【ブンデス第22節プレビュー】同勝ち点で並ぶ首位バイエルンvs3位ウニオンの頂上決戦

前節はFW浅野ボーフムvsMF堂安フライブルクの日本人対決が行われ、10人となったボーフム相手にフライブルクが勝利。またDF板倉のボルシアMGがバイエルンと対戦し、10人となったバイエルンを3-2で下した。迎える第22節、勝ち点43で並ぶ首位バイエルンと3位ウニオン・ベルリンによる頂上決戦が行われる。

バイエルンは前節、開始8分にDFウパメカノが退場したことが大きく響き、2-3で敗戦。この結果、2位ドルトムント、3位ウニオンに勝ち点で並ばれることとなった。ウパメカノの退場判定に激昂したナーゲルスマン監督が試合後、主審へ暴言を吐いてベンチ入り禁止の可能性があったが、罰金だけで済んだのはバイエルンにとっては不幸中の幸い。頂上決戦を制し、首位をキープできるか。

一方、ウニオンは前節、最下位シャルケにゴールレスドロー。DF吉田を軸に守備が安定してきたシャルケ相手にほぼ好機を作れず90分が過ぎ去った。バイエルン戦では守ってカウンターという自分たちのスタイルが発揮されやすそうなだけにウニオンの真骨頂が見られるかに注目だ。
そして今節はシャルケvsシュツットガルトの日本人対決が行われる。シャルケ(勝ち点13)は前節、前述のようにウニオンにゴールレスドロー。これで4試合連続無失点と一転して吉田の評価が急上昇中だ。この冬に加入したフィジカルに長けるDFイェンツとの相性が良好でディフェンスが各段に強固になった印象だ。吉田としては引き続き無失点を目指し、攻撃陣の奮起を期待したい。なお、足首の負傷により前節欠場したMF上月はベンチ入り予想となっている。

一方、MF遠藤とMF原口のアシストでケルンに3-0と快勝してラッバディア体制初勝利とした14位シュツットガルト(勝ち点19)。DF伊藤も加えた日本人3選手が揃って先発している状況が続いている中、ケルン戦で得た勢いをシャルケにぶつけたい。バイエルンとウニオンが潰し合う中、2位ドルトムント(勝ち点43)は15位ホッフェンハイム(勝ち点19)とのアウェイ戦に臨む。ドルトムントは前節、ヘルタ・ベルリン相手に4-1の勝利。オープンな展開を挑んできた相手にしっかりと打ち勝ち、これでリーグ戦での連勝を6に伸ばした。ヘルタ戦で1ゴール1アシストを決めたFWアディエミの負傷離脱は痛いが、好調MFブラントを軸にゴールをこじ開けたい。

チャンピオンズリーグでナポリに屈した6位フランクフルト(勝ち点30)は、5位ライプツィヒ(勝ち点39)とのアウェイ戦に臨む。フランクフルトは前節、ブレーメンに2-0と快勝。ナポリ戦ではFWコロ・ムアニのやや厳しい退場判定に泣いた面もあったが、力負けした印象だった。とはいえ、MF鎌田は復調を確信させるようなパフォーマンスを見せており、ライプツィヒ戦でも期待される。

バイエルン戦勝利に貢献した板倉の8位ボルシアMG(勝ち点29)は、金曜に9位マインツ(勝ち点29)との中位対決に臨む。バイエルン戦では数的優位を生かしてしっかりと勝ち切ったボルシアMG。攻撃陣ではMFホフマンが好調でマインツ戦でもゴールに絡むプレーが期待される。

ボーフムとの日本人対決を制した堂安の4位フライブルク(勝ち点40)は10位レバークーゼン(勝ち点27)とのホーム戦に臨む。ボーフム戦では試合巧者ぶりを見せたフライブルク。円熟味を増したチームは、まだまだ戦術の浸透が進んでいないシャビ・アロンソ監督のレバークーゼンを撃破にかかる。

最後に10人となったことが響いてフライブルクに敗れた16位ボーフム(勝ち点19)は11位ブレーメン(勝ち点27)とのアウェイ戦に臨む。浅野は引き続き先発予想だ。

◆ブンデスリーガ第22節
▽2/24(金)
《28:30》
マインツvsボルシアMG

▽2/25(土)
《23:30》
ヘルタ・ベルリンvsアウグスブルク
ホッフェンハイムvsドルトムント
ブレーメンvsボーフム
ケルンvsヴォルフスブルク
ライプツィヒvsフランクフルト
《26:30》
シャルケvsシュツットガルト

▽2/26(日)
《23:30》
フライブルクvsレバークーゼン
《25:30》
バイエルンvsウニオン・ベルリン