウでの兄弟分ダービーというのは辛いところです。

その後、セルカニア(国鉄近郊路線)とメトロを乗り継いで、エスタディオ・バジェカスに移動。こちらではラージョがやはり、木曜にEL16強対決マンチェスター・ユナイテッド戦2ndレグを戦い、オールド・トラフォードで4-1と負けて敗退が決定。メンタル的にもショックを受けているはずのソシエダを迎えたんですが、残念ながら、前半20分にCKからスビメンディのvolea(ボレア/ボレーシュート)で先制され、ラージョが0-1でリードされていたハーフタイムにはもう、メトロポリターノに向かうため、スタジアムを出ないといけなくてねえ。

おかげで後半、13分にトレホがベテラン健在を見せつけた同点ゴールも、前節マドリー戦でもゴールを挙げていたペドロ・ディアスがエリア外から決めた逆転のgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)も、更には33分、ソシエダの19才のカンテラーノ、マリエスクレナに決められた、結局、2-2で引き分けることになったゴールも見逃してしまったんですが、もうこれでラージョも5試合連続白星なし。9位の彼らには降格の心配はないんですが、代表戦明けのアラベス戦では、レガネスのためにも勝てるといいですよね。

え、その同じ時間帯、もう1つの弟分、ヘタフェもオサスナ戦をプレーしていなかったかって?その通りで、ボルダラス監督のチームはエル・サダルでのアウェイゲームだったんですが、彼らも前半45分にブドミルのPKゴールで先制される逆境に。それが後半になると、この冬、ビジャレアルからレンタルで来たテラツが大活躍し、いえ、5分に放ったシュートはボヨモにゴール前でクリアされてしまったんですけどね。10分にはウチェのパスをマジョラルがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)で繋ぎ、エリア内右から同点弾を決めると、26分にもウチェのラストパスから、1-2とする逆転ゴールをゲット。

33分にはウチェが2枚目のイエローカードをもらい、退場となったものの、無事に最後まで1点差をキープして、前節のアトレティコ戦から2連勝としたヘタフェだったんですが、何より嬉しいのは目標の勝ち点40まで、これであと4と迫れたこと。ラージョ共々、ヨーロッパの大会出場圏に届くのは難しそうですが、FWが1人もおらず、どうなることかと、ハラハラさせられたプレシーズンから考えると、実によく成長してくれたものです。

そしてとうとう、4日前に悲劇の舞台となったばかりのメトロポリターノに再び、足を踏み入れた私だったんですが、お隣さんにCLでは絶対に勝てないことを思い知りながら、バルサは別物とリーガ首位争いのゲームにアトレティコファンは変わらぬ忠誠心を持って来場。その日も発煙筒を焚いて、チームバスを大勢のファンがお出迎えしたんですが、またしても悲劇に見舞われてしまうとは!ええ、ボールは相手に握られながら、マドリーに1点もやらなかった粘り強い守備でフリック監督のチームの攻撃に耐えていたアトレティコは何と前半45分、GKオブラクのロングキックをレイニウドが頭で繋ぎ、グリーズマンからギュリアーノに渡ったボールを最後はフリアン・アルバレスが決めて、ハーフタイム直前に先制。

後半15分、うーん、やっぱりPK戦で2度蹴りしたと見なされて、ゴールが認められなかったのが相当、ショックだったんですかね。「2日前から体調が悪くて、昨日は熱があった。今朝からは胃腸もおかしくなった」(シメオネ監督)というフリアンがセルロートに代わった後、25分にはそのノルウェー人大型FWがギャラガーのアシストで2点目をゲット。その時には、この試合、もらったと思ったファンも多かったはずですが、その2分後、イニゴ・マルティネスのクロスをレバンドフスキに決められて、1点を返されたことを機に全てが崩壊してしまったんです。

そう、後でジョレンテも「Nos han pesado los 120 minutos de Champions/ノス・アン・ペサードー・ロス・シエントベインテ・ミヌートス・デ・チャンピオンズ(CLで120分プレーしたことがのしかかった)。チームの体力がガクッと落ちて、敵のクロスを防ぐために出られなかった」と言っていたんですが、そうですよねえ。たとえ、試合間隔は1日多くても、水曜はお隣さんよりずっと沢山走っていたアトレティコですし、何より精神的なショックは如何ばかりか。おかげで33分にはラフィーニャが右から入れたボールをフェラン・トーレスにヘッドされ、同点にされてしまったんですが、これにはシメオネ監督に言わせると、「Tardé en poner a Giménez. Lo tenía que haber puesto enseguida/タルデ・エン・ポネール・ア・ヒメネス。ロ・テニア・ケ・アベール・プエストー・エンセギーダ(ヒメネスを入れるのが遅れた。即座に入れておくべきだった)」という原因もあったよう。

ただ、後半ロスタイム2分にジャマルに逆転ゴールを挙げられたのは、そのエリア前からのシュートがレイニウドに当たって、軌道を変えるという不運もあったんですけどね。最後は51分、コパ準決勝1stレグの再現をすべく土壇場の同点ゴール目指して焦ったか、自陣エリア前でル・ノルマンがボールをフェランに取られ、2-4にされてしまっては、もうリーガ首位とは勝ち点4差。更に相手は消化試合が1つ少ないとなれば、今やリーガの目標は定型の4位以上死守しかない?

いえまあ、まだアトレティコにはコパが残ってはいるんですけどね。それもまた、4-4のイーブンから、バルサを倒さないといけないとなると、ここ2試合、強さを誇っていたメトロポリターノで散々な目に遭っているのもあって、あまり楽観視はできませんが、こればっかりはねえ。とりあえず、フリアン、デ・パウル、モリーナ、コレア、ジュリアーノのアルゼンチン勢5人を含む、計10人が各国代表に招集された彼らは水曜から、マハダオンダ(マドリッド近郊)での練習を再開。少なくとも2週間後のリーガ、エスパニョール戦では選手たちの体力、精神力が回復しているといいのですが…。

レアル・マドリーの関連記事

ラ・リーガの関連記事

「同じプレーオフ遠征組でも差が出ちゃったみたいね」そんな風に私が嘆いていたのは木曜日。2晩続けて近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)でマドリッドの兄貴分チームたちのCLノックアウトフェーズ・プレーオフ1stレグをTV観戦した翌朝のことでした。火曜日のベンフィカ戦はキックオフ45分前にはお店に行って、何とかカウンターの席 2026.02.21 18:59 Sat
「やっと平常モードに戻ったわね」そんな風に私が懐かしさを覚えていたのは月曜日。レアル・マドリーがリスボンに到着する映像をお昼のニュースで見た時のことでした。ここ2週間、スペインサッカー界のミッドウィークはコパ・デル・レイ開催だったため、マドリッド勢で試合があったのはアトレティコだけでした。対照的に16強対決でアルバセテ 2026.02.19 10:43 Thu
「どんどん昨季と似てきたわ」そんな風に私がモヤモヤしていたのは金曜日。お昼にあったコパ・デル・レイ準決勝の抽選で、アトレティコが今年もバルサと対戦することが決まったのを見た時のことでした。すでにコパ準々決勝の前から、昨季の3月の悲劇の前倒しを恐れていたんですけどね。今年はその時期がもうやって来たのは、昨季は2月下旬だっ 2026.02.07 17:26 Sat
「何かイケてない週末だったわね」そんな風に私が嘆いていたのは月曜日。リーガ22節でマドリッドの4チームにまったくいいところがなかったことを思い出していた時のことでした。といっても負けたのは兄弟分ダービーに挑んだラージョだけで、アトレティコとヘタフェは引分けだったんですけどね。唯一、勝ったレアル・マドリーにしても決して強 2026.02.03 10:18 Tue
「そりゃ敗退はしてないけどさ」そんな風に私が呟いていたのは木曜日。前夜のショックから立ち直ろうと努めていた時のことでした。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ最終節はまたしてもメトロポリターノのスタンドに座り、オンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の2元中継でベンフィカvsレアル・マドリーを追いながら、 2026.01.31 11:46 Sat

レアル・マドリーの人気記事ランキング

1

ヴィニシウスにトラブル…クラブ買収巡る問題で2年間の出場停止求める訴え起こされる

レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed
2

一番信用ならないチームは…/原ゆみこのマドリッド

「やっと平常モードに戻ったわね」そんな風に私が懐かしさを覚えていたのは月曜日。レアル・マドリーがリスボンに到着する映像をお昼のニュースで見た時のことでした。ここ2週間、スペインサッカー界のミッドウィークはコパ・デル・レイ開催だったため、マドリッド勢で試合があったのはアトレティコだけでした。対照的に16強対決でアルバセテ(2部)に敗退したお隣さんは平日中、みっちりバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でトレーニングに明け暮れていたんですが、それだとやっぱり、話題があまりなくて……。 ようやく今週になって、火曜日午後9時(日本時間翌午前5時)にベンフィカとのCLノックアウトステージプレーオフ1stレグがやって来たため、週2試合ペースに戻ったんですが、怖いのは来週水曜日にベルナベウで開催される2ndレグで万が一、敗退するようだと、マドリーの今季はもうリーガだけ、シーズン終了まで週1試合ペースが続くことになります。 1月28日のCLリーグフェーズ最終節でそのマドリーに4-2で勝利。しかも後半アディショナルタイムの全員攻撃でGKトゥルビンが決めたヘッドのおかげで、プレーオフ出場圏の末席に滑り込めたベンフィカのモウリーニョ監督は、「Me gustaría mucho eliminar al Madrid, y que Arbeloa gane la Liga/メ・グスタリア・ムーチョ・エリミナール・アル・マドリッド、イ・ケ・アルベロア・ガネ・ラ・リーガ(私はマドリーを敗退させたい。そしてアルベロアはリーガ優勝するように)」と言っていたんですけどね。 でもCL早期敗敗退となると、アルベロア監督の来季続投が怪しくなってきて……。当人は試合前日記者会見で否定していたんですけどね。あと1年ベンフィカと契約がありながら、違約金を払わず退団できる条項が付いているため、モウリーニョ監督がマドリーに戻って来る可能性もあるなんて話も出て来たりするんですが、それは勘弁。グアルディオラ監督時代のバルサとのあんな刺々しい雰囲気はもう味わいたくないですって。 ちなみにマドリーのこの試合の欠場者はリハビリ中のミリトン、ベリンガム、そして前回のダ・ルス訪問で退場処分を受けたロドリゴとアセンシオ。それでも土曜日のリーガでリュディガー、トレントが先発復帰、カルバハルも途中出場したため、バルベルデが右SBから中盤に戻る今回はきっと、あんなザル守備にはならないと思いますが……。 CLはちょっと脇に置いておくことにして、先に週末にあったリーガ24節のマドリッド勢がどうだったか、お伝えしていくことにすると。先陣を切ったのは前節、ようやく8試合ぶりに白星を挙げた弟分のヘタフェで、コリセウムに上位のビジャレアルを迎えたんですが、やっぱり勝利は選手たちの自信になるんですかね。この日は前半終盤にベイガにエリア内で倒されてサトリアーノがPKを獲得すると、アランバリが決めて先制。53分にも冬の市場で一緒に来たFWの同僚、もう2得点しているルイス・バスケス(アンデルレヒトから移籍))に遅れをとっていたサトリアーノ(同オリンピック・リヨン)が、ファン・イグレシアスのクロスをヘッドで決め、ヘタフェを2点リードに導くと、反撃を75分のミカウターゼの一発だけに抑えて、2-1で勝っているんですから、嬉しいじゃないですか。 これには直近のセルタ戦でスコアレスドローだった時は、pito(ピト/ブーイング)まで聞こえるようになっていたコリセウムのファンも大満足したはずですが、ヘタフェに来るレベルですし、新しいFWたちは決してゴール量産タイプではないんですけどね。ボルダラス監督によると、「Son chicos que venían de tener pocos minutos en sus equipos y poco protagonismo/ソン・チコス・ケ・ベニアン・デ・テネール・ポコス・ミヌートス・エン・スス・エキポス・イ・ポコ・プロタゴニスモ(前のチームではプレー時間も、主役を張る機会もあまりなかった選手たち)だが、やる気は満々だ」そうで、それってゴール不足で苦しんいたヘタフェは補強に成功したと言っていい? おかげで順位も11位という安全圏を維持した彼らだったんですけど、まだ降格圏との差は勝ち点5ですからね。ホーム連戦となる日曜日のセビージャ戦でもこの調子を続けて、早いところ、残留目安の勝ち点40以上に到達してもらいたいところ。 そして土曜日の夜にはベルナベウに行ったんですが、ようやく暴風雨季が去ったのか、いつ以来でしょうかね、傘を持たずに外出できたのは。それだけでも気が楽だったんですが、この日のマドリーは相手にも恵まれました。ミッドウィークフリーだった彼らと違い、レアル・ソシエダは水曜日にコパ準決勝1stレグをアスレティックとプレーしていて、サン・マメスでの激戦を0ー1で制したものの、やはり疲労が溜まっている選手がいたんですね。マテラッツオ監督はその試合から、5人のスタメンをローテーション。 マドリーの方はエムバペが意表を突いて、ベンチスタートとなったんですが、ゴンサロは彼がピッチにいないとゴールを入れますね。開始5分にはもう、先発復帰したトレントのラストパスをカンテラーノ(RMカスティージャ出身の選手)が流し込んで、先制しているんですから、偉いじゃないですか。でもねえ、そのリードは長続きせず、20分にはハイセンがソレルのパスを追ったエレーラをエリア内で倒し、ペナルティを取られてしまったから、さあ大変。 おかげでオジャルサバルのPKで同点になった後、この日は静かだったスタンドからハイセンにブーイングが飛んでいたんですが、大丈夫。というのもその4分後にはもう、ソシエダがペナルティ返しをしてきたから。アランブルがヴィニシウスをエリア内左奥で倒して、その当人がPKを決めると、25分には再びマドリーがリード。すると31分にもカマヴィンガ、カレラスと繋いだボールを右SBから解放されたバルベルデが撃ち込んで、アディショナルタイムのゴンサロのゴール前からのシュートは外れてしまったものの、3ー1でハーフタイムに入ったとなれば、もう大船に乗った気でいていい? そして後半も再び、アランブルがヴィニシウスをエリア内で倒し、48分にはキッカーもリピートで4点目が入ったため、アルベロア監督は膝に問題のあるエムバペを「para que en Lisboa empiece desde el principio/パラ・ケ・エン・リスボア・エンピエセ・デスデ・エル・プリンシピオ(リスボンで先発できるように)」温存。さらに60分にはトレントをカルバハルに、リュディガーをアラバにと負傷から戻って来た選手の足慣らしをさせたり、バルベルデ、カマヴィンガ、チュアメニと中盤の鍵になる選手たちにもお休みを与えることができましたからね。 おまけにこの4ー1勝利のおかげで、リーガ8連勝としたマドリーは、月曜日にバルサがジローナに2ー1のビックリ敗戦をしたため、とうとう勝ち点差2とつけて首位に立つことに。まさに「Hemos hecho una gran semana de entrenamientos y se ha reflejado en el campo/エモス・エッチョー・ウナ・グラン・セマーナ・デ・エントレナミエントー・イ・セ・ア・レフレハードー・エン・エル・カンポ(ウチは素晴らしい練習の1週間を過ごし、それがピッチに反映された)」感じでしたが、さて。今はこれがベンフィカにリベンジするのにも有効なことを祈るばかりでしょうか。 そして日曜日はラージョとアトレティコの兄弟分ダービー。快晴の中、明るい時間にブタルケに行けたのはラッキーだったんですけどね。エスタディオ・バジェカスでなく、2部の弟分レガネスのホームでの開催になったのは、1節前のオビエド戦が芝を貼り替えたばかりのピッチが悪天候のせいで使いものにならず、当日延期となった後、ラ・リーガがギリギリまで待ってくれず。アトレティコ戦もバジェカスでは開催不可とされ、ブタルケを借りることになったからなんですが、これもひどい話で、アボナードー(年間指定席保有者)は土曜日限定で、スタジアムよりメトロ1号線でもっと南に行ったところにある練習場まで、チケットを引き取りに行かないといけなくてねえ。 元々、ダービーはハイリスクな試合とされ、チケットの当日販売もなく、ブカネーロス(ラージョのウルトラ集団)を始めとする大勢のファンはお昼にバジェカス地区でデモをして、試合に行かないことを選択。よってブタルケのスタンドは半分ぐらい空だったんですが、前日はやっぱり芝がボロボロの練習場でセッションができず、ヘタフェの練習場でやったという不遇なイニゴ・ペレス監督のチームはこの逆境を見事に克服したんですよ。 木曜日のメトロポリターノでは、コパ準決勝1stレグでバルサを4ー0とコテンパンにのしたアトレティコが別人だったから、もうどうしていいものか。そう、元凶はこのところ、働くのは平日だけに決めたらしいシメオネ監督がスタメンを9人もローテーションしてきたことだったんですが、でも選手たちも選手たちですよね。いくらアトレティコファンの姿がスタンドにほぼ皆無だったとしても、バルサを前にした日の喰らいついていくプレーがまったく見られず。 それどころか、前半39分にはあれだけジャマルを抑えていたルッジェーリがラティウにかわされ、エリア中央へのラストパスを許すと、フラン・ペレスがラージョの先制点をゲット。さらに45分にもレングレのパスミスでボールを奪われると、ラティウが3人もいたアトレティコ選手の間にボールを通し、イシのシュートはGKオブラクがparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたものの、こぼれ球に誰も詰めず、バレンティンに押し込まれているって、一体、どこまで呆けている? 2ー0で後半が始まると、もう56分には3人一斉交代となり、ええ、ピッチにはフリアン・アルバレスが入り、その7分後にはルックマンとジョレンテも出て、早くも交代枠を使い果たしていたんですけどね。3人もFWがいながら、GKバタジャの手を煩わすのがニコ・ゴンサレスぐらいではねえ。おまけに30分にはショートのCKから、ラージョの3人一斉交代で入ったアルバロ・ガルシアにクロスを上げられて、メンディのヘッドで3点目を入れられているって、もうこの世のものとは思えませんって。 3ー0で勝ったラージョはおかげでマジョルカを越えて17位に上がり、3週間ぶりに降格圏から脱出。スタジアム&練習場難民となりながらも、「Los problemas nos unen mucho más, nos motivan/ロス・プロブレマス・ノス・ウネン・ムーチョ・マス、ノス・モティバン(問題があるとより団結が強まるし、モチベーションにもなる)」(イシ)と選手たちが根性を見せて、リーガ3連敗から立ち直れたのは喜ばしいですよ。でも情けないのは兄貴分の方で、とうとうオブラクからは、「Parece que LaLiga se ha tirado/パレセ・ケ・ラ・リーガ・セ・ア・ティラードー(リーガを投げ出したように見える)」というコメントが出てくることに。 いえ、シメオネ監督は「オブラクの言葉には同意しない。El equipo no elige partidos, el equipo jugó mal・エル・エキポ・ノー・エリヘ・パルティードス、エル・エキポ・フゴ・マル(チームは試合を選んではいない。悪いプレーをしただけ)」と反論していたんですけどね。訊きたいのは、コパでは準々決勝ベティス戦、バルサ戦と2試合で9得点もしながら、リーガはレバンテ、ベティス、ラージョ戦すべて無得点で1分け2敗。どうしてそこまでプレーに落差があるのかなんですが、やっぱりそれってやる気の問題では? ここまで態度があからさまだと、水曜日午後9時からのクラブ・ブルージュとのCL16強対決進出プレーオフ1stレグでは、本気の方のアトレティコを見せてくれるはずですけどね。ただ、この相手には2022-23シーズンのCLグループリーグのアウェイで負け、ホームでも引き分けて、最後は4位敗退した黒歴史がありますし、リーグフェーズ2節ではバルサと3-3で引き分けている点は要注意。 それにしたって、もしここでCLが終わり、その間、16強対決直接出場のバルサは週1試合になるため、コパ準決勝2ndレグでまさかの大逆転敗退が絶対ないとも言えず。「Cuando nosotros jugamos al 99 nunca nos dio/クアンドー・ノソトロス・フガモス・アル・ノベンタイヌエベ・ヌンカ・ノス・ディオ(ボクらが99%でプレーして結果が出たためしがない)」(ヒメネス)試合をその頃までリーガで続けて、来季CL出場圏からも落ちていたら、もう目も当てられないってこと、シメオネ監督も選手も考えないんでしょうかね。 2026.02.19 10:43 Thu
3

21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン

IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu
4

3カ国が最多3クラブ突破のCLベスト16出揃う! R16対戦カードは21日抽選会で決定

チャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフが19日に終了。この結果、ラウンド16に進出する16チームが決定した。 新フォーマットで開催されている今大会のCLでは、リーグフェーズで上位8チームに入ったリバプール、バルセロナ、アーセナル、インテル、アトレティコ・マドリー、レバークーゼン、リール、アストン・ビラのラウンド16ストレートインが決定。 さらに、9位~24位の16チームの間で争われたプレーオフを制したバイエルン、フェイエノールト、クラブ・ブルージュ、ベンフィカ、ドルトムント、レアル・マドリー、パリ・サンジェルマン(PSG)、PSVがベスト16入りを決めた。 国別ではイングランド、スペイン、ドイツの3クラブが最多。日本人選手では遠藤航(リバプール)、冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(バイエルン)、上田綺世(フェイエノールト)の4選手が勝ち残っている。 なお、リーグフェーズの順位によってラウンド16の組み合わせの大枠は決まっているが、正式な対戦カードは21日に行われる抽選会で決定。その後、1stレグが3月4.5日、2ndレグが同11.12日に開催予定だ。 ◆CLラウンド16 暫定対戦カード パリ・サンジェルマン(15位) vs リバプール(1位)orバルセロナ(2位) クラブ・ブルージュ(24位) vs リール(7位)orアストン・ビラ(8位) レアル・マドリー(11位) vs アトレティコ(5位)orレバークーゼン(6位) PSV(14位) vs アーセナル(3位)orインテル(4位) フェイエノールト(19位) vs インテル(4位)orアーセナル(3位) バイエルン(12位) vs レバークーゼン(6位)orアトレティコ(5位) ドルトムント(10位) vs アストン・ビラ(8位)orリール(7位) ベンフィカ(16位) vs バルセロナ(2位)orリバプール(1位) ※()内はリーグフェーズ順位 2025.02.20 07:42 Thu
5

「左ヒザがもう十分だと言ったらもう従うしかなかった」 ヴァランが明かす31歳で現役退いた背景

元フランス代表のラファエル・ヴァラン氏が現役引退の決断理由に“左ヒザの限界”を挙げた。 レアル・マドリー時代に数々のメジャータイトルを総なめにし、フランス代表としても2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)優勝に貢献したヴァラン氏。2021年夏から2年をマンチェスター・ユナイテッドで過ごし、今季からコモ入りした。 だが、セスク・ファブレガス監督率いるセリエA昇格組で新たなキャリアを紡ごうと8月のデビュー戦、コッパ・イタリアのサンプドリア戦に先発しながら23分で負傷交代すると、セリエAの登録メンバー外に。そのまま現役を退く決断に至った。 31歳の若さで現役キャリアの幕を下ろした格好だが、やはりケガがその決め手になってしまったようだ。フランス『レキップ』で「左ヒザがもう十分だと言ったら、もう従わざるをえなかった」と話す。イギリス『ミラー』が報じる。 「20歳のときから、右ヒザの上にもダモクレスの剣(古代ギリシャの故事のひとつ)をぶら下げてプレーしてきたんだ。右ヒザは強くなったものの、動きが悪くなって、左ヒザがパワーと押し込みのすべてを担った。片ヒザでどうやって11年プレーしたか? 多大な頑張りや犠牲、ケア、そして新しいバランスを管理する術を学んだよ」 「心理的に、ピッチに入ったら、ほかの選手にも、自分にも片ヒザしかないとは言えなかった。実際、ヒザだけを見たら、心配されるだろう。ケガをしたりするかも知れないのはわかりきったことだったけど、僕らは誰もがリスクを抱えて生きているんだ。剣闘士のように命をかけてプレーしているわけじゃないけど、身体的な問題を抱えてプレーしている。それが僕らだ。幼い頃からタフガイだ。生涯ずっと痛みを抱えながらプレーしているんだ」 また、「『両足があればすごいことになる』と自分に言い聞かせるときもあった。全てを軽く受け止めてきたけど、その問題を抱えるからこそ、自分の技をマスターしたんだ」と振り返り、こう続ける。 「もう何年もタックルをしていない。デュエルでインパクトを与える上で適切なタイミングを待つんだ。いつ止まるか、加速するか、先に走り出すかをね。このヒザがなければ、これほど自分のポジションをマスターできなかっただろうね。卓越した身体能力を持つ若い選手を見ると、ポジション管理と同じくらいのエネルギーを注げばモンスターになれると思う」 2024.10.17 13:05 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly