バルセロナvsナポリは白熱ドロー! 後半猛攻のバルサはフェランが決め切れず…《EL》
2022.02.18 05:19 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントのプレーオフ1stレグ、バルセロナvsナポリが17日にカンプ・ノウで行われ、1-1のドローに終わった。
チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージで17シーズンぶりに決勝トーナメント進出を逃したバルセロナは、前身UEFAカップ時代の2003-04シーズン以来のEL参戦。ラウンド16進出を懸けた今プレーオフではセリエAの強豪と対峙することになった。
前々節のアトレティコ・マドリー戦で大きな勝利を掴んだチャビ率いるチームだが、直近のバルセロナ・ダービーでは後半アディショナルタイムの同点ゴールによって辛くも勝ち点1を拾う結果となった。その消耗激しいエスパニョール戦からは先発4人を変更。デスト、アラウホ、ブスケッツ、ガビに代えてミンゲサ、エリック・ガルシア、ニコ・ゴンサレス、加入後初先発のオーバメヤンが起用された。
一方、スパルタク・モスクワに屈してELグループ2位通過となったナポリだが、三つ巴のスクデット争いを繰り広げるセリエAでは直近4勝2分けの6戦無敗と一時の不振から脱却。1-1のドローに終わった直近のインテル戦からは先発4人を入れ替え、GKをオスピナからメレトに変更した他、負傷のロボツカとポリターノに代えてザンボ・アンギサ、エルマス、マリオ・ルイに代えてファン・ジェズスを起用した。
故ディエゴ・マラドーナの元所属クラブという結びつきがある両者の一戦は、ホームチームが押し込む形でスタート。
以降は完全に押し込んだ状態で相手の守備ブロック攻略を図る中、15分にはボックス右で仕掛けたニコが強烈なシュートでGKメレトにセーブを強いる。
一方、戦前の予想通り、堅守速攻の形でワンチャンスを窺うナポリは、インシーニェの左サイドを起点に、幾度か相手の背後を突く動きを繰り返していく。22分には自陣でのジエリンスキの個での打開からオシムヘンを走らせるロングスルーパスが通る。しかし、ボックス左に持ち込んだナイジェリア代表FWのニアを狙ったシュートはGKテア・シュテーゲンの好守に阻まれた。
互いに決定機を作り合って迎えた前半半ば過ぎには決定力という部分で明暗が分かれる。
まずは28分、バルセロナが背後へ抜け出しかけたオーバメヤンの粘りから内を取ったフェラン・トーレスへ丁寧なラストパスが送られる。だが、バランスを崩した背番号19はドフリーのシュートチャンスで大きくふかしてしまい、痛恨の決定機逸となる。
すると、直後の29分にはナポリが鋭い仕掛けを見せると、ボックス右で深い切り返しでDFを外したエルマスが絶妙なマイナスのパスを供給。これに勢いを持って走り込んできたジエリンスキの左足シュートはGKテア・シュテーゲンにファインセーブされるが、こぼれたボールを再びジエリンスキが右足の強烈なシュートでゴールネットへ突き刺した。
ホームで先に失点を許したバルセロナはすぐさま反撃を開始。前半終盤にかけては完全に押し込む形を作り出したが、先制によってより守備に余裕が生まれたナポリの堅守を崩し切れなかった。
1点ビハインドで試合を折り返したバルセロナだが、後半はオシムヘンの個の力を生かした相手のカウンターに手を焼くものの、立ち上がりから良いリズムで攻撃を仕掛けていく。
そして、59分にはアダマ・トラオレのクロスがDFファン・ジェズスのハンドを誘発し、オンフィールドレビューの結果、PKを獲得する。これをキッカーのフェラン・トーレスが冷静に決めて同点に追いついた。
良い時間帯に1-1のイーブンに戻したバルセロナは、直後に3枚替えを敢行。トラオレ、F・デ・ヨング、ニコを下げてデンベレ、ガビ、ブスケッツを投入した。
すると、ホームながらも契約延長問題で盛大なブーイングに晒されたデンベレがトラオレとは異なるキレとテクニカルな仕掛けでナポリの守備を翻弄。そこにペドリとガビのインテリオールが良い形で絡み、再三の決定機を作り出していく。
一方、余裕も感じさせた前半の守勢とは異なり、完全に揺さぶられる場面が目立ってきたナポリは、消耗が見受けられた前線3枚を変えてテコ入れを図る。さらに、84分には負傷したザンボ・アンギサ、エルマスに代えてサイドバックのマルキュイとマリオ・ルイを投入し、1-1でのクローズを強く意識した戦い方にシフトした。
その後、オーバメヤンに代えてルーク・デ・ヨングを投入し、力業でゴールをこじ開けにかかるバルセロナは、ペドリとL・デ・ヨングらの完璧なお膳立てからフェラン・トーレスに2度のビッグチャンスが舞い込むが、この試合フィニッシュの精度を欠き続けたフェラン・トーレスはいずれもシュートを枠に飛ばすことができなかった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、今プレーオフ屈指の注目カードの初戦は1-1のドロー決着となった。
チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージで17シーズンぶりに決勝トーナメント進出を逃したバルセロナは、前身UEFAカップ時代の2003-04シーズン以来のEL参戦。ラウンド16進出を懸けた今プレーオフではセリエAの強豪と対峙することになった。
前々節のアトレティコ・マドリー戦で大きな勝利を掴んだチャビ率いるチームだが、直近のバルセロナ・ダービーでは後半アディショナルタイムの同点ゴールによって辛くも勝ち点1を拾う結果となった。その消耗激しいエスパニョール戦からは先発4人を変更。デスト、アラウホ、ブスケッツ、ガビに代えてミンゲサ、エリック・ガルシア、ニコ・ゴンサレス、加入後初先発のオーバメヤンが起用された。
故ディエゴ・マラドーナの元所属クラブという結びつきがある両者の一戦は、ホームチームが押し込む形でスタート。
前から圧力をかけるナポリに対して安定したビルドアップでうまく前進していくバルセロナは、開始5分に左サイドでの繋ぎからボックス手前中央でボールを受けたペドリが良い形でシュートを放つが、これは枠を捉え切れない。
以降は完全に押し込んだ状態で相手の守備ブロック攻略を図る中、15分にはボックス右で仕掛けたニコが強烈なシュートでGKメレトにセーブを強いる。
一方、戦前の予想通り、堅守速攻の形でワンチャンスを窺うナポリは、インシーニェの左サイドを起点に、幾度か相手の背後を突く動きを繰り返していく。22分には自陣でのジエリンスキの個での打開からオシムヘンを走らせるロングスルーパスが通る。しかし、ボックス左に持ち込んだナイジェリア代表FWのニアを狙ったシュートはGKテア・シュテーゲンの好守に阻まれた。
互いに決定機を作り合って迎えた前半半ば過ぎには決定力という部分で明暗が分かれる。
まずは28分、バルセロナが背後へ抜け出しかけたオーバメヤンの粘りから内を取ったフェラン・トーレスへ丁寧なラストパスが送られる。だが、バランスを崩した背番号19はドフリーのシュートチャンスで大きくふかしてしまい、痛恨の決定機逸となる。
すると、直後の29分にはナポリが鋭い仕掛けを見せると、ボックス右で深い切り返しでDFを外したエルマスが絶妙なマイナスのパスを供給。これに勢いを持って走り込んできたジエリンスキの左足シュートはGKテア・シュテーゲンにファインセーブされるが、こぼれたボールを再びジエリンスキが右足の強烈なシュートでゴールネットへ突き刺した。
ホームで先に失点を許したバルセロナはすぐさま反撃を開始。前半終盤にかけては完全に押し込む形を作り出したが、先制によってより守備に余裕が生まれたナポリの堅守を崩し切れなかった。
1点ビハインドで試合を折り返したバルセロナだが、後半はオシムヘンの個の力を生かした相手のカウンターに手を焼くものの、立ち上がりから良いリズムで攻撃を仕掛けていく。
そして、59分にはアダマ・トラオレのクロスがDFファン・ジェズスのハンドを誘発し、オンフィールドレビューの結果、PKを獲得する。これをキッカーのフェラン・トーレスが冷静に決めて同点に追いついた。
良い時間帯に1-1のイーブンに戻したバルセロナは、直後に3枚替えを敢行。トラオレ、F・デ・ヨング、ニコを下げてデンベレ、ガビ、ブスケッツを投入した。
すると、ホームながらも契約延長問題で盛大なブーイングに晒されたデンベレがトラオレとは異なるキレとテクニカルな仕掛けでナポリの守備を翻弄。そこにペドリとガビのインテリオールが良い形で絡み、再三の決定機を作り出していく。
一方、余裕も感じさせた前半の守勢とは異なり、完全に揺さぶられる場面が目立ってきたナポリは、消耗が見受けられた前線3枚を変えてテコ入れを図る。さらに、84分には負傷したザンボ・アンギサ、エルマスに代えてサイドバックのマルキュイとマリオ・ルイを投入し、1-1でのクローズを強く意識した戦い方にシフトした。
その後、オーバメヤンに代えてルーク・デ・ヨングを投入し、力業でゴールをこじ開けにかかるバルセロナは、ペドリとL・デ・ヨングらの完璧なお膳立てからフェラン・トーレスに2度のビッグチャンスが舞い込むが、この試合フィニッシュの精度を欠き続けたフェラン・トーレスはいずれもシュートを枠に飛ばすことができなかった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、今プレーオフ屈指の注目カードの初戦は1-1のドロー決着となった。
バルセロナの関連記事
UEFAヨーロッパリーグの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
選手登録できないダニ・オルモ、パウ・ビクトルもサウジアラビアへ…バルサは28名でスーペル・コパに臨む
選手の登録を巡り問題が発生しているバルセロナだが、クラブは強い態度を崩さないようだ。 バルセロナは、夏に獲得したスペイン代表MFダニ・オルモ、そしてFWパウ・ビクトルに関して、特例措置を利用して選手登録を行っていた。 慢性的な財政難に陥り、自転車操業状態が続いているバルセロナ。ダニ・オルモやパウ・ビクトルはそもそも登録不可能だったが、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホ、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンの長期離脱を利用し、特例措置を受けていた。 その登録期限は2024年12月31日まで。バルセロナは、ラ・リーガが定めたサラリーキャップ制度に違反しており、資金を調達しない限り両選手は登録が抹消されることとなっていた。 バルセロナはそれを逃れようと特例措置の延長を求めたが、当初から決められていた期限が変更されることはなく、ラ・リーガ、スペインサッカー連盟(RFEF)が共同で完全拒否の声明を発表。2人はフリーの状態となっている。 それでも抵抗を続けているバルセロナだが、規則を守らない限りはメンバーに復帰させることは不可能。しかし、サウジアラビアで行われるスーペル・コパに向けたメンバーにはダニ・オルモ、パウ・ビクトルの両者が名を連ねることとなった。 試合は9日に行われる中、両選手の出場資格は現時点でなし。ただ、バルセロナは諦めておらず、7日にも予防的な措置を要求し、それが成功すると踏んでいるようだ。 いずれにしても、バルセロナが望む結末になるためには資金を手にする以外はない状況。ラ・リーガとRFEFの規則の問題点を突きたい考えもあるようだが、どういった結末を迎えるだろうか。 2025.01.06 23:35 Mon2
ラ・リーガとRFEFが共同声明、ダニ・オルモ&ビクトルのバルセロナ2選手の登録認めず
ラ・リーガとスペインサッカー連盟(RFEF)は4日、バルセロナが要求するスペイン代表MFダニ・オルモ(26)とスペイン人FWパウ・ビクトル(23)の選手登録を認めない意向を共同声明で発表した。 両者は今回の決定に際して以下の声明を伝えている。 「FCB(バルセロナ)が2025年1月3日にLALIGAの経済管理に関する要件を満たし、クラブが関連文書を完了した後、LALIGA予算検証機関は、FCBスポーツチーム費用制限を前述の日付から延長することを決議した」 「この点に関して、FCバルセロナから紹介された選手のライセンスの申請を受けた監視委員会は、適用される連盟規則を分析した結果、ライセンスが取り消された選手が、同じシーズン中に、すでに所属していた同じクラブチームでライセンスを取得することを禁じるRFEF一般規則第130.2条および第141.5条の文言解釈に従い、FCバルセロナが選手ダニエル・オルモおよびパウ・ビクトルに申請した事前ビザおよび最終ライセンスを発給しないことに同意する」 これにより1月からオルモに加え、ビクトルの登録が抹消となる。両選手はDFアンドレアス・クリステンセンとDFロナルド・アラウホの長期離脱を活用して、今季ここまで特例措置により登録されていた。 バルセロナは『Spotifyカンプ・ノウ』のVIP席を中東の投資家に売却や取締役の個人保証などのによって登録を実現させるべく動いていたが、この努力も実らず。 ただ、ジョアン・ラポルタ会長は今回の決定に対して、国立スポーツ評議会(CSD)に異議申し立てを行い、土壇場での逆転登録を目指すつもりだ。 2025.01.05 00:03 Sun3
「察したら去る」 F・デ・ヨングが思うバルサ退団のタイミング…加入後のタイトル数にも言及
オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングがバルセロナを去るタイミングを語った。 2019年夏にアヤックスでの活躍が認められ、バルセロナの門を叩いたF・デ・ヨング。バルセロナで移籍初年度から主力に数えられる存在となり、アヤックス時代に師事したエリク・テン・ハグ前政権下のマンチェスター・ユナイテッドらの関心が囁かれる時期も幾度かありながら、通算226試合で18得点22アシストをマークしている。 これまでもバルセロナ愛を言葉にし、忠誠を誓う27歳だが、ピッチ内での状況が芳しくなければ移籍も辞さぬようだ。オランダメディア『Voetbal International』のインタビューで明かす。 「周りは僕がこのままバルセロナに残りたいと考えているかもしれないけど、それはフットボール以外でも生活が心地良いからだ。それは確かだけど、ピッチでの出来事に比べたら二の次だ」 「ここで十分に力を発揮できなかったり、貢献できていなかったり、チームで何も勝ち取れないと察したら、もう去るだろう」 「僕はキャリアの岐路に立っているんだ。まだバルセロナでの1年半が残っているのに、新聞ではそれが問題だと書かれているけど、僕にとって、今は違う。まずは再びフットボールがしたい」 「それからクラブの計画に目をやり、家族や代理人と話し合って自分が何を望むかを決断する」 そう語るF・デ・ヨングは今季で6年目となるバルセロナでの歩みにも触れ、「バルサは僕にとって夢のクラブだったし、今もそう」としつつ、チームとしてのタイトル数という部分を残念がった。 「小さい頃からここでプレーしたかったんだ。今もこのクラブでの日々を楽しんでいるけど、実生活のように、すべてが理想どおりというわけじゃない」 「『ヒーローに会ってはいけない』という言葉があるのは理由があるよね? ここで契約にサインしたとき、5年が経ってもリーガやコパ・デル・レイ、スーペルコパでそれぞれ1回ずつしか優勝できないなんて思ってもいなかった」 「最低でもその倍は優勝できると思っていたから、トロフィーの数は残念だね。でも、その過程で前もって予測できない出来事が常に起こるものさ」 昨季終盤に負った足首の負傷が長引き、今季開幕に間に合わずのF・デ・ヨング。2024年10月1日のチャンピオンズリーグでようやく初出場したが、ハンジ・フリック新監督のもとでスターターとしての出番が限られ、出場した公式戦13試合で実に2回のスタメンにとどまる。 2025.01.03 14:30 Fri4
ダニ・オルモ登録問題に揺れるバルセロナ、コパ・デル・レイ快勝後フリック監督は「戻ってくることを望んでいる」と吐露
バルセロナのハンジ・フリック監督が4日に行われたコパ・デル・レイ3回戦、4-0で快勝したバルバストロ戦後にコメントした。 FWロベルト・レバンドフスキのドブレーテ、MFパブロ・トーレの1ゴール2アシストの活躍で快勝とし、新年初戦を制したバルセロナ。しかしフリック監督は登録問題に揺れるMFダニ・オルモ、FWパウ・ビクトルにまず言及した。 「誰もがオルモとパウが戻ってくることを望んでいる。それが我々に言える唯一のこと。他に何もできないんだ。チームはこの問題を切り離そうとした。現場はプロとして対応しなければならないからね」 一方で重傷から復帰して先発したDFロナルド・アラウホについては「90分プレーでき、現在の彼の状態がわかった。フィールドでよくコミュニケーションを取ってくれるし、リーダーの一人だよ」と復帰を喜んだ。 また、4日後に行われるアスレティック・ビルバオとのスーペル・コパ準決勝に向けてはバルバストロ戦完全休養のFWラミン・ヤマルの出場を示唆した。 2025.01.05 09:15 Sun5