9人のアル・ヒラルを粉砕したアル・アハリが2大会連続の3位で大会を終える!《クラブ・ワールドカップ》

FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)2021・3位決定戦のアル・ヒラル(サウジアラビア)vsアル・アハリ(エジプト)が12日に行われ、0-4でアル・アハリが勝利した。準決勝でチェルシー(イングランド)に惜敗したアジア王者アル・ヒラルとパウメイラス(ブラジル)に敗れたアフリカ王者アル・アハリによる3位決定戦。クラブの過去最高順位となる3位を目指すアル・ヒラルは、準決勝からスタメンを4人変更。イガロやアル=ブライク、GKアル=マユーフらに代えてカリージョ、アブドゥルハミド、GKアル=オワイスらをスタメンで起用。1トップにはマレガが入った。
一方、2大会連続の3位を狙うアル・アハリは、準決勝からスタメンを4人変更。エル・シャハトやアフシャ、ラビアらに代えてファティやシェリフ、アブデルカデルらをスタメンで起用した。

試合は立ち上がりからアル・アハリが攻勢に出ると8分、ボックス左角横でFKを獲得すると、マールルの供給したクロスをゴール前に走りこんだイブラヒムがダイビングヘッドでゴールに突き刺した。先制を許したアル・ヒラルは14分、中盤でのルーズボールを奪い合った際にマテウス・ペレイラがエルスリアの左脛をスパイクしてしまい、レッドカードで一発退場となった。

数的優位となったアル・アハリは、右CKの流れから追加点を奪う。17分、右CKをボックス左手前で受けたハニが強烈なミドルシュートでゴールを狙うと、相手GKの弾いたこぼれ球をゴール前の選手が競り合うと相手DFに当たった浮き球を最後はイブラヒムがヘディングでゴールに押し込んだ。

2点を追う展開となったアル・ヒラルは、27分にボックス右横でFKを獲得。このクロスは相手DFにクリアされたが、ボックス内でポジション争いをしていたカンノがプレーと関係ないところでイブラヒムの足を蹴り、VARの末にレッドカードで2人目の退場処分となった。

ハーフタイムにかけてもアル・アハリが圧倒的に主導権を握ると、40分にはボックス内にドリブルで仕掛けたアブデルカデルがゴールエリア左深くまで切り込み冷静にゴールネットを揺らした。

両チームが2選手を入れ替えて迎えた後半、自陣で[5-4]のブロックを敷くアル・ヒラルに対し、やや攻めあぐねたアル・アハリだったが、64分にバイタルエリア左でパスを受けたエルスリアがロングシュートでゴールを狙うと、GKアル=オワイスが触れるも弾ききれずにゴール左隅に吸い込まれた。

さらにアル・アハリは70分、中盤でエルスリアがパスカットしたルーズボールに反応したアブデルカデルがドリブルでボックス内まで持ち上がり、GKとの一対一を制したが、VAR検証でアブデルカデルのオフサイドを取られ、ゴールは取り消された。

その後も猛攻を続けたアル・アハリだが、最後まで追加点は奪えず。アジア王者に完勝したアル・アハリが、2大会連続の3位で大会を終えた。