バイエルンが6発圧勝で首位堅持! マネ負傷懸念もニャブリが圧巻ドライアーパック《ブンデスリーガ》

2022.11.09 06:24 Wed
Getty Images
ブンデスリーガ第14節、バイエルンvsブレーメンが8日にアリアンツ・アレーナで行われ、ホームのバイエルンが6-1で圧勝した。
PR
バイエルンは前節、チュポ=モティングのドッペルパックの活躍によってヘルタ・ベルリンとの3-2の競り合いをモノにして4連勝を達成。ウニオン・ベルリンを抜いて首位に浮上した。5連勝での首位堅持を狙うナーゲルスマン監督は、7位のブレーメンとのホームゲームに向けて先発1人を変更。負傷のアルフォンソ・デイビスに代えてリュカ・エルナンデスを起用した以外、同じスタメンを並べた。リーグ屈指の名門対決は序盤から思わぬ攻め合いとなる。まずは開始6分、バイエルンが波状攻撃からマネのシュートのこぼれ球に反応したボックス右のミュージアラがシュートを匂わせてからの鮮やかな切り返しでDFとGKの逆を取り、左足のシュートをゴール左下隅に突き刺し、リーグ戦4試合連続ゴールとした。
これで一気にホームチームの流れかに思われたが、ブレーメンが素早い反発力を見せる。10分、右サイドで作ったトライアングルでの鮮やかなダイレクトでのパス交換で局面を打開したヴァイザーがそのまま内側にボールを運び、ボックス左でフリーのユングにラストパス。これをユングがゴール右下隅へ左足のシュートを流し込んだ。

自分たちのお株を奪われる見事な崩しで追いつかれたバイエルンだが、直後に勝ち越しのチャンス。ボックス内でのニャブリの仕掛けからDFピーペルのファウルを誘うと、オンフィールド・レビューの末にPKが与えられる。だが、公式戦7試合連発中のチュポ=モティングのシュートはGKパブレンカに完璧に読まれて痛恨の失敗に。
さらに、直前から筋肉系のトラブルを訴えていたマネがピッチに座り込んで自ら交代を要求。20分にサネがスクランブル投入された。

PK失敗に主力の負傷交代と難しい流れを迎えたホームチームだが、百戦錬磨の王者は全く揺らぎを見せない。まずは22分、ボックス左でゴレツカのシュートのこぼれ球に反応したニャブリが絶妙な右足のコントロールシュートをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺す。

これで勝ち越したチームは26分、キミッヒのスルーパスに抜け出したゴレツカがボックス内でGKを右にかわして無人のゴールへ流し込む。さらに、28分にはチュポ=モティングからの絶妙なスルーパスに抜け出したサネがボックス内でGKを引き付けて左を並走するニャブリへプレゼントパス。これを古巣対戦のFWがスライディングシュートで流し込み、ドッペルパックを達成した。

わずか6分間で3ゴールを奪い、瞬く間に試合を決めたバイエルンは、以降はややペースを落としながらきっちりゲームをコントロール。前半終了間際には一瞬の緩みからバーク、ドゥクシュに続けて決定機を与えたが、ここはGKノイアーの好守などで凌ぎ切った。

余裕を持って後半に入ったナーゲルスマンのチームは序盤から主導権を握る。54分にはチュポ=モティングからの絶妙なスルーパスに抜け出したサネに決定機も、左足シュートは左ポストを叩く。

58分には負傷明けのリュカに加え、チュポ=モティングがお役御免となり、ザビッツァー、コマンが同時投入される。PK失敗のチュポ=モティングはこれで公式戦連続ゴール記録が「7」でストップした。

後半はゴールが遠いものの、危なげなく時計を進めるホームチームは、70分を過ぎて殊勲のミュージアラ、ゴレツカのゴールスコアラー2人を下げてテル、グラフェンベルフ、テルを同時投入。新加入の若手2人にプレー機会を与えつつ、試合をクローズに入る。

ホームサポーターとしてはもうひと盛り上がりがほしい後半終盤。ピッチ上のエンターテイナーがその期待に応える。82分、押し込んだ流れからボックス右でパスを受けたニャブリが細かいステップワークで切り込むと、複数のDFをかわした後にDFとGKの股間を右足アウトサイドのシュートで抜く圧巻のフィニッシュでドライアーパックを達成。

さらに、直後の84分には相手CKからのロングカウンターで中央を持ち上がったテルが複数の味方のランニングをオトリにペナルティアーク付近から強引に左足を振ると、GKの手を弾いたパワフルショットがゴールネットに突き刺さった。

その後、危なげなく試合を締めくくったバイエルンが6-1の圧勝でリーグ5連勝を達成。首位キープに成功している。

PR

バイエルンの関連記事

ブンデスリーガの関連記事

日本サッカー協会(JFA)とアディダス ジャパンが共同で「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」を発足し、2023年11月にスタート。2024年度の第3弾はドイツの名門・バイエルンへと選手が短期留学することが決定した。 「JFA アディダス DREAM ROAD」は、育成年代の選手 2024.11.28 18:00 Thu
堂安律が所属するフライブルクが、X(旧ツイッター)からの撤退を発表した。 現在30万のフォローを持つフライブルクの公式アカウントだが、今後はXのメディアサービスを終了し、代わりにBlueskyに切り替えるという。 フライブルクは今回の決断に際して以下の声明を発表している。 「スポーツクラブは、以前はT 2024.11.27 08:37 Wed
バイエルンのイングランド代表FWハリー・ケインが、同僚であるドイツ代表MFジャマル・ムシアラへの期待を語った。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えている。 ムシアラは 2020年6月にバイエルンのトップチームでデビューを果たすと、類稀な才能を発揮してチームの主軸に定着。21歳ながら、すでにバイエルンで公式戦通算178 2024.11.26 18:40 Tue
ボルシアMGの日本代表DF板倉滉(27)だが、冬にも移籍の可能性が浮上している。ドイツ『TZ』が伝えた。 日本代表の最終ラインを支え、2022年7月からボルシアMGでプレーする板倉。今シーズンもブンデスリーガで11試合に出場し1ゴール1アシスト、DFBポカールで2試合に出場し1ゴールを記録している。 201 2024.11.26 10:00 Tue
ボルシアMGは24日、ブンデスリーガ第11節でザンクト・パウリをホームに迎え、2-0で快勝した。ボルシアMGのDF板倉滉はフル出場している。 代表ウィーク前の前節ライプツィヒ戦をゴールレスドローに持ち込んだ9位ボルシアMG(勝ち点14)は、代表戦2試合を戦った板倉が[4-2-3-1]の左センターバックでスタメンと 2024.11.25 03:26 Mon

バイエルンの人気記事ランキング

1

「最高になるためのすべてを備えている」バイエルンと契約交渉中のムシアラ、同僚ケインは絶賛しつつ注文もあり「もっと試合に影響を…」

バイエルンのイングランド代表FWハリー・ケインが、同僚であるドイツ代表MFジャマル・ムシアラへの期待を語った。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えている。 ムシアラは 2020年6月にバイエルンのトップチームでデビューを果たすと、類稀な才能を発揮してチームの主軸に定着。21歳ながら、すでにバイエルンで公式戦通算178試合52ゴール35アシストの成績を残しているほか、ドイツ代表でも中心選手としてプレーしている。 バイエルンはこのスター選手との契約更新を望み、総額1億2000万ユーロ(約195億円)の大型契約を提示したとの報道も。2026年夏までとなっている契約交渉の行方については、ファンやメディアだけでなくチームメイトも注目している。 その一人であるケインは、ムシアラの備えているクオリティを絶賛。若手スターの契約延長を願いつつ、現在の課題についても触れている。 「彼には残ってほしいね。ファンタスティックな選手であり、世界最高の選手になる能力すべてを備えていると思う。今の時点でも、彼はそこに非常に近いところにいるだろう。それにプレッシャーから抜け出すという意味では、もう世界でも最高の選手の一人だ」 「チームとしては、彼をもっとボックス内に入れてゴールを決めさせようとしている。彼はもっと試合に入り込み、影響を与える必要があるだろう。彼ほどのクオリティの持ち主なら、誰相手でも隠れる必要はないんだ」 2024.11.26 18:40 Tue
2

バイエルンは早期のゴレツカ売却を希望か、ヴィルツ獲得を視野に入れた資金調達へ

バイエルンはドイツ代表MFレオン・ゴレツカ(29)を手放す意向のようだ。ドイツ『スカイ・スポーツ』が報じた。 2018年7月にバイエルンへ加わり、主力の1人として貢献してきたゴレツカ。しかし、今シーズンは中盤の選手層が厚さもあり、プレータイムを減らしている。 ケガ人の影響もあり、直近2試合は先発。ここからの巻き返しが期待されるが、バイエルンは出場機会の増減に関係なくゴレツカを売却する意向だという。 冬の移籍市場での売却が理想で、買い取りオプション付きのレンタル移籍という選択肢もあるが、2025年夏には完全移籍で退団の見通し。スポーツ・ディレクター(SD)のマックス・エバール氏が決断を下しているようだ。 背景にあるのはバイエルンが獲得を狙うレバークーゼンのドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ(21)。大型移籍を視野に入れ、ゴレツカの売却で資金を調達する。 ゴレツカ本人にもクラブの意向は伝えられているとのこと。現在はあくまでもバイエルンの戦いに集中しているが、再びクラブで中心的な役割を担い、遠ざかっているドイツ代表に復帰したいと考えているようだ。 好ましい選択肢があれば、冬の移籍に向けた当事者間での話し合いも望むとのこと。バイエルンを離れ、新天地でレギュラーを目指すことになるのだろうか。 2024.11.23 18:51 Sat
3

ハリー・ケインがブンデス最速50ゴール達成! PK2本決めるも「トレーニングでたくさん失敗した」

バイエルンのイングランド代表FWハリー・ケインが偉大な記録を達成した。 22日、ブンデスリーガ第11節でバイエルンはアウグスブルクと対戦。3-0で勝利を収めた。 インターナショナル・マッチウィーク明けの試合だったが、ケインは63分にPKを決めて先制すると、後半アディショナルタイム3分にもPKで加点。さらにアディショナルタイム5分にもゴールを記録し、ハットトリックを達成した。 チームの勝利に貢献したケインだったが、ブンデスリーガ43試合で50ゴールを記録。これは、ドルトムント時代のノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が記録した50試合50ゴールを上回ることとなった。 試合後、『DAZN』のインタビューでケインがコメント。アウグスブルクを相手にするのは難しかったとした。 「彼らを倒すのは難しいだろうと分かっていた。我慢しなければいけないことも分かっていた」 「ハーフタイムに僕たちは『今やっていることを続けるだけだ』と言っていた。ありがたいことに、僕たちはPKを獲得して試合をリードし、その後はうまく試合を終わらせることができた」 ケインは50ゴールを達成したが、今シーズンは11試合で14ゴール。そのうちの5ゴールがPKによるものだ。 「僕はPKのためにたくさん練習している。それは試合の大きな部分を占めている。今日もまたPKが僕たちを助けてくれた」 「もちろん、トレーニングでたくさん失敗したけど、それは失敗するべき時なんだ」 <span class="paragraph-title">【動画】ハリー・ケインがブンデス最速ハットトリック達成</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="C46qHtpVt-Q";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.23 12:05 Sat
4

1年8カ月ぶりのメンバー入り、PSGのルイス・エンリケ監督が言及「彼を復帰させることは重要なことだった」

パリ・サンジェルマン(PSG)のルイス・エンリケ監督が、長期離脱中の元フランス代表DFプレスネル・キンペンベについて言及した。クラブ公式サイトが伝えた。 PSGの下部組織育ちで、2015年7月にファーストチームに昇格したキンペンベ。フランス代表としてもプレーしていた中、2023年2月にアキレス腱を断裂。1年8カ月が経過してもまだプレーに復帰できていない。 しかし、26日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第5節となるバイエルン戦に向けた遠征メンバー入り。ついに復帰の目処が立つこととなった。 バイエルン戦に向けた記者会見に出席したエンリケ監督は「プレスネル・キンペンベはまだ完全な健康状態に戻るための努力を続けている」と復帰に向けた調整中であると説明。「チームとして、彼をチームに復帰させることは重要なことだった」と、自身は1度もプレーを見ていないキンペンベの復帰は重要だと語った。 一方、難敵バイエルンとの対戦に向けては「相手からのプレッシャーに対処する方法はいくつかある」と語り、「ショートパス、背後へのボール、センターフォワードをターゲットにすること、ゴールに戻ることなどだ」と説明。「誰もが独自の解決策を持っている。我々の場合、ピッチの高い位置で守備することを恐れない。これで、明日の試合がどのようなものになるか分かるだろう」と、アグレッシブにプレスをかけていくことを匂わせた。 2024.11.26 12:50 Tue
5

デンベレ退場のPSGを撃破したバイエルンが上位浮上、敗れたPSGは敗退の危機【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第5節、バイエルンvsパリ・サンジェルマンが26日に行われ、1-0でバイエルンが勝利した。バイエルンのDF伊藤洋輝は欠場している。 上位浮上を目指す両チームの2季ぶりの対戦。ブンデスリーガで首位を快走する17位バイエルン(勝ち点6)は前節、ベンフィカを圧倒して1-0のシャットアウト勝利とした。そして3日前のアウグスブルク戦ではケインのハットトリックで3-0と快勝した中、そのアウグスブルク戦のスタメンからオリーズとラファエル・ゲレイロに代えてサネとライマーを起用した。 一方、前節アトレティコ・マドリーに惜敗して2敗目を喫した25位PSG(勝ち点4)は、首位を快走するリーグ・アンでは4連勝と好調。そのPSGは3-0で勝利した4日前のトゥールーズ戦のスタメンから5選手を変更。マルキーニョスやメンデス、ファビアン・ルイスら主力が先発となった。 最前線にデンベレを据えたPSGに対し、立ち上がりから圧力をかけたバイエルンは7分、ボックス右に侵入したムシアラがGK強襲のシュートを浴びせる。 その後も押し込むバイエルンは28分にボックス左に侵入したコマンが際どいシュートを浴びせると、対するPSGも1分後、ザイール=エメリが左クロスに合わせる好機を演出。 PSGが牽制した中、続く32分にはボックス右で仕掛けたデンベレがオンターゲットのシュートを記録。さらにルーズボールに反応したジョアン・ネヴェスが際どいボレーを浴びせた。 それでも38分、バイエルンが先制する。CKの流れからGKサフォノフのパンチングが甘くなったルーズボールをキム・ミンジェが頭で押し込んだ。 さらに41分にもGKノイアーのフィードを受けて独走しかけたコマンが追加点に迫ったバイエルンが1点のリードで前半を終えた。 迎えた後半、前がかるPSGだったが、バイエルンに受け止められると、56分に退場者。デンベレがアルフォンソ・デイビスへのタックルで2枚目のイエローカードを受けて退場となった。 数的不利のPSGをいなすバイエルンは74分、ムシアラのコントロールシュートがGKサフォノフの好セーブに阻まれてポストに直撃。 追加点こそ奪えなかったバイエルンだったが、1-0で試合を締めて暫定11位に浮上。敗れたPSGはリーグフェイズ敗退の危機となっている。 バイエルン 1-0 PSG 【バイエルン】 キム・ミンジェ(前38) 2024.11.27 07:05 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly