10人のミランがローマに競り勝って7連勝! イブラヒモビッチはリーグ通算400点&セリエA150点到達《セリエA》
2021.11.01 06:53 Mon
セリエA第11節、ローマvsミランが10月31日にスタディオ・オリンピコで行われ、アウェイのミランが1-2で勝利した。
前節、カリアリとの接戦を2-1のスコアで制してリーグ3試合ぶりの白星を手にした4位のローマ(勝ち点18)。開幕以来の連勝を目指す一戦では、今季の公式戦で6勝1分けと無敗を維持するホームでのビッグマッチに臨んだ。カリアリ戦からのメンバー変更はなく、モウリーニョ監督が信頼する11人がピッチに並んだ。
一方、首位のナポリと共に9勝1分けの無敗で2位に立つミラン(勝ち点28)は、前節のトリノ戦をウノゼロで勝ち切りリーグ6連勝を達成。来週ミッドウィークにグループステージ3連敗で崖っぷちのチャンピオンズリーグ(CL)のポルト戦を控える中、ピオリ監督はトリノ戦から先発4人を変更。ロマニョーリ、カルル、トナーリ、ジルーに代えてケアー、テオ・エルナンデス、ベナセル、イブラヒモビッチを起用。負傷の守護神メニャン、新型コロナウイルスの陰性が確認されてようやくベンチに戻ったブラヒム・ディアスを除き現状のベストメンバーを揃えた。
注目のビッグマッチは立ち上がりから攻め合う展開に。開始2分には左サイド深くでサーレマーケルスをぶっちぎったビーニャがボックス内に侵入。高速のグラウンダークロスを供給すると、これをニアに走り込んだペッレグリーニが左足で合わせるが、ここは足元に入り過ぎたか枠の左に外す。
直後の5分にはボックス付近で足元に収めたイブラヒモビッチを起点にレオンのヒールでの落としを受けたケシエがペナルティアーク付近で左足を振るが、これは枠の右に外れる。さらに、サイドでうまく数的優位を作るミランは10分にもカラブリアのアーリークロスに反応したレオンがゴール前でワンタッチシュートを狙うが、これも枠を捉え切れない。
一方、アウェイながらボールの主導権を握るミランはうまく相手のプレスを外しながらトップ下のクルニッチと前線を自由に動き回るイブラヒモビッチにボールを集めながら内と外を交えた攻めでチャンスを窺う。16分にはそのクルニッチとの短いパス交換でイブラヒモビッチに決定機も、ボックス左で放ったシュートは枠を外れる。
最初の決定機は逸した百戦錬磨のストライカーだが、2度目のチャンスをゴールに結びつける。26分、レオンの仕掛けからボックス手前左の好位置でFKを得たミランは、ここでイブラヒモビッチがキッカーを務める。5枚の壁に加えて、飛んだ壁の下をケアするためペッレグリーニを寝かせたローマの守備に対して、40歳FWは中寄りに2人の味方を立たせたサイドへ低い弾道のパワーシュートを選択。すると、GKルイ・パトリシオが一歩も動けない弾丸シュートがゴール右下隅に突き刺さった。
イブラヒモビッチのリーグ戦通算400点、セリエA通算150点目となる鮮烈な直接FKが決まり、先制に成功したミランは、前からの圧力を強めるローマの守備をいなしながら冷静にゲームをコントロール。加えて、強引な攻めが目立つ相手の攻撃を奪ってのカウンターも機能し、幾度か追加点に迫る。37分にはボックス内で粘ったレオン、前半終了間際にはボックス手前で得たFKの場面でテオが枠を捉えたシュートを放つが、相手DFのブロックとGKの好守に阻まれる。
対するローマはなかなか守備が嵌らず、マイボール時も全体の距離感が遠く狙いとするカウンターや遅攻から相手を脅かす攻撃を見せられない。前半終盤にはザニオーロのドリブルやセカンドボールの奪い合いを制して押し込む流れを作ったが、相手のようにセットプレーのチャンスをモノにできなかった。
迎えた後半、ビハインドを負うローマはムヒタリアンを下げて前節トップチームデビューの18歳FWアフェナ=ギャンを投入する。そのギャンは早速ペッレグリーニのシュートチャンスをお膳立てするなど、臆せず試合に入った。
後半も集中した入りを見せたミランは、50分にケアーのロングフィードに反応したイブラヒモビッチが胸トラップからスムーズにボックス内まで運んで右足のシュートを流し込む。だが、VARのレビューの結果、抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られてゴールは認められず。
それでも、直後の53分にはカルスドルプのクロスからエイブラハムに与えた決定機をDFケアーの身体を張ったブロックと、ベナセルの素早いカバーリングで凌ぐ。そこからの鋭いカウンターでテオのスルーパスに反応したイブラヒモビッチがDFイバニェスと交錯すると、ミランにPKが与えられる。倒れた際のイブラヒモビッチのリアクションを見ると、正当なコンタクトにも見えたが、マレスカ主審は一応オンフィールドレビューを行ったものの判定を変えず。このPKをキッカーのケシエが冷静に中央へ決めた。
先制点にPK奪取と2点に絡む活躍を見せたイブラヒモビッチはこの直後にジルーとの交代でピッチを去りお役御免に。一方、痛恨の2失点目となったローマはエイブラハムを下げて古巣対戦のエル・シャーラウィを投入し、ギャンを最前線に上げる。
ここから徐々にローマが攻勢を強めていくと、66分にはボックス手前で仕掛けたペッレグリーニをファウルで止めたテオにこの試合2枚目のカードが出されて退場処分となった。
この退場劇によって専守防衛の構えを見せるミランはサーレマーケルスを下げてバロ=トゥーレを投入。さらに、75分を過ぎてベナセル、クルニッチ、レオンと前線の選手を下げてロマニョーリ、バカヨコ、トナーリの3枚替えを敢行。[5-3-1]の布陣で逃げ切りを図る。
対するローマはビーニャとカルスドルプの両サイドバックを下げてカルレス・ペレス、ショムロドフと続けてアタッカーを投入し、マンチーニとイバニェスの2センターバックを残して攻撃に全振りの布陣で勝負をかける。
試合終盤にかけてはホームのローマがミラン陣内でハーフコートゲームを展開するが、組織的な守備を前にイージーミスが目立ちなかなか決定機まで持ち込めず。ボックス内でのザニオーロやマンチーニの決定的なシュートもケアー、GKタタルサヌのビッグプレーに阻まれる。
それでも、このまま負けられないローマは6分が加えられた後半アディショナルタイムにようやく1点を返す。左サイド深くでヴェレトゥが入れたクロスのこぼれ球にボックス中央で反応したエル・シャーラウィがゴール右上隅へ強烈なシュートを突き刺した。
これで勝ち点1を得るチャンスが出てきたローマは、さらに畳みかける攻撃を見せる中で95分にはボックス手前右でボールを持ったカルレス・ペレスがザニオーロの外向きのランニングをオトリにカットインから左足を一閃。このシュートはゴール左隅のコースへ飛んだが、GKタタルサヌが見事な横っ飛びのセーブではじき出した。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ローマとの白熱の上位対決を制したミランがリーグ戦7連勝を達成し、首位ナポリを同勝ち点で追走している。
一方、ローマは今季ホーム初黒星となり、モウリーニョ監督はインテル時代から継続していたセリエAでのホーム無敗記録が「43」でストップしている。
前節、カリアリとの接戦を2-1のスコアで制してリーグ3試合ぶりの白星を手にした4位のローマ(勝ち点18)。開幕以来の連勝を目指す一戦では、今季の公式戦で6勝1分けと無敗を維持するホームでのビッグマッチに臨んだ。カリアリ戦からのメンバー変更はなく、モウリーニョ監督が信頼する11人がピッチに並んだ。
一方、首位のナポリと共に9勝1分けの無敗で2位に立つミラン(勝ち点28)は、前節のトリノ戦をウノゼロで勝ち切りリーグ6連勝を達成。来週ミッドウィークにグループステージ3連敗で崖っぷちのチャンピオンズリーグ(CL)のポルト戦を控える中、ピオリ監督はトリノ戦から先発4人を変更。ロマニョーリ、カルル、トナーリ、ジルーに代えてケアー、テオ・エルナンデス、ベナセル、イブラヒモビッチを起用。負傷の守護神メニャン、新型コロナウイルスの陰性が確認されてようやくベンチに戻ったブラヒム・ディアスを除き現状のベストメンバーを揃えた。
直後の5分にはボックス付近で足元に収めたイブラヒモビッチを起点にレオンのヒールでの落としを受けたケシエがペナルティアーク付近で左足を振るが、これは枠の右に外れる。さらに、サイドでうまく数的優位を作るミランは10分にもカラブリアのアーリークロスに反応したレオンがゴール前でワンタッチシュートを狙うが、これも枠を捉え切れない。
その後、両チームは狙いとするビルドアップ、局面を打開する個人のアイデアや連携を軸に、上位対決に相応しい攻防を繰り広げていく。14分にはザニオーロとカルスドルプの連携で右サイドをこじ開けたローマが深い位置まで侵攻し、ムヒタリアンのクリアブロックに反応したペッレグリーニがボックス中央で左足のシュートを放つが、これはわずかに枠の右。
一方、アウェイながらボールの主導権を握るミランはうまく相手のプレスを外しながらトップ下のクルニッチと前線を自由に動き回るイブラヒモビッチにボールを集めながら内と外を交えた攻めでチャンスを窺う。16分にはそのクルニッチとの短いパス交換でイブラヒモビッチに決定機も、ボックス左で放ったシュートは枠を外れる。
最初の決定機は逸した百戦錬磨のストライカーだが、2度目のチャンスをゴールに結びつける。26分、レオンの仕掛けからボックス手前左の好位置でFKを得たミランは、ここでイブラヒモビッチがキッカーを務める。5枚の壁に加えて、飛んだ壁の下をケアするためペッレグリーニを寝かせたローマの守備に対して、40歳FWは中寄りに2人の味方を立たせたサイドへ低い弾道のパワーシュートを選択。すると、GKルイ・パトリシオが一歩も動けない弾丸シュートがゴール右下隅に突き刺さった。
イブラヒモビッチのリーグ戦通算400点、セリエA通算150点目となる鮮烈な直接FKが決まり、先制に成功したミランは、前からの圧力を強めるローマの守備をいなしながら冷静にゲームをコントロール。加えて、強引な攻めが目立つ相手の攻撃を奪ってのカウンターも機能し、幾度か追加点に迫る。37分にはボックス内で粘ったレオン、前半終了間際にはボックス手前で得たFKの場面でテオが枠を捉えたシュートを放つが、相手DFのブロックとGKの好守に阻まれる。
対するローマはなかなか守備が嵌らず、マイボール時も全体の距離感が遠く狙いとするカウンターや遅攻から相手を脅かす攻撃を見せられない。前半終盤にはザニオーロのドリブルやセカンドボールの奪い合いを制して押し込む流れを作ったが、相手のようにセットプレーのチャンスをモノにできなかった。
迎えた後半、ビハインドを負うローマはムヒタリアンを下げて前節トップチームデビューの18歳FWアフェナ=ギャンを投入する。そのギャンは早速ペッレグリーニのシュートチャンスをお膳立てするなど、臆せず試合に入った。
後半も集中した入りを見せたミランは、50分にケアーのロングフィードに反応したイブラヒモビッチが胸トラップからスムーズにボックス内まで運んで右足のシュートを流し込む。だが、VARのレビューの結果、抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られてゴールは認められず。
それでも、直後の53分にはカルスドルプのクロスからエイブラハムに与えた決定機をDFケアーの身体を張ったブロックと、ベナセルの素早いカバーリングで凌ぐ。そこからの鋭いカウンターでテオのスルーパスに反応したイブラヒモビッチがDFイバニェスと交錯すると、ミランにPKが与えられる。倒れた際のイブラヒモビッチのリアクションを見ると、正当なコンタクトにも見えたが、マレスカ主審は一応オンフィールドレビューを行ったものの判定を変えず。このPKをキッカーのケシエが冷静に中央へ決めた。
先制点にPK奪取と2点に絡む活躍を見せたイブラヒモビッチはこの直後にジルーとの交代でピッチを去りお役御免に。一方、痛恨の2失点目となったローマはエイブラハムを下げて古巣対戦のエル・シャーラウィを投入し、ギャンを最前線に上げる。
ここから徐々にローマが攻勢を強めていくと、66分にはボックス手前で仕掛けたペッレグリーニをファウルで止めたテオにこの試合2枚目のカードが出されて退場処分となった。
この退場劇によって専守防衛の構えを見せるミランはサーレマーケルスを下げてバロ=トゥーレを投入。さらに、75分を過ぎてベナセル、クルニッチ、レオンと前線の選手を下げてロマニョーリ、バカヨコ、トナーリの3枚替えを敢行。[5-3-1]の布陣で逃げ切りを図る。
対するローマはビーニャとカルスドルプの両サイドバックを下げてカルレス・ペレス、ショムロドフと続けてアタッカーを投入し、マンチーニとイバニェスの2センターバックを残して攻撃に全振りの布陣で勝負をかける。
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それでも、このまま負けられないローマは6分が加えられた後半アディショナルタイムにようやく1点を返す。左サイド深くでヴェレトゥが入れたクロスのこぼれ球にボックス中央で反応したエル・シャーラウィがゴール右上隅へ強烈なシュートを突き刺した。
これで勝ち点1を得るチャンスが出てきたローマは、さらに畳みかける攻撃を見せる中で95分にはボックス手前右でボールを持ったカルレス・ペレスがザニオーロの外向きのランニングをオトリにカットインから左足を一閃。このシュートはゴール左隅のコースへ飛んだが、GKタタルサヌが見事な横っ飛びのセーブではじき出した。
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