サラー全ゴール演出のリバプールがウルブスに逆転勝利! 思わぬ苦戦も4連勝達成【プレミアリーグ】

2023.09.16 22:37 Sat
Getty Images
プレミアリーグ第5節、ウォルバーハンプトンvsリバプールが16日にモリニュー・スタジアムで行われ、アウェイのリバプールが1-3で逆転勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ入りも出場機会はなかった。

4連勝を狙うリバプールは、敵地でウォルバーハンプトンと対戦した。前節のアストン・ビラ戦ではソボスライの初ゴールなどに加え、今季初のクリーンシートを達成。3-0の完勝を収めてクロップ監督のプレミアリーグ通算300試合目を飾った。
インターナショナルマッチウィーク明けの土曜ランチタイムキックオフとタフな条件での一戦に向けては前節から先発3人を変更。負傷のアレクサンダー=アーノルドが招集外となったほか、ルイス・ディアスとヌニェスがベンチとなり、プレミア初先発の20歳DFクアンサーとガクポ、ジョタが起用された。週明けにヨーロッパリーグ(EL)初戦のLASK戦を控えていることもあり、遠藤はベンチスタートとなった。

様子見の入りとなった試合はホームでアグレッシブな姿勢を見せたウルブスが先手を奪う。

7分、自陣深い位置からのロングカウンターで中央のクーニャがボールを収めて左のペドロ・ネトに展開。ネトはDF3枚に囲まれながらも果敢な縦への仕掛けでゴールライン際に運んでグラウンダーの折り返し。これをファーに走り込んだファン・ヒチャンが右足で合わせると、GKアリソンが何とか反応したものの、ボールが完全にゴールラインを割った。
ランチタイムキックオフ特有の緩さや、急造ディフェンスラインの影響がいきなり露呈する難しい入りとなったリバプール。すぐさま反撃に出たいところだが、ボールを保持した際にバックラインの主力不在が顕著でなかなか効果的に前進できず。前線の選手もボールを受けた際に数的優位で守られる場面が多く攻撃の糸口を掴めない。

一方、リードを手にしたウルブスはミドルブロックでうまく相手の攻撃を受け止めながらネトを起点にロングカウンターを仕掛ける。また、マイボール時もマク・アリスターのアンカー脇のスペースに縦パスを差し込み、良い形でボールを前進。

前半半ばから終盤にかけては攻守に相手を圧倒し、ベレガルドの持ち上がりやネトの個人技から再三ゴールへ迫るが、クーニャやファン・ヒチャンらのフィニッシュのフィーリングがいまひとつ。追加点を奪い切れない。

相手のフィニッシュの精度に救われて辛くも1点差を維持するリバプールだが、攻撃は完全に停滞。決定機はおろか、シュートまで持ち込めない。それでも、前半アディショナルタイムにはロバートソンの左クロスからゴール前で混戦を生み、サラー、ソボスライがボックス内で連続シュートを放つが、ここは相手DFの決死のブロックとGKジョゼ・サの好守に阻まれた。

迎えた後半、クロップ監督は低調なパフォーマンスに加えて1枚カードをもらっていたマク・アリスターを下げてディアスをハーフタイム明けに投入。[4-2-3-1]のより攻撃的な布陣でゴールを目指す。

すると、ハーフタイムのドイツ人指揮官からも激しい檄によってギアを上げてきたアウェイチームは、早い時間帯にスコアをタイに戻す。55分、ソボスライの中央突破からボックス付近でディアス、ジョタが粘ってボックス右のサラーにボールが繋がる。サラーは右足のシュート性のボールを蹴り込むと、ファーで浮いたガクポがうまくワンタッチでコースを変えた。

良い時間帯に追いついたリバプールは、この同点ゴール直前から準備していたヌニェスとエリオットをガクポ、ジョタに代えて投入。一方、後半は守勢を強いられるウルブスはクーニャとファン・ヒチャン、負傷のアイ=ヌーリに代えてファビオ・シウバ、ドハーティ、ウーゴ・ブエノとやや守備的な交代で勝ち点1も視野に入れた戦いにシフトした。

70分にはリバプールに決定機。右からの崩しでゴール前で混戦を生むと、ディアスとの密集地帯でのパス交換でゴール前に抜け出したヌニェスが足を振っていく。だが、ここはGKジョゼ・サとDFの身体を張ったブロックに阻まれた。

その後、互いにメンバーを入れ替えながらもリバプール優勢で試合は進んでいく。完全に相手を押し込みながらもゴールが遠かったアウェイチームだが、一瞬の隙を突いてゴールをこじ開けた。

85分、GKジョゼ・サの短くなったパントキックを相手陣内中央で回収したロバートソンが右のサラーに預けてボックス右に走り込むと、うまくタメを作ったエジプト代表から完璧なリターンパスが返ってくる。これを左足で冷静に流し込んだ。

土壇場で試合を引っくり返したリバプールは完全に気落ちしたウルブス相手に冷静に試合をコントロール。さらに、試合終了間際の91分にはヌニェスの前線での身体を張ったキープを起点に縦に速い攻めを見せると、ボックス手前右でサラーの落としに反応したエリオットがミドルシュート。これがDFブエノの出した足に当たって大きくコースが変わり右ポストの内側を叩くと、そのままゴールネットに吸い込まれた。

このオウンゴールでダメ押ししたリバプールは、全ゴールをお膳立てした殊勲のエースを下げてグラフェンベルフをデビューさせる余裕の采配で試合をクローズ。試合を通して苦戦を強いられながらも見事な逆転勝利で4連勝を達成した。

リバプールの人気記事ランキング

1

「6番の選手を獲得した方が良い」遠藤航の過去の発言が話題に、プレシーズン初戦で先発外れ新指揮官の下再びポジション争いからスタート「チームが強くなるなら大賛成」

アルネ・スロット監督を新たに迎えたリバプール。日本代表MF遠藤航にとっては、再びポジション争いからスタートすることになりそうだ。 ユルゲン・クロップ体制が終焉を迎え、新シーズンから新たなスタートを切るリバプール。そのチームの肝であるポジションの1つが遠藤もプレーするアンカーだ。 すでに始動しているチームだが、ユーロ2024、コパ・アメリカ2024に参加した選手も多く、不在の選手も多数いる状況。その中で、19日にはトレーニングマッチでチャンピオンシップ(イングランド2部)のプレストン・ノースエンドと対戦した。 中盤でプレーするアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスターが不在の中、遠藤はベンチからスタート。アンカーのポジションに入ったのは、MFカーティス・ジョーンズだった。 遠藤も33分にハンガリー代表MFドミニク・ソボスライとの交代でピッチに立ち、プレー機会は与えられたが、先発を外れたという事実は残る状況に。アルネ・スロット監督がアンカーに求める役割がクロップ監督とは異なることを示しているとも言われている。 イギリス『リバプール・エコー』によると、昨シーズンは遠藤がアンカーとして20試合に先発出場し、マク・アリスターは17試合に出場した中、より遠藤が下がる位置でプレーし、マク・アリスターをインサイドに上げることでチームのプレーが改善していった。 しかし、スロット監督はアンカーにマク・アリスターを置くことを好む可能性があるとしている。ダブルボランチになるのであれば、なおさら攻撃的な性能を持つマク・アリスターがチョイスされると予想している。 一方で、遠藤もすでにそのポジションについては『ABEMAスポーツタイム』で言及。「6番の選手は獲得した方が良いと思う」とコメント。「最終的にチームが強くなるのであれば、僕は大賛成です。競争は起こることだし、僕は再び自分のポジションを勝ち取らなければなりません」と語っていた。 シュツットガルトから電撃的に加入した昨夏も、当初は懐疑的な目を向けられ、年齢と共にかく特に疑問符をつけられていたが、最終的にはポジションを確保。ピッチ上のパフォーマンスで黙らせることに成功した遠藤。リバプールも補強に動いていることは間違いないが、誰が来ても遠藤はピッチ上で自分のポジションを掴むことに努めることになりそうだ。 2024.07.22 14:45 Mon
2

プレミアリーグは今季から『U-NEXT』が全試合独占配信!2030-31シーズンまでの7年間のパートナーシップ基本契約を締結

『U-NEXT』は23日、プレミアリーグの配信権獲得を発表した。2024-25シーズンから2030-31シーズンまで7年間にわたるパートナーシップ基本契約を締結。日本国内で全試合を独占配信することとなった。また、FAカップも独占配信する。 23日、2023-24シーズンまでプレミアリーグを配信していた『SPOTV NOW』が2024-25シーズンの配信を行わないことを公式に発表。プレミアリーグのファンは、今シーズンをどこで楽しむのか騒ぎとなっていた中、正式に配信先が決定した。 世界最高峰のサッカーリーグの1つであり、世界中に多くのファンを持つプレミアリーグ。昨シーズンはアーセナルのDF冨安健洋、リバプールの遠藤航、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのMF三笘薫、ルートン・タウンのDF橋岡大樹がプレー。今シーズンは橋岡のルートンが降格したものの、クリスタル・パレスにMF鎌田大地、サウサンプトンにDF菅原由勢が加入し、現時点で5名がプレーするリーグとなっている。 7年間という長期契約により、試合のライブ配信のみならず周辺コンテンツの拡充など、サービスを広げていくという。 開幕を前に、パートナーシップを機に、「U-NEXT」では8月9日(金)14時からサッカーコンテンツに特化した「U-NEXTサッカーパック」を月額2600円(税込)で提供開始。プレミアリーグ以外にも、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、FW浅野拓磨(マジョルカ)がプレーするラ・リーガも全試合をライブ配信で楽しめることとなる。 なお、「U-NEXT」の月額会員であれば、毎月付与されるU-NEXTポイント1200円分を「U-NEXTサッカーパック」に充当することもでき、さらにお得にご利用が可能となる。 その他にも、「U-NEXT」のサッカーコンテンツをホテルや商業施設、スポーツバーなどに提供し、日本のサッカーファンはもちろん、海外からのインバウンドニーズにも応えてい区とのこと。店舗・施設向けのDX化を推進する株式会社USEN、ホテル向けのDX化を推進する株式会社アルメックスなど、U-NEXT HOLDINGSのグループシナジーを生かし、スポーツ観戦の喜びを共有・共感できる空間作りをサポートしていくという。 プレミアリーグのチーフメディアオフィサーであるポール・モルナー氏が今回の基本契約締結を受けてコメントしている。 「我々プレミアリーグは、今回U-NEXTとの2030-31シーズンまで、長期にわたるパートナーシップの締結をお知らせできることを大変嬉しく思っております。U-NEXTは日本市場をリードするエンターテインメント・コンテンツプラットフォームであり、プレミアリーグの独占配信権がU-NEXTのスポーツライブ配信の中心となることに、心を躍らせております」 「これにより、日本のファンの皆様は今後7シーズンもの長期にわたり、プレミアリーグの全試合をU-NEXTでお楽しみいただけます。斬新で革新的なアプローチにより、U-NEXTはプレミアリーグにとっての素晴らしい拠点になると確信しています。リーグやクラブ、そして今まさに増えつつある日本人選手たちの魅力を共に発信していけることを楽しみにしています」 また、「U-NEXT」の堤天心 代表取締役社長もコメントしている。 「この度、世界最高峰のプロサッカーリーグであるプレミアリーグとU-NEXTは、7年間にわたる長期基本契約を締結いたしました。シーズン終了の日まで目を離すことができない高いコンペティションレベル、伝統と革新を兼ね合わせた各クラブを支える世界一とも言うべきサポーター文化、世界トップスターの選手と監督が展開する圧倒的なパフォーマンスとインテンシティ、そして世界最高峰レベルに挑戦する日本人選手たちの心踊る活躍、その全てを全試合独占配信という形で皆様にお届けできることを、一人のサッカーファンとしても、大変嬉しく思っています」 「全試合のライブ配信、周辺情報の発信のみならず、クラブや選手のバックグランドストーリーなど関連コンテンツも充実させてまいりますので、ぜひご期待ください」 2024.07.23 20:05 Tue
3

「何かが起こるとは期待できない」突如浮上した久保建英のリバプール移籍、ロマーノ氏のチームは完全否定「具体的な計画は何もなく話し合いも行われていない」

にわかに移籍の噂が浮上しているレアル・ソシエダの日本代表MF久保建英(23)だが、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏の周辺では全くそのような話はないという。 ソシエダの中心選手としてプレーする久保。2シーズンを過ごし、公式戦85試合で16ゴール14アシストを記録している。 右ウイングを主戦場に、カットインからのシュートや縦への仕掛け、セットプレーでのキッカーなど多くの役割と努めている一方で、昨シーズン終盤はケガの影響もあり精彩を欠いていた部分もあった。 シーズン終了前の5月に来日して東京ヴェルディと対戦すると、25日には再び来日してガンバ大阪との対戦が控えている。 そんな中、突如として出てきたのがリバプールへの移籍。日本のメディアが「交渉はすでに最終段階に入っている」と主張し、リバプールは6000万ユーロ(約102億4500万円)の契約解除金を支払うつもりがあると伝えた。 この情報はスペインでも拡散され、日本の情報をもとに久保の移籍が話題となっている中、ロマーノ氏が運営するメディア『デイリー・ブリーフィング』で、ラ・リーガとセリエAの移籍情報に詳しいマッテオ・モレット氏が久保の状況について報道を否定した。 「レアル・ソシエダのスター選手、久保建英は冬の移籍期間中にリバプールへの移籍が噂されていたが、今週リバプールが6000万ユーロの契約解除金を行使する可能性があるという新たな報道が浮上した」 「これについて私が知っている情報では、具体的な計画は何もなく、移籍について久保と何らかの話し合いが行われているとも聞いていない」 「これは再び話題になった古い話であり、私が聞いた話では、ここ数時間、ここ数日で久保に差し迫った何かが起こるとは期待できない」 過去にリバプールが久保に関心を寄せていたという話はあったものの、現時点で久保の獲得に動いているという話はないという完全否定。とはいえ、一度は注目を浴びたこともあり、何が起こるか分からないのが移籍市場。見守っていくしかないだろう。 2024.07.23 09:45 Tue
4

遠藤航も参加! リバプールのアメリカ遠征メンバー28名が発表

リバプールは23日、アメリカツアーに臨むメンバー28名を発表した。 ユルゲン・クロップ監督が退任し、アルネ・スロット監督が新たに就任したリバプール。黄金期を築いた長期政権後のシーズンは難しい傾向がある中で、どのようなシーズンになるか注目だ。 メンバーには日本代表MF遠藤航も含まれているほか、エジプト代表FWモハメド・サラーやハンガリー代表MFドミニク・ソボスライ、スコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンらが入っている。 一方で、コパ・アメリカ2024に参加していたアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスターやウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス、コロンビア代表FWルイス・ディアスなどはメンバー入りしていない。 リバプールは26日にレアル・ベティスと対戦。その後、31日にアーセナル、8月3日にマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。 ◆アメリカツアー メンバー GK クィービーン・ケレハー マルセロ・ピタルガ ヴィテツラフ・ヤロシュ ハーヴィー・デイビス DF コンスタンティノス・ツィミカス アンドリュー・ロバートソン ルーク・チャンバース ナット・フィリップス アマラ・ナッロ セップ・ファン・デン・ベルフ ジャレル・クアンサー コナー・ブラッドリー オーウェン・ベック MF 遠藤航 ドミニク・ソボスライ カーティス・ジョーンズ ハーヴェイ・エリオット ファビオ・カルバーリョ ステファン・バイチェティッチ ジェームズ・マコーネル タイラー・モートン ルカ・スティーブンソン トレイ・ニョニ FW モハメド・サラー カイデ・ゴードン ベン・ドーク ルイス・クーマス ハーヴェイ・ブレア 2024.07.23 22:40 Tue
5

レバークーゼンがマティプとフリー加入交渉を進める…他から複数アプローチありも強い関心

元カメルーン代表DFジョエル・マティプ(32)にブンデスリーガ王者入りでドイツ復帰の可能性だ。 リバプールでの8シーズンを経て、今夏に新天地探しのマティプ。昨季もケガに苦しめられた1年だったが、実績申し分なしのセンターバックだ。 そんなマティプを巡り、最近ではレバークーゼンの興味が取り沙汰されたが、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者によると、交渉が進むという。 リバプールを去ってからというもの、複数のアプローチを受けるというマティプだが、レバークーゼンがなかでも特に関心を抱いているそうだ。 レバークーゼンではドイツ代表DFヨナタン・ター(28)にバイエルンをはじめ、複数クラブが関心。そのター流失を見越して、マティプでの穴埋めが噂される。 マティプがレバークーゼン行きとなれば、シャルケ時代以来となる9シーズンぶりのブンデス復帰。ブンデスでは通算194試合の出場数を誇る。 2024.07.20 16:35 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly