久保が今季初フル出場のマジョルカ、ホルヘ・モリーナにラ・リーガ最年長ハットトリックを許して年内最終戦で大敗…《ラ・リーガ》

2021.12.20 00:06 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第18節、グラナダvsマジョルカが19日にロス・カルメネスで行われ、ホームのグラナダが4-1で勝利した。なお、マジョルカのMF久保建英はフル出場した。

12位のマジョルカ(勝ち点20)は前節、セルタを相手にゴールレスドローに終わり、リーグ連勝のチャンスを逃した。それでも、16日に行われたコパ・デル・レイのリャネラ戦では久保の2アシストの活躍などもあり、6-0の快勝。良い形で年内最終戦となる15位のグラナダ(勝ち点16)との一戦を迎えた。久保はこの一戦で公式戦2試合連続スタメンを飾り、ラ・リーガでは9月下旬のレアル・マドリー戦以来、約3カ月ぶりにスタートからピッチに立った。

試合はアウェイのマジョルカがボールを握って押し込む入りを見せたが、時間の経過とともに鋭いトランジションを見せるホームチームに押し返されていく。13分には左サイドを崩されて折り返しを許すと、ボックス内のルイス・スアレスにボレーシュートを打たれるが、これはGKマノロ・レイナの好守で凌ぐ。
この試合最初のピンチを何とか凌いだマジョルカだったが、2度目のピンチでゴールを奪われる。20分、ハーフウェイライン付近で囲まれたイ・ガンインのボールロストからカウンターを浴びると、中央突破したスアレスがギリギリまで引き付けて出したラストパスにボックス左で反応したホルヘ・モリーナが冷静にゴールネットへ蹴り込まれた。

敵地で先手を奪われたマジョルカだが、すぐさま反発力を見せる。24分、中央で相手DFと対峙した久保が左足で出した見事なサイドチェンジに抜け出した左サイドのハウメ・コスタが正確なクロスを供給すると、ゴール前にフリーで走り込んだダニ・ロドリゲスが難なく頭で合わせた。
1-1のイーブンに戻った試合はここからよりオープンな展開に。だが、より迫力を持ってゴールに迫ったのはグラナダ。プエルタスの右クロスからボックス内で浮いたマチスの鋭いシュートや制空権を握ったセットプレーで再三マジョルカゴールを脅かす。だが、守護神を中心に粘り強く守ったマジョルカもハーフタイム直前には久保やイ・ガンインが積極的にボックス付近で足を振っていき、盛り返す形で前半を終えた。

互いに選手交代なしで臨んだ後半も一進一退の攻防が続く。その中でマジョルカは守備面でポジショニング、強度の問題を抱えていたイ・ガンインを下げてアントニオ・サンチェスを60分に投入。この直後にはボックス内で前を向いた久保にシュートチャンスもここは大きくふかしてしまう。

すると、直後の61分には右サイドで背後を取られたマジョルカはボックス内でのマチスの当たり損ねのシュートをゴール前で収めたモリーナに見事なフィニッシュワークからゴールネットを揺らされて39歳のベテランストライカーにドブレーテを達成された。

再び追う展開となったマジョルカは69分、マフェオとルイス・デ・ガラレタを下げてフェル・ニーニョとセビージャを同時投入。この交代で2列目を主戦場とするアントニオ・サンチェスが右サイドバックに回る攻撃的な布陣に変更。ここからリスクを冒して前に出ていく。

試合終盤にかけては久保の右サイドやセビージャのチャンスメークで幾度か決定機を作りかけるが、最後の精度を欠いてゴールが遠い。すると、試合終了間際の91分には相手のカウンターからモリーナにこの試合3点目を献上。このゴールによってモリーナはベティスMFホアキン・サンチェスが持つ、ラ・リーガ最年長記録(38歳140日)を大きく更新する最年長ハットトリック記録者(39歳241日)となった。

さらに、後半ラストプレーでもプエルタスに4点目を奪われたマジョルカは、敵地で1-4の大敗。久保が今季初のフル出場を果たしたが、年内最終戦でリーグ4戦ぶりの黒星を喫することになった。

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