開幕戦黒星のユナイテッド、ネビル氏はクラブの補強戦略に怒り 「投資が必要と知っていたはず」

2022.08.08 13:02 Mon
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるギャリー・ネビル氏が古巣への失望を隠さなかった。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
PR
昨シーズンはプレミアリーグ6位に終わり、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したユナイテッド。新たにエリク・テン・ハグ監督を招へいして心機一転を図りたいところだったが、7日にホームで行われたプレミアリーグ開幕節では、ブライトン&ホーヴ・アルビオン相手に主導権を握れず、1-2で敗れた。
『スカイ・スポーツ』で試合を振り返ったネビル氏はチームの今夏の動きに苦言。クラブはDFタイレル・マラシア、DFリサンドロ・マルティネス、MFクリスティアン・エリクセンを獲得しているが、それでは再びトップクラブの地位に戻るのに不十分であり、テン・ハグ監督をサポートできていないと断じた。

「彼らはリーグでもっとも対戦相手がプレーしやすいチームだろう。それは大きな心配事だ。チームのオープンさは信じられないほどだった。プレシーズンは好調だっただけに、テン・ハグもショックが大きいかもしれない」

「とはいえ、彼が任されたユナイテッドの選手を見てきた人であれば、それがおなじみのパフォーマンスだったと認識するはずだ。そしてクラブ上層部は、テン・ハグにあのチームをわたすのだけは避けなければならないと理解していたはずだろう」
「これまで以上にチームを改善する必要があったんだ。まだ移籍市場は終わっていないが、3、4週間あったプレシーズンを一緒に過ごす必要があった。どの監督も、自分がより良い監督だと信じ、前任者より良い成績を残せると思ってやってくるものだ。しかし、彼は今日選手たちの実力を目の当たりにした」

「あの選手たちは新型コロナウイルスの影響でファンがスタジアムにいないときは良いシーズンを送っていた。そしてファンが戻ってきた今、チームは試合でビハインドの状況になると立ち直れなくなっている」

「監督には時間が必要であり、彼を非難するつもりはない。もし、ビジネスにおいてそれに携わる人々が自分のため仕事をできないのであれば、ビジネスから排除すれば良い。そうした選手たちはもっと優れた選手と入れ替わるか、サポートしなければならないのだ」

「クラブは6カ月から8カ月、あるいは12カ月前から、この夏のチームに投資が必要と知っていたはずだ。フアン・マタやネマニャ・マティッチ、エディンソン・カバーニが去り、アンソニー・マルシャルやクリスティアーノ・ロナウドに終わりが近づいているのも理解していた。そしてメイソン・グリーンウッドがもうクラブにいない状況もね。ずっと前からわかっていたことだ」

「私はクラブの選手獲得に関するあらゆる要素に懸念を抱いている。今はオランダ人選手の獲得に頼っているが、それは監督が自分の知っている選手を獲得したいからであり、強化部門が信頼されていないことを意味するだろう。そしてオランダの選手が、プレミアリーグで適応するとは言い切れない」

「優秀な監督が必要な道具を与えられず、チームを活性化させた状態でシーズンをスタートできなかった。その事実に、少し絶望している」

「フレンキー・デ・ヨングを獲得すれば、この移籍市場は成功な気もするだろう。しかし、そうではない。チームはデ・ヨングよりもっと多くのものを必要としているからだ。彼は監督にとって重要な選手であり獲得してほしいが、できないかもしれない。メディアやファンからのプレッシャーは大きく、クラブは少しパニックになるだろうね」

「(オーナーである)グレイザー家がクラブを売却する時が来たと思う。今がそのときだ」

PR
関連ニュース

ブルーノが逆転導く2ゴールで直近5戦7発! 「一番は勝つこと」

マンチェスター・ユナイテッドの大黒柱がプレミアリーグ5試合ぶりの勝利を呼び込んだ。 ユナイテッドは24日の第29節延期分でシェフィールド・ユナイテッドをホームに迎え撃ち、4-2で勝利。最下位に沈み、残留に厳しい戦いが続く相手に2度もリードを許したが、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが1-2の61分に同点となるPK弾を決めると、81分に勝ち越し弾もマークし、逆転に導いた。 85分のダメ押しとなるデンマーク代表FWラスムス・ホイルンド弾もアシストして、2得点1アシストの活躍を披露したブルーノはイギリス『BBC』によると、失点を反省しつつ、逆転勝ちを喜び、不安定な戦いぶりにも言及している。 「僕らはいつだってクリーンシートの話をしているし、やりたいと思っている。その点ではシェフィールド・ユナイテッドの功績だ」 「でも、最後は僕らが挽回した。自分たちで勝つのを難しくしたけど、少しはキャラクターを示したと思う。前半のように試合をコントロールするなら、チャンスをモノにしないといけないのを認識する必要がある」 「僕らは多くのゴールを決めた。チームとして必要なのはコンパクトさだ。ゴールを決められたのは本当に嬉しいけど、そんなことよりも勝ちたい。ゴールも僕の役割ではあるけど、一番は勝つことなんだ」 「最近、僕らは本来ほど多く勝てているわけじゃない。それも仕事の一部で、8、9試合続けて勝ったりもするけど、負ければ批判されるもの。マンチェスター・ユナイテッドの選手である限り、勝利が求められる」 なお、ブルーノはこれで直近の公式戦5試合で7得点2アシスト。プレミアリーグでは4戦連発だ。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】マンチェスター・ユナイテッドvsシェフィールド・ユナイテッド</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="qS24vORE20w";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.25 10:45 Thu

テン・ハグ監督がネガティブな点もありと語る逆転劇 「学ばないと。勝利には満足だがね」

マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグ5試合ぶりの白星を掴んだ。 24日の第29節延期分でシェフィールド・ユナイテッドをホームに迎え撃ったユナイテッド。最下位相手に2度もリードを許したが、大黒柱ブルーノ・フェルナンデスの2得点1アシストもあり、4-2で逆転勝ちした。 先のFAカップ準決勝でPK戦にもつれる熱戦を演じた直後のリーグ戦も勝利で飾り、公式戦連勝のエリク・テン・ハグ監督はイギリス『BBC』の番組『 Match of the Day』で反省も口にしつつ、勝利に満足した。 「多くのポジティブがある日だ。2度にわたってリードを許してから反撃する挽回力もあった。ネガティブな点もあったがね。失点はあってはならないし、受け入れられない。学ばないとね。だが、勝利に関しては満足だし、次に進まないといけない」 また、「(ビハインドになってからの動揺?) いや、ないよ。試合を通じてチャンスを作り続けた。(ラスト15分はベストな出来?) いや、ウェンブリーでの70分間の方がずっと良かったよ」と振り返っている。 FAカップに続いて、センターバックとしてプレーしたカゼミロにも「ハリー(・マグワイア)とともに、彼はとても良いセンターバックだと思う。ポゼッションの有無に関わらず、非常に安定している」と評した。 そして、直近の公式戦5試合で7ゴールを記録するブルーノの働きぶりにも「彼は非常に一貫性がある。今の彼は非常に調子が良いね」と話している。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】マンチェスター・ユナイテッドvsシェフィールド・ユナイテッド</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="qS24vORE20w";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.25 10:15 Thu

ブルーノ・フェルナンデスが2G1Aと躍動!最下位ブレイズを下したユナイテッドがリーグ戦5試合ぶりの白星【プレミアリーグ】

マンチェスター・ユナイテッドは24日、プレミアリーグ第29節延期分でシェフィールド・ユナイテッドと対戦し4-2で勝利した。 FAカップ準々決勝の影響で延期となっていた最下位ブレイズ(勝ち点16)とのホームゲームでリーグ戦5試合ぶりの勝利を狙う7位ユナイテッド(勝ち点50)。 21日に行われたFAカップ準決勝のコヴェントリー・シティ戦をPK戦の末に勝利したユナイテッドは、その試合からスタメンを2人変更。ラッシュフォードとマクトミネイに代えてエリクセンとアントニーをスタメンで起用した。 立ち上がりから主導権を握ったユナイテッドだが、要所で集中した守りを見せるブレイズ守備陣を攻略できず、なかなか決定機まで至らない状況が続く。 それでも22分には、アントニーとのワンツーでゴール前まで侵入したガルナチョが最初の決定機を迎えたが、シュートはGKフォダリンガムの好セーブに防がれた。 するとユナイテッドは、35分にミスから失点を許す。GKオナナが左サイドに展開したビルドアップのボールをボーグルがカットされると、そのままゴールエリア右まで侵入され、シュートをゴールに流し込まれた。 先制を許したユナイテッドだったが、42分にセットプレーの流れから追いつく。ボックス右手前で獲得したFKからブルーノ・フェルナンデスがクロスを供給すると、左サイドに流れたボールをボックス左横で拾ったガルナチョがクロス。ニアでマグワイアが合わせると、これがゴール右隅に吸い込まれた。 さらにユナイテッドは、44分にもGKオナナからロングフィードをボックス手前まで駆け上がったダロトが落とすと、最後はガルナチョがシュートを放ったが、これはGKフォダリンガムの好セーブに阻まれた。 同点で後半を迎えたユナイテッドだったが、開始早々の50分にリードを許す。ハメルのパスでボックス左に抜け出したオズボーンの折り返しをブレレトン・ディアスにワンタッチで流し込まれた。 早い時間に勝ち越しを許したユナイテッドは60分、右CKの場面でポジション内のマグワイアがトラスティに倒されると、主審はPKを宣告。このPKをブルーノ・フェルナンデスがゴール左に突き刺した。 試合を振り出しに戻したユナイテッドは、81分にもバイタルエリア中央右でボールを受けたブルーノ・フェルナンデスが左足を振り抜くと、コントロールショットがゴール右に突き刺さり、逆転に成功した。 待望の逆転弾で勢いづくユナイテッドは85分、ダロトのロングパスからボックス右に侵入したブルーノ・フェルナンデスが意表を突くタイミングで折り返しを供給すると、ゴール前に走り込んだホイルンドがゴールネットを揺らした。 その後、91分にトップチームデビューとなる18歳FWウィートレイを投入したユナイテッドは4-2のままタイムアップ。ユナイテッドが逆転勝利でリーグ戦5試合ぶりの白星を飾った。 2024.04.25 06:03 Thu

負傷者多数のユナイテッド、ラッシュフォード&マクトミネイも状態懸念

マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督が、2選手の欠場の可能性について語った。クラブ公式サイトが伝えた。 先日行われたFAカップ準決勝では、チャンピオンシップ(イングランド2部)のコヴェントリー・シティ相手に3点差を追いつかれ、延長戦とPK戦の末に辛くもファイナル進出を決めたユナイテッド。プレミアリーグでも4試合勝ちなしと苦しい状況が続く中、24日には第29節延期分のシェフィールド・ユナイテッド戦に臨む。 最終ラインを中心に負傷者に悩まされているテン・ハグ監督は、コヴェントリー戦でブラジル代表MFカゼミロをセンターバックで起用。シェフィールド・ユナイテッド戦も引き続きカゼミロがCBに入ると見られる。 また、テン・ハグ監督はイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードとスコットランド代表MFスコット・マクトミネイの状態が不安だと前日会見でコメント。アルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョとポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスも万全ではないというが、こちらはプレー可能なようだ。 「ガルナチョには問題があったからあの試合(コヴェントリー戦)では交代させた。だが、彼は大丈夫だと思う」 「スコット・マクトミネイについては今日判断しなければならない。状態がとても疑わしい。マーカス・ラッシュフォードの状態も怪しい。ブルーノ・フェルナンデスは手に問題があったが、彼は出場可能だと思う」 「そのため、明日の試合に向けてはいくつかの懸念がある」 2024.04.24 15:57 Wed

「帰ってきたポグバが別人に」モウリーニョ氏がユナイテッドでの指揮を回想「私は仕事をこなした」

ジョゼ・モウリーニョ氏がマンチェスター・ユナイテッド指揮官時代を振り返った。イギリス『ミラー』が伝えている。 2016-17シーズンから18-19シーズン途中まで、約2年半ユナイテッドを指揮したモウリーニョ氏。最後は成績不振が決定打となって解任されたわけだが、今回『テレグラフ』の取材でその当時を振り返る。 「最後の数カ月、クラブが私の経験・判断を信頼してくれれば、状況を変えられるかもしれないと感じる瞬間もあった。ユナイテッドは5〜6年前(在任当時)に私が必要としなかった選手が今も残っているね」 「ユナイテッドに相応しいパーソナリティやプロフィールをしっかり披露しなかった選手がいる一方、私は自らの仕事をこなした。時間が経つと、真実が浮き彫りになってくる」 ユナイテッド前上層部に恨み節のモウリーニョ氏。解任された18-19シーズン、当時W杯制覇メンバーとなったばかりのポール・ポグバとの衝突が伝えられたが、これは事実だと言う。 「フランス代表が勝った2018年だな…帰ってきたポールは別人だったよ」 「サッカーはチームスポーツ。全員が同じ哲学を同じレベルで共有したいわけだが、あのロシアW杯はポールの価値観を変えてしまった。サッカーが最も大事ではない人生に切り替わってしまった…」 最後はマンチェスターでほとんど信任を得られなかったモウリーニョ氏だが、指揮官なりの苦悩もあったようだ。 2024.04.24 14:20 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly