「身が引き締まる思い」選手権で初ベスト4の熊本・大津高校、1000万円を超える募金が集まり感謝「県立高校でも全国の頂点に挑戦することができる」

2022.01.06 22:40 Thu
©超ワールドサッカー
第100回全国高校サッカー選手権大会はベスト4の4校が決定。8日に準決勝を控えている。そんな中、ベスト4に勝ち進んだ熊本県代表の大津高校が寄付を募っている。

大津高校は3大会ぶり18回目の選手権出場を果たした今大会。12月29日に行われた1回戦では愛知県代表の中部大第一高校を0-5で下すと、12月31日に行われた2回戦では同じ九州の福岡県代表の東福岡高校を0-4で下していた。
年が明け、2日に行われた3回戦の佐賀県代表の佐賀東高校戦では1-3で勝利。そして4日に行われた準々決勝では、優勝候補にも挙げられていた群馬県代表の前橋育英高校を1-0でくだし、ベスト4に進出していた。

大津高校にとっては、18回目で初のベスト4入りとなり、全国制覇まであと2勝という状況。熊本県勢としても、1954年の第33回大会で熊本工業高校が4位になって以来、67年ぶりの快挙となっている。
そんな中、大津高校サッカー部のホームページでは、保護者からとして緊急のメッセージが掲載。ベスト4に進出したことにより東京での滞在期間が延びたことで、援助を募るメッセージだった。

大津高校は県立高校であり、私立の高校とは環境が違う中、サッカーの名門校として知られ、日本代表DF植田直通(ニーム)やDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)、DF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)、FW豊川雄太(京都サンガF.C.)などを輩出。過去にもFW巻誠一郎やGK土肥洋一など、数多くのJリーガーやー日本代表選手を輩出している。

大津高校は今大会の出場が決まった段階から募金を募っていたが、改めて募金を募ることに。すると、多くのファンから一気に資金が集まり、なんとその額は1000万円を超えたという。

保護者からは6日にメッセージが追記され、改めて感謝とともに、チームの施設拡充や遠征費用に使用すると感謝のメッセージが掲載された。

「ご寄付くださった皆様に御礼申し上げます」

「準決勝進出が決定した1月4日の20時より寄付活動をスタートさせましたが、みなさまのご厚情のおかげで宿泊費の補充予定を上回る1000万円の寄付が集まる目処がつきましたので、今大会の宿泊費に充当する賛助金の募集は2022年1月6日いっぱいをもちまして終了させていただきます」

「2022年1月7日以降にいただいた寄付の余剰部分については、大津高校サッカー部の施設拡充や今後の遠征費用等に充当させて頂きます。ご了承よろしくお願いいたします」

「反響の大きさに私たち保護者会をはじめ、選手や指導者も身が引き締まる思いだと話しております。選手達も準決勝に向けての気合いはもとより万端ではありましたが、より一層皆様が応援して下さる思いを受け止め、顔つきも引き締まったように感じます」

「寄付のコメントも、指導者の先生方にもすべて目を通していただいております。現地での応援にいらしてくださる方、全国各地でテレビの前で応援して下さる方、それぞれの皆様の思いをしっかり受け止めて背中を押してもらう思いだとのことです」

「指導者・選手ともに一戦一戦を戦いきるつもりで最後の試合まで臨んでまいります。県立高校でも全国の頂点に挑戦することができる、地方の高校でも全国の皆さんの応援を受けることができる、という希望を全国のサッカー少年達に届けることができるよう、ひたすら一生懸命尽力いたします。引き続き応援をどうぞよろしくお願いいたします」

多くの後押しを受けてこの先の戦いに臨む大津高校。今大会ベスト4のうち、唯一の公立高校であり、最も遠くからの参戦となっている。

公立高校の優勝となれば、2011年の市立船橋高校以来。熊本勢としては優勝がないだけに、大きな期待をパワーに変えられるか。準決勝の関東第一高校戦は大きな注目を集めることになりそうだ。

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