オミクロン株対策でも大事なのは「マスク、ワクチン、検査」、週2回の抗原検査実施のJリーグは「クラスターが発生しにくい」

2022.03.07 15:22 Mon
©超ワールドサッカー
JリーグとNPB(日本野球機構)は7日、「第50回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催した。

2020年3月3日に第1回の対策連絡会議が開催。JリーグとNPBが手を組んで新型コロナウイルス(COVID-19)という未知のウイルスに立ち向かうと決めたことは、大きな一歩だった。

その後、およそ4カ月にわたる中断期間を経て再開。その後は中断することなくここまで来ている。
ちょうど2年が経過した今回の対策連絡会議は節目の50回目。今回が最後となるJリーグの村井満チェアマンは「1年間が50週とすると、50回、まる2年間歩みを共にしてきました。今日の会議で最後となることを報告しました」と冒頭にコメント。今回の会議では「今後の検査体制について。オミクロン株に対して、感度、頻度のシミュレーションが報告されました」とした。

これまでの感染対策や策定したガイドラインはデルタ株に合わせたものであり、より感染力が強いオミクロン株に対応するため、検査体制などの見直しが必要とされてきた。
Jリーグは2週間に1回のPCR検査を昨シーズンは実施していたが、今シーズンは週に2回の抗原定性検査を行う形に変更。試合日にオンサイト検査を導入するなどしている。

村井チェアマンはこの変更はデルタ株への対応だったとし、オミクロン株への対策としての方針は2週間後に決定するとコメント。ただ、中間報告でも一定程度有効だと分かったと語った。

「1週間に2回の抗原定性検査というのはデルタ株を考えてのもの。オミクロンに数値を置き直したときに足りているかどうかということが考えられています」

「PCR検査と抗原検査を同日に行った検体数103件に対して、どれぐらいの感度だったかの数値が示されました」

「発症日の前後2日の検体を対象にした数値は6割程度でした。PCR検査は感度は高いものの、1日の間に感染拡大してしまうリスクがある。6割の感度と、頻度を週2回することの数値が示されました」

「1週間に1回PCR検査よりも、1週間2回の抗原検査をした方がクラスターが発生しにくいということが示されました。1週間に2回の抗原検査をやることは良いと思います。試合日の当日検査もあるので、今のやり方で良いということです」

「逆を言えば4割は漏れていることもあるわけで、周知徹底していくこと、データの精度を上げることを2週間待ちたいと思います」

デルタ株よりも感染力が高いとされているオミクロン株だが、それでも基本的な対策は変わらない。しっかりとマスクをすること、ワクチンを接種すること、そして検査を行うということが大事になる。

現在は3回目のワクチン接種が進んでいるが、これは感染しにくくなるということではなく、重症化を予防する効果があることが確認されている状況。そうなれば、規制緩和も進んでいくはずだ。

ただ、現在はその抗原検査キットが不足している。専門家チームの三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「抗原定性検査は市場で不足している。ただ、それはそれだけ利用されているということ」と検査の頻度が上がってきているとし、「政府が国産の量産体制を示している」と、時期に市場に出回ることになるだろうとした。

ただ、感度が悪いのが欠点に。一方で、PCR検査は感度が高いものの、「値段が高い、時間がかかるのが欠点」とした。三鴨氏は「感度より頻度」と当初から語っており、検査の回数を増やすことで感染が広がるのを防ぐことは可能だと主張。「マスク、ワクチン、検査を国民の皆さんとやっていくことが重要であり、Jリーグ、プロ野球を満員にすることにつながる」と、観客もこの3つを守ることが大事だとした。

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