バルセロナが泥臭い戦いぶりでダービー制す! チャビ初陣を白星で飾る《ラ・リーガ》
2021.11.21 07:03 Sun
ラ・リーガ第14節、バルセロナとエスパニョールによるバルセロナ・ダービーが20日にカンプ・ノウで行われ、ホームのバルセロナが1-0で勝利した。
深刻な財政難、負傷者の続出、指揮官の求心力低下によって低迷する9位に低迷するバルセロナ(勝ち点17)は、今月6日に黄金時代を知る生え抜きのチャビ・エルナンデス監督を新指揮官に招へいした。
指揮官としてラ・リーガ初挑戦のチャビ監督はリーグ4試合未勝利に負傷者続出という状況の中、いきなりのダービーマッチで白星発進を目指した。注目のスタメンは直近のセルタ戦から先発2人を変更。ラングレに代わって負傷明けのピケ、負傷のアンス・ファティに代わって、これがトップチームデビューとなる17歳の左利きのスペイン人ドリブラー、イリアス・アコマックが抜擢された。
対する11位のエスパニョール(勝ち点17)は前節のグラナダ戦で4試合ぶりの白星を奪取。敵地でのダービーに弾みを付けた。レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーと上位陣相手に奮闘が際立つ昇格組は、直近に27歳でラ・ロハデビューを飾ったラウール・デ・トーマスらがスタメンを飾った。
チャビ新監督歓迎ムード一色のカンプ・ノウで幕を開けた今季最初のダービー。注目のホームチームは指揮官の現役時代でお馴染みの[4-3-3]を採用。前線は中央のデパイをガビとイリアスの17歳コンビが支える形となった。
以降はジョルディ・アルバの左サイドを起点としたサイドアタック、ライン間でボールを引き出すガビやニコ・ゴンサレスのコンビネーションと内と外を使った攻めで相手ゴールへ迫っていく。
人とボールはよく動くものの、自陣で危険なスペースを埋める相手の粘りの守備を前に決定機まであと一歩という状況が続く。30分にはペナルティアーク付近でF・デ・ヨングの短い落としに反応したブスケッツが、前節のセルタ戦のゴールを彷彿とさせるミドルシュートを放つが、枠に左隅へ飛んだシュートはGKディエゴ・ロペスの好守に遭う。
その後もボックス手前のガビが良い形でミドルシュートを放つなど、幾度か良い形の攻めを見せたものの、前半の内にゴールをこじ開けることはできず。
一方、守勢が続いたエスパニョールも要所で前がかりな相手の背後を突いていくと、44分にはボックス左で仕掛けたデ・トーマスがクロスバーをわずかに越える際どいシュートを放つなど、攻撃の形も見せつつ悪くない試合の折り返しとなった。
ゴールレスで折り返した後半、チャビ監督はイリアスを下げて同じくカンテラーノのアブデをハーフタイム明けに投入。すると、立ち上がりの早い時間帯に待望のゴールが生まれる。48分、ガビのショートスルーパスに反応したデパイがボックス内でDFカブレラと交錯。このプレーに対してPKが与えられると、キッカーのデパイがきっちり決めてリーグ戦3試合連続ゴールとした。
PKという形ながらも先制に成功したホームチームは、直後にもボックス右でのアブデの細かい仕掛けからペナルティアーク付近でこぼれ球に反応したブスケッツがミドルシュートを狙うが、これはDFに触られて枠を外れる。
一方、ビハインドを追うエスパニョールは56分にダビド・ロペス、ハビ・プアドを下げてモルラネスとニコ・メラレドを同時投入。この交代で並びを[4-2-3-1]の形に変更した。
相手が前がかりになり始めたことで背後を使えるようになったバルセロナは、60分にブスケッツからのスルーパスに抜け出したアブデがボックス右でGKを引き付けて逆サイドに走り込む味方を狙った折り返しを送るが、これはDFペドロサの身体を張ったブロックに阻まれる。
幾度かカウンターチャンスはありながらも試合を決める2点目を奪えないバルセロナは、70分を過ぎてガビとブスケッツを下げてコウチーニョとリキ・プッチを続けてピッチに送り出す。
リーグ直近2試合連続で逃げ切りに失敗していることもあり、より緊張感のある中で後半終盤を迎えるバルセロナ。81分にはボックス手前で与えたFKの場面でキッカーのデ・トーマスに左ポストを掠めるシュートを打たれると、直後の83分にもウー・レイのクロスからディマタにゴール前ドフリーでヘディングシュートを許すが、これは相手のシュートミスに救われる。さらに、86分にもモルラネスの左クロスをゴール前でフリーのデ・トーマスにヘディングで合わせられるが、今度も左ポストを叩いて事なきを得た。
何とか逃げ切りたいホームチームは88分に足首を痛めたニコ、同じく足を気にしていたミンゲサを下げてデミル、アラウホの投入で逃げ切り態勢に入る。その後、6分が加えられた後半アディショナルタイムには相手の左CKからゴール前のウー・レイにあわやというシーンを作られたが、ここはDFと守護神テア・シュテーゲンの身体を張ったプレーで難を逃れた。
この結果、新指揮官の現役時代のような美しいフットボールでの勝利とはならなかったものの、チームの一体感を感じさせる泥臭い戦いぶりでダービーを制したバルセロナがチャビ新体制の初陣を白星で飾り、リーグ5戦ぶりの白星を手にした。
そして、23日にはグループステージ突破を懸けたチャンピオンズリーグのベンフィカとの大一番に臨む。
深刻な財政難、負傷者の続出、指揮官の求心力低下によって低迷する9位に低迷するバルセロナ(勝ち点17)は、今月6日に黄金時代を知る生え抜きのチャビ・エルナンデス監督を新指揮官に招へいした。
指揮官としてラ・リーガ初挑戦のチャビ監督はリーグ4試合未勝利に負傷者続出という状況の中、いきなりのダービーマッチで白星発進を目指した。注目のスタメンは直近のセルタ戦から先発2人を変更。ラングレに代わって負傷明けのピケ、負傷のアンス・ファティに代わって、これがトップチームデビューとなる17歳の左利きのスペイン人ドリブラー、イリアス・アコマックが抜擢された。
チャビ新監督歓迎ムード一色のカンプ・ノウで幕を開けた今季最初のダービー。注目のホームチームは指揮官の現役時代でお馴染みの[4-3-3]を採用。前線は中央のデパイをガビとイリアスの17歳コンビが支える形となった。
デ・トーマスを前線に残す[5-4-1]の守備的な布陣で臨んだエスパニョールに対して、立ち上がりから足元、スペースを織り交ぜたパスワークで揺さぶりをかけるバルセロナ。立ち上がりの3分にはフレンキー・デ・ヨングの背後への飛び出しからマイナスの落としに反応したデパイがファーストシュートを放つ。
以降はジョルディ・アルバの左サイドを起点としたサイドアタック、ライン間でボールを引き出すガビやニコ・ゴンサレスのコンビネーションと内と外を使った攻めで相手ゴールへ迫っていく。
人とボールはよく動くものの、自陣で危険なスペースを埋める相手の粘りの守備を前に決定機まであと一歩という状況が続く。30分にはペナルティアーク付近でF・デ・ヨングの短い落としに反応したブスケッツが、前節のセルタ戦のゴールを彷彿とさせるミドルシュートを放つが、枠に左隅へ飛んだシュートはGKディエゴ・ロペスの好守に遭う。
その後もボックス手前のガビが良い形でミドルシュートを放つなど、幾度か良い形の攻めを見せたものの、前半の内にゴールをこじ開けることはできず。
一方、守勢が続いたエスパニョールも要所で前がかりな相手の背後を突いていくと、44分にはボックス左で仕掛けたデ・トーマスがクロスバーをわずかに越える際どいシュートを放つなど、攻撃の形も見せつつ悪くない試合の折り返しとなった。
ゴールレスで折り返した後半、チャビ監督はイリアスを下げて同じくカンテラーノのアブデをハーフタイム明けに投入。すると、立ち上がりの早い時間帯に待望のゴールが生まれる。48分、ガビのショートスルーパスに反応したデパイがボックス内でDFカブレラと交錯。このプレーに対してPKが与えられると、キッカーのデパイがきっちり決めてリーグ戦3試合連続ゴールとした。
PKという形ながらも先制に成功したホームチームは、直後にもボックス右でのアブデの細かい仕掛けからペナルティアーク付近でこぼれ球に反応したブスケッツがミドルシュートを狙うが、これはDFに触られて枠を外れる。
一方、ビハインドを追うエスパニョールは56分にダビド・ロペス、ハビ・プアドを下げてモルラネスとニコ・メラレドを同時投入。この交代で並びを[4-2-3-1]の形に変更した。
相手が前がかりになり始めたことで背後を使えるようになったバルセロナは、60分にブスケッツからのスルーパスに抜け出したアブデがボックス右でGKを引き付けて逆サイドに走り込む味方を狙った折り返しを送るが、これはDFペドロサの身体を張ったブロックに阻まれる。
幾度かカウンターチャンスはありながらも試合を決める2点目を奪えないバルセロナは、70分を過ぎてガビとブスケッツを下げてコウチーニョとリキ・プッチを続けてピッチに送り出す。
リーグ直近2試合連続で逃げ切りに失敗していることもあり、より緊張感のある中で後半終盤を迎えるバルセロナ。81分にはボックス手前で与えたFKの場面でキッカーのデ・トーマスに左ポストを掠めるシュートを打たれると、直後の83分にもウー・レイのクロスからディマタにゴール前ドフリーでヘディングシュートを許すが、これは相手のシュートミスに救われる。さらに、86分にもモルラネスの左クロスをゴール前でフリーのデ・トーマスにヘディングで合わせられるが、今度も左ポストを叩いて事なきを得た。
何とか逃げ切りたいホームチームは88分に足首を痛めたニコ、同じく足を気にしていたミンゲサを下げてデミル、アラウホの投入で逃げ切り態勢に入る。その後、6分が加えられた後半アディショナルタイムには相手の左CKからゴール前のウー・レイにあわやというシーンを作られたが、ここはDFと守護神テア・シュテーゲンの身体を張ったプレーで難を逃れた。
この結果、新指揮官の現役時代のような美しいフットボールでの勝利とはならなかったものの、チームの一体感を感じさせる泥臭い戦いぶりでダービーを制したバルセロナがチャビ新体制の初陣を白星で飾り、リーグ5戦ぶりの白星を手にした。
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