パウメイラスがフラメンゴとの同国対決制し、2大会連続の南米王者に!《コパ・リベルタドーレス》

2021.11.28 07:41 Sun
Getty Images
コパ・リベルタドーレス2021決勝、パウメイラスvsフラメンゴが27日に行われ、延長戦までもつれ込んだ激闘を2-1で制したパウメイラスが2大会連続3度目の優勝を果たした。

大会連覇を狙うパウメイラスと、2シーズンぶり3度目の優勝を目指すフラメンゴによるブラジル勢同士のファイナル。

準決勝でアトレチコ・ミネイロとの同国勢対決を制したパウメイラスではGKヴェヴェルトンやグスタボ・ゴメス、元アルビレックス新潟のホニ、ゼ・ラファエウなど前回大会の優勝を知るメンバーがスタメンに名を連ねた。
一方、エクアドルのバルセロナを破って決勝へ駒を進めたフラメンゴは、GKジエゴ・アウベス、デ・アラスカエタ、ガブリエウ・バルボサ、エヴェルトン・リベイロらと共に、かつてヨーロッパで活躍したダビド・ルイスやフィリペ・ルイスといった名手がスタメンで起用された。

注目のファイナルはいきなり動く。開始5分、ゴメスからのロングフィードに反応したマイキが相手最終ラインの背後に抜け出してボックス右からマイナスに折り返すと、ボックス中央に走り込んできたヴェイガが左足のダイレクトシュートを流し込み、王者パウメイラスが先手を奪った。
あっさりとした形の失点で追う展開となったフラメンゴは、ここからボールを握って相手を押し込んでいく。デ・アラスカエタやガビゴルを起点に手数をかけた細かい崩しで局面の打開を図る中、19分にはデ・アラスカエタのクロスにボックス内のガビゴルが反応もヘディングシュートを枠に飛ばせない。また、32分にはフィリペ・ルイスが足を痛めてレネとの負傷交代を強いられる。

その後、パウメイラスの鋭いカウンターを何とか凌ぎつつ、攻勢を強めるフラメンゴは43分、ボックス内で仕掛けたデ・アラスカエタに決定機が訪れるが、左足のシュートはGKヴェヴェルトンの好守に阻まれた。

後半はフラメンゴが立ち上がりから圧倒的に押し込む展開に。開始早々にガビゴルの豪快な縦への持ち上がりでゴールに迫ると、以降はセットプレーからガビゴル、ダビド・ルイス、ブルーノ・エンリケと際どい場面を創出していく。

すると、72分には左サイドでボールを持ったガビゴルが中央のデ・アラスカエタにボールを預けてボックス左のスペースに走り込むと、正確なリターンパスを受け、鋭い左足のシュートをニア下の完璧なコースへ流し込み、ようやく同点に追いついた。

ここからフラメンゴの時間帯が続くが、パウメイラスも最後のところで身体を張った守備を見せ、逆転ゴールを許さない。その後、フラメンゴにも攻め疲れが見え始めたことで、試合は膠着状態のまま後半終了を迎えた。

仕切り直しの延長戦ではここまで劣勢だったパウメイラスが相手のミスを突いて勝ち越しに成功する。95分、延長戦から投入されてフレッシュなデイベルソンが、最終ラインでダビド・ルイスからバックパスを受けたアンドレアス・ペレイラに猛然とプレスを仕掛ける。すると、ここでペレイラがボールコントロールを誤った上、リカバリーしようとしたGKへのバックパスも短くなると、ボックス内で難なくボールをかっさらったデイベルソンがGKとの一対一を制した。

その後、ガブリエウ・メニーノ、フェリペ・メロと新旧セレソンコンビを投入して逃げ切り態勢に入ったパウメイラスは、フラメンゴの決死の猛攻を最後まで耐え抜いた。

サントスを破った前回大会に続きフラメンゴとの120分間の激闘を制したパウメイラスが、クラブ史上初の大会連覇を飾り、来年初旬にUAEで開催されるFIFAクラブ・ワールドカップ2021への最後の切符を手にした。

パウメイラス 2-1 フラメンゴ
【パウメイラス】
ヴェイガ(5分)
デイベルソン(95分)
【フラメンゴ】
ガブリエウ・バルボサ(72分)

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