WEとJのダブルヘッダーでリーグを盛り上げてほしい/六川亨の日本サッカーの歩み
2023.08.22 12:20 Tue
オーストラリアとニュージーランドで共同開催された女子ワールドカップは、スペインが決勝でイングランドを1-0で破り初優勝した。男女ともW杯を制したのはドイツに続いて2か国目で、今後もその可能性があるのは決勝で敗れたイングランドくらいだろう。
そのためには今月末からスタートするWEリーグカップやWEリーグでのレベルアップが急務となる。なでしこジャパンの主力選手はヨーロッパやアメリカのリーグでプレーしているが、彼女たちだけでなくWEリーグにも海外から代表クラスの選手を招聘して、リーグのレベルアップを図りたいところ。しかしながら、そうした余力が各チームにあるのかどうか、こちらは心許ない。
WEリーグは観客動員に苦慮しているのが現状だ。カップ戦は26日にスタートするものの、なでしこジャパンの活躍をテレビで観戦したファン・サポーターがどれだけスタジアムに足を運ぶのか疑問である。開幕日は浦和駒場で浦和対千葉、味フィ西が丘で日テレベレーザ対長野、ギオンスタジアムで相模原対C大阪、翌27日はNACK5で大宮対INAC神戸の試合が組まれている。
例えば26日は味スタで東京V対岡山が、NACK5では大宮対長崎の試合がある。男女どちらか大宮の試合日を入れ替え、これに相模原はアウェーで琉球と対戦するがホームゲームにすることで、JとWEは3試合で男女のダブルヘッダーが可能になる。
スタジアム内のスポンサーボードの表示やチケットの収益をどう分配するかなどの問題はあるものの、昨シーズンのWEリーグより多くのファン・サポーターが集まることで選手のモチベーションも高まることだろう。現状のまま手を拱いていては、WEリーグは“ジリ貧”状態に陥る可能性は高いだけに、パリ五輪へ向けて今こそ大胆な施策を実施するべきである。
PR
グループリーグでスペインを4-0と撃破したなでしこジャパンにとっては、今後に可能性を抱かせる結果となったが、そのハードルは改めて高いことも痛感させられた。細かくパスをつなぎ、ボールを保持して攻めるスタイルは共通している。しかしスペインは、イングランドに負けないフィジカルも兼ね備えていた。スペインと再戦しても勝てるという保証はない。と同時に、試合の入り方で受け身にならなければスウェーデンには勝てるかもしれない。そうした経験を若い選手が積めたこと、通用した部分とフィジカルはまだまだという課題が明確になったことが今大会の収穫と言える。WEリーグは観客動員に苦慮しているのが現状だ。カップ戦は26日にスタートするものの、なでしこジャパンの活躍をテレビで観戦したファン・サポーターがどれだけスタジアムに足を運ぶのか疑問である。開幕日は浦和駒場で浦和対千葉、味フィ西が丘で日テレベレーザ対長野、ギオンスタジアムで相模原対C大阪、翌27日はNACK5で大宮対INAC神戸の試合が組まれている。
しかし首都圏では同じ26日、国立競技場でFC東京対神戸、ニッパツで横浜FC対横浜FMの横浜ダービーが組まれている。時間帯はほとんど同じのため、どちらの試合がより多くの観客を集めるかは自明の理だろう。JリーグとWEリーグにはそれぞれ理由があるのだろうが、こうしたところから改善してはいかがだろうか。
例えば26日は味スタで東京V対岡山が、NACK5では大宮対長崎の試合がある。男女どちらか大宮の試合日を入れ替え、これに相模原はアウェーで琉球と対戦するがホームゲームにすることで、JとWEは3試合で男女のダブルヘッダーが可能になる。
スタジアム内のスポンサーボードの表示やチケットの収益をどう分配するかなどの問題はあるものの、昨シーズンのWEリーグより多くのファン・サポーターが集まることで選手のモチベーションも高まることだろう。現状のまま手を拱いていては、WEリーグは“ジリ貧”状態に陥る可能性は高いだけに、パリ五輪へ向けて今こそ大胆な施策を実施するべきである。
PR
WEリーグの関連記事
|