ラッシュフォード弾で競り勝ったユナイテッドがリーズ撃破! デ・ヘアは完封勝利でPL400試合に花添える《プレミアリーグ》
2023.02.13 01:02 Mon
プレミアリーグ第23節、リーズvsマンチェスター・ユナイテッドが12日にエランド・ロードで行われ、アウェイのユナイテッドが0-2で勝利した。
3位のユナイテッドは前節、第8節延期分のリーズ戦を2-2のドローで終えて公式戦連勝が「4」でストップ。2点差を追いついて勝ち点1を拾った点は評価できるものの、カゼミロら一部主力不在の影響もあって課題の残る一戦となった。
週明けにバルセロナとのヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントのプレーオフ初戦を控える中、2戦連続となったローズ・ダービーで勝ち点3を目指すテン・ハグのチームは、4日前の対戦から先発3人を変更。ヴァランとマルティネスに代えてマグワイアとマラシアを入れ、ショーが左センターバックに。また、ガルナチョに代えてサンチョを起用した。なお、デ・ヘアはこの試合でプレミアリーグ通算400試合出場を達成した。
中3日での今季2度目のローズ・ダービーは前回対戦同様にリーズが先に決定機を作る。開始4分、前線へのロングボールからボックス左のウーバー、バンフォードが続けて折り返しを入れると、GKデ・ヘアが触ってゴール前にこぼれたところにサマーフィルが詰める。だが、ここはDFの寄せもあってゴール近距離からのシュートを枠に飛ばせない。
立ち上がりの失点は免れたユナイテッドだったが、前回対戦同様に相手のアグレッシブな守備に苦戦。なかなか後方から効果的な配球ができず、サンチョとラッシュフォードの両ウイングが前向きに仕掛けるシーンを作れない。20分には右サイドを崩してボックス手前でパスを受けたブルーノ・フェルナンデスが右足を振っていくが、これは枠の左に外れる。
まずは44分、浮き球のフィードをボックス内で巧みに収めたサマーフィルがDFマラシアの背後へ抜け出して右足のシュートに持ち込むが、ここはGKデ・ヘアのセーブとDFマグワイアの見事なゴールカバーに遭う。その直後の前半アディショナルタイムには最後尾のDFウーバーのパスを引っかけたB・フェルナンデスがそのままボックス内に侵入。だが、GKとの一対一ではメリエのビッグセーブに阻まれ、こちらも先制点を奪うことはできなかった。
互いに相手の集中した守備を崩し切れず、試合はゴールレスで後半に突入。キックオフ直後にはサマーフィルのミドルシュート、ショートカウンターからハリソンのダイレクトシュートとホームチームが続けてゴールへ迫る。
何とか後半序盤の劣勢を凌いだユナイテッドだが、攻撃は全く機能せず。これを受けてテン・ハグ監督は61分、マラシアとサンチョを下げてマルティネスとガルナチョを投入。これでショーを左サイドバックに配置換え。さらに、ラッシュフォードを1トップに上げ、2列目を右からB・フェルナンデス、ヴェグホルスト、ガルナチョという形にした。
すると、この変更でうまく相手守備の目先を変えると、63分にはダロトがクロスバー直撃のミドルシュートで後半最初の決定機を作る。以降もフレッジのミドルシュートやガルナチョのボックス内での仕掛けなど、ゴールの匂いを感じさせる攻めを繰り出していく。
前回対戦同様にここから試合の流れがユナイテッドに傾くかに思われたが、十分にパワーを残すリーズが粘りを見せる。そして、セットプレーからエイリングが豪快なオーバーヘッドで見せ場を作れば、78分にはボックス内に抜け出したニョントに決定機も、GKデ・ヘアの牙城を崩せない。
前回対戦同様にタフな戦いを強いられたユナイテッドだったが、頼れるエースがこの試合でも決定的な仕事を果たした。80分、相手陣内中央右のザビッツァーから左サイドのショーへのサイドチェンジが繋がると、DFをブロックしたショーが完璧なクロスを供給。これをゴール前に走り込んだラッシュフォードが頭で右隅へ流し込み、リーグ戦4試合連続ゴールとした。
これで重圧から解き放たれたアウェイチームは85分、中盤でのルーズボールの競り合いを制し、ヴェグホルストのスルーパスに抜け出したガルナチョがそのままボックス左に持ち込んで右足の鋭いシュートを突き刺し、一気にリードを2点差とした。
その後、ラッシュフォード、ヴェグホルストのゴールはいずれもオフサイドで取り消しとなったが、ホームチームの反撃を無失点で凌ぎ切り、守護神の400試合出場をクリーンシートで飾った。
そして、リーズとの白熱のローズ・ダービーに競り勝ったユナイテッドは2試合ぶりの白星を挙げて週明けのバルセロナ戦に弾みを付けた。
3位のユナイテッドは前節、第8節延期分のリーズ戦を2-2のドローで終えて公式戦連勝が「4」でストップ。2点差を追いついて勝ち点1を拾った点は評価できるものの、カゼミロら一部主力不在の影響もあって課題の残る一戦となった。
週明けにバルセロナとのヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントのプレーオフ初戦を控える中、2戦連続となったローズ・ダービーで勝ち点3を目指すテン・ハグのチームは、4日前の対戦から先発3人を変更。ヴァランとマルティネスに代えてマグワイアとマラシアを入れ、ショーが左センターバックに。また、ガルナチョに代えてサンチョを起用した。なお、デ・ヘアはこの試合でプレミアリーグ通算400試合出場を達成した。
立ち上がりの失点は免れたユナイテッドだったが、前回対戦同様に相手のアグレッシブな守備に苦戦。なかなか後方から効果的な配球ができず、サンチョとラッシュフォードの両ウイングが前向きに仕掛けるシーンを作れない。20分には右サイドを崩してボックス手前でパスを受けたブルーノ・フェルナンデスが右足を振っていくが、これは枠の左に外れる。
前半半ばから終盤にかけてはボールを握るユナイテッド、カウンターで応戦するリーズという構図の下、中盤での激しいバトルが強調されるクローズな展開が続く。それでも、前半終了間際には互いにビッグチャンスが訪れる。
まずは44分、浮き球のフィードをボックス内で巧みに収めたサマーフィルがDFマラシアの背後へ抜け出して右足のシュートに持ち込むが、ここはGKデ・ヘアのセーブとDFマグワイアの見事なゴールカバーに遭う。その直後の前半アディショナルタイムには最後尾のDFウーバーのパスを引っかけたB・フェルナンデスがそのままボックス内に侵入。だが、GKとの一対一ではメリエのビッグセーブに阻まれ、こちらも先制点を奪うことはできなかった。
互いに相手の集中した守備を崩し切れず、試合はゴールレスで後半に突入。キックオフ直後にはサマーフィルのミドルシュート、ショートカウンターからハリソンのダイレクトシュートとホームチームが続けてゴールへ迫る。
何とか後半序盤の劣勢を凌いだユナイテッドだが、攻撃は全く機能せず。これを受けてテン・ハグ監督は61分、マラシアとサンチョを下げてマルティネスとガルナチョを投入。これでショーを左サイドバックに配置換え。さらに、ラッシュフォードを1トップに上げ、2列目を右からB・フェルナンデス、ヴェグホルスト、ガルナチョという形にした。
すると、この変更でうまく相手守備の目先を変えると、63分にはダロトがクロスバー直撃のミドルシュートで後半最初の決定機を作る。以降もフレッジのミドルシュートやガルナチョのボックス内での仕掛けなど、ゴールの匂いを感じさせる攻めを繰り出していく。
前回対戦同様にここから試合の流れがユナイテッドに傾くかに思われたが、十分にパワーを残すリーズが粘りを見せる。そして、セットプレーからエイリングが豪快なオーバーヘッドで見せ場を作れば、78分にはボックス内に抜け出したニョントに決定機も、GKデ・ヘアの牙城を崩せない。
前回対戦同様にタフな戦いを強いられたユナイテッドだったが、頼れるエースがこの試合でも決定的な仕事を果たした。80分、相手陣内中央右のザビッツァーから左サイドのショーへのサイドチェンジが繋がると、DFをブロックしたショーが完璧なクロスを供給。これをゴール前に走り込んだラッシュフォードが頭で右隅へ流し込み、リーグ戦4試合連続ゴールとした。
これで重圧から解き放たれたアウェイチームは85分、中盤でのルーズボールの競り合いを制し、ヴェグホルストのスルーパスに抜け出したガルナチョがそのままボックス左に持ち込んで右足の鋭いシュートを突き刺し、一気にリードを2点差とした。
その後、ラッシュフォード、ヴェグホルストのゴールはいずれもオフサイドで取り消しとなったが、ホームチームの反撃を無失点で凌ぎ切り、守護神の400試合出場をクリーンシートで飾った。
そして、リーズとの白熱のローズ・ダービーに競り勝ったユナイテッドは2試合ぶりの白星を挙げて週明けのバルセロナ戦に弾みを付けた。
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