エース前半退場のバルセロナが難敵オサスナに劇的逆転勝利! ハフィーニャ土壇場弾で首位堅持《ラ・リーガ》
2022.11.09 07:29 Wed
ラ・リーガ第14節、オサスナvsバルセロナが8日にエスタディオ・エル・サダールで行われ、アウェイのバルセロナが1-2で逆転勝利した。
相手の圧力を受ける形となったバルセロナは、開始5分に窮屈なビルドアップからブスケッツのトラップミスを奪われて連続シュートを浴びる。すると、このプレーで与えた右CKの場面でルベン・ガルシアの右足アウトスウィングのクロスをダビド・ガルシアにヘディングで右隅へ決められた。ゴール前の競り合いの際にマルコス・アロンソに対するウナイ・ガルシアのファウルの可能性が確認されたものの、ゴールが支持された。
いきなり出ばなを挫かれたアウェイチームは堅守の相手に対して、早い時間帯の同点ゴールを目指して前がかる。サイドを起点に攻め手を窺う中、20分過ぎにはバルデの左足ミドル、ボックス内でレヴァンドフスキの右足シュートと続けてフィニッシュの場面を作り出す。
ビハインドに加えて、エースの退場という窮地に追い込まれたチャビのチームは、何とか前半の内にスコアをタイに戻そうと、デンベレやペドリの個人技で局面の打開を試みる。前半終了間際にはジョルディ・アルバの鋭いクロスをゴール前に飛び込んだフェラン・トーレスが巧みな右足ワンタッチシュートでゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドで認められず。
前半終了後には主審への執拗な抗議でベンチスタートのピケが一発退場となり、思わぬ形で現役ラストゲームを終えるアクシデントも発生。それでも、気持ちを切り替えて後半に入ったバルセロナはファーストチャンスをゴールに結びつける。
48分、左サイド深くに抜け出したアルバが高速クロスを入れると、ニアに飛び込んだフェラン・トーレスの手前でDFにブロックされたが、ボックス左でこぼれ球に反応したペドリが冷静に右足のシュートをニア下へ流し込んだ。
1-1のイーブンに戻った試合は数的不利を感じさせずにボールを握るバルセロナが、ペースを掴んでいく。だが、なかなかフィニッシュまで持ち込めずにいると、前線にキケ・ガルシアというターゲットマンを入れたオサスナに押し返される。
時間の経過と共に数的不利のダメージが響いてきたアウェイチームだが、チャビ監督は引き分け良しとせず、あくまで勝ち点3を奪いにいく采配を振るう。クリステンセンを下げてガビを、デンベレとフェラン・トーレスに代えてハフィーニャ、アンス・ファティを投入。デ・ヨングをセンターバック、最前線にファティを置く布陣にシフトした。
すると、苦しい展開が続く中で指揮官の強気な采配が完璧に嵌った。85分、最後尾のデ・ヨングがDFフアン・クルスと駆け引きして背後を狙うハフィーニャへ絶妙な浮き球のスルーパスを送ると、ゴール前に抜け出したハフィーニャがGKの前目のポジションを見極めて放ったループ気味のヘディングシュートがゴールネットを揺らした。
数的不利を撥ね返して逆転に成功したバルセロナは、ブディミルとキケ・ガルシアのツインタワーを目がけてロングボールを放り込んで来る相手に対して、ペドリを下げてトップチームデビューとなる19歳DFリアドを投入して専守防衛の構えを見せる。
そして、残り10分余りをガビやGKテア・シュテーゲンの好守で何とか凌ぎ切り、2-1の会心の逆転勝利。ビハインドに絶対的エースの退場という逆境を撥ね退けたチャビのチームは、リーグ5連勝で首位を堅持して中断期間を迎えることになった。
PR
バルセロナは前節、電撃に引退を発表したジェラール・ピケのカンプ・ノウでのラストゲームとなったアルメリア戦に2-0の快勝。リーグ4連勝を達成すると共に、レアル・マドリーの敗戦によってエル・クラシコ前以来の首位に浮上した。5連勝で首位をキープし、中断期間に入りたいチャビのチームは、直近3勝1分けと好調を維持する5位のオサスナのホームに乗り込んだ。アルメリア戦からはピケに代えて復帰後初先発のクリステンセンを起用した以外、同じメンバーを継続した。いきなり出ばなを挫かれたアウェイチームは堅守の相手に対して、早い時間帯の同点ゴールを目指して前がかる。サイドを起点に攻め手を窺う中、20分過ぎにはバルデの左足ミドル、ボックス内でレヴァンドフスキの右足シュートと続けてフィニッシュの場面を作り出す。
ここから攻勢を強めたいバルセロナだったが、思わぬアクシデントに見舞われる。31分、空中戦の競り合いの際にダビド・ガルシアに不可抗力ながらもエルボーを見舞う形となったレヴァンドフスキにこの試合2枚目のカードが出されて痛恨の退場に。
ビハインドに加えて、エースの退場という窮地に追い込まれたチャビのチームは、何とか前半の内にスコアをタイに戻そうと、デンベレやペドリの個人技で局面の打開を試みる。前半終了間際にはジョルディ・アルバの鋭いクロスをゴール前に飛び込んだフェラン・トーレスが巧みな右足ワンタッチシュートでゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドで認められず。
前半終了後には主審への執拗な抗議でベンチスタートのピケが一発退場となり、思わぬ形で現役ラストゲームを終えるアクシデントも発生。それでも、気持ちを切り替えて後半に入ったバルセロナはファーストチャンスをゴールに結びつける。
48分、左サイド深くに抜け出したアルバが高速クロスを入れると、ニアに飛び込んだフェラン・トーレスの手前でDFにブロックされたが、ボックス左でこぼれ球に反応したペドリが冷静に右足のシュートをニア下へ流し込んだ。
1-1のイーブンに戻った試合は数的不利を感じさせずにボールを握るバルセロナが、ペースを掴んでいく。だが、なかなかフィニッシュまで持ち込めずにいると、前線にキケ・ガルシアというターゲットマンを入れたオサスナに押し返される。
時間の経過と共に数的不利のダメージが響いてきたアウェイチームだが、チャビ監督は引き分け良しとせず、あくまで勝ち点3を奪いにいく采配を振るう。クリステンセンを下げてガビを、デンベレとフェラン・トーレスに代えてハフィーニャ、アンス・ファティを投入。デ・ヨングをセンターバック、最前線にファティを置く布陣にシフトした。
すると、苦しい展開が続く中で指揮官の強気な采配が完璧に嵌った。85分、最後尾のデ・ヨングがDFフアン・クルスと駆け引きして背後を狙うハフィーニャへ絶妙な浮き球のスルーパスを送ると、ゴール前に抜け出したハフィーニャがGKの前目のポジションを見極めて放ったループ気味のヘディングシュートがゴールネットを揺らした。
数的不利を撥ね返して逆転に成功したバルセロナは、ブディミルとキケ・ガルシアのツインタワーを目がけてロングボールを放り込んで来る相手に対して、ペドリを下げてトップチームデビューとなる19歳DFリアドを投入して専守防衛の構えを見せる。
そして、残り10分余りをガビやGKテア・シュテーゲンの好守で何とか凌ぎ切り、2-1の会心の逆転勝利。ビハインドに絶対的エースの退場という逆境を撥ね退けたチャビのチームは、リーグ5連勝で首位を堅持して中断期間を迎えることになった。
PR
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
バルセロナがライバルからGKを補強か? 契約解除金48.8億円、引く手数多の23歳
バルセロナが、今夏の移籍市場で守護神の補強を考えているとのこと。その候補は、ライバルクラブからになるようだ。 今シーズンのバルセロナは、コパ・デル・レイで優勝を果たし、ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ(CL)との3冠の可能性を残している。 今シーズンはマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、ヴォイチェフ・シュチェスニー、イニャキ・ペーニャが務めた中で、テア・シュテーゲンは32歳、シュチェスニーは35歳となり、後継者の獲得が必要となる。 カンテラにも有望なGKとしてアンデル・アストララガやディエゴ・コッヘンがいるものの、任せるには不安しかない状況。より実績のある選手を獲得し、テア・シュテーゲンとポジションを争える選手を探しているという。 その中で浮上している候補は、同じ街のライバルであるエスパニョールのGKジョアン・ガルシア(23)。スペイン代表デビューは果たしていないものの、ラ・リーガで32試合に出場し、その実力は十分に発揮している。 アーセナルやレアル・マドリーも獲得に動いているとされるガルシア。ただ、ライバルであるバルセロナも獲得に動いているというが、難しい情勢だ。 スペイン『Relevo』によれば、3000万ユーロ(約48億8000万円)の契約解除金が設定されているが、バルセロナは払う気があるとのこと。ただ、他のポジションほど優先度が高くないと見られており、先に他のクラブが獲得する可能性が高いという。 スペインを離れると見られているガルシア。バルセロナは後手を踏むこととなるだろうか。 2025.04.28 23:35 Mon2
コパ決勝クラシコで2アシスト、優勝に貢献したヤマルはマドリーに「今季彼らは僕らに勝てない」と豪語
バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルがレアル・マドリーに対して豪語した。 ヤマルは26日に行われたコパ・デル・レイ決勝マドリー戦で先制点と2点目をアシスト。延長戦の末3-2で勝利したチームの優勝に大きく貢献していた。 コパ・デル・レイ決勝での勝利により今季のクラシコの戦績はバルセロナの3戦3勝となった中、ヤマルは試合後のインタビューで「例え1点決められても、2点決められても関係なかった。今季彼らは僕らに勝てない。それが証明された」と豪語。 優勝決定後には派手なサングラスを着用してお茶らけていたヤマル。17歳の言動が来月11日に行われるラ・リーガでの今季最後となるエル・クラシコにどのような影響を与えるだろうか。 2025.04.27 13:00 Sun3
3冠目指すバルセロナが延長戦までもつれ込んだマドリーとの激闘を制して4季ぶり優勝【コパ・デル・レイ】
コパ・デル・レイ決勝、バルセロナvsレアル・マドリーが26日に行われ、2-2で90分を終了。延長戦の末、3-2としたバルセロナが優勝した。 準決勝でアトレティコ・マドリーを下したバルセロナと、レアル・ソシエダを下したマドリーによるコパ決勝クラシコ。 3冠の可能性があるバルセロナは4日前のウノセロで勝利したマジョルカ戦のスタメンから5選手を変更。ハフィーニャやクバルシ、クンデら主力がスタメンとなり、最前線は引き続きフェラン・トーレスが務めた。 一方、無冠を避けたいマドリーは3日前のウノセロで勝利したヘタフェ戦のスタメンからこちらも5選手を変更。負傷明けのムバッペはベンチスタートとなり、最前線はヴィニシウスが務めた。 立ち上がりから守勢のマドリーは8分にアクシデント。負傷明けのメンディが右ハムストリングを再負傷し、フラン・ガルシアとの交代を強いられた。 一方、攻勢をかけるバルセロナは19分にヤマルがカットインから際どいコントロールシュートで牽制。さらに21分にはFKからクンデのヘディングシュートでゴールに迫ると、28分に先制する。 ボックス右ポケットでヤマルがタメを作ってマイナスにパス。ペナルティアーク中央に走り込んだペドリが正確なコントロールシュートを蹴り込んだ。 追う展開となったマドリーは35分にセバージョスのパスを受けたベリンガムがネットを揺らして追いつきかけるもオフサイドに阻まれた。 ハーフタイムにかけても押し込むバルセロナは44分、ダニ・オルモの左CKが流れて右ポストに直撃する好機があった中、1点のリードで前半を終えた。 迎えた後半、ロドリゴに代えてムバッペを投入したマドリーは開始4分、ベリンガムの持ち上がりからヴィニシウスが立て続けに枠内シュートを浴びせたが、GKシュチェスニーの好守に阻まれる。 さらに54分にもムバッペが個人技からシュートに持ち込むもここもGKシュチェスニーに阻止された。勝負をかけるマドリーはギュレルとモドリッチを投入。 直後にはヴィニシウスがゴールに迫った中、59分にもペドリからボールを奪ったショートカウンターの流れからヴィニシウスが際どいコントロールシュートを浴びせた。 そして70分、ついに追いつく。ペナルティアーク中央で得たFKをムバッペが狙うと、左ポスト内側を叩いたシュートがゴールに吸い込まれた。押せ押せのマドリーは7分後、一気に逆転する。ギュレルの右CKをチュアメニがヘッドで押し込んだ。 逆転されたバルセロナは82分、ボックス右のヤマルがカットインからゴールに迫ったが、GKクルトワの好守に阻まれた。それでも2分後に追いつく。 ヤマルのフィードに抜け出したフェラン・トーレスがGKクルトワをかわして無人のゴールに流し込んだ。 追加タイム6分にはハフィーニャがボックス左でアセンシオに倒されてPKを宣告されるも、VARが入って判定はハフィーニャのシミュレーションに。PK取り消しで決着は延長戦に持ち込まれた。 その延長戦では流石に疲労の色が両軍濃い中、同前半9分にバルセロナに好機。ハフィーニャのパスを引き出したフェラン・トーレスがボックス左から際どいシュートを浴びせた。 延長後半開始直後、フェラン・トーレスがネットを揺らしたバルセロナが押し込む入りとするも、やはり疲労の影響で徐々に膠着状態に。 しかし同11分にバルセロナに決勝点。モドリッチの横パスをカットしたクンデがボックス手前からミドルシュートを蹴り込んだ。 諦めないマドリーは直後にムバッペがPKを獲得しかけるもその前にブラヒム・ディアスにオフサイドがあり、バルセロナが3-2で勝利。 激闘を制したバルセロナが4季ぶりにコパ・デル・レイを制覇。今季1冠目を獲得している。 バルセロナ 3-2 レアル・マドリー 【バルセロナ】 ペドリ(前28) フェラン・トーレス(後39) ジュール・クンデ(延後11) 【レアル・マドリー】 キリアン・ムバッペ(後25) オーレリアン・チュアメニ(後32) 2025.04.27 07:51 Sun4
S・インザーギ監督は幻の4点目が認められず疑問も敵地でのドローを評価、ヤマルには「8~9年見ていなかったクオリティの選手」とベタ褒め
インテルのシモーネ・インザーギ監督が4月30日にアウェイで行われ、3-3で引き分けたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのバルセロナ戦を振り返った。 3冠から一転無冠の危機が迫る中で迎えたバルセロナとの初戦。開始30秒に負傷明けのFWマルクス・テュラムのゴールで先制したインテルは、21分にCKからDFデンゼル・ダンフリースが豪快なバイシクルシュートで加点。 最高の序盤としたが、FWラミン・ヤマルにゴラッソをすかさず決められると、38分にも失点して2-2で前半を終えた。 それでも迎えた後半、63分にまたもCKからダンフリースがドッピエッタとして勝ち越し。だが、2分後にCKのサインプレーから追いつかれた中、75分には三度勝ち越しかと思われたが、ダンフリースのアーリークロスにMFヘンリク・ムヒタリアンが合わせてネットを揺らしたシュートはわずかにオフサイドでゴールならず。ド派手な打ち合いを3-3で終えた。 S・インザーギ監督はムヒタリアンのゴールがオフサイドとなった判定に疑問を抱きつつ、敵地で素晴らしいパフォーマンスを発揮した選手たちを称えた。 「我々は素晴らしい試合をした。2-0とリードすることができたしね。ただ、なぜあのゴールが取り消されたのかまだ理解できないし、後悔もしている。それでも、現時点で私が考える世界最高のチームを相手に我々が素晴らしいパフォーマンスを発揮したことはわかっている」 一方で対応に苦慮したヤマルについては「8~9年見ていなかったクオリティの選手」とベタ褒めし、脅威となっていたことを明かした。 「ヤマルは少なくとも8~9年見ていなかったクオリティの選手。彼は我々に大きな問題を引き起こした。毎回、マークを2人付かせなければならなかったが、それでも十分ではなかった。3人付かせると他の場所にスペースができ、より深い位置で守らざるを得なくなった。幸い、バルセロナも今季多くの試合をこなしていたことから時間の経過とともに彼の集中力が失われていった。後半はうまく守れたと思う」 そしてハムストリングを痛めた様子で前半で交代となったFWラウタロ・マルティネスに関しては「痛みを感じた様子だった。8試合連続で先発していてケガのリスクは高まっていた。深刻でないことを祈っているが、少し不安もある」と2ndレグの出場が微妙であることを明かした。 決勝進出を懸けた2ndレグは6日に行われる。 2025.05.01 08:45 Thu5