横浜FMがカヤを3-0撃破で勝ち点6! 序盤苦戦も攻撃面で実りある一戦に【ACL2023-24】

2023.10.25 21:07 Wed
©超ワールドサッカー
25日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループG第3節の横浜F・マリノスvsカヤFC イロイロ(フィリピン)が横浜国際総合競技場で行われ、横浜FMは3-0で勝利した。

J1王者として今大会に臨んでいる横浜FMだが、ホームでのグループ初戦でACL初出場の仁川ユナイテッド(韓国)に2-4と敗戦。敵地での第2節・山東泰山(中国)戦で0-1と勝利し、なんとか体裁を保った格好だ。

今節はグループ2連敗中のカヤとのホームゲームであり、敗戦も引き分けも許されない一戦。GK一森や永戸、喜田、渡辺、エウベルといった主力級と同時に、直近のリーグ戦で途中出場からゴールの杉本がスタメンに名を連ねた。
ただ、ケガ人続出でベンチにGK3人、喜田を最終ライン3枚の中央に据えた[3-4-2-1]で臨むという総力戦。立ち上がりはカヤの勢いに受け身となり、4分にはアバウトなシュートがGK一森を襲う。ゴールライン寸前でなんとか処理した。

すぐに落ち着いてポゼッションを高めた横浜FMだが、最終ラインを下げて[5-3-2]で固めるカヤを崩すのは容易ではない。カヤは中盤3枚も守備時のスライドがスムーズで、エウベルが快足を活かす場面は作れそうにない。
すると19分に危ないシーン。カヤはロングボールから日本人FW堀越大蔵が抜け出し、ボックス左の角度のない位置から左足を一閃。ニアポストに弾かれてことなきを得るが、この堀越のスピードは非常に怖い。

横浜FMはそんななかで予期せぬアクシデント。最終ラインにケガ人が続出しているなか、プレーが切れている最中に永戸がピッチで座り込んでしまい、担架に運ばれて退場。26分に榊原との交代を余儀なくされた。

29分、横浜FMはまたも危ないシーン。カヤのフィリピン代表MFガヨソにボックス手前から左足ミドルを打たれ、シュートはクロスバーのわずかに上。寄せが弱いわけではないが、カヤの選手たちは一瞬のスピードに長けた印象だ。

それでも経験豊富な松原が打開への一手。直後の30分、十八番のインナーラップから中央へ絞った松原は、ボックス外のゴールまで約25mの距離から右足ミドル。惜しくも枠を捉えなかったが、カヤの守備を揺さぶる起点とする。

カヤの11人はこれをキッカケにやや間延びするように。光明を見出した横浜FMは35分、エウベルの浮き球に飛び込んだ水沼がゴール正面からバックヘッドを流し込む。直後に副審の旗が上がったが、VARオンリーレビューの末、水沼のオフサイドはないとして先制点が認められた。

松原のミドルから流れを掌握した横浜FM。次第にカヤは序盤の[5-3-2]から[5-4-1]で守るようになっており、J1王者の工夫が功を奏したことがわかる形に。ここから追加点をもぎ取るには、次なる工夫の一手が必要だ。

横浜FMは後半に入ると前半よりもサイドを効果的に使えるように。53分、エウベル&水沼で左サイドから崩し、細かいワンタッチを繋ぎ、最後はボックス内で榊原がシュート。枠へ飛ばせずも、横浜FMらしさが凝縮された攻撃だ。

その後も左サイドに可能性を感じさせる横浜FM。左ウイングバックに入る水沼は攻撃時のポジション取りが絶妙で、これによって2シャドー左のエウベルが快適にプレー。追加点に向けては周囲の選手がカギを握りそうだ。

エウベルは過密日程も考慮されてか63分で交代。代わって入ったアンデルソン・ロペスが杉本と2トップのような形で[3-1-4-2]になり、水沼のサポートにはインサイドハーフの西村や最終ライン左から高い位置を取る吉尾が付く。

すると、待望の追加点は水沼&吉尾から生まれる。72分、水沼がドリブルで仕掛けると見せかけ、後方の吉尾へ落とすと、レフティー吉尾は水沼が空けたスペースでフリーに。ワントラップから自慢の左足でクロスを供給し、187cm杉本が打点の高いドンピシャヘッドを突き刺した。

少し時間がかかったとは言え、カヤを揺さぶって奪った立派な追加点。余裕の生まれたJ1王者はさらに80分、榊原のフィードに抜け出した水沼がボックス左からループシュートを流し込むが、ここはVARでオフサイドと判定される。

その後、急造3バックはラインコントロールにやや不安がありながらも、時折カヤにゴール前へ迫られる場面を凌いでいき、後半アディショナルタイム5分、ヤン・マテウスのクロスにA・ロペスがバックヘッドで合わせてゴールイン。直後に試合が終わり、3-0でカヤを撃破した。

圧勝とはいかずも、残りのリーグ戦にも繋がる攻撃面での工夫・アイデアが見られた一戦に。杉本に公式戦2試合連続ゴールが生まれたことも本人としては大きいはずだ。

横浜F・マリノス 3-0 カヤFC イロイロ
【横浜FM】
水沼宏太(前35)
杉本健勇(後27)
アンデルソン・ロペス(後45+5)

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【Jリーグ出場停止情報】J1は横浜FM・FW西村拓真、京都FWマルコ・トゥーリオが出場停止、最終節のJ3は大宮FW杉本健勇と相模原MF岩上祐三が「反スポーツ的行為」で出場停止

Jリーグは18日、最新の出場停止選手情報を発表した。 J1リーグでは週末試合があったチームから新たに2選手が追加。横浜F・マリノスのFW西村拓真と京都サンガF.C.のFWマルコ・トゥーリオが累積警告により次節出場停止となった。 J3リーグでは8名が出場停止に。大宮アルディージャのFW杉本健勇は16日に行われたFC岐阜戦で一発退場。「至近距離から相手競技者に向かってボールを投げつけた行為は、『選手等に対する反スポーツ的な行為』に該当する」と判断され、1試合の出場停止処分が下されている。 また、SC相模原のMF岩上祐三は15日に行われたFC大阪戦で一発退場。「ボールとは関係の無いところで相手競技者を突き飛ばし押し倒した行為は、『選手等対する反スポーツ的な行為』に該当する」と判断され、こちらも1試合の出場停止処分となった。 【明治安田J1リーグ】 DF高井幸大(川崎フロンターレ) 第28節 vs浦和レッズ(11/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW西村拓真(横浜F・マリノス) 第37節 vs湘南ベルマーレ(11/30) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FWマルコ・トゥーリオ(京都サンガF.C.) 第37節 vsFC町田ゼルビア(11/30) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF田中駿汰(セレッソ大阪) 第37節 vs鹿島アントラーズ(11/30) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF原田亘(サガン鳥栖) 第37節 vs名古屋グランパス(11/30) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FWマルセロ・ヒアン(サガン鳥栖) 第37節 vs名古屋グランパス(11/30) 今回の停止:3試合停止(3/3) 【明治安田J3リーグ】 DF浦上仁騎(大宮アルディージャ) 第38節 vsカターレ富山(11/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW杉本健勇(大宮アルディージャ) 第38節 vsカターレ富山(11/24) 今回の停止:1試合停止 MF奥村晃司(Y.S.C.C.横浜) 第38節 vsギラヴァンツ北九州(11/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF岩上祐三(SC相模原) 第38節 vsガイナーレ鳥取(11/24) 今回の停止:1試合停止 DF山本義道(ツエーゲン金沢) 第38節 vs奈良クラブ(11/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FWウェズレイ・タンキ(FC今治) 第38節 vsテゲバジャーロ宮崎(11/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF福森直也(FC今治) 第38節 vsテゲバジャーロ宮崎(11/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF阿野真拓(テゲバジャーロ宮崎) 第38節 vsFC今治(11/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 2024.11.18 21:06 Mon
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G大阪が降格圏の磐田に劇的勝利、前半戦苦しんだ13位湘南や14位京都など6クラブのJ1残留が確定!

9日、明治安田J1リーグ第36節の8試合が行われた。 首位のヴィッセル神戸、2位のサンフレッチェ広島は10日に試合が控える中、3位のFC町田ゼルビアは今まで勝ったことがない国立競技場でFC東京との“新東京ダービー”を戦い、3-0で快勝。国立で初めて勝利したとともに、逆転優勝への望みを繋いだ。 熾烈な優勝争いとは真逆の残留争いも今シーズンは白熱。残留ラインの17位・柏レイソルと16位・アルビレックス新潟の直接対決は柏が勝利目前でまたしても失点。新潟はルヴァンカップ決勝同様に粘りを見せ、1-1のドローに終わった。 そんな中、降格圏の18位に位置するジュビロ磐田(勝ち点35)と5位のガンバ大阪(勝ち点60)の対戦は激闘に。試合は23分に磐田が渡邉りょうのゴールデ先制するも27分に半田陸のゴールでG大阪が同点に。前半アディショナルタイム9分には山下諒也がゴールを決めて逆転に成功する。 さらに62分には宇佐美貴史がネットを揺らして追加点。しかし、残留するためには負けられない磐田は87分に上原力也、そして91分に鈴木海音がゴールを奪い、土壇場で同点に追いつく。 残留に向けて貴重な勝ち点1を手にできるかと思われたが、G大阪は93分にパスを繋いで崩すと最後は坂本一彩が落ち着いて決めて勝ち越しに成功。G大阪が粘りを見せて勝利を収めた。 これにより、降格圏の18位・磐田は勝ち点35のまま。消化が1試合少ないものの、3試合で最大勝ち点「9」しか積み上げられないため、「44」までに。これにより、残留が確定していなかった多くのチームの残留が確定した。 磐田の敗戦により、勝ち点47の9位・名古屋グランパス、10位・アビスパ福岡、勝ち点46に伸ばした11位・横浜F・マリノス、勝ち点45の12位・川崎フロンターレ、13位・湘南ベルマーレ、14位・京都サンガF.C.までが残留決定となった。 15位の浦和レッズは10日に広島と対戦し、勝利すれば残留が確定する。 <h3>◆明治安田J1リーグ順位表(11/9時点)</h3> 1位:ヴィッセル神戸|勝ち点67/35試合/20 2位:サンフレッチェ広島|勝ち点65/35試合/30 ーーーーーACLE出場 3位:FC町田ゼルビア|勝ち点63/36試合/19 4位:ガンバ大阪|勝ち点60/36試合/10 5位:鹿島アントラーズ|勝ち点58/35試合/13 6位:東京ヴェルディ|勝ち点54/35試合/1 7位:セレッソ大阪|勝ち点52/36試合/-1 8位:FC東京|勝ち点51/36試合/5 9位:名古屋グランパス|勝ち点47/36試合/-2 10位:アビスパ福岡|勝ち点47/36試合/-4 11位:横浜F・マリノス|勝ち点46/35試合/-2 12位:川崎フロンターレ|勝ち点45/35試合/8 13位:湘南ベルマーレ|勝ち点45/36試合/-3 14位:京都サンガF.C.|勝ち点45/35試合/-12 ーーーーー残留決定 15位:浦和レッズ|勝ち点43/34試合/2 16位:アルビレックス新潟|勝ち点41/36試合/-14 17位:柏レイソル|勝ち点40/36試合/-10 ーーーーー残留ライン 18位:ジュビロ磐田|勝ち点35/35試合/-15 19位:北海道コンサドーレ札幌|勝ち点34/36試合/-20 20位:サガン鳥栖|勝ち点29/36試合/-26 ※降格決定 2024.11.09 17:59 Sat

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