レーティング:アトレティコ 0-3 バルセロナ【ラ・リーガ】
2024.03.18 07:10 Mon
ラ・リーガ第29節、アトレティコ・マドリーvsバルセロナが17日にシビタス・メトロポリターノで行われ、アウェイのバルセロナが0-3で快勝した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽アトレティコ採点

GK
13 オブラク 5.5
3失点も大きな責任はなし。前半にフェルミンの決定的なシュートを阻むなどできる仕事はこなした
DF
15 サビッチ 5.0
インテル戦に比べてやや出足が鈍く相手の攻撃陣に翻弄された
20 ヴィツェル 5.5
過密日程の影響で普段に比べるとパフォーマンスレベルは低下。それでもディフェンスラインの中では最も安定
23 ヘイニウド 5.0
エルモソの代役として奮闘が期待されたが、難しい試合に。対人対応はそこまで悪くなかったが、ラインコントロールなど集中力を欠く場面も
16 モリーナ 5.0
退場に関してはヘイニウドがラインを上げ切れなかった不運もあったが、ここ最近の不振を継続する厳しい出来だった
5 デ・パウル 5.0
2失点目に繋がる痛恨のパスミス。前半の立ち上がりは良いプレーを見せていたが、勤続疲労によって身体のキレや判断力が低下
(→サウール 5.0)
ボックス内での決定機を逃す。入った時間帯の難しさは間違いなくあったが、物足りない出来に
24 バリオス 5.5
シュート精度に課題を残したが、複数の役割をこなしながら攻守両面でハードワークをこなした
12 リーノ 5.5
全体的なパフォーマンスはそこまで悪くなかった。ただ、過密日程による重さで持ち味の局面打開には至らない中で前半のみの出場に
(→グリーズマン 5.0)
ぶっつけ本番でハードワークしたインテル戦のリバウンドは大きく。なかなか効果的なプレーを見せられなかった
FW
14 M・ジョレンテ 5.5
テア・シュテーゲンに阻まれたが、この試合で最もゴールに迫った。この試合でもハードワークをこなしたが、さすがにガス欠で後半早いタイミングでの交代に
(→コケ 5.0)
グリーズマン同様にインテル戦の疲労残りで無理が効かなかった
19 モラタ 5.0
序盤はまずまず強度高くプレー。その中で幾度かフィニッシュの局面に顔を出したが、最後の精度を欠いた
(→デパイ 5.5)
個人として動き自体は悪くなかったが、古巣相手に決定的な仕事はできず
17 リケルメ 5.5
献身的な前線からの守備や仕掛ける姿勢は見せたが、相手守備を上回れず
(→アンヘル・コレア 5.5)
積極性を見せたが、インテル戦のようなチャンスメークはできなかった
監督
シメオネ 5.0
インテル戦から中3日での難しい試合となった中、選手交代やゲームプランでどうにかしようとしたが、相手の素晴らしい出来もあってホームでのリーグ戦初黒星に
▽バルセロナ採点

GK
1 テア・シュテーゲン 7.0
ジョレンテの決定機を圧巻のパラドンで阻止。3本の枠内シュートをきっちり止め、ビルドアップへの貢献も大きかった
DF
23 クンデ 6.5
1枚カードをもらっていた状況で1度際どい対応があった。ただ、それ以外は好守両面でほぼ完璧なパフォーマンス
4 アラウホ 6.5
相手が本調子ではなかったとはいえ、力強い対人対応や幅広い守備範囲でディフェンスラインを締めた
33 パウ・クバルシ 7.0
ナポリ戦に続く試金石の一戦で満点回答。持ち味であるビルドアップ能力を遺憾なく発揮し、守備の対応でも判断の良さ、粘り強さが光った
39 フォルト 6.5
他のディフェンスラインの選手に比べてやや地味なパフォーマンスではあったが、カンセロの代役を求められた一戦で説得力のあるパフォーマンス。終盤に足が攣るなど負荷の高い一戦で堅実にプレーし続けた
(→カサド -)
MF
11 ハフィーニャ 6.5
冷静なラストパスでレヴァンドフスキのゴールをアシスト。前半途中から良い変化を攻撃に加えた。守備でもしっかりと戦った
(→ラミン・ヤマル 6.0)
ビッグマッチで先発ならずも、16歳とは思えない成熟したプレーでゲームコントロールに寄与
22 ギュンドアン 7.0
厳しい過密日程においても高いパフォーマンスレベルを維持。先制点、3点目の起点を担うなどさすがのチャンスメークだった
16 フェルミン・ロペス 6.5
クリステンセンのアクシデントで急遽スタメン入り。ボールのオン・オフの両面で躍動感をもたらし、トドメの3点目を記録
(→イニゴ・マルティネス -)
20 セルジ・ロベルト 6.5
クリステンセンの不在でよりバランスを意識したプレーで攻守に奮闘。的確な潰しや繋ぎ役と黒子の役割を完遂
(→ロメウ 5.5)
ベテランらしく堅実なプレーでクリーンシートでの逃げ切りに貢献
14 フェリックス 6.5
全体的なパフォーマンスは傑出していたとは言えないが、完全アウェイの空気の中で保有元相手の2試合連続ゴールという胆力は素晴らしい
(→ヴィトール・ロッキ 5.5)
チームプレーを心掛けながら最後にモリーナの退場を誘発
FW
9 レヴァンドフスキ 7.5
1ゴール2アシストの活躍で攻撃を牽引。文句なしのMOTMに
監督
チャビ 6.5
前半に2枚のカードをもらって退席処分となったが、対アトレティコ5連勝を達成。若手を抜擢しながら素晴らしい内容での勝利に
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
レヴァンドフスキ(バルセロナ)
徐々にコンディションを上げてきた中で傑出したボールスキル、視野の広さ、決定力でアトレティコの堅守攻略の立役者に。間違いなく全盛期のパフォーマンスレベルだった。
アトレティコ 0-3 バルセロナ
【バルセロナ】
フェリックス(前38)
レヴァンドフスキ(後2)
フェルミン・ロペス(後20)
▽アトレティコ採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
13 オブラク 5.5
3失点も大きな責任はなし。前半にフェルミンの決定的なシュートを阻むなどできる仕事はこなした
DF
15 サビッチ 5.0
インテル戦に比べてやや出足が鈍く相手の攻撃陣に翻弄された
過密日程の影響で普段に比べるとパフォーマンスレベルは低下。それでもディフェンスラインの中では最も安定
23 ヘイニウド 5.0
エルモソの代役として奮闘が期待されたが、難しい試合に。対人対応はそこまで悪くなかったが、ラインコントロールなど集中力を欠く場面も
MF
16 モリーナ 5.0
退場に関してはヘイニウドがラインを上げ切れなかった不運もあったが、ここ最近の不振を継続する厳しい出来だった
5 デ・パウル 5.0
2失点目に繋がる痛恨のパスミス。前半の立ち上がりは良いプレーを見せていたが、勤続疲労によって身体のキレや判断力が低下
(→サウール 5.0)
ボックス内での決定機を逃す。入った時間帯の難しさは間違いなくあったが、物足りない出来に
24 バリオス 5.5
シュート精度に課題を残したが、複数の役割をこなしながら攻守両面でハードワークをこなした
12 リーノ 5.5
全体的なパフォーマンスはそこまで悪くなかった。ただ、過密日程による重さで持ち味の局面打開には至らない中で前半のみの出場に
(→グリーズマン 5.0)
ぶっつけ本番でハードワークしたインテル戦のリバウンドは大きく。なかなか効果的なプレーを見せられなかった
FW
14 M・ジョレンテ 5.5
テア・シュテーゲンに阻まれたが、この試合で最もゴールに迫った。この試合でもハードワークをこなしたが、さすがにガス欠で後半早いタイミングでの交代に
(→コケ 5.0)
グリーズマン同様にインテル戦の疲労残りで無理が効かなかった
19 モラタ 5.0
序盤はまずまず強度高くプレー。その中で幾度かフィニッシュの局面に顔を出したが、最後の精度を欠いた
(→デパイ 5.5)
個人として動き自体は悪くなかったが、古巣相手に決定的な仕事はできず
17 リケルメ 5.5
献身的な前線からの守備や仕掛ける姿勢は見せたが、相手守備を上回れず
(→アンヘル・コレア 5.5)
積極性を見せたが、インテル戦のようなチャンスメークはできなかった
監督
シメオネ 5.0
インテル戦から中3日での難しい試合となった中、選手交代やゲームプランでどうにかしようとしたが、相手の素晴らしい出来もあってホームでのリーグ戦初黒星に
▽バルセロナ採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 テア・シュテーゲン 7.0
ジョレンテの決定機を圧巻のパラドンで阻止。3本の枠内シュートをきっちり止め、ビルドアップへの貢献も大きかった
DF
23 クンデ 6.5
1枚カードをもらっていた状況で1度際どい対応があった。ただ、それ以外は好守両面でほぼ完璧なパフォーマンス
4 アラウホ 6.5
相手が本調子ではなかったとはいえ、力強い対人対応や幅広い守備範囲でディフェンスラインを締めた
33 パウ・クバルシ 7.0
ナポリ戦に続く試金石の一戦で満点回答。持ち味であるビルドアップ能力を遺憾なく発揮し、守備の対応でも判断の良さ、粘り強さが光った
39 フォルト 6.5
他のディフェンスラインの選手に比べてやや地味なパフォーマンスではあったが、カンセロの代役を求められた一戦で説得力のあるパフォーマンス。終盤に足が攣るなど負荷の高い一戦で堅実にプレーし続けた
(→カサド -)
MF
11 ハフィーニャ 6.5
冷静なラストパスでレヴァンドフスキのゴールをアシスト。前半途中から良い変化を攻撃に加えた。守備でもしっかりと戦った
(→ラミン・ヤマル 6.0)
ビッグマッチで先発ならずも、16歳とは思えない成熟したプレーでゲームコントロールに寄与
22 ギュンドアン 7.0
厳しい過密日程においても高いパフォーマンスレベルを維持。先制点、3点目の起点を担うなどさすがのチャンスメークだった
16 フェルミン・ロペス 6.5
クリステンセンのアクシデントで急遽スタメン入り。ボールのオン・オフの両面で躍動感をもたらし、トドメの3点目を記録
(→イニゴ・マルティネス -)
20 セルジ・ロベルト 6.5
クリステンセンの不在でよりバランスを意識したプレーで攻守に奮闘。的確な潰しや繋ぎ役と黒子の役割を完遂
(→ロメウ 5.5)
ベテランらしく堅実なプレーでクリーンシートでの逃げ切りに貢献
14 フェリックス 6.5
全体的なパフォーマンスは傑出していたとは言えないが、完全アウェイの空気の中で保有元相手の2試合連続ゴールという胆力は素晴らしい
(→ヴィトール・ロッキ 5.5)
チームプレーを心掛けながら最後にモリーナの退場を誘発
FW
9 レヴァンドフスキ 7.5
1ゴール2アシストの活躍で攻撃を牽引。文句なしのMOTMに
監督
チャビ 6.5
前半に2枚のカードをもらって退席処分となったが、対アトレティコ5連勝を達成。若手を抜擢しながら素晴らしい内容での勝利に
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
レヴァンドフスキ(バルセロナ)
徐々にコンディションを上げてきた中で傑出したボールスキル、視野の広さ、決定力でアトレティコの堅守攻略の立役者に。間違いなく全盛期のパフォーマンスレベルだった。
アトレティコ 0-3 バルセロナ
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フェルミン・ロペス(後20)
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1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.47</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2014-2015シーズン/バルセロナ ~“MSN”ここにあり&3冠~</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2014-15barca.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ルイス・エンリケ 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグ 攻撃力10:★★★★★★★★★★ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント10:★★★★★★★★★ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層9:★★★★★★★★★☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">バルサ復活を遂げる3冠</div> 2013-14シーズンに指揮を執ったヘラルド・マルティーノ監督の下では、リーガエスパニョーラ2位、コパ・デル・レイ準優勝、チャンピオンズリーグベスト8と無冠に終わっていた。これはフランク・ライカールト監督が率いていた2007-08シーズン以来の出来事であり、タイトル獲得に慣れてきたチームとしては、屈辱のシーズンでもあった。 このシーズンは、前年の王者であるアトレティコ・マドリーがつまづく中、レアル・マドリーとの一騎打ちのシーズンとなった。両者の差を分けたのはアウェイゲームの戦績。シーズン終了時の勝ち点差は「2」であり、優勝争いは第37節まで続いていた。 シーズン序盤はバルセロナ、バレンシア、セビージャがリーグを牽引。一方でマドリーは開幕5試合で2敗を喫するなど、躓いたスタートとなる。そのままバルセロナが首位をキープしていく中、迎えた第9節のクラシコでマドリーが3-1と快勝。バルセロナにとってリーグ初黒星となり、ここから調子を落とす。続くセルタ戦でも敗れ連敗を喫すると、マドリーが首位に浮上。ここからはマドリーが常にリードしたまま終盤に入る。 迎えた第26節でバルセロナが首位に返り咲くと、そのまま首位を守りきり2シーズンぶりのリーグ優勝。コパ・デル・レイでもアスレティック・ビルバオを決勝で下し、国内2冠を達成する。 チャンピオンズリーグでは、史上初の快挙が。グループステージではアヤックス、パリ・サンジェルマン、APOELと各国リーグの王者と同居。決勝トーナメントでは、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、バイエルンとこれまた各国王者と対戦。決勝まで勝ち上がると、待ち受けていたのはイタリア王者のユベントスだった。決勝でも王者を倒したバルセロナが、史上初となる各国王者を全て下しての優勝。また、史上初の2度目の3冠達成を果たし、無冠から見事に返り咲いた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">“MSN”が誕生</div> クラブOBであるルイス・エンリケを監督に迎え、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長としても正式に会長職についた1年目。夏の移籍市場では、落ち目であったセスク・ファブレガス、アレクシス・サンチェスを放出し、当時のクラブ市場最高額でウルグアイ代表FWルイス・スアレスを獲得。これが後に大当たりの補強となる。また、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンやイバン・ラキティッチなど補強に動いた。 リオネル・メッシ、ネイマールに加え、リバプールから加入したスアレスの影響で攻撃力が増大。3人はそれぞれ、58ゴール(メッシ)、39ゴール(ネイマール)、25ゴール(スアレス)を記録し、公式戦合計122ゴールを記録。スペインサッカー史上最多ゴールの3トップとなり、3人の頭文字をとって“MSN"と名付けられた。 攻撃陣の破壊力に目がいってしまいがちだが、守備陣もかなり強固だったことを忘れてはいけない。リーガエスパニョーラでは、シーズンで21失点とリーグ最少。チャンピオンズリーグでも決勝までの13試合を戦い11失点と堅い守備をみせ、見事にタイトルを獲得している。 また、このシーズンから加入したテア・シュテーゲンとクラウディオ・ブラーボの両守護神をルイス・エンリケ監督は完全分業制に。テア・シュテーゲンはカップ戦で、ブラーボはリーグ戦で起用し、それぞれの活躍で全タイトルを獲得したことも注目すべきポイントとなった。 なお、チームの生え抜き選手であり、このシーズンもチームを支え続けたチャビ・エルナンデスがシーズン終了後に対談。カタールのアル・サッドへと活躍の場を移している。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FW:リオネル・メッシ(27)</span> このシーズンのバルセロナを語る上では、この3人を外すことはできない。どの1人が欠けていても、3冠は達成できなかったと言えるだろう。しかし、その中でも“MSN”を機能させたのはメッシ以外にはあり得ない。 このシーズンから加わった「S」ことスアレスは、ブラジル・ワールドカップでの噛みつき事件の影響でシーズン序盤が出場停止に。出場機会を得ても、メッシとネイマールのコンビネーションにどことなく遠慮気味であった。一方の「N」ことネイマールは、バルセロナで2シーズン目のシーズンを過ごしていた。チームのスタイルに慣れ、ゴール数も増加。その多くを助けたのはメッシだった。 そもそも、メッシはスアレスの加入にも影響を与えている。ワールドクラスのFWを獲得してほしいという要望に対し、クラブが獲得したのがスアレス。アルゼンチン代表のチームメイトであるセルヒオ・アグエロが第一希望だったとのことだが、スアレスという相棒は今となっては欠かせない存在だ。 シーズン中にはルイス・エンリケ監督との確執も明るみに出たものの、シーズン後半戦で21試合28ゴールという驚異的なペースでゴールを記録。また、3トップの並びもスアレスに中央を譲ること、そしてスアレスへのアシストを増やすことで、チームに3つのタイトルをもたらせた。 2019.04.28 12:10 Sun4