【ブンデス第26節プレビュー】監督解任バイエルンと首位浮上ドルトムントによる頂上決戦のデア・クラシカー

2023.03.31 18:00 Fri
Getty Images
代表ウィーク前に行われた前節、バイエルンがレバークーゼンに敗れた一方、ドルトムントがケルンに圧勝したことで首位に浮上した。そして首位陥落となったバイエルンで大きな動きが。ナーゲルスマン監督が解任され、トゥヘル監督の就任が発表された。そして迎える第26節、そのバイエルンとドルトムントによるデア・クラシカーが行われる。
PR
2位バイエルン(勝ち点52)は前節、PK2本献上によりレバークーゼンに逆転負け。今季3敗目を喫し、ドルトムントを1ポイント差で追う展開となって頂上決戦を迎えることになった。11連覇へまだまだ慌てる状況ではないように思われたが、ここでサリハミジッチSDが動きナーゲルスマン監督を電撃解任。トゥヘル監督の就任が発表された。この劇薬が吉と出るのかはたまた凶と出るのか、いきなりの大一番で試されることになりそうだ。
一方、FWアラーに公式戦9試合ぶりのゴールが生まれた首位ドルトムント(勝ち点53)は前節、ケルンに6発圧勝。MFロイスもアラーと共にドッペルパックと状態を上げて大一番に臨む。さらに負傷明けのMFブラント、GKコベルが先発予想と追い風の中、かつての指揮官トゥヘル監督が率いることになったバイエルン撃破となるか。

続いて金曜に行われるフランクフルトvsボーフムの日本人対決。6位フランクフルト(勝ち点40)は前節、ウニオン・ベルリンとの上位対決に臨んだ中、ボランチで出場したMF鎌田に好機が2度あったが決めきれず。試合巧者ウニオンの前に屈した。とはいえ、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権の得られる4位フライブルクとは6ポイント差とまだまだ諦める状況ではない。リーグ戦5試合ぶりの勝利で望みを繋げたい。代表帰りの鎌田はベンチスタート予想だが、DF長谷部がスタメン予想となっている。

一方、14位ボーフム(勝ち点25)は前節、強豪ライプツィヒにシャットアウト勝利。FW浅野が決勝点に関与し、2連勝とした。残留が見えてきた中、不調のフランクフルトを叩きたい。代表帰りの浅野は引き続き先発予想。ゴールに絡むプレーに引き続き期待だ。
4位フライブルク(勝ち点46)は16位ヘルタ・ベルリン(勝ち点21)と対戦。前節マインツ戦では相手の隙を突く形でのゴールでMF堂安に2戦連発弾が生まれたものの試合終了間際の失点で勝ち切ることができなかった。4位堅守のためにも勝利が欲しい。

17位シャルケ(勝ち点21)は8位レバークーゼン(勝ち点37)と対戦。前節アウグスブルク戦では後半アディショナルタイムでのPK弾で10人のアウグスブルクに何とかドローとしたシャルケ。8戦負けなしとした中、代表ウィーク期間中に十分休めたDF吉田には引き続き最小失点でのディフェンスが求められる。

最下位シュツットガルト(勝ち点20)は3位ウニオン(勝ち点49)と対戦。前節ヴォルフスブルク戦では終始攻め手がなく厳しい戦いとなった中、FWマーモウシュに恩返し弾を食らってシャットアウト負け。最下位に転落した中、古巣対決となる原口に期待したい。

10位ボルシアMG(勝ち点31)は13位ケルン(勝ち点27)と対戦。前節ブレーメン戦では2度のリードを生かせずドローに終わったボルシアMG。DF板倉も珍しくビルドアップミスが序盤に2度ほどあったが、4戦勝ちなしのチームに白星をもたらせられるか。

◆ブンデスリーガ第26節
▽3/31(金)
《27:30》
フランクフルトvsボーフム

▽4/1(土)
《22:30》
シャルケvsレバークーゼン
ヴォルフスブルクvsアウグスブルク
ライプツィヒvsマインツ
フライブルクvsヘルタ・ベルリン
ウニオン・ベルリンvsシュツットガルト
《25:30》
バイエルンvsドルトムント

▽4/2(日)
《22:30》
ケルンvsボルシアMG
《24:30》
ブレーメンvsホッフェンハイム

PR
関連ニュース

板倉フル出場のボルシアMG、ウニオンとのボトムハーフ対決は守勢の末ゴールレスドロー【ブンデスリーガ】

ボルシアMGは28日、ブンデスリーガ第31節でウニオン・ベルリンをホームに迎え、0-0で引き分けた。ボルシアMGのDF板倉滉はフル出場している。 前節ホッフェンハイムに打ち負けて2連敗となった12位ボルシアMG(勝ち点31)は、板倉が4試合連続ボランチでスタメンとなった。 14位ウニオン・ベルリン(勝ち点29)に対し、[3-4-3]で臨んだボルシアMGは8分、ハックの浮き球パスに抜け出したプレアが枠内シュートを浴びせると、17分にもクヴァンカラが枠内シュートを放った。 まずまずの入りを見せていた中、25分にはフォラントのミドルシュートがバーに直撃してひやりとさせられたボルシアMGは、ハーフタイム間際の45分、FKから板倉がボレーを狙ったが枠を捉えきれずゴールレスで前半を終えた。 迎えた後半、52分にアーロンソンのミドルでゴールを脅かされたボルシアMGはGKニコラスが好守で凌ぐと、55分にはトゥザールのヘディングシュートも枠を捉えたが、ここもGKニコラスがキャッチ。 さらに62分、バックパスをフォラントにカットされてポスト直撃のシュートを浴びたボルシアMGは、74分にも大ピンチ。しかしボックス右のスペースをトゥザールに突かれて入れられたクロスを、ファーサイドでフリーのシェーファーにシュートされたが、枠を外れて助かった。 終盤にかけても守勢のボルシアMGだったが、ゴールレスで乗り切り連敗を止めている。 2024.04.29 00:22 Mon

バイエルン名誉会長が現指揮官を公に批判…トゥヘル監督は内容とタイミングに難色示す「あまりにも現実離れ」

バイエルンの名誉会長ウリ・ヘーネス氏とトーマス・トゥヘル監督の間にいざこざが生まれている。ドイツ『ビルト』が伝えた。 トゥヘル監督の今シーズン限りでの退任が決定済みで、後任探しに動いているバイエルン。レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督の招へいは断念し、現在はオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督に接触している。 そんな中、ヘーネス氏は26日のドイツ『Frankfurter Allgemeine Zeitung』のイベントで、トゥヘル監督について言及。「個々の選手を向上させられる監督を望んでいる。これは批判だ!」、「彼は(アレクサンダル・)パブロビッチや(アルフォンソ・)デイビスを改善できるというわけではなく、これ以上ダメなら新しい選手を獲る! というスタンスなんだ」とコメントしていた。 続く27日、ブンデスリーガ第31節のフランクフルト戦に臨んだトゥヘル監督は、試合前にこのコメントについての想いを告白。若手を成長させられないという意見に反論している。 「あまりにも現実離れしていて、どう答えればいいかさえわからない!」 「私は監督としての名誉を傷つけられている。過去15年間にわたり我々のコーチングチームが証明してきたことがあるとすれば、それは若い選手たち、特にアカデミー出身の選手たちと常に一緒にトレーニングし、パフォーマンス次第でピッチに立たせるということだ」 「実際、我々は今それを証明している! 私はそれ(ヘーネス氏の意見)に同意できない。根拠のない意見だ!」 また、試合後にもこの件に関する質問を受け、改めて言及。レアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2試合、さらにはブンデスリーガ2位を争うシュツットガルトとの直接対決直前というタイミングが引っかかっているようだ。 「これから10日間、我々全員にとって信じられないほど重要な日々が待っている。どんな余興だとしてもこれ以上悪いタイミングはない。今はレアル・マドリー戦、シュツットガルト戦、そして(2ndレグの)レアル・マドリー戦が全てだ」 2024.04.28 22:39 Sun

デュッセルドルフ田中碧が復帰戦でゴール! 途中出場からわずか4分でネット揺らす

デュッセルドルフMF田中碧が復帰戦でゴールだ。 デュッセルドルフは27日の2.ブンデスリーガ第31節でシャルケとのアウェイ戦。アペルカンプ真大が先発するなか、虫垂炎の手術で離脱が続いた田中もベンチ入りした。 シャルケが55分にスコアを動かしたなか、63分からピッチに入った田中は67分に右CKからの味方シュートが左ポストを叩くと、ゴール前のこぼれ球をヘッドで押し込んだ。 25歳MFの今季リーグ戦7ゴール目、公式戦8ゴール目となる一発で追いついたデュッセルドルフだが、勝ち越しには至らず、1-1のドロー。リーグ戦連勝は「6」で止まった。 なお、順位は3位のまま変わらず。ブンデスリーガ自動昇格圏の2位とも5ポイント差のままとなっている。 <span class="paragraph-title">【動画】田中碧が復帰戦でゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="jAkvRdbDB0k";var video_start = 26;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script 2024.04.28 10:20 Sun

レバークーゼンが3戦連続土壇場弾で開幕からの無敗継続! 伊藤フル出場シュツットガルトは2点先行も逃げ切れず【ブンデスリーガ】

ブンデスリーガ第31節、レバークーゼンvsシュツットガルトが27日にバイ・アレーナで行われ、2-2のドローに終わった。なお、シュツットガルトのDF伊藤洋輝はフル出場、MF原口元気とDFチェイス・アンリの出場はなかった。 前節、ドルトムントとの激闘を後半アディショナルタイムの劇的なゴールで1-1のドローに持ち込み、開幕からの無敗継続に成功した王者レバークーゼン。週明けにローマとのヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグを控える中で臨んだ上位対決ではサスペンションのジャカ、ヴィルツをベンチスタートにした以外、主力を起用した。 一方、3位のシュツットガルトはチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得へまい進する中、前節はブレーメンに敗れて12試合ぶりの黒星。その敗戦からのバウンスバックを図った王者との一戦では伊藤やギラシー、ウンダブがスタメン起用となった。 互いにやや慎重な入りを見せたものの、序盤はレバークーゼンが優勢に進めていく。だが、14分にはステルギウの正確な右クロスをボックス中央のギラシーが頭で合わせ、両チームを通じて最初の決定機を作った。 互いに決定機まであと一歩という状況が続く中、29分にはレバークーゼンに決定機。相手のハイラインの背後を取ったグリマルドがボックス内に持ち込んでシュートを放つ。さらに、GKニューベルがはじいたボールにシックが詰めたが、これを枠に飛ばせない。その後、より相手陣内深くでプレーを続けたレバークーゼンだが、前半のうちにゴールをこじ開けるには至らなかった。 ゴールレスで折り返した後半は前半とは打って変わってオープンな展開に。立ち上がりの47分、ルウェリングが絶妙な動き出しで最後尾のアントンからのフィードに抜け出してボックス右から右足シュート。これがGKフラデツキーに当たって左ポストを叩くと、こぼれに反応したヒューリッヒが角度のないところから見事なダイレクトシュートを右隅に流し込んだ。 敵地で先制に成功して勢いづくシュツットガルトは57分、相手ボックス手前でアンドリッヒとの球際を制して入れ替わったウンダブが正確なシュートをゴール左隅に流し込み、2点目まで奪い切った。 この連続失点で厳しくなったレバークーゼンだが、62分には左サイド深くにドリブルで持ち込んだインカピエを起点にボックス手前のグリマルドからボックス内で足元にパスを受けたアドリが見事な左足シュートをゴール右下隅に突き刺し、反撃の狼煙を上げるゴールを挙げた。 この1点でようやくエンジンがかかったホームチームはここから攻勢を強める。そして、直後の65分にはアドリのミドルシュート、そのこぼれに反応したホフマンと続けて決定的なシュートを放ったが、これはGKニューベルが驚異的な反射神経ではじき出した。 その後、74分にはホフマンとシックを下げてヴィルツ、ボニフェイスと切り札を投入したホームチームは攻勢を強めていくが、粘る相手の守備に苦戦。攻め切れない状況が続くまま、時間だけが過ぎていく。 それでも、ギラシーらの決定機を凌いで1点差のまま5分が加えられたアディショナルタイムに突入すると、公式戦3試合連続で土壇場での圧巻の勝負強さを発揮した。 96分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのヴィルツがゴール前に鋭いクロスボールを入れると、ゴール前での混戦からインカピエが身体に当ててマイナスに落としたボールを、アンドリッヒが左足ボレーで蹴り込んだ。 そして、このラストプレー弾で2-2のイーブンに戻った試合は直後にタイムアップを迎え、またしても驚異的な勝負強さで開幕からの公式戦無敗記録を46試合に更新したシャビ・アロンソのチームは、3戦連続ドローも良い形でローマとの大一番初戦に臨むことになった。 2024.04.28 03:37 Sun

堂安が先制点を演出も10人のフライブルクが下位相手に逆転負けを喫す…【ブンデスリーガ】

堂安律の所属するフライブルクは27日、ブンデスリーガ第31節でヴォルフスブルクと対戦し1-2で敗戦した。堂安はフル出場している。 前節マインツに引き分けた7位フライブルク(勝ち点40)が、前節3試合ぶりの白星を飾った13位ヴォルフスブルク(勝ち点31)をホームに迎えた一戦。堂安が[3-4-2-1]の右MFでスタメンとなった。 フライブルクは開始早々に決定機を創出する。5分、右クロスをこぼれ球をに反応した堂安の落としをからグレゴリッチュがシュート。さらにクロスバーを直撃したボールをR・サライがバイシクルシュートで狙ったが、これは枠の上に外れた。 フライブルクは17分にも、右サイドから仕掛けた堂安がゴール手前のグレゴリッチュへピンポイントクロスを供給すると、守備に戻ったバクのクリアボールがあわやオウンゴールとなるが、これは左ポストに弾かれた。 その後も両サイドを起点に攻めを構築するフライブルクは、42分に先制する。カイテルのロングパスで右サイドを抜け出した堂安がボックス右から侵入すると、折り返しを守備に戻ったボルナウにディフレクトし、ゴール右に吸い込まれた。 ハーフタイムに3枚替えを敢行したヴォルフスブルクに対し、フライブルクは52分にギュンターの左クロスをファーサイドの堂安がヘディングシュートでゴールに迫ったが、これはゴール右に外れた。 その後、フライブルクは修正を施したヴォルフスブルクに押し返されてやや劣勢の時間が続く。すると64分、堂安をかわしたケビン・パレデスに危険なスライディングタックルを見舞ったシディリアが一発退場となった。 数的不利となったフライブルクは、82分にセットプレーから失点を許す。ボックス右手前でFKを与えると、アルノルトの直接FKは右ポストを叩きながらネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。 追いつかれたフライブルクだったが、すぐに反撃。すると84分、ギュンターの浮かせたパスに反応したホーラーがゴールエリア左手前で飛び出したGKに倒されると、オンフィールドレビューの末にPKを獲得。しかし、芝で軸足を滑らせR・サライのPKは枠の上に外れた。 逆転のチャンスを逃したフライブルクは、直後に失点を許す。90分、アルノルトの横パスをバイタルエリア中央手前で受けたラクロワが右足一閃。強烈なミドルシュートがゴール右に突き刺さった。 結局、これが決勝点となり1-2でタイムアップ。下位相手に痛恨の逆転負けを喫したフライブルクは、痛恨のポイントロスで来季の欧州カップ戦を争う上位追走に失敗した。 2024.04.28 00:45 Sun
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly