コパが熱くなってきた…/原ゆみこのマドリッド
2025.01.08 20:00 Wed
「これはいよいよ、マドリッドでも試合が見られそう」そんな風に私がワクワクしていたのは火曜日、まだ夜には最後のカード、エルデンセvsバレンシア戦があるものの、コパ・デル・レイ32強対決でマドリッドの1部5チームが全員突破となった翌朝のことでした。いやあ、この大会、以前はホーム・アウェイの2試合制だったため、正月早々、スタジアム観戦となるのも珍しくはなかったんですけどね。それが2019-20シーズンに準決勝以外、一発勝負形式になってから、リーガ1部チームはその1試合を下位カテゴリーチームのホームでプレーすることになり、準々決勝ぐらいまで、ずっとTVで見ているばかりに。
実際、その段階でうっかり敗退してしまうような、そそっかしいマドリー勢がいるのも例年のお約束だったんですけどね。それが何故か、今季は全チームが水曜の16強対決抽選に挑めるという嬉しい展開となったため、そう、この32強対決では来週のスペイン・スーパーカップのサウジアラビア遠征に浮かれていたマジョルカ、年末までずっとクラブのレジェンド、ヘスス・ナバスの引退行事ばかりにかまけていたセビージャ、今はコパどころではないリーガ最下位バジャドリー、そしてラス・パルマスが敗退して、1部勢は11チームにまで減少。
残るは2部2チーム、RFEF1部(実質3部)1チーム、同2部1チームとなったため、下位カテゴリーとマッチングしない1部同士の対戦が、火曜の試合結果にもよるとはいえ、3ないし4カードできるんですよ。相手が同格なら、試合会場は抽選で引かれた順番で決定となれば、マドリッド開催も十分あり得ますし、それどころか、本家ダービーはもとより、兄弟分、弟分ダービーもあるかもしれないって、いきなりコパのボルテージ、高くなっていない?
まあ、そんなことはともかく、先週金曜から始まったマドリッド勢のコパの試合がどうだったか、お伝えしていくことにすると。先陣を切ったのは弟分のヘタフェとラージョで、どちらも2部チームとの対戦だったんですが、ヒヤリとさせられたのはボルダラス監督のチームの方。そう、グラナダ相手にもリーガでのゴール日照りを引きづって、ほぼレギュラーを並べたにも関わらず、前後半をスコアレスドローで終了し、更にはバイスマンに2度もゴールを決められ、オフサイドで命拾いしている始末だったからですが、同時に新年早々の朗報もあったんです!
というのも満を持して後半40分、昨季のヒザの半月板損傷がようやく治り、3カ月ぶりの出場を果たしたエースのボルハ・マジョラルが延長戦前半3分、ベルトゥの折り返しから、決勝ゴールを決めてくれたためで、彼らはそのまま0-1で勝利。ただ、これで全てが解決と信じるのは時期尚早で、何せ、9月に最初の復帰試合となったレガネス戦でもPKでゴールを挙げた当人はその後すぐ、再手術となって、今までピッチに戻れませんでしたからね。
そして同日同時刻、同じく2部のラシン・フェロルと対戦したラージョはしっかり快勝していて、前半8分のエスピーノのエリア外シュートによる先制点を皮切りに、32分にはデ・フルートスが個人技で2点目をゲット。後半14分にもエスピーノとエ・フルートスのコンビで3点目を奪い、昨季までラージョにいたベベのバーに当たるシュートなどはあったものの、ロスタイムに1点返されただけの1-3でラウンド突破を決めたんですが、こちらの注目はベンチ外だったハメス・ロドリゲスだったんですよ。
そう、年末数試合も大した理由付けもなく招集されていなかった彼ですが、どうやらいよいよ契約解消が秒読み状態になっているようで、まあ、イニゴ・ペレス監督の全員が走るサッカーに適応できないのでは仕方ないんですけどね。それでは、せっかくのクラブ創立100周年の華になるはずだったはずの有名選手の獲得が水の泡になってしまう?ラージョの場合、順位的には降格圏と勝ち点7差の12位と問題はないため、来週の金曜には巡ってくるエスタディオ・バジェカスでの年明け最初のリーガ、セルタ戦でもいいところを見せて、スタンドのファンを盛り下げないようにしてほしいものです。
そして翌土曜にコパに挑んだのが昨年末を破竹の12連勝で終えたアトレティコで、RFEF1部のマルベージャとの一戦はマラガ(2部)のロサレダを満員にして開催。コパでは1回戦のビック(地方リーグ/実質6部)戦でも、2回戦のカセレーニョ(RFEF2部/実質5部)戦でも、後半35分過ぎの遅出スタートだった彼らだったため、この日もそうかと思いきや、やはりバケーション明けは選手たちもフレッシュなんですかね。前半16分にはジュリアーノのシュートが敵GKに弾かれたボールをグリーズマンがvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて、早々に先制することに。
ただ、その後は追加点がなく、いえ、後半にはハンドで認められなかったデ・パウルのゴールや敵GKのparadon(パラドン/スーパーセーブ)、ギャラガーのポスト直撃シュートなどはあったんですけどね。珍しく途中出場のセルロートやコレアの追い撃ちもなく、相手もGKムッサを脅かすことができなかったため、そのまま0-1で終わったんですが、この先はリーガ、コパ、CLリーガフェーズと連戦が続くだけにムダ撃ちはせず、ゴールは取っておくのが正解?
おかげで13連勝となったアトレティコは今週末日曜、クリスマス休暇中に設置されたスケートリンクが撤去されたメトロポリターノで開催されるオサスナ戦で、クラブ最長記録の14連勝を狙える立場になったんですけどね。実は昨年をリーガ首位で終えた彼らにはその以外にも新たな目標が生まれていて、それは年明け3日の順延分バレンシア戦での勝利により、勝ち点2差で追い越されてしまったお隣さんの上に再び立つこと。
ここまでの連勝で、CLのPSG戦、セビージャ戦やバルサ戦でも土壇場のremontada(レモンターダ/逆転劇)という底力を見せて勝ってきたアトレティコを思うと、それ程、高いハードルではなさそうに見えますし、その試合にはバルサ戦で負傷したヒメネスも戻る予定。それ以外のケガ人もレマルしかいないという好条件も揃ってはいるとはいえ…今季の残りも彼らがファンを失望させないチームでいてくれることを今は願うばかりかと。
そして日曜には第3の弟分レガネスも2部のカルタヘナにセルヒオ・ゴンサレスに当たって軌道が変わるシュートで先制されたものの、前半28分にはラバのクロスから紆余曲折あって、最後はムニルが同点ゴールをゲット。後半6分にはラバ自身が決めて、1-2で勝ち抜けを決めたんですが、ええ、2回戦でエステポナ(RFEF2部)相手にPK戦までもつれていた彼らですからね。それより上のカテゴリーの相手にあっさり勝てたのは、この先3試合も出場停止でオスカル・エルナンデスを欠くボルハ・ヒメネス監督にとっても週末土曜のリーガ、残留争いの直接ライバル、エスパニョールとの試合に向けて、大きな励みになったのではないでしょうか。
え、それで一番気になるレアル・マドリーのコパはどうだったのかって?いやあ、先程もちょっと触れた通り、休養十分で年明け最初の試合がコパだったマドリッド勢他4チームとは違い、彼らは金曜にバレンシア戦がありましたからね。しかもその試合、年内最終戦後に解任されたバラハ監督の後任、コルベラン監督の初陣だったということもあり、低空飛行を続けていた相手がメスタジャで発奮。前半27分にはハビ・ゲラのシュートをGKクルトワが弾きながら、ウーゴ・ドゥーロに先制点を奪われしまったため、新年早々から、レモンターダを強いられることに。
しかも前半はよくある気の乗らない状態にあったマドリーだったため、前半は1-0のまま終了。後半序盤もせっかくエムバペがタレガにエリア内で倒されてPKをもらいながら、ベリンガムがポストに当ててしまったり、エムバペのゴールがお馴染みのオフサイドで認められなかったり、何と34分には最悪の事態が到来したから、さあ大変!ええ、ママルダシビリの負傷欠場で先発したGKディミトリエフスキにバケーション中にイメチェンしたドレッドヘアを引っ張れたビニシウスが相手の首を両手でコヅいてしまい、レッドカードで退場って一体、どうなっている?
でもねえ、残り10分ちょっとでもマドリーが決して侮れないのはリーガの常識なんですよ。1人減ったせいで尚更、ANDに刻まれたレモンターダ根性に火が点いた彼らは40分、ベリンガムのアシストでモドリッチがマドリー史上最年長記録となるゴールを挙げて同点にすると、ロスタイム5分にもベリンガムがPK失敗のリベンジに成功。ギジャモンが自陣エリア前でミスッたパスを奪い、勝ち越し点を入れたとなれば、まさに経験者は語るですって。
そう、「Ganamos un partido que a final de temporada te puede llevar a ganar títulos/ガナモス・ウン・パルティードー・ケ・ア・フィナル・デ・テンポラーダ・プエデ・ジェバール・ア・ガナール・ティトゥロス(ボクらはシーズン末にタイトルを獲得に繋がる試合に勝った)」というモドリッチの言葉にはそれこそ、実感が詰まっているんですが、その逆もまた真理。「No podemos mostrar estas dos caras/ノー・ポデモス・モストラール・エスタス・ドス・カラス(ウチはこんな2つの顔を晒す訳にはいかない)。前半は最悪で、後半は凄まじくいいというようなね」(アンチェロッティ監督)というのも今季は使い古されたコメントで、加えて、ビニシウスなど、昨年末、最後から2番目のラージョ戦で退場した後、セビージャ戦は出場停止。戻って来て早々、また退場ですからね。
一応、クラブは競技委員会にカード取り消しを訴えてはいるものの、下手すると4試合の出場停止処分が課される恐れもなきにしろあらずとなれば、その辺は当人も重々、反省してもらいたいところかと。ただ、その一方で月曜のデポルティボ・ミネイラ(RFEF2部)戦はまったく違った展開となり、来週木曜にはスペイン・スーパーカップ準決勝マジョルカ戦があるため、アンチェロッティ監督はしっかりローテーションして、クルトワ、リュディガーはお留守番。アセンシオに加え、ロレンソ・アグアドとディエゴ・アグアドの3人のカンテラーノ(RMカスティージャの選手)を守備陣に先発させながら、まったく後顧の憂いのないgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を見せてくれることに。
始まりは前半5分でブライムのクロスを敵DFがヘッドクリアしたボールをバルベルデが撃ち込んで先制点を挙げたかと思えば、13分にもフラン・ガルシアのクロスをカマビンガがヘッドで2点目に。28分にもギュレルがエリア内からのシュートで3点目を入れたところでほぼ、勝負はついたんですが、この日のマドリーは後半も力を緩めません。モドリッチが最年長得点記録のハードルを更に挙げる4点目を決めた後には、うーん、アンチェロッティ監督も奇しくも日曜のレガネス戦から連日興行となった会場のカルタノバを満員にしたファンに応えたかったんでしょうか。
いえ、必要もないのにエムバペ、ビニシウスを投入したのは次戦まで、あまり間が空くのはリズムが狂うという配慮だったかもしれませんけどね。とはいえ、マドリー最後のゴールを決めたのはプレー時間を増やそうと虎視眈々と狙っている19才のギュレルで、43分、再びエリア内からのシュートがネットに突き刺さることに。この日、何度もあったチャンスに敵GKに止められてばかりいた、1つ下のエンドリックとの差別化を図っていましたが、おかげでスコアも0-5まで拡大。カテゴリー差を考えれば、当然の結果とも言えますが、これって同じRFEF2部のポンテベドラにマジョルガが3-0で負けたのとはまさに真逆だった?
それだけに木曜午後8時(日本時間翌午前4時)からのスペイン・スーパーカップ準決勝もマドリーの心配をする必要はあまりない気がしますが、こればっかりはねえ。ちなみにもう1つの準決勝、アスレティックvsバルサ戦は水曜開催で、決勝は日曜になるため、中日が少ないアンチェロッティ監督のチームはやや不利になるんですが、大体がして、1月の彼らは勝てば勝つ程、試合が増えて、最多9試合という年明けから大車輪状態に。それこそ強者故の悩みと言うしかありませんが、1月の補強もあるのかないのか、未だに定かではありませんし、せめてアラバぐらいは早く戻って来てくれたら、助かりますよね。
実際、その段階でうっかり敗退してしまうような、そそっかしいマドリー勢がいるのも例年のお約束だったんですけどね。それが何故か、今季は全チームが水曜の16強対決抽選に挑めるという嬉しい展開となったため、そう、この32強対決では来週のスペイン・スーパーカップのサウジアラビア遠征に浮かれていたマジョルカ、年末までずっとクラブのレジェンド、ヘスス・ナバスの引退行事ばかりにかまけていたセビージャ、今はコパどころではないリーガ最下位バジャドリー、そしてラス・パルマスが敗退して、1部勢は11チームにまで減少。
残るは2部2チーム、RFEF1部(実質3部)1チーム、同2部1チームとなったため、下位カテゴリーとマッチングしない1部同士の対戦が、火曜の試合結果にもよるとはいえ、3ないし4カードできるんですよ。相手が同格なら、試合会場は抽選で引かれた順番で決定となれば、マドリッド開催も十分あり得ますし、それどころか、本家ダービーはもとより、兄弟分、弟分ダービーもあるかもしれないって、いきなりコパのボルテージ、高くなっていない?
というのも満を持して後半40分、昨季のヒザの半月板損傷がようやく治り、3カ月ぶりの出場を果たしたエースのボルハ・マジョラルが延長戦前半3分、ベルトゥの折り返しから、決勝ゴールを決めてくれたためで、彼らはそのまま0-1で勝利。ただ、これで全てが解決と信じるのは時期尚早で、何せ、9月に最初の復帰試合となったレガネス戦でもPKでゴールを挙げた当人はその後すぐ、再手術となって、今までピッチに戻れませんでしたからね。
まさかの不幸を望む訳ではありませんが、これでクラブのフロントも冬の移籍市場で出費を抑えられたと喜ぶのではなく、ゴールの当てにできるFW探しをしっかり続けてもらいたいものですが、さて。どちらにしろ、今週日曜のリーガ戦、降格圏との勝ち点1差を広げるべく必勝が求められるラス・パルマス戦には間に合わないとは思いますが、コパとの週3試合日程が始まる前に誰か助っ人が来てくれるといいですよね。
そして同日同時刻、同じく2部のラシン・フェロルと対戦したラージョはしっかり快勝していて、前半8分のエスピーノのエリア外シュートによる先制点を皮切りに、32分にはデ・フルートスが個人技で2点目をゲット。後半14分にもエスピーノとエ・フルートスのコンビで3点目を奪い、昨季までラージョにいたベベのバーに当たるシュートなどはあったものの、ロスタイムに1点返されただけの1-3でラウンド突破を決めたんですが、こちらの注目はベンチ外だったハメス・ロドリゲスだったんですよ。
そう、年末数試合も大した理由付けもなく招集されていなかった彼ですが、どうやらいよいよ契約解消が秒読み状態になっているようで、まあ、イニゴ・ペレス監督の全員が走るサッカーに適応できないのでは仕方ないんですけどね。それでは、せっかくのクラブ創立100周年の華になるはずだったはずの有名選手の獲得が水の泡になってしまう?ラージョの場合、順位的には降格圏と勝ち点7差の12位と問題はないため、来週の金曜には巡ってくるエスタディオ・バジェカスでの年明け最初のリーガ、セルタ戦でもいいところを見せて、スタンドのファンを盛り下げないようにしてほしいものです。
そして翌土曜にコパに挑んだのが昨年末を破竹の12連勝で終えたアトレティコで、RFEF1部のマルベージャとの一戦はマラガ(2部)のロサレダを満員にして開催。コパでは1回戦のビック(地方リーグ/実質6部)戦でも、2回戦のカセレーニョ(RFEF2部/実質5部)戦でも、後半35分過ぎの遅出スタートだった彼らだったため、この日もそうかと思いきや、やはりバケーション明けは選手たちもフレッシュなんですかね。前半16分にはジュリアーノのシュートが敵GKに弾かれたボールをグリーズマンがvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて、早々に先制することに。
ただ、その後は追加点がなく、いえ、後半にはハンドで認められなかったデ・パウルのゴールや敵GKのparadon(パラドン/スーパーセーブ)、ギャラガーのポスト直撃シュートなどはあったんですけどね。珍しく途中出場のセルロートやコレアの追い撃ちもなく、相手もGKムッサを脅かすことができなかったため、そのまま0-1で終わったんですが、この先はリーガ、コパ、CLリーガフェーズと連戦が続くだけにムダ撃ちはせず、ゴールは取っておくのが正解?
おかげで13連勝となったアトレティコは今週末日曜、クリスマス休暇中に設置されたスケートリンクが撤去されたメトロポリターノで開催されるオサスナ戦で、クラブ最長記録の14連勝を狙える立場になったんですけどね。実は昨年をリーガ首位で終えた彼らにはその以外にも新たな目標が生まれていて、それは年明け3日の順延分バレンシア戦での勝利により、勝ち点2差で追い越されてしまったお隣さんの上に再び立つこと。
ここまでの連勝で、CLのPSG戦、セビージャ戦やバルサ戦でも土壇場のremontada(レモンターダ/逆転劇)という底力を見せて勝ってきたアトレティコを思うと、それ程、高いハードルではなさそうに見えますし、その試合にはバルサ戦で負傷したヒメネスも戻る予定。それ以外のケガ人もレマルしかいないという好条件も揃ってはいるとはいえ…今季の残りも彼らがファンを失望させないチームでいてくれることを今は願うばかりかと。
そして日曜には第3の弟分レガネスも2部のカルタヘナにセルヒオ・ゴンサレスに当たって軌道が変わるシュートで先制されたものの、前半28分にはラバのクロスから紆余曲折あって、最後はムニルが同点ゴールをゲット。後半6分にはラバ自身が決めて、1-2で勝ち抜けを決めたんですが、ええ、2回戦でエステポナ(RFEF2部)相手にPK戦までもつれていた彼らですからね。それより上のカテゴリーの相手にあっさり勝てたのは、この先3試合も出場停止でオスカル・エルナンデスを欠くボルハ・ヒメネス監督にとっても週末土曜のリーガ、残留争いの直接ライバル、エスパニョールとの試合に向けて、大きな励みになったのではないでしょうか。
え、それで一番気になるレアル・マドリーのコパはどうだったのかって?いやあ、先程もちょっと触れた通り、休養十分で年明け最初の試合がコパだったマドリッド勢他4チームとは違い、彼らは金曜にバレンシア戦がありましたからね。しかもその試合、年内最終戦後に解任されたバラハ監督の後任、コルベラン監督の初陣だったということもあり、低空飛行を続けていた相手がメスタジャで発奮。前半27分にはハビ・ゲラのシュートをGKクルトワが弾きながら、ウーゴ・ドゥーロに先制点を奪われしまったため、新年早々から、レモンターダを強いられることに。
しかも前半はよくある気の乗らない状態にあったマドリーだったため、前半は1-0のまま終了。後半序盤もせっかくエムバペがタレガにエリア内で倒されてPKをもらいながら、ベリンガムがポストに当ててしまったり、エムバペのゴールがお馴染みのオフサイドで認められなかったり、何と34分には最悪の事態が到来したから、さあ大変!ええ、ママルダシビリの負傷欠場で先発したGKディミトリエフスキにバケーション中にイメチェンしたドレッドヘアを引っ張れたビニシウスが相手の首を両手でコヅいてしまい、レッドカードで退場って一体、どうなっている?
でもねえ、残り10分ちょっとでもマドリーが決して侮れないのはリーガの常識なんですよ。1人減ったせいで尚更、ANDに刻まれたレモンターダ根性に火が点いた彼らは40分、ベリンガムのアシストでモドリッチがマドリー史上最年長記録となるゴールを挙げて同点にすると、ロスタイム5分にもベリンガムがPK失敗のリベンジに成功。ギジャモンが自陣エリア前でミスッたパスを奪い、勝ち越し点を入れたとなれば、まさに経験者は語るですって。
そう、「Ganamos un partido que a final de temporada te puede llevar a ganar títulos/ガナモス・ウン・パルティードー・ケ・ア・フィナル・デ・テンポラーダ・プエデ・ジェバール・ア・ガナール・ティトゥロス(ボクらはシーズン末にタイトルを獲得に繋がる試合に勝った)」というモドリッチの言葉にはそれこそ、実感が詰まっているんですが、その逆もまた真理。「No podemos mostrar estas dos caras/ノー・ポデモス・モストラール・エスタス・ドス・カラス(ウチはこんな2つの顔を晒す訳にはいかない)。前半は最悪で、後半は凄まじくいいというようなね」(アンチェロッティ監督)というのも今季は使い古されたコメントで、加えて、ビニシウスなど、昨年末、最後から2番目のラージョ戦で退場した後、セビージャ戦は出場停止。戻って来て早々、また退場ですからね。
一応、クラブは競技委員会にカード取り消しを訴えてはいるものの、下手すると4試合の出場停止処分が課される恐れもなきにしろあらずとなれば、その辺は当人も重々、反省してもらいたいところかと。ただ、その一方で月曜のデポルティボ・ミネイラ(RFEF2部)戦はまったく違った展開となり、来週木曜にはスペイン・スーパーカップ準決勝マジョルカ戦があるため、アンチェロッティ監督はしっかりローテーションして、クルトワ、リュディガーはお留守番。アセンシオに加え、ロレンソ・アグアドとディエゴ・アグアドの3人のカンテラーノ(RMカスティージャの選手)を守備陣に先発させながら、まったく後顧の憂いのないgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を見せてくれることに。
始まりは前半5分でブライムのクロスを敵DFがヘッドクリアしたボールをバルベルデが撃ち込んで先制点を挙げたかと思えば、13分にもフラン・ガルシアのクロスをカマビンガがヘッドで2点目に。28分にもギュレルがエリア内からのシュートで3点目を入れたところでほぼ、勝負はついたんですが、この日のマドリーは後半も力を緩めません。モドリッチが最年長得点記録のハードルを更に挙げる4点目を決めた後には、うーん、アンチェロッティ監督も奇しくも日曜のレガネス戦から連日興行となった会場のカルタノバを満員にしたファンに応えたかったんでしょうか。
いえ、必要もないのにエムバペ、ビニシウスを投入したのは次戦まで、あまり間が空くのはリズムが狂うという配慮だったかもしれませんけどね。とはいえ、マドリー最後のゴールを決めたのはプレー時間を増やそうと虎視眈々と狙っている19才のギュレルで、43分、再びエリア内からのシュートがネットに突き刺さることに。この日、何度もあったチャンスに敵GKに止められてばかりいた、1つ下のエンドリックとの差別化を図っていましたが、おかげでスコアも0-5まで拡大。カテゴリー差を考えれば、当然の結果とも言えますが、これって同じRFEF2部のポンテベドラにマジョルガが3-0で負けたのとはまさに真逆だった?
それだけに木曜午後8時(日本時間翌午前4時)からのスペイン・スーパーカップ準決勝もマドリーの心配をする必要はあまりない気がしますが、こればっかりはねえ。ちなみにもう1つの準決勝、アスレティックvsバルサ戦は水曜開催で、決勝は日曜になるため、中日が少ないアンチェロッティ監督のチームはやや不利になるんですが、大体がして、1月の彼らは勝てば勝つ程、試合が増えて、最多9試合という年明けから大車輪状態に。それこそ強者故の悩みと言うしかありませんが、1月の補強もあるのかないのか、未だに定かではありませんし、せめてアラバぐらいは早く戻って来てくれたら、助かりますよね。
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▽マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、2016-17シーズン限りで現役を引退した元スペイン代表MFシャビ・アロンソと同MFアルバロ・アルベロアに労いのメッセージを伝えた。 ▽ソシエダやバイエルン、レアル・マドリーでプレーしたシャビ・アロンソは、2014-15シーズンから所属していたバイエルンで引退。一方、レアル・マドリーやリバプール、でプレーしたアルベロアは、2016-17シーズンに所属していたウェストハムで引退した。 ▽レアル・マドリー時代、シャビ・アロンソとアルベロアを指導したモウリーニョ監督は、2人に対して自身の『インスタグラム』で以下のメッセージを送った。 「1つのキャリアが終わり、新たなキャリアがスタートする」 「同じ成功と誇りを共に。フットボールは男たちを必要としている」 ▽おそらく、モウリーニョ監督は、自身の指示を忠実に遂行し、ピッチ上で“闘える”選手だったとして、2選手を称賛している。シャビ・アロンソとアルベロアのセカンドキャリアも楽しみにしたいところだ。 2017.06.26 17:06 Mon4
終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル④~ベニテス体制プレイバック~
2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ラファエル・ベニテス体制/2015</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190312_17_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>選手としてマドリーの下部組織で育ったベニテス監督は、指導者としてのキャリアもマドリーのコーチからスタートさせた。その後、バレンシアで2度のリーガエスパニョーラ制覇を成し遂げて頭角を現すと、リバプールではチャンピオンズリーグ(CL)も獲得。しかし、リバプール以降はなかなかファンが求めているタイトルには手が届かず、戦術家としての手腕を評価される反面、人心掌握に関しては懐疑的な目が向けられていた。 マドリーは、前年を主要無冠で終えていたものの、前任者のカルロ・アンチェロッティ前監督が選手やファンから高い評価を得ており、ベニテス監督は強い逆風の中で到着。監督交代の必要性に関してフロレンティーノ・ペレス会長への批判も聞こえる中、ベニテス監督には主要タイトルの獲得だけでなく、クラシコやダービーなど重要な試合で手腕をアピールする必要があった。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-3-3]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190312_17_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>夏の移籍市場では、MFマテオ・コバチッチ、DFダニーロが大型補強となったほか、MFカゼミロをポルトからレンタルバック。反対に、MFサミ・ケディラやレジェンドGKイケル・カシージャスが退団し、左SBのバックアップを務めていたDFファビオ・コエントランもレンタルで放出された。 シーズン当初はMFイスコやMFベイルをトップ下に置き、MFトニ・クロースとMFルカ・モドリッチがボランチを務める攻撃的な[4-2-3-1]を多用していたが、次第に[4-3-3]にシフト。MFカゼミロをアンカーに配すバランス重視の形に落ち着き、内容に応じてMFコバチッチやMFハメス・ロドリゲス、FWヘセ・ロドリゲスといったバリエーション豊かなカードの投入で変化を付けた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point! ~国王杯での恥辱~</span> 開幕戦こそスポルティング・ヒホンと0-0で引き分けたものの、その後のベティス戦を5-0、エスパニョール戦を6-0で進むなど、ベニテス監督の船出は順調だった。しかし、11月に入ってリーガでセビージャに2-3で敗北すると、翌節で宿敵バルセロナにも0-4で完敗。アンチェロッティ前監督解任で燻っていた不満が表面化し始めた。 さらに、ベニテス・マドリーはコパ・デル・レイ4回戦のカディス戦で出場停止処分中だったMFデニス・チェリシェフを起用してしまい、屈辱の失格処分。年末には、ベニテス監督の名前がコールされた際にホームスタンドからブーイングが飛ぶ状態となり、監督交代を行ったペレス会長の解任も叫ばれた。 そして、クラシコ大敗後にペレス会長が緊急記者会見でベニテス監督の続投を表明していたのも空しく、2016年1月4日に解任が発表されている。<hr>▽ラファエル・ベニテス 【在任期間】 0.5シーズン(2015/6/3~2016/1/4) 【戦績】 公式戦25試合17勝5分け3敗 チャンピオンズリーグ:グループステージ突破※解任時点 リーガエスパニョーラ:3位(勝ち点37)※第18節終了時点 コパ・デル・レイ:ベスト32※規約違反により失格 【主な獲得選手】 MFマテオ・コバチッチ、MFルーカス・バスケス、DFダニーロ 【主な放出選手】 FWハビエル・エルナンデス、MFサミ・ケディラ、MFアシエル・イジャラメンディ、DFファビオ・コエントラン、GKイケル・カシージャス 2019.03.12 18:00 Tue5
