オリジの後半AT弾でリバプールがウルブスに劇的勝利! 公式戦連続複数得点はストップも暫定首位浮上《プレミアリーグ》

2021.12.05 02:07 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第15節、ウォルバーハンプトンvsリバプールが4日にモリニュー・スタジアムで行われ、アウェイのリバプールが0-1で勝利した。なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ入りも出場機会はなかった。
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3位のリバプール(勝ち点31)は前節、エバートンとのマージーサイド・ダービーに4-1のスコアで快勝し、3試合連続4ゴールを奪っての3連勝を飾った。その絶好調のクロップ率いるチームは、8位のウルブス(勝ち点21)とのアウェイゲームで4連勝を狙った。
週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のミラン戦を控えるチームだが、すでに首位通過を決めているため、エバートン戦と全く同じスタメンを採用し、サラー、ジョタ、マネが引き続き3トップを組んだ。

立ち上がりからボールの主導権を握ったリバプールが押し込む形で試合を進めていく。だが、相手の集中した守備を前になかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。18分には左CKの場面でアレクサンダー=アーノルドのクロスをファーサイドで競り勝ったジョタが頭で合わすが、これは相手DFのブロックに遭う。

以降も中盤での潰し合いが目立つクローズな展開が続く。激しいダービーから中2日というコンディション面の問題もあるか、流れの中で攻め切れないリバプールだが、29分にはチアゴの浮き球パスに反応したアレクサンダー=アーノルドのボックス内でのシュート、直後の32分にはアレクサンダー=アーノルドの右クロスにボックス左のジョタが飛び込むが、いずれのシュートも枠を外れる。
一連の攻撃でリズムを掴み始めたアウェイチームは38分、中央のジョタからのスルーパスに反応したロバートソンがボックス左に抜け出して得意の高速クロスを供給。これにニアでマネ、ファーでサラーが飛び込むが、相手DFの身体を張った寄せもあってサラーは押し込み切れない。その後、前半終盤にかけてはやや試合がオープンとなり、ウルブスにカウンターチャンスを与えたものの、最低限のゴールレスで前半を終えた。

互いに枠内シュート0での折り返しとなった試合は、後半に入ってより攻守が目まぐるしく入れ替わるオープンな展開となる。まずは立ち上がりの50分、リバプールが右CKの流れからサラーのシュートに反応したゴール右のチアゴに決定機も連続シュートは相手守備陣の身体を張ったブロックに遭う。

一方、後半に入って右サイドのアダマ・トラオレを起点とするカウンターが機能し始めたウルブスは59分、ボックス付近でのファン・ヒチャンの落としからデンドンケルがミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKアリソンの守備範囲。

すると、この直後の60分にはリバプールに最大の決定機が訪れる。ヘンダーソンが右サイドのスペースに出したフィードに対して、飛び出したGKとサリスがコミュニケーションミスを犯し、こぼれを拾ったジョタがボックス内に持ち込んでシュートを狙う。だが、GK不在の中で決死のゴールカバーに入っていたDFコーディにゴールライン上でブロックされてしまい、25歳のバースデーを自ら祝う古巣相手の恩返し弾とはならず。

この絶好機を逸して以降、徐々に攻撃が停滞してきたリバプールは68分にヘンダーソンを下げてオリジを投入し、[4-2-3-1]へ変更する。さらに、83分にはジョタを諦めてオックスレイド=チェンバレンをピッチへ送り込む。

この交代によってさらに前がかるアウェイチームは専守防衛の構えを見せるホームチームを押し込んでいくと、87分にはマネ、90分にはサラーと続けて枠内にシュートを飛ばすが、GKジョゼ・サのビッグセーブに遭う。

しかし、諦めずに攻め続けるリバプールは最後の最後に劇的ゴールを奪う。94分、ファン・ダイクの対角上のフィードに反応した右サイドのサラーが見事なファーストタッチで一気にスピードに乗ってボックス内に侵入。丁寧にゴール前のオリジの足元に横パスを入れると、オリジが見事な左足の反転シュートを流し込み、ウルブスゴールをこじ開けた。

そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、公式戦連続複数得点が「18」でストップしたものの、接戦を見事に制したリバプールがリーグ4連勝で暫定首位に浮上した。

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