鹿島が東京Vに逆転勝利でJ2勢連敗をストップ! 2本目退場の知念が4本目に意地の同点弾《プレシーズンマッチ》
2023.02.05 16:20 Sun
プレシーズンマッチの鹿島アントラーズvs東京ヴェルディが、5日に茨城県立カシマサッカースタジアムで行われ、鹿島が2-1で逆転勝利した。
昨シーズンのJ1リーグを4位で終えた鹿島と、J2リーグを9位で終えた東京Vが新シーズン開幕を2週間後に控えた中で激突したプレシーズンマッチは45分×4本の形で行われた。
J2勢相手に3連敗と結果が出ていない鹿島は、結果を求めて臨んだ一戦に鈴木優磨や荒木遼太郎、ディエゴ・ピトゥカ、樋口雄太といった既存戦力、藤井智也や佐野海舟、植田直通ら新戦力を組み合わせた布陣で一本目に臨んだ。
対する東京VはGKマテウスや谷口栄斗、森田晃樹ら既存戦力に、宮原和也、齋藤功佑らを融合した布陣で一本目を戦った。
キックオフ直後の接触プレーで鈴木がピッチに倒れ込み、観戦に訪れたサポーターも思わず息を呑んだが、問題なくプレーに復帰。以降は互いに開幕が近いことを意識させる、高いインテンシティの攻防が繰り広げられた。
東京Vのプレスに手を焼く鹿島だが、時おり左右のウイングに良い形でボールが繋がると、藤井と師岡柊生の運びから際どいクロスを供給し、鈴木が惜しい枠内シュートを放つ場面も。
その後は鹿島が主導権を握ったものの、両ウイングの個人技以外に攻め手がなくボックス内にかける人数も少なく攻撃が停滞。一方の東京Vも守備の粘りは光ったが、攻撃ではなかなか中央で起点を作れず。互いに攻撃面に課題を残す形で試合を折り返した。
後半は知念慶、土居聖真を頭から入れた鹿島が中央で起点を作って押し込む入りを見せ、前半にはあまりなかったボックス内でのフィニッシュの場面が増える。だが、知念の決定機はGKマテウスの好守などに阻まれる。
後半半ばから終盤にかけては東京Vが盛り返して中盤での潰し合いが目立つ展開に。互いになかなかフィニッシュの数が増えていかない。そういった中、終盤には谷口との激しいマッチアップで激高した知念がエルボーを見舞い一発退場に。このプレーを巡って両チームが入り乱れる小競り合いに発展。知念は退場となったものの、11人同士の戦いを臨む城福監督の提案で鹿島は一度退いた藤井をピッチに戻した。
結局、後半もスコアは動かぬままタイムアップを迎え、互いに主力を起用したカシマサッカースタジアムでの45分×2はゴールレスで終了した。
その後、サブグランドに場所を移して行われた2戦目は、鹿島が古巣対戦の安西幸輝、染野唯月の2選手に垣田裕暉、キム・ミンテらを起用。東京Vも大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ。
3本目は立ち上がりから東京Vペースで進むと、幾つかのチャンスを経た32分に先制点を奪う。マリオ・エンゲルスの背後への抜け出しからボックス内でキープした北島祐二の丁寧なマイナスの落としを、梶川諒太が右足ダイレクトで右隅に突き刺した。
何とかJ2勢相手の4連敗は避けたい鹿島だが、垣田のシュートが2度ポストを叩くなどゴールが遠い。それでも、4本目に出場した知念が28分にセットプレーの二次攻撃からヘディングで押し込んで同点に追いつく。さらに、39分にはショートカウンターからゴール前に抜け出した垣田が冷静にGKとの一対一を制して、逆転に成功した。
そして、そのまま2-1で逃げ切った鹿島がJ2勢相手の連敗をストップした。
昨シーズンのJ1リーグを4位で終えた鹿島と、J2リーグを9位で終えた東京Vが新シーズン開幕を2週間後に控えた中で激突したプレシーズンマッチは45分×4本の形で行われた。
J2勢相手に3連敗と結果が出ていない鹿島は、結果を求めて臨んだ一戦に鈴木優磨や荒木遼太郎、ディエゴ・ピトゥカ、樋口雄太といった既存戦力、藤井智也や佐野海舟、植田直通ら新戦力を組み合わせた布陣で一本目に臨んだ。
キックオフ直後の接触プレーで鈴木がピッチに倒れ込み、観戦に訪れたサポーターも思わず息を呑んだが、問題なくプレーに復帰。以降は互いに開幕が近いことを意識させる、高いインテンシティの攻防が繰り広げられた。
東京Vのプレスに手を焼く鹿島だが、時おり左右のウイングに良い形でボールが繋がると、藤井と師岡柊生の運びから際どいクロスを供給し、鈴木が惜しい枠内シュートを放つ場面も。
その後は鹿島が主導権を握ったものの、両ウイングの個人技以外に攻め手がなくボックス内にかける人数も少なく攻撃が停滞。一方の東京Vも守備の粘りは光ったが、攻撃ではなかなか中央で起点を作れず。互いに攻撃面に課題を残す形で試合を折り返した。
後半は知念慶、土居聖真を頭から入れた鹿島が中央で起点を作って押し込む入りを見せ、前半にはあまりなかったボックス内でのフィニッシュの場面が増える。だが、知念の決定機はGKマテウスの好守などに阻まれる。
後半半ばから終盤にかけては東京Vが盛り返して中盤での潰し合いが目立つ展開に。互いになかなかフィニッシュの数が増えていかない。そういった中、終盤には谷口との激しいマッチアップで激高した知念がエルボーを見舞い一発退場に。このプレーを巡って両チームが入り乱れる小競り合いに発展。知念は退場となったものの、11人同士の戦いを臨む城福監督の提案で鹿島は一度退いた藤井をピッチに戻した。
結局、後半もスコアは動かぬままタイムアップを迎え、互いに主力を起用したカシマサッカースタジアムでの45分×2はゴールレスで終了した。
その後、サブグランドに場所を移して行われた2戦目は、鹿島が古巣対戦の安西幸輝、染野唯月の2選手に垣田裕暉、キム・ミンテらを起用。東京Vも大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ。
3本目は立ち上がりから東京Vペースで進むと、幾つかのチャンスを経た32分に先制点を奪う。マリオ・エンゲルスの背後への抜け出しからボックス内でキープした北島祐二の丁寧なマイナスの落としを、梶川諒太が右足ダイレクトで右隅に突き刺した。
何とかJ2勢相手の4連敗は避けたい鹿島だが、垣田のシュートが2度ポストを叩くなどゴールが遠い。それでも、4本目に出場した知念が28分にセットプレーの二次攻撃からヘディングで押し込んで同点に追いつく。さらに、39分にはショートカウンターからゴール前に抜け出した垣田が冷静にGKとの一対一を制して、逆転に成功した。
そして、そのまま2-1で逃げ切った鹿島がJ2勢相手の連敗をストップした。
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