バイエルンがリバプールとのド派手打ち合い制す! 若武者クラツィヒが後半ATに豪快逆転弾【国際親善試合】
2023.08.02 22:34 Wed
国際親善試合のリバプールvsバイエルンが2日にシンガポール国立競技場で行われ、バイエルンが3-4で逆転勝利した。
シンガポールツアー初戦となったレスター・シティ戦を4-0の快勝で飾ったリバプール。中2日の過密日程で行われた第2戦ではドイツの絶対的盟主と対戦。クロップ監督は母国クラブとの一戦に向けて先発3人を変更。GKをケレハーからアリソンに入れ替えたほか、コナテとヌニェスに代えてマティプとガクポを起用した。
一方、マンチェスター・シティ、川崎フロンターレとのジャパンツアーを1勝1敗で終えたバイエルン。アジアツアーを勝利で締めくくるべく臨んだ中3日での一戦では先発1人を変更。マズラウィに代えてウパメカノを起用し、パヴァールが右サイドバックに回った。
シンガポール開催の注目の強豪対決はいきなり動く。開始2分、ハーフウェイライン付近で味方からのスローインを受けたガクポが短く縦に運んだ後、左のジョタとのワンツーで完璧にディフェンスラインの背後へ抜け出す。そして、そのままボックス内に持ち込んで正確な左足のシュートを突き刺した。
電光石火の先制点で勢いづくリバプールは、直後にも背後へ抜け出したサラーが2点目に迫るなど優勢に試合を進めていく。一方、バイエルンは11分にセットプレーからゴール前のパヴァールがポスト直撃のヘディングシュートでゴールに迫るが、流れの中では攻撃が停滞する。
だが、バイエルンも直後の33分には中盤から後方でのボール回しからキム・ミンジェの完璧な縦パスに反応したニャブリが内向きの仕掛けでDFマティプを振り切って正確な右足のシュートを流し込み、反撃の狼煙を上げる。
これで流れを掴んだバイエルンはリバプールの戦い方に完全にアジャスト。相手の立ち位置や攻め方を意識した効果的な繋ぎが増え、スムーズにボールの前進やカウンターを繰り出す。そして、前半終了間際の42分にはクサビを受けたテルの巧みな展開から左サイドのスペースに抜け出したニャブリがボックス内まで運び、最後は複数のDFを引き付けて逆でフリーのサネにラストパス。これをドイツ代表FWが冷静に左足で流し込んだ。
時間の経過とともに主導権が推移した試合は2-2のイーブンで折り返す。リバプールはハーフタイムでマティプ、マク・アリスター、ジョタを下げてコナテ、ルイス・ディアス、ヌニェスを投入。対するバイエルンはGKをゾマーからウルライヒに入れ替えたほか、キム・ミンジェとサネに代えてデ・リフト、コマンを投入した。
互いに集中した入りを見せると、バイエルンではコマン、リバプールではヌニェスと早速途中投入組が決定機に顔を出していく。
以降も一進一退の攻防が続く中、60分過ぎにはバイエルンが6枚替え、リバプールが3枚替えと互いに前半から大きくメンバーを入れ替える。これによって試合はやや膠着したが、リバプールの両翼による圧巻の仕掛けが試合を動かした。
66分、ハーフウェイライン付近でボールを受けたディアスが右サイドのサラーへ大きく展開。そのまま中央を駆け上がってボックス内に潜っていく。一方、比較的フリーでボールを持ったサラーはドリブルで内側に切り込み、シュートを匂わせつつもディアスへ丁寧なラストパス。巧みな右への短い持ち出しでシュートコースを作り出し、右足のシュートを左隅へ突き刺した。
後半最初のゴールが生まれたことで、ここから試合はよりオープンな展開に。その流れでバイエルンはグラフェンベルフ、リバプールはクラークといずれも決定的なシーンが訪れるが、これは両GKのビッグセーブに阻まれる。
それでも、80分に相手陣内中央右でFKを得たバイエルンが同点に追いつく。キッカーのイブラヒモビッチがファーのスペースに落としたボールをデ・リフトがヘディングシュート。これはGKアリソンにはじき出されるが、こぼれ球に詰めたスタニシッチが冷静に蹴り込んだ。
その後、若武者が積極果敢な仕掛けでスタンドのファンを大いに沸かせる見応えのある攻防が繰り広げられると、3-3のドロー濃厚と思われた土壇場で決勝点が生まれる。
91分、最後尾のデ・リフトから背後を狙うクラツィヒに絶妙なフィードが供給される。そのままDFを引き連れてボックス付近に抜け出したクラツィヒが豪快な左足の弾丸シュートをゴールネットに突き刺した。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、リバプールとのド派手な打ち合いを4-3で制したバイエルンがアジアツアーを連勝で締めくくった。
リバプール 3-4 バイエルン
【リバプール】
ガクポ(前2)
ファン・ダイク(前28)
ルイス・ディアス(後21)
【バイエルン】
ニャブリ(前33)
サネ(前42)
スタニシッチ(後35)
クラツィヒ(後46)
シンガポールツアー初戦となったレスター・シティ戦を4-0の快勝で飾ったリバプール。中2日の過密日程で行われた第2戦ではドイツの絶対的盟主と対戦。クロップ監督は母国クラブとの一戦に向けて先発3人を変更。GKをケレハーからアリソンに入れ替えたほか、コナテとヌニェスに代えてマティプとガクポを起用した。
一方、マンチェスター・シティ、川崎フロンターレとのジャパンツアーを1勝1敗で終えたバイエルン。アジアツアーを勝利で締めくくるべく臨んだ中3日での一戦では先発1人を変更。マズラウィに代えてウパメカノを起用し、パヴァールが右サイドバックに回った。
電光石火の先制点で勢いづくリバプールは、直後にも背後へ抜け出したサラーが2点目に迫るなど優勢に試合を進めていく。一方、バイエルンは11分にセットプレーからゴール前のパヴァールがポスト直撃のヘディングシュートでゴールに迫るが、流れの中では攻撃が停滞する。
その後、飲水タイムによる修正によって前半半ば以降はより拮抗した展開に。28分、リバプールは右CKの場面でキッカーのロバートソンが左足インスウィングの完璧なクロスを入れると、ゴール前にタイミング良く走り込んだファン・ダイクがドンピシャのヘディングで合わせ、リードを2点に広げる。
だが、バイエルンも直後の33分には中盤から後方でのボール回しからキム・ミンジェの完璧な縦パスに反応したニャブリが内向きの仕掛けでDFマティプを振り切って正確な右足のシュートを流し込み、反撃の狼煙を上げる。
これで流れを掴んだバイエルンはリバプールの戦い方に完全にアジャスト。相手の立ち位置や攻め方を意識した効果的な繋ぎが増え、スムーズにボールの前進やカウンターを繰り出す。そして、前半終了間際の42分にはクサビを受けたテルの巧みな展開から左サイドのスペースに抜け出したニャブリがボックス内まで運び、最後は複数のDFを引き付けて逆でフリーのサネにラストパス。これをドイツ代表FWが冷静に左足で流し込んだ。
時間の経過とともに主導権が推移した試合は2-2のイーブンで折り返す。リバプールはハーフタイムでマティプ、マク・アリスター、ジョタを下げてコナテ、ルイス・ディアス、ヌニェスを投入。対するバイエルンはGKをゾマーからウルライヒに入れ替えたほか、キム・ミンジェとサネに代えてデ・リフト、コマンを投入した。
互いに集中した入りを見せると、バイエルンではコマン、リバプールではヌニェスと早速途中投入組が決定機に顔を出していく。
以降も一進一退の攻防が続く中、60分過ぎにはバイエルンが6枚替え、リバプールが3枚替えと互いに前半から大きくメンバーを入れ替える。これによって試合はやや膠着したが、リバプールの両翼による圧巻の仕掛けが試合を動かした。
66分、ハーフウェイライン付近でボールを受けたディアスが右サイドのサラーへ大きく展開。そのまま中央を駆け上がってボックス内に潜っていく。一方、比較的フリーでボールを持ったサラーはドリブルで内側に切り込み、シュートを匂わせつつもディアスへ丁寧なラストパス。巧みな右への短い持ち出しでシュートコースを作り出し、右足のシュートを左隅へ突き刺した。
後半最初のゴールが生まれたことで、ここから試合はよりオープンな展開に。その流れでバイエルンはグラフェンベルフ、リバプールはクラークといずれも決定的なシーンが訪れるが、これは両GKのビッグセーブに阻まれる。
それでも、80分に相手陣内中央右でFKを得たバイエルンが同点に追いつく。キッカーのイブラヒモビッチがファーのスペースに落としたボールをデ・リフトがヘディングシュート。これはGKアリソンにはじき出されるが、こぼれ球に詰めたスタニシッチが冷静に蹴り込んだ。
その後、若武者が積極果敢な仕掛けでスタンドのファンを大いに沸かせる見応えのある攻防が繰り広げられると、3-3のドロー濃厚と思われた土壇場で決勝点が生まれる。
91分、最後尾のデ・リフトから背後を狙うクラツィヒに絶妙なフィードが供給される。そのままDFを引き連れてボックス付近に抜け出したクラツィヒが豪快な左足の弾丸シュートをゴールネットに突き刺した。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、リバプールとのド派手な打ち合いを4-3で制したバイエルンがアジアツアーを連勝で締めくくった。
リバプール 3-4 バイエルン
【リバプール】
ガクポ(前2)
ファン・ダイク(前28)
ルイス・ディアス(後21)
【バイエルン】
ニャブリ(前33)
サネ(前42)
スタニシッチ(後35)
クラツィヒ(後46)
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