王者チェルシーが痛恨ドローで2位通過…ヴェルナー&ルカクにゴールも後半ATに被弾《CL》
2021.12.09 04:49 Thu
チャンピオンズリーグ(CL)のグループH最終節、ゼニトvsチェルシーが8日にガスプロム・アリーナで行われ、3-3のドローに終わった。
リース・ジェームズをセントラルMF、ハドソン=オドイ、サウールを左右のウイングバックに配置する試験的な[3-4-3]の布陣で臨んだチェルシー。すると、その試みがいきなりゴールチャンスをもたらす。
開始直後にバークリーのスルーパスに反応したサウールがそのままドリブルで相手陣内を駆け上がり、ボックス内でGKと一対一を迎えるが、ここはボールコントロールが大きくなったところをGKにうまく詰められる。だが、このプレーで得た左CKの場面でキッカーのバークリーが右足インスウィングで入れたボールをニアのクリステンセンがバックヘッドでファーへ流すと、フリーのヴェルナーが至近距離からのシュートを難なく押し込んだ。
急造布陣ということもあり、持ち味の連動した強度の高い守備がなかなか機能せず、ややあっさりと背走させられる場面も散見。26分にはクラウジーニョからのフィードに抜け出したマウコムにボックス内でGKとの一対一の局面を作られたが、ここはGKケパがうまくシュートコースを消してビッグセーブ。以降もボックス内でアズムンやクラウジーニョに決定機を与えるが、粘りの守備でゴールは許さない。
しかし、前半半ば過ぎから終盤にかけても守勢の状況が続くと、耐え切れずに失点を重ねるまさかの展開に、まずは38分、自陣深くに押し込まれてボックス手前左でドウグラスにクリアボールを拾われて狙いすました左足のクロスを入れられると、ゴール前で完全にフリーにしたクラウジーニョにダイビングヘッドで合わせられた。
続く41分にはハーフウェイライン付近でサールからショートパスを受けたバークリーが相手に囲まれながらも強引にターンを試みたところを引っかけられてカウンターを浴びる。そして、マウコムからの正確なラストパスに抜け出したアズムンにGKケパがかわされて無人のゴールへシュートを流し込まれる。
この連続失点で試合を引っくり返されてバタつくアウェイチームは、直後にもリース・ジェームズの不用意な横パスを引っかけられて再びマウコム、アズムンのコンビにゴールを脅かされたが、ここはGKケパのファインセーブで辛くも凌ぎ切り、何とか1点差のままハーフタイムを迎えた。
このままではユベントスに抜かれて2位転落となるチェルシーは、ハーフタイムの修正によって後半は自分たちでボールを握って押し込む入りを見せる。
幾度かのフィニッシュの場面を経て迎えた60分過ぎにはここまで沈黙していたアタッキングユニットが初めて機能。62分、ボックス手前のマウントとのワンツーによって完璧に相手最終ラインと入れ替ったヴェルナーがボックス右から丁寧に折り返すと、ゴール前でドフリーのルカクが難なく押し込んだ。
ルカクの戦列復帰後初ゴールによって早い時間帯に試合を振り出しに戻したチェルシーは、直後にハドソン=オドイ、バークリーを下げてプリシッチとツィエクを投入する。
だが、追いついた勢いを生かし切れず、再び相手に押し返されると、前半同様に相手の攻勢に晒される。71分にはボックス右でクラウジーニョが上げたクロスがサウールにディフレクトしてコースが変わったところを、ゴール前のアズムンに打点の高いヘディングで合わせられるが、これはGKケパが見事な反応ではじき出し、事なきを得る。
その後、勝ち切りたいチェルシーは75分、ルカクとサウールを下げてハヴァーツ、マルコス・アロンソを投入し、攻撃のアプローチに変化を加えていく。すると、85分には細かい繋ぎからボックス左でゴールを背にしたヴェルナーの足元へプリシッチから鋭いグラウンダーパスが入る。ここでヴェルナーが見事な右への切り返しから右足のシュートを流し込み、土壇場で勝ち越しに成功した。
だが、ここ数試合失点が続きソリッドさを欠くチェルシーは最後の最後に逃げ切りに失敗する。94分、ジューバへのロングボールを使ったホームチームの攻撃に後手を踏むと、最後はペナルティアーク付近でジューバが競ったこぼれに反応したオズドエフに見事な右足のボレーシュートをゴール左上隅の完璧なコースに突き刺され、同点に追いつかれた。
そして、試合はこのまま3-3のスコアでタイムアップを迎え、同時刻開催のマルメ戦に勝利したユベントスに抜かれたチェルシーは2位転落でグループステージの戦いを終えることになった。
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チェルシー(勝ち点12)は前節、ユベントス(勝ち点12)相手に4-0の圧勝し、決勝トーナメント進出と共に当該成績で上回り、グループ首位に浮上。そして、自力での首位通過を図る昨季王者は、すでに3位フィニッシュが確定しているゼニト(勝ち点4)と対戦した。トゥヘル監督は2-3で競り負け、公式戦13試合ぶりの敗戦を喫した直近のウェストハム戦からクリステンセン、リース・ジェームズ、マウントを除く先発8人を変更。ロシアの極寒のコンディションや長距離移動を考慮し、若手を抜擢するかに思われたが、完全な控えはGKケパやサール、バークリー、サウールの4選手に留まり、ルカクやヴェルナー、アスピリクエタが起用された。開始直後にバークリーのスルーパスに反応したサウールがそのままドリブルで相手陣内を駆け上がり、ボックス内でGKと一対一を迎えるが、ここはボールコントロールが大きくなったところをGKにうまく詰められる。だが、このプレーで得た左CKの場面でキッカーのバークリーが右足インスウィングで入れたボールをニアのクリステンセンがバックヘッドでファーへ流すと、フリーのヴェルナーが至近距離からのシュートを難なく押し込んだ。
最初の決定機をゴールに結びつけたチェルシーだが、すでに順位が確定していることもあり、重圧を感じることなくホームでアグレッシブに戦うゼニトにボールを握られて徐々に押し込まれていく。
急造布陣ということもあり、持ち味の連動した強度の高い守備がなかなか機能せず、ややあっさりと背走させられる場面も散見。26分にはクラウジーニョからのフィードに抜け出したマウコムにボックス内でGKとの一対一の局面を作られたが、ここはGKケパがうまくシュートコースを消してビッグセーブ。以降もボックス内でアズムンやクラウジーニョに決定機を与えるが、粘りの守備でゴールは許さない。
しかし、前半半ば過ぎから終盤にかけても守勢の状況が続くと、耐え切れずに失点を重ねるまさかの展開に、まずは38分、自陣深くに押し込まれてボックス手前左でドウグラスにクリアボールを拾われて狙いすました左足のクロスを入れられると、ゴール前で完全にフリーにしたクラウジーニョにダイビングヘッドで合わせられた。
続く41分にはハーフウェイライン付近でサールからショートパスを受けたバークリーが相手に囲まれながらも強引にターンを試みたところを引っかけられてカウンターを浴びる。そして、マウコムからの正確なラストパスに抜け出したアズムンにGKケパがかわされて無人のゴールへシュートを流し込まれる。
この連続失点で試合を引っくり返されてバタつくアウェイチームは、直後にもリース・ジェームズの不用意な横パスを引っかけられて再びマウコム、アズムンのコンビにゴールを脅かされたが、ここはGKケパのファインセーブで辛くも凌ぎ切り、何とか1点差のままハーフタイムを迎えた。
このままではユベントスに抜かれて2位転落となるチェルシーは、ハーフタイムの修正によって後半は自分たちでボールを握って押し込む入りを見せる。
幾度かのフィニッシュの場面を経て迎えた60分過ぎにはここまで沈黙していたアタッキングユニットが初めて機能。62分、ボックス手前のマウントとのワンツーによって完璧に相手最終ラインと入れ替ったヴェルナーがボックス右から丁寧に折り返すと、ゴール前でドフリーのルカクが難なく押し込んだ。
ルカクの戦列復帰後初ゴールによって早い時間帯に試合を振り出しに戻したチェルシーは、直後にハドソン=オドイ、バークリーを下げてプリシッチとツィエクを投入する。
だが、追いついた勢いを生かし切れず、再び相手に押し返されると、前半同様に相手の攻勢に晒される。71分にはボックス右でクラウジーニョが上げたクロスがサウールにディフレクトしてコースが変わったところを、ゴール前のアズムンに打点の高いヘディングで合わせられるが、これはGKケパが見事な反応ではじき出し、事なきを得る。
その後、勝ち切りたいチェルシーは75分、ルカクとサウールを下げてハヴァーツ、マルコス・アロンソを投入し、攻撃のアプローチに変化を加えていく。すると、85分には細かい繋ぎからボックス左でゴールを背にしたヴェルナーの足元へプリシッチから鋭いグラウンダーパスが入る。ここでヴェルナーが見事な右への切り返しから右足のシュートを流し込み、土壇場で勝ち越しに成功した。
だが、ここ数試合失点が続きソリッドさを欠くチェルシーは最後の最後に逃げ切りに失敗する。94分、ジューバへのロングボールを使ったホームチームの攻撃に後手を踏むと、最後はペナルティアーク付近でジューバが競ったこぼれに反応したオズドエフに見事な右足のボレーシュートをゴール左上隅の完璧なコースに突き刺され、同点に追いつかれた。
そして、試合はこのまま3-3のスコアでタイムアップを迎え、同時刻開催のマルメ戦に勝利したユベントスに抜かれたチェルシーは2位転落でグループステージの戦いを終えることになった。
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