今ラウンド屈指の強豪対決初戦は圧巻シティがバイエルンに3発完勝! ロドリのゴラッソにB・シウバとハーランドが1G1Aの共演《CL》
2023.04.12 06:01 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、マンチェスター・シティvsバイエルンが11日にシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムで行われ、ホームのシティが3-0で先勝した。
ラウンド16でRBライプツィヒを2戦合計8-1のスコアで撃破し、ベスト8進出を決めたシティ。プレミアリーグではインターナショナルマッチウィーク明け初戦でリバプールに4-1の快勝を飾るなど目下5連勝と絶好調のシチズンズは、ドルトムント、ライプツィヒに続く今季3度目のドイツ勢撃破に向けてホームでの初戦に臨んだ。
古巣との初戦に臨んだグアルディオラ監督は直近のサウサンプトン戦から先発1人を変更。マフレズに代えてベルナルド・シウバを起用し、引き続き可変式の[3-2-4-1]の布陣で臨んだ。
一方、ラウンド16で優勝候補のパリ・サンジェルマンを2戦合計3-0で破り、ここまで唯一の全勝で8強入りを決めたバイエルン。しかし、クラブは先月のインターナショナルマッチウィーク期間にナーゲルスマン監督を電撃解任。今季途中までチェルシーを指揮したトゥヘル新監督を招へいした。
新指揮官の下ではDFBポカール準々決勝敗退という失態を演じたが、リーグ戦では首位攻防となったドルトムントとのデア・クラシカー、ポカールのリベンジマッチとなったフライブルク戦といずれも上位陣に連勝を飾り、良い形で元指揮官率いる難敵のホームに乗り込む形となった。イングランド帰還のトゥヘル監督はフライブルク戦から先発3人を変更。カンセロとミュラー、マネに代えてウパメカノ、ゴレツカ、コマンを起用。チュポ=モティングを欠く1トップにニャブリを置いた。
キックオフから相手のビルドアップに強い制限をかけ合うアグレッシブな姿勢を示す両者だが、時間の経過と共に攻守両面の精度、強度で上回るホームチームが主導権を握っていく。なかなか決定機まで至らないものの、焦れずに攻め続けると、21分にはボックス付近でのギュンドアン、グリーリッシュの鮮やかな連携からペナルティアーク付近で浮いたハーランドにチャンスが訪れる。だが、やや焦って放った左足のシュートは力なくGKゾマーにキャッチされる。
一方、序盤の守勢を凌いだバイエルンは両ウイングがうまくタメを作りながら細かいパスワークでシティの守備を揺さぶると、26分にはアカンジをかわしてボックス内に侵入したサネのマイナスの折り返しからムシアラに決定機も、枠を捉えたシュートはDFの身体を張ったブロックに阻まれた。
すると、ピンチの後にチャンスあり。この直後の27分にシティがゴラッソで先制に成功した。右サイドでDF2枚を相手にキープしたベルナルド・シウバが相手守備の視線を引き付けながらボックス手前にタイミング良く入り込んだロドリに横パス。冷静な内側への短い運びでムシアラをかわしてシュートコースを作り出すと、利き足とは逆の左足で枠の外側から巻いていく完璧なミドルシュートをゴール左上隅に突き刺した。
ロドリの価千金のCL初ゴールで先手を奪ったシティは、これで引くことなく果敢に2点目を目指していく。34分には右サイドのスペースに抜け出したデ・ブライネのクロスの流れからGKゾマーがこぼしたところに詰めたギュンドアンがボレーシュートを狙うが、これはゾマーの左足を使った見事なセーブに阻まれる。
ゾマーの好守で難を逃れたアウェイチームは、サネとコマンのサイドを入れ替えるなど微調整を施して反撃を目指す。失点前同様に徐々に相手陣内でのプレーを増やしていくが、ムシアラやニャブリといった中央の選手がなかなか効果的に絡めず、攻撃に厚みを出せない。前半終了間際には古巣対戦のサネが強烈なミドルシュートでゴールへ迫るが、これはわずかに枠の左に外れた。
互いに選手交代なしで臨んだ後半はビハインドを負うバイエルンが勢いを持って入る。開始直後に再びサネが強烈なミドルシュートでGKエデルソンを脅かすと、直後の49分にもムシアラとの連携でボックス左に抜け出したサネに決定機が訪れるが、鋭い枠内シュートはエデルソンのビッグセーブに阻まれる。
守護神の連続セーブでピンチを凌いだシティも強度の高い守備から相手のミスを誘って決定機を創出。ウパメカノら守備陣の判断ミスを突いて波状攻撃に持ち込むが、ボックス内でのハーランドの決定的なシュートはキミッヒの身体を張ったブロックに阻まれる。
開始直後から決定機を作り合った両者は以降もオープンな戦いを継続。積極果敢なサネが三度古巣のゴールを脅かせば、シティもアケとルベン・ディアスのディフェンス陣がGKゾマーに襲い掛かる。ただ、両GKが見事なゴールキーピングで立ちはだかる。
その後、時間の経過と共に試合は膠着状態に陥り、シティは右足を少し気にしていたデ・ブライネを下げてアルバレスを、バイエルンはムシアラを下げてマネをそれぞれ最初のカードとして切る。
すると、この交代直後にミスからスコアが動く。70分、最後尾で横パスを受けたウパメカノが不用意に持ち出すと、これを狙っていたグリーリッシュに潰される。背番号10のヒールパスでボックス左に抜け出したハーランドが正確なクロスを供給すると、ファーにフリーで走り込んだベルナルド・シウバが丁寧なヘディングシュートをゴール左隅へ流し込んだ。
さらに、相手の動揺を見逃さないホームチームはウパメカノやアルフォンソ・デイビスらディフェンスラインの選手に強い圧力をかけて畳みかける攻めを見せる。そして、77分にはセットプレーの二次攻撃からベルナルド・シウバの右クロスをボックス左で競り勝ったストーンズが頭で折り返すと、これをフリーのハーランドが右足インサイドで流し込む。これで今季の公式戦ゴール数を45ゴールとしたノルウェー代表FWは、プレミアリーグ所属選手のシーズン最多ゴール記録を早くも更新した。
これで試合の大勢が決した中、何とか2ndレグへ望みを繋ぎたいバイエルンは古巣初対戦のカンセロとミュラーを80分に同時投入。ここからゴールを目指していくが、ゲームコントロールを優先する戦い方にシフトしたシティを前に4失点目を防ぐのが精一杯の厳しい内容でタイムアップを迎えることになった。
この結果、今ラウンド屈指の強豪対決初戦に3-0で完勝したシティがベスト4進出に大きく近づいた。一方、今季CL初黒星が大敗となったバイエルンは来週にホームで行われる2ndレグで奇跡の逆転突破を目指すことに。
ラウンド16でRBライプツィヒを2戦合計8-1のスコアで撃破し、ベスト8進出を決めたシティ。プレミアリーグではインターナショナルマッチウィーク明け初戦でリバプールに4-1の快勝を飾るなど目下5連勝と絶好調のシチズンズは、ドルトムント、ライプツィヒに続く今季3度目のドイツ勢撃破に向けてホームでの初戦に臨んだ。
古巣との初戦に臨んだグアルディオラ監督は直近のサウサンプトン戦から先発1人を変更。マフレズに代えてベルナルド・シウバを起用し、引き続き可変式の[3-2-4-1]の布陣で臨んだ。
新指揮官の下ではDFBポカール準々決勝敗退という失態を演じたが、リーグ戦では首位攻防となったドルトムントとのデア・クラシカー、ポカールのリベンジマッチとなったフライブルク戦といずれも上位陣に連勝を飾り、良い形で元指揮官率いる難敵のホームに乗り込む形となった。イングランド帰還のトゥヘル監督はフライブルク戦から先発3人を変更。カンセロとミュラー、マネに代えてウパメカノ、ゴレツカ、コマンを起用。チュポ=モティングを欠く1トップにニャブリを置いた。
互いの出方に注目が集まった中、バイエルンはコマンとサネの両ウイングを順足に配置、シティはストーンズの守備時の立ち位置を右センターバックに配置と相手への対策を窺わせる。
キックオフから相手のビルドアップに強い制限をかけ合うアグレッシブな姿勢を示す両者だが、時間の経過と共に攻守両面の精度、強度で上回るホームチームが主導権を握っていく。なかなか決定機まで至らないものの、焦れずに攻め続けると、21分にはボックス付近でのギュンドアン、グリーリッシュの鮮やかな連携からペナルティアーク付近で浮いたハーランドにチャンスが訪れる。だが、やや焦って放った左足のシュートは力なくGKゾマーにキャッチされる。
一方、序盤の守勢を凌いだバイエルンは両ウイングがうまくタメを作りながら細かいパスワークでシティの守備を揺さぶると、26分にはアカンジをかわしてボックス内に侵入したサネのマイナスの折り返しからムシアラに決定機も、枠を捉えたシュートはDFの身体を張ったブロックに阻まれた。
すると、ピンチの後にチャンスあり。この直後の27分にシティがゴラッソで先制に成功した。右サイドでDF2枚を相手にキープしたベルナルド・シウバが相手守備の視線を引き付けながらボックス手前にタイミング良く入り込んだロドリに横パス。冷静な内側への短い運びでムシアラをかわしてシュートコースを作り出すと、利き足とは逆の左足で枠の外側から巻いていく完璧なミドルシュートをゴール左上隅に突き刺した。
ロドリの価千金のCL初ゴールで先手を奪ったシティは、これで引くことなく果敢に2点目を目指していく。34分には右サイドのスペースに抜け出したデ・ブライネのクロスの流れからGKゾマーがこぼしたところに詰めたギュンドアンがボレーシュートを狙うが、これはゾマーの左足を使った見事なセーブに阻まれる。
ゾマーの好守で難を逃れたアウェイチームは、サネとコマンのサイドを入れ替えるなど微調整を施して反撃を目指す。失点前同様に徐々に相手陣内でのプレーを増やしていくが、ムシアラやニャブリといった中央の選手がなかなか効果的に絡めず、攻撃に厚みを出せない。前半終了間際には古巣対戦のサネが強烈なミドルシュートでゴールへ迫るが、これはわずかに枠の左に外れた。
互いに選手交代なしで臨んだ後半はビハインドを負うバイエルンが勢いを持って入る。開始直後に再びサネが強烈なミドルシュートでGKエデルソンを脅かすと、直後の49分にもムシアラとの連携でボックス左に抜け出したサネに決定機が訪れるが、鋭い枠内シュートはエデルソンのビッグセーブに阻まれる。
守護神の連続セーブでピンチを凌いだシティも強度の高い守備から相手のミスを誘って決定機を創出。ウパメカノら守備陣の判断ミスを突いて波状攻撃に持ち込むが、ボックス内でのハーランドの決定的なシュートはキミッヒの身体を張ったブロックに阻まれる。
開始直後から決定機を作り合った両者は以降もオープンな戦いを継続。積極果敢なサネが三度古巣のゴールを脅かせば、シティもアケとルベン・ディアスのディフェンス陣がGKゾマーに襲い掛かる。ただ、両GKが見事なゴールキーピングで立ちはだかる。
その後、時間の経過と共に試合は膠着状態に陥り、シティは右足を少し気にしていたデ・ブライネを下げてアルバレスを、バイエルンはムシアラを下げてマネをそれぞれ最初のカードとして切る。
すると、この交代直後にミスからスコアが動く。70分、最後尾で横パスを受けたウパメカノが不用意に持ち出すと、これを狙っていたグリーリッシュに潰される。背番号10のヒールパスでボックス左に抜け出したハーランドが正確なクロスを供給すると、ファーにフリーで走り込んだベルナルド・シウバが丁寧なヘディングシュートをゴール左隅へ流し込んだ。
さらに、相手の動揺を見逃さないホームチームはウパメカノやアルフォンソ・デイビスらディフェンスラインの選手に強い圧力をかけて畳みかける攻めを見せる。そして、77分にはセットプレーの二次攻撃からベルナルド・シウバの右クロスをボックス左で競り勝ったストーンズが頭で折り返すと、これをフリーのハーランドが右足インサイドで流し込む。これで今季の公式戦ゴール数を45ゴールとしたノルウェー代表FWは、プレミアリーグ所属選手のシーズン最多ゴール記録を早くも更新した。
これで試合の大勢が決した中、何とか2ndレグへ望みを繋ぎたいバイエルンは古巣初対戦のカンセロとミュラーを80分に同時投入。ここからゴールを目指していくが、ゲームコントロールを優先する戦い方にシフトしたシティを前に4失点目を防ぐのが精一杯の厳しい内容でタイムアップを迎えることになった。
この結果、今ラウンド屈指の強豪対決初戦に3-0で完勝したシティがベスト4進出に大きく近づいた。一方、今季CL初黒星が大敗となったバイエルンは来週にホームで行われる2ndレグで奇跡の逆転突破を目指すことに。
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