ユナイテッドがリバプール戦悪夢振り払う4発快勝! 難敵ベティスに先勝《EL》

2023.03.10 07:02 Fri
Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16の1stレグ、マンチェスター・ユナイテッドvsベティスが9日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが4-1で勝利した。
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プレーオフで優勝候補バルセロナを撃破し、ラウンド16進出を決めたユナイテッド。さらに、EFLカップ決勝を制してテン・ハグ体制で初のタイトルも獲得した赤い悪魔だったが、直近のリーグ戦ではリバプールに0-7という歴史的な大敗を喫して公式戦無敗が「11」でストップ。今季ここまでの良い流れを一気に失いかねないショックが残る敗戦となった。その惨敗からのバウンスバックを図るホームゲームでは、リバプール戦と全く同じスタメンを採用した。一方、ローマを退けてグループ首位通過を決めたベティスは、国内リーグでもトップ4圏内に肉薄する5位をキープ。直近の試合でレアル・マドリーと互角のドローに持ち込むなど3勝1分けの4戦無敗と好調を維持するペジェグリーニのチームは、伝説ホアキンやフアンミ、アジョセ・ペレスといった巧さと機動力に優れる前線のメンバー構成で敵地での初戦に臨んだ。
細かい雪が降りしきる中でスタートした一戦は、互いにボールが落ち着かない立ち上がりに。どちらが主導権を握るかという状況がしばらく続くと、ホームチームがエースのゴールで先に流れを掴んだ。

6分、カウンターから右サイドに流れたブルーノ・フェルナンデスのグラウンダークロスがボックス内のDFに当たって中央にこぼれる。これを足元に収めたラッシュフォードは冷静に右への持ち出しでシュートコースを作って右足を一閃。強烈なシュートをゴール右上隅に突き刺した。
リバプール戦惨敗から素早い反発力を示したチームの姿勢にホームサポーターも情熱的な声援で応え、以降は夢の劇場らしい良い雰囲気で試合が進む。その中でヴェグホルストやラッシュフォードに幾度もフィニッシュのチャンスが訪れる。だが、GKブラーボの好守などに阻まれて2点目を奪い切れない。

一方、なかなか良い形でボールを奪うことができず、攻撃に出られないベティス。しかし、ニューカッスル、レスターで対戦相手を知り抜く今冬加入のストライカーが決定的な仕事を果たした。

32分、後方からのロングボールをボックス手前左で収めたフアンミが少し中へ運びながらボックス右に走り込むアジョセ・ペレスへ浮き球のパスを送る。これを胸トラップしたスペイン人FWは角度のないところから右足アウトにかけたハーフボレーシュートを放つと、ゴール左下隅の完璧なコースに決まった。

元レスターFWの鮮烈な一撃によって1-1のタイに戻った試合はここから拮抗。前半終盤の44分にはベティスが連動したプレスでGKデ・ヘアのパスミスを誘発し、ボックス左でアジョセ・ペレスが放ったシュートがDFにディフレクトしてゴールへ向かうが、これは惜しくも右ポストの内側を叩いた。

ツキに恵まれて2失点目を回避したものの、失点以降は明らかに流れが悪くなったユナイテッドはダロトに代えてワン=ビサカを投入し、後半の戦いに臨んだ。

前半同様に相手のプレスに対してビルドアップの局面で苦戦を強いられるユナイテッドだったが、プレーオフ突破に導いた魔法の左足が苦境のチームを救った。

52分、ボックス手前右でB・フェルナンデスからパスを受けたアントニーがカットインから得意の左足を振り抜くと、絶妙なコントロールシュートがゴール左上隅の完璧なコースに決まった。

前半同様に立ち上がりにリードを奪ったユナイテッドは、畳みかける攻めで3点目まで奪って見せる。58分、左CKの場面でキッカーのショーが正確なクロスを入れると、ニアにフリーで走り込んだB・フェルナンデスが渾身のヘディングシュート。GKブラーボの手を弾いたシュートがゴールネットを揺らした。

リバプール戦の振る舞いで不興を買ったポルトガル人司令塔の全ゴールに絡む活躍によって一気にラクな展開に持ち込んだユナイテッド。3点目の直後には疲労を考慮し、ラッシュフォード、ショーを下げてサンチョ、マラシアを投入。だが、交代後も攻撃の手を緩めることなく、アントニーとワン=ビサカの右サイドを起点に再三際どいシーンを作り出す。

一方、ベティスはホアキンやアジョセ・ペレスらを下げて、カナーレスやボルハ・イグレシアスと流れを変えられる主力をピッチに送り出す。だが、ユナイテッドの攻勢を凌ぐのが精いっぱいで攻撃に出られない。

危なげなく時計を進めるユナイテッドは、82分にフレッジとアントニーを下げてマクトミネイ、ペリストリを投入すると、この交代がダメ押しの4点目をもたらした。

84分、セットプレーの二次攻撃からボックス右で強引に縦へ仕掛けたペリストリがゴールライン際でプルバック。ボックス中央のマクトミネイのダイレクトシュートはGKブラーボに弾かれるが、こぼれ球にいち早く反応したヴェグホルストが冷静に押し込んだ。

悩める長身FWに公式戦10試合ぶりとなる2点目が生まれる最高の形となったホームチームは、このまま4-1のスコアを維持して試合をクローズ。リバプール戦の大敗からリバウンドメンタリティを示したテン・ハグのチームが、大きなアドバンテージを手にして敵地へ乗り込むことになった。

なお、同日行われたELラウンド16の1stレグの結果は以下の通り。

◆ELラウンド16 1stレグ
▽3/9(木)
ウニオン・ベルリン 3-3 ユニオン・サン=ジロワーズ
ローマ 2-0 レアル・ソシエダ
レバークーゼン 2-0 フェレンツヴァーロシュ
スポルティングCP 2-2 アーセナル

ユベントス 1-0 フライブルク
マンチェスター・ユナイテッド 4-1 ベティス
セビージャ 2-0 フェネルバフチェ
シャフタール 1-1 フェイエノールト

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コモに所属する元フランス代表DFラファエル・ヴァラン(31)が現役引退を発表した。 リール出身のヴァランは、RCランスの下部組織出身で、2010年7月にファーストチームに昇格。2011年7月にレアル・マドリーへと完全移籍した。 若くしてビッグクラブへと移籍したヴァランは、そのアスリート能力の高さも生かしてセンターバックのレギュラーに君臨。マドリーで10シーズンを過ごし、チャンピオンズリーグ(CL)で4回、ラ・リーガで3回、コパ・デル・レイで1回など多くのタイトル獲得に貢献。公式戦360試合で17ゴール7アシストを記録した。 2021年8月にマンチェスター・ユナイテッドへと移籍。公式戦95試合に出場し2ゴール1アシストを記録。2022-23シーズンにEFLカップ、2023-24シーズンにFAカップを優勝したが、昨シーズン限りで退団。今シーズンからコモに完全移籍していた。 セリエA昇格組のコモではディフェンスリーダーとしての活躍も期待されていた中、デビュー戦となったコッパ・イタリアのサンプドリア戦で先発出場。しかし、たった23分で負傷交代となると、その後はプレーできず。回復することなく、現役引退を決断することとなった。なお、フランス代表としても93試合で5ゴールを記録し、2018年のロシア・ワールドカップで優勝を経験している。 ヴァランは自身のSNSを通じてメッセージを送り、自身の引退を発表。今後は選手としてではないものの、コモに残ることを明かした。 「良いことは必ず終わると言われている」 「僕はキャリアの中で多くのチャレンジに挑み、次から次へとチャンスを乗り越えてきたが、そのほとんどが不可能と思われてきた。信じられないほどの感動、特別な瞬間、そして一生忘れられない思い出。これらの瞬間を振り返り、僕たち全員が愛するこのスポーツからの引退を発表できることを、大きな誇りと充実感と共に嬉しく思う」 「僕は最高の基準を守り、ただ試合にしがみつくのではなく、力強く戦い抜きたいと思っている。自分の心と本能に耳を傾けるには、かなりの勇気が必要だ。欲望とニーズは別物だ。僕は何千回も転んでは立ち上がってきたけど、今回はウェンブリーでのトロフィー獲得という最後の試合で立ち止まり、引退する時が来た」 「僕は自分自身、クラブ、国、チームメイト、そして私がプレーした全てのチームのサポーターのために戦うことを愛してきた。ランスからマドリード、マンチェスターまで、そして代表チームでもプレーしてきた。僕は全てでゴールを守った。バッジを全力で手にいれ、その度であらゆる瞬間を愛していた」 「最高レベルの試合はスリリングな体験だ。体と精神のあらゆるレベルが試される。僕たちが経験する感情は、他のどこにでも見つけられない。アスリートとして、僕たちは決して満足せず、成功を受け入れない。それが僕たちの本質であり、僕たちを駆り立てるものだ」 「後悔はないし、何一つ変えたいとも思っていない。夢にも思わなかったほど多くの勝利を収めてきたけど、称賛やトロフィー以上に、何があっても誠実であることの原則を貫き、自分が見つけた場所よりも良い場所を残そうとしてきたことを誇りに思う。みんなに誇りに思ってもらえれば幸せだ」 「そして、ピッチ外での新しい人生が始まる。僕はコモに残る。ただ、スパイクとすね当ては使わない。これについては、すぐに詳しく話すことができることを楽しみにしている」 「今の所、僕がプレーした全てのクラブのサポーター、チームメイト、監督、スタッフのみんな、この度を僕の想像を超えるほど特別なものにしてくれたことに、心から感謝している」 「サッカーよ、ありがとう」 「愛を込めて。ラファ」 <span class="paragraph-title">【写真】ヴァランが引退を発表!歴代のユニフォーム姿とも共にスパイクを脱ぐ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/DAVRIARNemp/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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スパーズvsシティに、三笘vs遠藤! EFLカップ4回戦の対戦カード決定

カラバオカップ(EFLカップ)4回戦の組み合わせ抽選が25日に行われた。 プレミアリーグのUEFAコンペティション出場チームも参戦した3回戦ではフルアムがチャンピオンシップ(2部)のプレストンに敗れたものの、プレミアリーグのクラブが順当に勝ち抜けを決めた。なお、大雨による洪水の影響でスタジアムの一部が陥没し延期となったウィンブルドンvsニューカッスルは10月1日に開催予定だ。 今回の4回戦ではトッテナムvsマンチェスター・シティの対ビッグ6対決が実現。さらに、MF三笘薫を擁するブライトンとMF遠藤航を擁するディフェンディングチャンピオンのリバプールによる対戦も決定した。 また、DF菅原由勢の所属するサウサンプトンと、MF瀬古樹の所属するストーク・シティの日本人対決も実現した。 その他ではマンチェスター・ユナイテッドがレスター・シティと、DF冨安健洋を擁するアーセナルはプレストン、MF鎌田大地のクリスタル・パレスはアストン・ビラ。チェルシーはウィンブルドンvsニューカッスルの勝者との対戦が決定した。 なお、4回戦は10月最終週のミッドウィークに開催予定だ。 ◆EFLカップ4回戦 対戦カード ブレントフォード vs シェフィールド・ウェンズデイ(2) サウサンプトン vs ストーク・シティ(2) トッテナム vs マンチェスター・シティ ウィンブルドン(4)orニューカッスル vs チェルシー マンチェスター・ユナイテッド vs レスター・シティ ブライトン vs リバプール プレストン(2) vs アーセナル アストン・ビラ vs クリスタル・パレス ※()内は所属カテゴリー 2024.09.26 06:53 Thu
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「唯一の問題はボックス内」ゴールレスで連勝逃したユナイテッド、指揮官は決定力求める「前半に1、2点決めるべき」

マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督がドローを振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 プレミアリーグで2連敗のなか、第4節のサウサンプトン戦で3試合ぶりの勝利を収め、続くEFLカップ(カラバオカップ)では7-0の大勝と良い流れに乗り始めていたユナイテッド。21日に行われた第5節では日本代表MF鎌田大地が先発したクリスタル・パレスとのアウェイゲームに臨んだ。 序盤から攻め立てたユナイテッドだが、古巣対戦となったイングランド代表GKディーン・ヘンダーソンの好セーブもあり、ゴールをこじ開けられず。27分のアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョとポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスのシュートは、立て続けにクロスバーに直撃する。 圧倒しながらピンチも作り、カメルーン代表GKアンドレ・オナナに救われるアウェイチーム。終盤はパレスも勝利を目指して巻き返したが、結局0-0のまま試合は終了した。 多数のチャンスを作りながら連勝は逃したテン・ハグ監督。前半に試合を動かすべきだったと悔いている。 「勝てなければ満足できない。勝つべきだった。前半は相手を圧倒した。後半はバランスが取れていたと思う。だが、前半に1、2点決めるべきだった」 「我々は非常に良いプレーをしたと思うし、試合を完全にコントロールしていた。ポゼッション時もそうでない時も非常に良いプレーをした。唯一の問題はボックス内だ。ボックス内がいつだって試合を決める。もっと確実に仕留めるべきだった」 「(相手チームには)いつだって1度はチャンスがあり、44分に彼らはそのチャンスを得た。大きなチャンスだった。1つのミスが彼らの大きなチャンスに繋がる。あの時点で2-0か3-0でリードしておくべきだった」 一方、公式戦3試合連続の完封には満足感。守備面の向上には手応えを感じているようだ。 「我々はチームとして守備的かつコンパクトになるよう一生懸命取り組んできた。プレッシングにも取り組み、その効果は目に見えて明らかだった。また、オン・ザ・ボールでもうまく組み立て、支配力があった。それにより相手のペースを乱すことができる」 <span class="paragraph-title">【動画】両GKの活躍光る!…クリスタル・パレスvsマンチェスター・ユナイテッド ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="_fcIs8f2Fhg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.22 15:04 Sun

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