ジョタ2発にV・ダイクに復帰後初弾! 南野も途中出場のリバプールがセインツに4発快勝《プレミアリーグ》

2021.11.28 02:04 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第13節、リバプールvsサウサンプトンが27日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが4-0で快勝した。なお、リバプールのFW南野拓実は80分から途中出場した。

前節、アーセナルとの上位対決に4-0の完勝を収めたリバプール(勝ち点25)は、ウェストハムを抜き3位に再浮上。さらに、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではすでに首位通過を決めていたものの、ホームでポルトに2-0の快勝を収めて公式戦連勝を飾った。
13位のサウサンプトン(勝ち点14)をホームで迎え撃ったこの一戦ではポルト戦から先発6人を変更。ファン・ダイクや両サイドバックの主力、南野に代わってジョタがスタメンに戻った。

[3-4-3]と布陣を変更したサウサンプトンがキックオフ直後に押し込む入りを見せたが、リバプールが鮮やかな連続攻撃から開始早々にゴールを奪う。

2分、ジョタの背後を取ったカウンタアタックの二次攻撃から左サイドでマネとパス交換したロバートソンが絶妙なインナーラップでボックス左ライン際へ抜け出すと、正確なグラウンダーのクロスをゴール前に飛び込んだジョタがワンタッチで押し込んだ。
ジョタのリーグ2戦連続ゴールで最高のスタートを切ったリバプールは、以降も畳みかける攻めで早い時間帯の追加点を目指す。12分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でロバートソンのクロスをマネが打点の高いヘディングで合わせてゴールネットを揺らす。だが、VARのレビューの結果、オフサイドでゴールは認められず。

その後、サウサンプトンが徐々に盛り返し始めると、24分にはリバプールのスローインのミスからボックス内に持ち込んだブロヤに決定機が訪れるが、ここはGKアリソンがうまく間合いを詰めてピンチを凌ぐ。

すると、試合巧者のリバプールはピンチの数分後に訪れた決定機を確実にモノにする。32分、ハーフウェイライン付近で相手のトラップ際を狙ったアレクサンダー=アーノルドのボール奪取からカウンターを発動。ヘンダーソンとのパス交換でボックス右に抜け出したサラーが正確な折り返しを入れると、ファーでドフリーのジョタが難なく押し込んだ。

さらに、37分にはセットプレーの二次攻撃からボックス手前で相手のクリアボールを回収したチアゴが鮮やかな仕掛けからボックス左に持ち込んで左足のシュート。ゴール前でDFにディフレクトしたボールが左隅に決まり、CLポルト戦に続く2試合連続ゴールとした。

前半終了間際にはアームストロング、サラーと互いに決定機が訪れたものの、前半はリバプールの3点リードで終了した。

迎えた後半、反撃を目指すアウェイチームはアダムス、ベドナレクを下げてテラ、レドモンドを投入。並びを[4-4-2]の形に戻す。

だが、勝負所を見極めるリバプールは相手の出ばなをくじくゴールをこの立ち上がりに奪う。52分、アレクサンダー=アーノルドの右CKをボックス中央に走り込んだファン・ダイクが見事な右足のダイレクトボレーで合わせ、昨シーズンのリーグ開幕戦のリーズ戦以来となる約1年半ぶりのゴールとした。

この4点目で勝負を決めたリバプールは、直後にアームストロングに決定機を与えたが、ここもGKアリソンの好守で凌ぐと、ここから完璧にゲームをコントロールしていく。

59分にはチアゴに代えてオックスレイド=チェンバレン、67分にはヘンダーソンを下げてミルナー、80分にはジョタに代えて南野と交代カードを切りながら試合を締めにかかる。

何とか一矢報いろうと、大勢が決しながらもプレー強度を落とさないサウサンプトンに対して、しっかりと球際で戦い続けるホームチームは、サラーやジョタ、マネと前線の選手が果敢にゴールを目指したものの、相手守備陣の身体を張ったプレーもあり、5点目を奪うまでには至らず。
それでも、リーグ戦2試合連続で4-0の快勝を挙げたクロップ率いるチームは、次節のエバートンとのダービーに向けて大きな弾みを付けている。
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