名古屋、仙頭がキム・ジンヒョンの牙城を崩し7試合ぶりの勝利! C大阪は交代策で流れ掴むも無得点【明治安田J1第13節】
2022.05.14 16:09 Sat
明治安田生命J1リーグ第13節、名古屋グランパスvsセレッソ大阪が14日に 豊田スタジアムで行われ、1-0でホームの名古屋が逃げ切った。
名古屋は3試合連続で先制中だが白星が遠く、現在6戦勝利なしと不振にあえいでいる。前節の横浜F・マリノスで判定に苦言を呈した長谷川監督は、スタメンの変更を吉田豊から相馬の1人にとどめた。
対するC大阪は、前節はジュビロ磐田戦で毎熊が起用に応える2ゴールを挙げ、3試合ぶりの3ポイントを獲得した。終盤の接触により、脳震とうや肩の負傷の影響が心配されたGKキム・ジンヒョンも先発に名を連ねた。
C大阪は一定のラインからプレッシングを掛けるが、効果があるとは言い難い。縦はコンパクトだが横に若干のスペースがあり、ポゼッション力を備えた名古屋はファーストプレスをいなせば中盤やサイドのスペースを使うことができた。
対照的に名古屋はボールを失った直後の守備強度が高く、奪えなかった場合でもセットアップするには十分な圧に。リードも加味してプレスとブロックを使い分け、C大阪はボールを保持しても、構えた名古屋の守備に手を焼くことに。その中で29分、山中の横パスを受けて清武がゴール正面からフリーで狙うも、GKランゲラックの手中に収まった。
名古屋は33分、左サイドでのパス交換から酒井が深い位置を取ると、グラウンダーのクロスにマテウスがすべり込みながら合わせてネットを揺らすも、酒井のタイミングがオフサイドと判定された。
攻撃の糸口がつかめぬまま前半を終えたC大阪はハーフタイムにアダム・タガートと北野を投入し、清武をトップ下からボランチへ落とすと、これが奏功。前半とは打って変わって攻撃にテンポが出始める。
後半開始直後には縦パス2本で裏を取り、ジェアン・パトリッキのクロスがGKを抜け、空いたゴール前へ。走り込んだアダム・タガートのもとへ到達するが、GKランゲラックが指先で若干触れていたために、歩幅と合わず打ち切れなかった。
攻勢を強めるC大阪は、直後にも敵陣中央から毎熊が左足のミドルを放ち、さらには中央の狭いエリアを割ってタガートがシュート。松田も積極的なフィニッシュを見せた。
守勢に回った名古屋も、復帰後初出場となった石田が見せ場を作る。65分、森下の縦パス1本で裏を取り、右の深い位置まで運んで折り返すと、マテイ・ヨニッチのクリアがマテウスに当たってゴールの中へ。ただ、ここもオフサイドディレイにより、ゴールは認められなかった。
とはいえ、以降もC大阪が主導権を握って攻め込み続け、名古屋は耐える時間が長くなる。劣勢のホームチームはボールを持った際にはリードを生かしてのらりくらりと時間を使い、個の突破でけん制する。90分、右サイドを突破した相馬の折り返しをボックス右で稲垣が収めてラストパスを石田がフリーで狙うも、強烈なシュートはバーの上を越えた。
最終盤には交代カードも駆使して時計の針を進め、C大阪の猛攻をシャットアウト。序盤の先制点を守り抜き、名古屋が7試合ぶりの勝利を手にした。
名古屋グランパス 1-0 セレッソ大阪
【名古屋】
仙頭啓矢(前6)
名古屋は3試合連続で先制中だが白星が遠く、現在6戦勝利なしと不振にあえいでいる。前節の横浜F・マリノスで判定に苦言を呈した長谷川監督は、スタメンの変更を吉田豊から相馬の1人にとどめた。
対するC大阪は、前節はジュビロ磐田戦で毎熊が起用に応える2ゴールを挙げ、3試合ぶりの3ポイントを獲得した。終盤の接触により、脳震とうや肩の負傷の影響が心配されたGKキム・ジンヒョンも先発に名を連ねた。
試合は早々に名古屋が先手を取った。中盤、ハーフウェーライン付近で森下のスローインを受けたマテウス・カストロが前を向くと、仙頭が一気に加速してスルーパスを引き出す。中央を抜け出してボックス内まで持ち運び、GKとの一対一を落ち着いて制した。
C大阪は一定のラインからプレッシングを掛けるが、効果があるとは言い難い。縦はコンパクトだが横に若干のスペースがあり、ポゼッション力を備えた名古屋はファーストプレスをいなせば中盤やサイドのスペースを使うことができた。
対照的に名古屋はボールを失った直後の守備強度が高く、奪えなかった場合でもセットアップするには十分な圧に。リードも加味してプレスとブロックを使い分け、C大阪はボールを保持しても、構えた名古屋の守備に手を焼くことに。その中で29分、山中の横パスを受けて清武がゴール正面からフリーで狙うも、GKランゲラックの手中に収まった。
名古屋は33分、左サイドでのパス交換から酒井が深い位置を取ると、グラウンダーのクロスにマテウスがすべり込みながら合わせてネットを揺らすも、酒井のタイミングがオフサイドと判定された。
攻撃の糸口がつかめぬまま前半を終えたC大阪はハーフタイムにアダム・タガートと北野を投入し、清武をトップ下からボランチへ落とすと、これが奏功。前半とは打って変わって攻撃にテンポが出始める。
後半開始直後には縦パス2本で裏を取り、ジェアン・パトリッキのクロスがGKを抜け、空いたゴール前へ。走り込んだアダム・タガートのもとへ到達するが、GKランゲラックが指先で若干触れていたために、歩幅と合わず打ち切れなかった。
攻勢を強めるC大阪は、直後にも敵陣中央から毎熊が左足のミドルを放ち、さらには中央の狭いエリアを割ってタガートがシュート。松田も積極的なフィニッシュを見せた。
守勢に回った名古屋も、復帰後初出場となった石田が見せ場を作る。65分、森下の縦パス1本で裏を取り、右の深い位置まで運んで折り返すと、マテイ・ヨニッチのクリアがマテウスに当たってゴールの中へ。ただ、ここもオフサイドディレイにより、ゴールは認められなかった。
とはいえ、以降もC大阪が主導権を握って攻め込み続け、名古屋は耐える時間が長くなる。劣勢のホームチームはボールを持った際にはリードを生かしてのらりくらりと時間を使い、個の突破でけん制する。90分、右サイドを突破した相馬の折り返しをボックス右で稲垣が収めてラストパスを石田がフリーで狙うも、強烈なシュートはバーの上を越えた。
最終盤には交代カードも駆使して時計の針を進め、C大阪の猛攻をシャットアウト。序盤の先制点を守り抜き、名古屋が7試合ぶりの勝利を手にした。
名古屋グランパス 1-0 セレッソ大阪
【名古屋】
仙頭啓矢(前6)
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