高川学園が得意のセットプレーで桐光学園を撃破、関東第一はPK戦の末に前々回王者・静岡学園を破る【高校サッカー選手権】

2022.01.04 16:23 Tue
©超ワールドサッカー
第100回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝第2試合が4日に各会場で開催された。

等々力陸上競技場での第2試合は、地元・神奈川の桐光学園と世界が注目するセットプレーを編み出した高川学園(山口)が対戦した。

序盤は桐光学園が押し気味に進め、数多くのシュートシーンを作り出す。対する高川学園は得意のセットプレーから活路を見いだすと、21分に話題の"グルグルFK"を披露。これはフィニッシュに結び付かなかったが、直後のCKから加藤寛人が立て続けにシュートを放つ。
それでも、桐光学園は主導権を渡さず、ロングスローからポスト直撃のシーンを作り出すと、前半の終了間際にはCKから米山悠葵がドンピシャのヘディング。これはGK徳若碧都の手をはじいてクロスバーに嫌われた。

ゴールレスで迎えた後半も桐光学園が立て続けにチャンスを迎えたが、試合を動かしたのは高川学園だった。右CKを獲得すると、ニアへのクロスはクリアされ、ボールはファーで浮いていた途中出場・西澤和哉へ。ワントラップから右足でゴールへ蹴り込み、55分に先制点を記録。2日に行われた仙台育英(宮城)に続いて、貴重なゴールを記録する。
直後には桐光学園も粟江晟のボレーがゴールを強襲。以降もキャプテン・三原快斗を中心に攻め立てるものの、ネットを揺らすには至らない。対する高川学園は、70分に林晴己がバー直撃の左足フィニッシュを放ち、桐光学園ゴールを脅かした。

桐光学園は後半のアディショナルタイム、GKも前線に上げてパワープレーを仕掛けたが、最後まで1点が遠い。終盤までスペクタクルな展開となったゲームは、高川学園が逃げ切って準決勝進出。西澤は3回戦に続いての決勝点となった。

また、フクダ電子アリーナでの第2試合は、前々回大会の優勝校である静岡学園(静岡県)と開幕ゲームで勝利した関東第一高校(東京B)が激突した。

ゴールレスで前半を折り返すと、60分に静岡学園が先手を取る。左からのクロスを持山匡佑が頭で落とし、走り込んだ小泉龍之介が丁寧に枠内へ流し込んでネットを揺らした。

このまま試合終了かと思われた80分、関東第一も意地を見せる。斜めのボールを左サイドへ送ると、途中出場・日下空のクロスに同じく途中出場・坂井航太がすべり込みながら合わせ、土壇場で試合を振り出しに戻す。

このまま同点で80分を終え、勝負はPK戦にもつれ込むと、先行の静岡学園は2人、後攻の関東第一は3人が成功して5人目を迎えた。静岡学園の持山匡佑が成功させ、関東第一の池田健人もきっちりと決めて勝負あり。関東第一が初のベスト4入りを決めた。

桐光学園(神奈川) 0-1 高川学園(山口)
【高川学園】
西澤和哉(後15)

静岡学園(静岡) 1-1(PK3-4) 関東第一高校(東京B)
【静岡学園】
小泉龍之介(後20)
【関東第一】
坂井航太(後40)

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