プレミアリーグ、試合前の片膝立ちポーズを限定…開幕節や最終節など節目のみの実施へ

2022.08.03 21:26 Wed
Getty Images
プレミアリーグは3日、試合前の反人種差別を表す片膝立ちポーズに関して声明を発表した。

2020年5月にアメリカで起きた白人警官による黒人男性のジョージ・フロイド氏殺害事件をきっかけに世界中で注目されることになった「Black Lives Matter」運動により、プレミアリーグでは同年6月から、各試合前に選手らが片膝をつく、反人種差別を表すジェスチャーが恒例となっている。

先日のコミュニティ・シールドでも見られたばかりだが、今週末のプレミアリーグ開幕に先だって、各クラブの主将たちの間で、このジェスチャーの継続の是非を問う会議が行われていた。
元々この議題を巡っては、以前から形骸化を懸念する声が挙がっており、クリスタル・パレスのウィルフリード・ザハは、昨年3月に行われた一戦で同様のポーズをとることを拒否。徐々に懐疑的な意見が広がっていた中で、全体で初めて行動に移した選手として注目を浴びた。

そして、プレミアリーグによると、各クラブのキャプテンらは、人種差別やあらゆる形の差別と闘うことを再確認した上で、試合前のジェスチャーに関しては、特定の試合のみに限定することを決定したようだ。
2022-23シーズンにおいては、プレミアリーグでは開幕戦をはじめ、10月と来年3月の「No Room for Racism」運動中の試合、カタール・ワールドカップ終了後のボクシングデー、そして最終節に片膝立ちポーズは行われる。また、FAカップとEFLカップ決勝でも実施されるとのことだ。

各クラブの主将らは、以下のような声明を発表している。

「我々は、あらゆる人種差別に反対する我々の団結を強調するために、シーズン中に膝をつく重要な瞬間を選定することを決定した。それによって、共有の目的のための連帯感を示し続けることができる」

「また、我々は人種的偏見を根絶し、全ての人に敬意と平等な機会を与える包括的な社会を実現するために、断固とした姿勢で取り組んでいく」

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