VARが味方したインテル、激闘のイタリア・ダービーを制してスクデット戦線生き残り《セリエA》

2022.04.04 06:03 Mon
Getty Images
セリエA第31節、ユベントスvsインテルのイタリア・ダービーが2日に行われ、0-1でインテルが勝利した。

代表ウィーク前の前節、最下位サレルニターナに快勝としてチャンピオンズリーグ出場圏外の5位アタランタとの8ポイント差を維持した4位ユベントス(勝ち点59)は、今季限りでの退団が決定的となったディバラが、ヴラホビッチ、モラタらと前線を形成した。

一方、前節フィオレンティーナ戦を引き分け、首位ミランとの勝ち点差が6に広がった3位インテル(勝ち点60/1試合未消化)は、ここ2試合欠場していたブロゾビッチが先発に復帰した。
立ち上がりからエンジン全開のユベントスがインテルゴールに迫っていく。9分にはGKハンダノビッチのパンチングミスから混戦を作り、キエッリーニがプッシュ。しかしボールはバーに直撃した。

その後もディバラやクアドラードがミドルシュートでゴールに迫ると、16分には好機。ヴラホビッチのフィードからモラタが決定的なヘディングシュートを放つも、枠を捉えきれなかった。
勢いの止まらないユベントスは続く29分にもクアドラードの突破からモラタが決定的なシュートを放って牽制。34分にロカテッリが負傷交代となった中、ザカリアを投入したユベントスがハーフタイムにかけてもボールを保持しつつ試合をコントロールしていたが、劣勢のインテルが44分にPKを獲得する。

ダンフリースがボックス内でモラタに足を踏まれるとVARが入ってPK判定に。キッカーのチャルハノールは1度目のシュートをGKシュチェスニーにセーブされるも、再びVARが入って蹴り直しに。そして2度目のシュートを確実に決めてインテルが先制し、前半を終えた。

前半終了間際にひと悶着あった中、迎えた後半もユベントスが前がかる展開で立ち上がっていく。

劣勢のインテルが59分にホアキン・コレアとダルミアンを投入した中、ユベントスは63分にヴラホビッチが決定的なシュートを浴びせて牽制。そして73分にはザカリアがドリブルで持ち上がって放ったシュートがGKハンダノビッチの手をかすめて左ポストに直撃した。

インテンシティが落ちないまま後半終盤を迎えたユベントスだったが、シュクリニアルを軸に自陣深くに守備ブロックを作って凌いだインテルがウノゼロで逃げ切り。激闘のイタリア・ダービーを制し、首位ミランを追撃している。一方、敗れたユベントスはセリエAでは16試合ぶりの敗戦となった。

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