ラツィオがインモービレのクラブ通算200点目守り抜いて2位浮上! 鎌田先発に途中出場の上田はラストプレーで見せ場【CL】
2023.11.08 07:11 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)のグループE第4節、ラツィオvsフェイエノールトが7日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのラツィオが1-0で勝利した。なお、ラツィオのMF鎌田大地は53分までプレー、フェイエノールトのFW上田綺世は81分からプレーした。
ここまで混戦模様のグループEで3位に位置するラツィオ(勝ち点4)は、逆転突破へ勝利必須のホームゲームでオランダ王者へのリベンジを期した。直近のボローニャ戦を0-1で落とし、リーグ連勝が「3」でストップしたサッリのチームは、週末に宿敵ローマとのデルビー・デッラ・カピターレを控えるなかで先発5人を変更。インモービレやザッカーニら主力と共に鎌田が公式戦6試合ぶりにスタメンに復帰した。
一方、グループ首位に立つフェイエノールト(勝ち点6)はライバル相手の連勝でグループステージ突破へ王手を狙った。直近のRKC戦を2-1の逆転勝利で飾ったスロットのチームは、その試合とほぼ同じメンバーを継続。上田はベンチからのスタートとなった。
試合は勢いを持って入ったホームのラツィオが続けてセットプレーを獲得。ゴールへ迫るアグレッシブな立ち上がりに。8分にはボックス内でルーズボールに反応したフェリペ・アンデルソンが相手と接触して倒れ込むが、PK獲得とはならず。さらに、10分過ぎには鎌田が右サイド深くへの飛び出しとカウンタープレスで続けて際どい折り返しを入れるが、いずれも味方には合わない。
一方、守勢の入りとなったフェイエノールトはさらにアクシデントに見舞われる。ヒサイとの接触プレーで頭を強く打ったニューコープがプレー続行不可能となって担架でピッチを後に。これを受け、20分にトラウナーが投入され、ヘールトライダが右サイドバックにポジションを移した。
すると、30分を過ぎた辺りからフェイエノールトが押し返していく。31分、パイシャオンの無理が利く縦への仕掛けからティンバーを経由し、ボックス左に走り込むサンティアゴ・ヒメネスにラストパスが通る。ここで腰の捻りを利かせた左足シュートを放つが、これはGKプロベデルの好守に遭う。さらに、36分には再びティンバーのお膳立てからボックス左のパイシャオンが鋭い右足のシュートを放つ。
先制点こそ奪えなかったものの、アウェイチームが完全に試合の主導権を掌握した中で前半は終盤の攻防に突入。すると、やや守勢が続いていたラツィオが一瞬の隙を突いてゴールをこじ開けた。
前半アディショナルタイム1分、ターンオーバーの応酬となった流れでベシーノの見事なタックルによって中盤でボールを奪い返すと、すぐそばで引き取ったフェリペ・アンデルソンが絶妙なウェーブの動きでオフサイドを回避したインモービレへ丁寧なラストパスを通す。ボックス内で冷静にGKを右にかわしたエースは、ドフリーで左を並走する鎌田は使わずに無人のゴールへ右足のシュートを流し込んだ。
インモービレのクラブ通算200点目のメモリアルゴールによって1点リードで試合を折り返したラツィオ。後半は早い時間帯のゴールを目指すフェイエノールトに押し込まれる状況が続くと、53分には鎌田を下げてゲンドゥージが最初の交代カードとして切られた。さらに、63分にはインモービレ、ザッカーニに代えてペドロ、カステジャノスが同時投入される。
一方、後半は完全に相手を押し込んだフェイエノールトはティンバーやパイシャオンの左サイドを起点に幾つかチャンスを作り出すが、なかなか決め切れない。67分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でパイシャオンの右足インスウィングのクロスからゴール前のヒメネスがヘディングシュートを放つが、これは惜しくも枠の右に外れる。
後半半ばを過ぎても緊迫感のある攻防が続くなか、両ベンチが積極的に動く。守勢が続くホームチームはベシーノとヒサイを下げて、同じポジションにロベッラ、ペッレグリーニを同時投入。対するアウェイチームはイン・アンド・アウトの形となったトラウナーやゼルキといった守備的な選手を下げてジャハンバフシュや上田らアタッカーをピッチに送り込む。
ラツィオが身体を張った守備にペドロらを起点としたカウンターの脅威をちらつかせ、うまく時計を進めるなかで決定機を作れないフェイエノールト。だが、6分が加えられた後半アディショナルタイムには上田に見せ場が訪れる。
97分、身体を張ったプレーで相手陣内でFKを獲得した上田は、そのセットプレーの流れから右サイドのゴールライン際でジャハンバフシュが折り返したボールにゴール前で反応。これを打点の高いヘディングで合わしたが、ややコースが甘くなったシュートはGKプロベデルの好守に阻まれて土壇場でのCL初ゴールとはならず。
そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、インモービレのメモリアル弾を守り切ったラツィオがフェイエノールトを抜いてグループ2位に浮上した。
ここまで混戦模様のグループEで3位に位置するラツィオ(勝ち点4)は、逆転突破へ勝利必須のホームゲームでオランダ王者へのリベンジを期した。直近のボローニャ戦を0-1で落とし、リーグ連勝が「3」でストップしたサッリのチームは、週末に宿敵ローマとのデルビー・デッラ・カピターレを控えるなかで先発5人を変更。インモービレやザッカーニら主力と共に鎌田が公式戦6試合ぶりにスタメンに復帰した。
一方、グループ首位に立つフェイエノールト(勝ち点6)はライバル相手の連勝でグループステージ突破へ王手を狙った。直近のRKC戦を2-1の逆転勝利で飾ったスロットのチームは、その試合とほぼ同じメンバーを継続。上田はベンチからのスタートとなった。
一方、守勢の入りとなったフェイエノールトはさらにアクシデントに見舞われる。ヒサイとの接触プレーで頭を強く打ったニューコープがプレー続行不可能となって担架でピッチを後に。これを受け、20分にトラウナーが投入され、ヘールトライダが右サイドバックにポジションを移した。
以降も連動した強度の高い守備を軸にラツィオペースで試合が進むが、最後のところで集中した対応を見せるフェイエノールトの守備を前に決定機を作るまでには至らず。
すると、30分を過ぎた辺りからフェイエノールトが押し返していく。31分、パイシャオンの無理が利く縦への仕掛けからティンバーを経由し、ボックス左に走り込むサンティアゴ・ヒメネスにラストパスが通る。ここで腰の捻りを利かせた左足シュートを放つが、これはGKプロベデルの好守に遭う。さらに、36分には再びティンバーのお膳立てからボックス左のパイシャオンが鋭い右足のシュートを放つ。
先制点こそ奪えなかったものの、アウェイチームが完全に試合の主導権を掌握した中で前半は終盤の攻防に突入。すると、やや守勢が続いていたラツィオが一瞬の隙を突いてゴールをこじ開けた。
前半アディショナルタイム1分、ターンオーバーの応酬となった流れでベシーノの見事なタックルによって中盤でボールを奪い返すと、すぐそばで引き取ったフェリペ・アンデルソンが絶妙なウェーブの動きでオフサイドを回避したインモービレへ丁寧なラストパスを通す。ボックス内で冷静にGKを右にかわしたエースは、ドフリーで左を並走する鎌田は使わずに無人のゴールへ右足のシュートを流し込んだ。
インモービレのクラブ通算200点目のメモリアルゴールによって1点リードで試合を折り返したラツィオ。後半は早い時間帯のゴールを目指すフェイエノールトに押し込まれる状況が続くと、53分には鎌田を下げてゲンドゥージが最初の交代カードとして切られた。さらに、63分にはインモービレ、ザッカーニに代えてペドロ、カステジャノスが同時投入される。
一方、後半は完全に相手を押し込んだフェイエノールトはティンバーやパイシャオンの左サイドを起点に幾つかチャンスを作り出すが、なかなか決め切れない。67分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でパイシャオンの右足インスウィングのクロスからゴール前のヒメネスがヘディングシュートを放つが、これは惜しくも枠の右に外れる。
後半半ばを過ぎても緊迫感のある攻防が続くなか、両ベンチが積極的に動く。守勢が続くホームチームはベシーノとヒサイを下げて、同じポジションにロベッラ、ペッレグリーニを同時投入。対するアウェイチームはイン・アンド・アウトの形となったトラウナーやゼルキといった守備的な選手を下げてジャハンバフシュや上田らアタッカーをピッチに送り込む。
ラツィオが身体を張った守備にペドロらを起点としたカウンターの脅威をちらつかせ、うまく時計を進めるなかで決定機を作れないフェイエノールト。だが、6分が加えられた後半アディショナルタイムには上田に見せ場が訪れる。
97分、身体を張ったプレーで相手陣内でFKを獲得した上田は、そのセットプレーの流れから右サイドのゴールライン際でジャハンバフシュが折り返したボールにゴール前で反応。これを打点の高いヘディングで合わしたが、ややコースが甘くなったシュートはGKプロベデルの好守に阻まれて土壇場でのCL初ゴールとはならず。
そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、インモービレのメモリアル弾を守り切ったラツィオがフェイエノールトを抜いてグループ2位に浮上した。
ラツィオの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
ラツィオの人気記事ランキング
1
後半ATの劇的同点弾も実らず、ラツィオがボデ/グリムトとのPK戦までもつれ込んだ激闘の末に敗退【EL】
ラツィオは17日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでボデ/グリムトをホームに迎え、3-1で勝利した。しかし、2戦合計スコア3-3、PK戦の末2-3で敗れて敗退となった。 先週敵地で行われた1stレグを0-2で落としたラツィオは4日前の1-1で引き分けたローマ・ダービーのスタメンから3選手を変更。ペドロ、マリオ・ヒラ、ラッツァーリがスタメンとなった。 立ち上がりのボデ/グリムトの圧力を凌いだラツィオが徐々にボールを持つ流れとすると、18分にペドロがボックス左からGK強襲のシュートを浴びせて牽制。 そして21分に先制する。ラッツァーリのボール奪取からショートカウンター。イサクセンがボックス右ポケットを突いてクロスを送りカステジャノスがヒールで流し込んだ。 先制後も押し込むラツィオは45分、FKの流れからマリオ・ヒラの右クロスにヘディングで合わせたザッカーニのシュートがバーに直撃。2戦合計1-2として前半を終えた。 迎えた後半も前がかるラツィオは53分に好機。CKの流れからペドロの左クロスにザッカーニが合わせたボレーはGKハイキンの守備範囲だった。 61分には大ピンチを迎えたラツィオだったが、GKマンダスがホグとの一対一をファインセーブで阻止。チームを救うと、1分後にはペドロのボレーでゴールに迫ったラツィオは、64分にもショートカウンターから決定機。しかしカステジャノスがボックス中央から放ったシュートはGKハイキンの好守に阻まれた。 あと1点が遠いラツィオはディアとヌーノ・タヴァレスを投入。78分にはザッカーニが直接FKで枠を捉えたが、GKハイキンにセーブされると、終盤にかけてはゴールに迫れず。 敗色濃厚かと思われたが、追加タイム3分に起死回生弾。CKの流れからマリオ・ヒラ、ロマニョーリがヘッドで繋ぎ、最後は5分前に投入されていたノスリンが押し込んだ。 2戦合計2-2で迎えた延長戦、前半10分にラツィオに勝ち越し弾。ボックス左で縦に仕掛けたゲンドゥージのクロスをディアがヘッドで叩き込んだ。 しかし延長後半4分に追いつかれる。左クロスをヘルメルセンにヘッドで押し込まれた。そしてPK戦ではチャウナ、ノスリン、カステジャノスが失敗して2-3で敗れ、ラツィオは敗退に終わった。 一方、ノルウェー勢として初めてELベスト4に進出したボデ/グリムトはトッテナムと決勝進出を懸けて戦う。 ラツィオ 3-1 ボデ/グリムト 【ラツィオ】 タティ・カステジャノス(前21) ティジャニ・ノスリン(後48) ブライエ・ディア(延前10) 【ボデ/グリムト】 アンドレアス・ヘルメルセン(延後4) 2025.04.18 07:15 Fri2
ローマ・ダービー全勝ストップも無敗で監督業を引退するラニエリ監督「ロマニスタとして無敗で終えられたのは素晴らしい」
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が13日に行われ、1-1で引き分けたセリエA第32節ラツィオとのダービーを振り返った。 過去5度指揮を執ったローマ・ダービーで全勝していたラニエリ監督。今季終了後に退任し、ローマのフロントに入閣することが決まっている老将は引き分けで自身最後のダービーを終え、無敗で監督業を後にすることになった。 「試合中には考えなかったが、ロマニスタとして無敗で終えられたのは素晴らしいことだ。できれば勝利で終えたかったが、スポーツでも人生でも全てを手に入れることはできない。受け入れるしかない」 そしてスーパーゴールを叩き込んだFWマティアス・スーレについては「将来は彼のもの」と今後の飛躍を予言した。 「スーレは質の高い選手でゴールの位置を理解している。将来は彼のものだ。なぜなら成長に必要な全てがあるからだ」 試合自体に関しては引き分けで妥当と考えている。 「得点のチャンスではラツィオの方が少し多く、我々はより少なかったが、勝ち点は取っておこう」 2025.04.14 11:30 Mon3
スーレのスーパーゴールでCL出場権狙うローマ・ダービーは譲らず痛み分け【セリエA】
セリエA第32節、ラツィオvsローマが13日に行われ、1-1で引き分けた。 チャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う6位ラツィオ(勝ち点55)と7位ローマ(勝ち点53)によるローマ・ダービー。 前節アタランタ戦をウノゼロで4試合ぶりの勝利とし6位再浮上としたラツィオは、0-2で敗れた3日前のヨーロッパリーグ準々決勝1stレグのポデ・グリムト戦のスタメンから5選手を変更。カステジャノスやデレ=バシル、ロベッラらがスタメンに戻った。 一方、前節ユベントスに引き分けたローマは連勝が7でストップ。今季の1stマッチでゴールを挙げている主将ロレンツォ・ペッレグリーニがスタメンに戻った。 立ち上がりから球際の激しいダービーらしい展開が繰り広げられると、7分にラツィオに決定機。左サイドからのイサクセンのFKにロマニョーリがヘッド。完璧に捉えた強烈なシュートだったが、GKスヴィラルのファインセーブに阻まれた。 守護神に救われたローマがボールを持つ中、22分にラツィオに再び決定機。ボックス右で縦に仕掛けたイサクセンが右足でシュート。ここも枠を捉えていたが、またもGKスヴィラルに阻まれた。 ここからラツィオが押し込む流れになりかけるもローマも譲らず。ゴールレスで前半を終えた。 それでも迎えた後半、開始1分過ぎにラツィオが先制する。左サイドからのルカ・ペッレグリーニのFKをロマニョーリがヘッドで叩き込んだ。 ロマニョーリの2度目のヘディングシュートでスヴィラルの牙城を破ったラツィオに対し、前がかるローマは59分に前節ゴールのショムロドフを投入。 60分にはFKからゲンドゥージのヘディングシュートで追加点に迫ったラツィオが牽制する中、ローマは64分にチェリクがGK強襲のシュートで応戦。 すると69分にスーパーゴールが生まれる。サーレマーケルスの横パスをボックス手前中央のスーレが左足ダイレクトで一閃。バー下を叩いた見事なミドルシュートが決まった。 試合を振り出しに戻されたラツィオはペドロとディアを投入。すると75分にペドロがミドルシュートでGKスヴィラルを強襲。さらに1分後、ディアに決定機が訪れるが、スヴィラルの好守に阻まれる。 終盤にかけては互いに譲らず1-1のまま決着。スーレにスーパーゴールが生まれたダービーは痛み分けに終わっている。 ラツィオ 1-1 ローマ 【ラツィオ】 アレッシオ・ロマニョーリ(後2) 【ローマ】 マティアス・スーレ(後24) 2025.04.14 05:46 Mon4
ノルウェー勢初のELベスト4、殊勲のGKハイキン「ノルウェー全体にとって大きな意味を持つ」
ボデ/グリムトのGKニキータ・ハイキンが17日にアウェイで行われ、PK戦の末に勝ち上がったヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのラツィオ戦を振り返った。 ホームでの1stレグを2-0と先勝していたボデ/グリムト。21分に先制される展開となった中、GKハイキンの好守もあって1点のリードを保っていく。 しかし後半追加タイムに失点し、2戦合計スコアで追いつかれ延長戦へ。その延長戦ではラツィオに勝ち越された中、FWアンドレアス・ヘルメルセンのゴールで追いつきPK戦に持ち込んだ。そしてPK戦ではGKハイキンが2本シュートを止めてノルウェー勢初となるELベスト4進出とした。 イスラエル生まれでロシアにルーツを持ち、チェルシーの下部組織に在籍していた経歴を持つ29歳のハイキン。ロシア代表候補招集歴があるが、昨年10月にノルウェー人と婚約。ノルウェー国籍を取得する意向であり、今後のノルウェー代表入りが見据えられる中でボデ/グリムトをELベスト4に導いた。 「信じられない! ここまで試合が続くと思っていなかったけど、諦めるわけにはいかなかった。チャンスが来ることはわかっていた。これ以上嬉しいことはない。これはノルウェー全体にとって、ボデ/グリムトにとって、僕の家族にとって大きな意味を持つ。本当に素晴らしい。歴史的な夜だ」 指揮官のヒェティル・クヌートセン監督もハイキンを勝因に挙げた。 「ニキータは我々にとって決定的な存在だ。彼は試合とPK戦の両方で決定付ける存在だった」 2025.04.18 10:00 Fri5