【セリエA第20節プレビュー】後半戦スタート、ミランvsローマの好カード
2024.01.13 08:00 Sat
前半戦最終戦となった前節、首位インテルがヴェローナに競り勝ち、冬の王者に輝いた。そのインテルを追うユベントスは最下位サレルニターナに薄氷の逆転勝利で2ポイント差をキープした。迎える後半戦スタートとなる第20節、3位ミラン(勝ち点39)vs8位ローマ(勝ち点29)の好カードが組まれている。
前節エンポリに3発快勝としたミランは、水曜に行われたコッパ・イタリアでは主力を起用したもののアタランタの前に惜敗。相次ぐセンターバックの負傷によってビジャレアルから早期復帰させたDFガッビアが先発したが、鼻を負傷して前半に交代と受難が続く。負の連鎖が続いているが、コッパ敗退から切り替えリーグ戦での連勝を3に伸ばせるか。
一方、前節アタランタに優勢としながらも勝ちきれず引き分けに終わったローマは、コッパ・イタリアではラツィオとのダービーに臨んで0-1で敗れた。こちらも主力を投入しての敗戦。FWディバラが再負傷と苦しいが、相棒不在のルカクはチームの窮地を救えるか。
復帰したFWラウタロ弾、後半追加タイムでのMFフラッテージ弾、ラストプレーでの相手のPK失敗でヴェローナに辛勝した首位インテル((勝ち点48)は、11位モンツァ(勝ち点25)と対戦。劇的勝利で前半戦を締めた冬の王者は、コッパ敗退で1週間の調整期間があり、モンツァ戦に向けては万全の状態で臨める。アフリカネーションズカップに参戦する選手もおらず、曲者モンツァが相手ではあるが、ここは必勝としたい。
FWヴラホビッチの後半追加タイム弾で10人となった最下位サレルニターナを辛くも退けた2位ユベントス(勝ち点46)は、火曜に15位サッスオーロ(勝ち点19)と対戦。コッパでは6発圧勝とした相手との再戦だったが、思わぬ苦戦を強いられたサレルニターナ戦。それでも勝利をもぎ取って勝負強さを示した中、木曜に行われたコッパではFWミリクのハットでフロジノーネを4発一蹴とした。出場したアタッカー陣がしっかりと結果を残す良い流れの中、今季の1stマッチで敗れたサッスオーロにリベンジとなるか。
最後にFWオシムヘンのアフリカネーションズカップ参戦が痛すぎる9位ナポリ(勝ち点28)は最下位サレルニターナ(勝ち点12)と対戦する。ナポリは前節、トリノに0-3の完敗。後半から出場の新戦力MFマッツォッキがわずか5分で一発退場と流れが悪い。リーグ戦3戦勝ちなしで浮上の兆しが見えない中、最下位相手に勝利を逃すようだとマッツァーリ監督の首が怪しくなるが、逆境を乗り越えられるか。
◆セリエA第20節
▽1/13(土)
《23:00》
ナポリvsサレルニターナ
ジェノアvsトリノ
《26:00》
ヴェローナvsエンポリ
《28:45》
モンツァvsインテル
▽1/14(日)
《20:30》
ラツィオvsレッチェ
《23:00》
カリアリvsボローニャ
《26:00》
フィオレンティーナvsウディネーゼ
《28:45》
ミランvsローマ
▽1/15(月)
《28:45》
アタランタvsフロジノーネ
▽1/16(火)
《28:45》
ユベントスvsサッスオーロ
前節エンポリに3発快勝としたミランは、水曜に行われたコッパ・イタリアでは主力を起用したもののアタランタの前に惜敗。相次ぐセンターバックの負傷によってビジャレアルから早期復帰させたDFガッビアが先発したが、鼻を負傷して前半に交代と受難が続く。負の連鎖が続いているが、コッパ敗退から切り替えリーグ戦での連勝を3に伸ばせるか。
一方、前節アタランタに優勢としながらも勝ちきれず引き分けに終わったローマは、コッパ・イタリアではラツィオとのダービーに臨んで0-1で敗れた。こちらも主力を投入しての敗戦。FWディバラが再負傷と苦しいが、相棒不在のルカクはチームの窮地を救えるか。
FWヴラホビッチの後半追加タイム弾で10人となった最下位サレルニターナを辛くも退けた2位ユベントス(勝ち点46)は、火曜に15位サッスオーロ(勝ち点19)と対戦。コッパでは6発圧勝とした相手との再戦だったが、思わぬ苦戦を強いられたサレルニターナ戦。それでも勝利をもぎ取って勝負強さを示した中、木曜に行われたコッパではFWミリクのハットでフロジノーネを4発一蹴とした。出場したアタッカー陣がしっかりと結果を残す良い流れの中、今季の1stマッチで敗れたサッスオーロにリベンジとなるか。
MF鎌田が先発した前節ウディネーゼ戦、2-1と競り勝った7位ラツィオ(勝ち点30)は12位レッチェ(勝ち点21)と対戦。ウディネーゼ戦も残念ながらヘディングシュートで1度ゴールに迫った場面はあったものの、ほぼノーインパクトに終わってしまった鎌田。前半で交代となり、代わって入ったMFベシーノが決勝弾と鎌田としては流れが悪い。引き続きMFルイス・アルベルトは負傷欠場予想だが、ベシーノがスタメン予想と厳しい状況が続くが、起死回生の活躍は見せられるか。
最後にFWオシムヘンのアフリカネーションズカップ参戦が痛すぎる9位ナポリ(勝ち点28)は最下位サレルニターナ(勝ち点12)と対戦する。ナポリは前節、トリノに0-3の完敗。後半から出場の新戦力MFマッツォッキがわずか5分で一発退場と流れが悪い。リーグ戦3戦勝ちなしで浮上の兆しが見えない中、最下位相手に勝利を逃すようだとマッツァーリ監督の首が怪しくなるが、逆境を乗り越えられるか。
◆セリエA第20節
▽1/13(土)
《23:00》
ナポリvsサレルニターナ
ジェノアvsトリノ
《26:00》
ヴェローナvsエンポリ
《28:45》
モンツァvsインテル
▽1/14(日)
《20:30》
ラツィオvsレッチェ
《23:00》
カリアリvsボローニャ
《26:00》
フィオレンティーナvsウディネーゼ
《28:45》
ミランvsローマ
▽1/15(月)
《28:45》
アタランタvsフロジノーネ
▽1/16(火)
《28:45》
ユベントスvsサッスオーロ
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アーセナルが今夏シンガポールでプレシーズンツアーを実施、ミラン&ニューカッスルと対戦
アーセナルは11日、2025-26シーズンに向けたプレシーズンに関して、シンガポールを訪れることを発表した。 すでに、7月31日(木)の19時30分から香港でトッテナム・ホットスパーとのノース・ロンドン・ダービーを戦うことを発表していたアーセナル。その前にシンガポールを訪れ、2試合を戦うこととなる。 7月23日(水)にはミランと対戦。同27日(日)には、ニューカッスル・ユナイテッドと対戦することを発表した。どちらの試合も、5万5000人を収容するナショナルスタジアムで開催される。 アーセナルがシンガポールを訪れるのは2018年以来7年ぶり。2015年にも訪れており、3度目となる。 クラブのマネージング・ディレクターを務めるリチャード・ガーリック氏は今回のプレシーズンツアーについてコメントしている。 「7月にシンガポールに戻り、2つの優れた相手と対戦し、多くの素晴らしいサポーターと会えることを嬉しく思う」 「男子ファーストチームの選手たちは2015年と2018年にシンガポール遠征を行い、印象的なナショナルスタジアムでプレーして素晴らしい思い出を作った。今年も再びこの競技場に戻ってくる」 「この遠征は、この美しい地域のサポーターとつながる機会を与えてくれる。ミランとニューカッスル・ユナイテッドとの2試合は、エキサイティングな試合になることが確実で、新シーズンに向けて選手たちに質の高い準備をもたらすだろう」 なお、トッテナムとのダービーを含め3試合でプレシーズンのツアーは終了。その後ロンドンに戻り、8月16日(土)に開幕するプレミアリーグへ準備を進めるという。 2025.04.11 14:25 Fri5