ベティスに競り負けたバルセロナがチャビ体制初黒星…運命のCLバイエルン戦に弾み付けられず《ラ・リーガ》

2021.12.05 02:31 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第16節、バルセロナvsベティスが4日にカンプ・ノウで行われ、アウェイのベティスが0-1で勝利した。
PR
前節、ビジャレアルとの強豪対決を試合終盤の連続ゴールによって勝ち切った7位のバルセロナ(勝ち点23)は、今季初のアウェイゲーム勝利と共にラ・リーガ連勝を飾った。週明けに突破を懸けたチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦を控える中、今節は5位のベティス(勝ち点27)との上位対決に臨んだ。
チャビ監督はこの一戦に向けビジャレアル戦から先発3人を変更。ピケとエリック・ガルシア、フレンキー・デ・ヨングに代えてデスト、ラングレ、コウチーニョを起用。前線は右からアブデ、デパイ、コウチーニョという並びとなった。なお、ジョルディ・アルバはこの試合でバルセロナでの通算400試合出場を達成した。

ボールを握って主導権を掴んだバルセロナは、左ウイングで起用されたコウチーニョが個人技で局面を打開する場面を続けて作るなど、まずまずの入りを見せる。11分には左サイド深くに抜け出したアルバの折り返しに反応したコウチーニョがニアでワンタッチシュートを試みるが、これはGKルイ・シウバの好守に遭う。

その後はベティスが盛り返してカウンターからフィニッシュまで持ち込む場面を作り出すなど、試合は徐々に膠着状態に陥る。そういった中、30分過ぎにはベジェリンのクリアをもろに側頭部に受けたガビが脳震とうによってプレー続行不可能となり、ストレッチャーに乗せられてピッチを後にするアクシデントが発生。これを受け、リキ・プッチが36分にスクランブル投入された。
前半終盤はベティスの時間帯が続いたが、試合は0-0のイーブンのまま後半へ突入。バルセロナが前半同様に押し込む形となるが、ベティスもオフサイドで取り消しとなったものの、フアンミがゴールネットを揺らすなど良い形の仕掛けを見せる。

何とか先にゴールをこじ開けたいバルセロナは59分、コウチーニョとニコ・ゴンサレスを下げてデンベレとF・デ・ヨングという切り札2選手を投入。この交代で流れを引き寄せたバルセロナはデンベレの個人技を軸に相手ゴールへ迫り、60分過ぎにデンベレ、76分にもデンベレがボックス付近で際どいシュートを放つが、いずれも枠を捉え切れない。

すると、79分にはベティスが縦パス一本で右サイドを破ったカナレスがボックス右で複数のDFを相手にボールキープ。遅れてサポートに入ったテージョが冷静に左でフリーのフアンミにラストパスを送ると、フアンミがGKテア・シュテーゲンのポジションを見極めてゴール右下隅へシュートを流し込んだ。

押し込みながらも先に失点を許したバルセロナは82分にアブデ、ラングレを下げてピケとルーク・デ・ヨングを同時投入。ここからこれまでの地上戦に加え、空中戦を交えた攻撃でゴールをこじ開けにかかるが、集中力を切らさない相手の守備に対して、最後の局面で連携、プレーの質を欠きゴールが遠い。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ベティスとの強豪対決に惜敗したバルセロナはチャビ新体制初黒星。運命のCLバイエルン戦に向けて弾みを付けることはできなかった。

PR
関連ニュース

今度こそスペインへ? ベルナルド・シウバのバルセロナ移籍説が再度浮上

バルセロナにマンチェスター・シティのポルトガル代表MFベルナルド・シウバ(29)獲得の可能性が出てきている。スペイン『スポルト』が報じた。 先日のラ・リーガ第32節レアル・マドリー戦の敗北により、逆転でのリーグ優勝が難しくなったバルセロナ。チャビ・エルナンデス監督が退任の意向を覆すのか、新たな指揮官を迎え入れるのかはまだはっきりしないが、来シーズンにも目を向けていく必要がある。 そんな中、今夏の獲得候補に挙がっているというのがベルナルド・シウバ。チャビ監督が昨夏獲得を望んだ上、バルセロナも指揮官が誰になろうと獲得を希望しているという。 また、ベルナルド・シウバもシティでの時間は終わったと考えている模様。家族の意向も踏まえ、以前と変わらずスペインでのプレーを希望しているようだ。 実際、ベルナルド・シウバはここ数カ月の間にバルセロナを数回訪れているとのこと。シティでチームメイトだったドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンや、ポルトガル代表でチームメイトのFWジョアン・フェリックス、DFジョアン・カンセロらに様子を尋ねているとのことだ。 一方、昨夏シティはベルナルド・シウバとの契約を2026年6月まで延長したが、クラブもジョゼップ・グアルディオラ監督も本人の移籍願望は承知。5000万ポンド(約5800万ユーロ/約96億3000万円)の契約解除条項が設けられているという。 昨夏、バルセロナと同様にベルナルド・シウバの獲得を目指していたパリ・サンジェルマン(PSG)は、別の補強計画を立てているようで、バルセロナがこの移籍を実現できるかどうかは自分たち次第。財政難やサラリーキャップ制限、選手登録に悩まされる状況を打破する必要があり、特に、選手の売却やそれによって浮いた年俸を100%費やすことができる「1対1」の状態に戻せるかどうかが肝となる。 また、現在ベルナルド・シウバはシティから1000万ユーロ(約16億6000万円)以上の年俸を受け取っているとのこと。本人や代理人との給与交渉も課題となるが、バルセロナ行きを熱望しているというこの29歳は、この点においても努力する可能性があるようだ。 2024.04.24 21:12 Wed

PSVがデスト慰留に動く! 昨夏にバルサから買取OP付きローン

PSVがアメリカ代表DFセルジーニョ・デスト(23)の慰留に努めているようだ。 バルセロナでは思ったようにいかず、ミラン行きの昨季に続くローンで昨夏からPSVに活躍の場を求めたデスト。エールディビジで首位を走り、2017-18シーズン以来の優勝に迫るチームで、ここまで公式戦37試合で2得点7アシストと重要なピースと化す。 スペイン『マルカ』によると、ゼネラルマネージャー(GM)のマルセル・ブランズ氏は出演した『Studio Voetbal』で「我々は先週、彼や代理人と交渉をした。正しい方向に進んでいるよ」と水面下での交渉を認めたという。 デストは当初こそPSV残留の意思が薄く、「我々は(残留に向けて)彼を説得しなければならなかった」とのことだが、今では本人が意欲的になり、「PSVにもっと長くいるために話し合いたがってくれた」そうだ。 そんなデストだが、21日のクラブによって、前日のトレーニングで長期避けられずのケガをした旨が明らかに。メディアでは来季にも影響必至の見方もあるが、ブランズ氏は復帰後の活躍も見込み、残留を願った。 「どうなるかは見てみないとだが、我々は信じているし、再び調子を取り戻してくれるはず。彼をPSVにとどめたいと強く思っている」 なお、バルセロナからのローン移籍は買取オプション付き。額は1000万ユーロ(約16億4000万円)といわれる。 イギリス『The Athletic』によると、痛めたのはヒザで、来る夏のコパ・アメリカを棒に振り、最大9カ月の戦線離脱となりうるという。 2024.04.23 15:35 Tue

クラシコで負傷交代のF・デ・ヨングの今季が終了、ユーロ出場は問題なしか

バルセロナのオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが負傷により今季中の復帰が見込めないことになったようだ。オランダ『ESPN』が報じている。 F・デ・ヨングは21日に行われたラ・リーガ第33節レアル・マドリーとのエル・クラシコに先発。しかしMFフェデリコ・バルベルデとの接触で右足首を捻挫し、前半追加タイムに交代となっていた。 先月も足首の負傷で1カ月ほど離脱し、10日のチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのパリ・サンジェルマン戦で復帰したばかりのF・デ・ヨングだったが、再離脱となってしまった。 ただ、6月14日に開幕するユーロ2024への出場に問題はないと『ESPN』は報じている。 2024.04.23 00:30 Tue

「サッカー界で最も重要な試合」クラシコで再び決勝点のベリンガム、劇的逆転弾にも謙遜「ゴールはチームメイトのおかげ」

劇的な決勝ゴールを挙げたレアル・マドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、歓喜の言葉を残した。 ラ・リーガの首位を走るマドリーは21日、ホームに2位バルセロナを迎えてのエル・クラシコで、3-2と逆転勝ちを収めた。 2度のビハインドを負いながらも、ヴィニシウス・ジュニオールのPK、ルーカス・バスケスのボレー弾で追い付くと、迎えた後半のアディショナルタイムにベリンガムが劇的な一撃をマーク。L・バスケスのグラウンダークロスをホセルがスルーし、ファーへ走り込んだ20歳MFが蹴り込んだ。 殊勲の男はマドリーの公式インタビューにて、「素晴らしい勝利だった」と喜びを口にし、自らの得点については「ゴールはチームメイトのおかげ」と謙遜。L・バスケスらの奮闘を称えた。 「(勝ち越すまで)思ったよりも時間はかかったけど、またしても素晴らしい勝利だった。バルセロナも僕らもとてもいいプレーをしていて、足りなかったのは攻撃時の最後の部分だけだったけど、最後にはそれを達成できた」 「(ゴールシーンは)右サイドからの崩しがとてもうまくいったと思う。ルーカスは今日素晴らしい出来で、クロスも最高だった。ここ数試合はボックス内でちょっと運がなかったけど、今日はボールが自分のところに来たので、決めるだけだった。ゴールはチームメイトのおかげです」 今季加入後公式戦21ゴール。リーグでも得点ランキング2位に付ける17得点を挙げ、敵地でのクラシコでも2ゴールをマークしている。伝統の一戦に問われたベリンガムは「世界のサッカー界で最も重要な試合」と形容し、「プレーできるのは光栄だけど、勝でばさらに素晴らしいね」と、大一番での勝利を喜んだ。 「エル・クラシコは世界のサッカー界で最も重要な試合だ。観戦する人は皆、最高のクオリティと、激しさが合わさった試合を期待しているでしょう。つまり今日みたいな。素晴らしいファンが、試合のレベルも一段引き上げ、屋根を閉じた(スタジアムの)中で素晴らしい経験をすることができた」 「クラシコでプレーするのはいつだって光栄なことだけど、勝つことはさらに素晴らしいことだね」 <span class="paragraph-title">【動画】ベリンガムがクラシコで劇的決勝ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>クラシコの主役はやはりこの男!<br>\<br><br>後半アディショナルタイム<br>ベリンガムが勝ち越しゴール<br>リーグ制覇を引き寄せる‼️<br><br>ラ・リーガ第32節<br>レアル・マドリード×バルセロナ<br>IVE on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/cbH4rKvopW">pic.twitter.com/cbH4rKvopW</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1782153072715702521?ref_src=twsrc%5Etfw">April 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.22 19:50 Mon

大坂なおみがクラシコ観戦!クルトワとツーショット公開、特別GKユニフォームも「hala Madrid!」

女子プロテニス選手の大坂なおみが、レアル・マドリーvsバルセロナのエル・クラシコを現地観戦。マドリーのスペイン代表GKティボー・クルトワとのツーショットも公開した。 21日、サンティアゴ・ベルナベウではラ・リーガ第32節のエル・クラシコが行われ、後半のアディショナルタイムにイングランド代表MFジュード・ベリンガムがゴールを決めたマドリーが、ホームで3-2と逆転勝ちを収めた。 大坂は自身のX(旧:ツイッター)で「hala Madrid! thank you @thibautcourtois @realmadrid」綴り、スタジアム内でのクルトワとの記念写真を公開。「OSAKA」のネームが入った特別GKユニフォームとともに注目を集めた。 <span class="paragraph-title">【写真】大坂なおみとクルトワのツーショット!特別ユニとともに</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">hala Madrid! thank you <a href="https://twitter.com/thibautcourtois?ref_src=twsrc%5Etfw">@thibautcourtois</a> <a href="https://twitter.com/realmadrid?ref_src=twsrc%5Etfw">@realmadrid</a> <a href="https://t.co/2Q9nXIw6CT">pic.twitter.com/2Q9nXIw6CT</a></p>&mdash; NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) <a href="https://twitter.com/naomiosaka/status/1782241850931507202?ref_src=twsrc%5Etfw">April 22, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.22 19:40 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly