“90分”沈黙のC・ロナウドが後半ATに値千金の逆転弾! ユナイテッドがビジャレアルにリベンジ達成《CL》
2021.09.30 06:48 Thu
チャンピオンズリーグ(CL)のグループF第2節、マンチェスター・ユナイテッドvsビジャレアルが29日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが2-1で逆転勝利した。
ユナイテッドとビジャレアルによる、昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)決勝の再現カード。
その前回対戦をPK戦の末に敗れたユナイテッドは今回のホームゲームでリベンジを狙うが、チーム状態は厳しい状況だ。格下ヤング・ボーイズとの初戦を1-2で落としたチームは、直後のウェストハムとのリーグ戦こそ劇的逆転勝利を飾ったものの、以降のEFLカップではウェストハムに、直近のリーグ戦ではアストン・ビラを相手にいずれも0-1のスコアで連敗。
さらに、この試合に向けてはヤング・ボーイズ戦で退場したワン=ビサカに加え、ショーとマグワイアを負傷で欠き、ダロト、テレス、リンデロフが代役を務めることになった。
一方、EL決勝でユナイテッドを破り、久々のCL参戦を決めたビジャレアルはアタランタとの初戦を2-2のドローでスタート。リーグ開幕後は7戦無敗を継続中も、その中身は1勝6分けと勝ち切れない試合が続く。今季2勝目を目指して臨んだこのアウェイゲームでは、0-0のドローに終わったレアル・マドリー戦から先発1人を変更。アタランタ戦の退場で出場停止のコクランに替わってトリゲロスが起用された。
その中で左ウイングに入るダンジュマが序盤からDFダロトとのマッチアップで個的優位を作り出し、10分には鋭い仕掛けでボックス内に持ち込んでファーポストを狙った右足のシュートを放つが、これはGKデ・ヘアの見事なワンハンドセーブに遭う。さらに、ダンジュマは17分にもダロトを振り切ってボックス左から高速クロスを供給。パコ・アルカセルがドンピシャのヘディングシュートで合わすが、再びデ・ヘアの驚異的な反射神経に阻まれる。
一方、孤軍奮闘の守護神の活躍で辛くもイーブンスコアを維持するも、攻守両面で苦戦が続くホームチーム。ポグバとブルーノ・フェルナンデスを起点にある程度ボールは回るものの、相手のコンパクトな守備ブロックを前に攻撃のスイッチが入らず。得意のカウンターアタックも最後の場面で連携が合わず、攻撃が手詰まりに。
また、押し込まれる両サイドバックにマクトミネイ、B・フェルナンデスを除き守備強度が足りず、相手に簡単に引っくり返される場面が散見。31分にはヴァランのミスからアルカセルに背後を取られてあわやという場面を作り出される。その後、前半終了間際にはビジャレアルのカウンターからボックス内のジェレミ・ピノに決定的な左足のシュートを打たれるが、これもGKデ・ヘアのファインセーブで凌ぎ、辛くも0-0で前半を終えられた。
互いに選手交代なしで臨んだ後半は早い時間帯にスコアが動く。後半も優勢な入りを見せたビジャレアルは53分、相手の中盤を越えるトリゲロスへの縦パスを起点に攻撃をスピードアップさせると、左サイドでトリゲロスを追い越したダンジュマがトリゲロスからのスルーパスに抜け出して絶妙なクロスを供給。これをゴール前に飛び込んだアルカセルがワンタッチで流し込んだ。
“聖ダビド”のご加護も及ばず、ついに失点を喫したユナイテッドは、以降も相手に畳みかけられて苦戦が続く。この苦境を脱するには3枚替えなどの大胆な交代策が必要かに思われたが、スーパーゴールで試合を振り出しに戻す。
60分、相手陣内右サイドのボックス付近で得たFKの場面で、キッカーのB・フェルナンデスがサインプレーからボックス手前左で浮いていたテレスへ浮き球のボールを送る。これをテレスが抑えの利いた見事な左足のダイレクトボレーで合わせると、ゴール前の密集をすり抜けたボールがゴール右下隅の完璧なコースに決まった。
ここまでほぼ決定機を作れていなかった中、伏兵のファインゴールで追いついたユナイテッドは、ここからようやく本来の攻撃を繰り出し始める。追いついた直後にはサンチョやポグバがゴール前に飛び出してチャンスに絡んでいく。
一方、この試合初めて守勢の時間帯が続くビジャレアルは、トリゲロスやジェレミ・ピノら攻撃的な選手をベンチに下げて、エストゥピニャンやモイ・ゴメス、ペーニャと守備的な交代カードを切って引き分けを意識した戦い方にシフトした。
すると、徐々に攻撃がトーンダウンし始めたユナイテッドは、サンチョとポグバを下げてカバーニとマティッチを投入するなど、前線と中盤にテコ入れを図って逆転を目指す。だが、86分には相手のカウンターからモイ・ゴメス、ディアとボックス付近で続けてシュートを許し、あわや2失点目という場面を招く。だが、ここはGKデ・ヘアと守備陣の身体を張った対応で事なきを得た。
その後、試合は1-1のまま後半アディショナルタイムに突入。このままドロー濃厚かに思われた中、ここまで沈黙し続けていたユナイテッドの背番号7が低調なパフォーマンスを帳消しにする、千両役者の仕事を果たした。
試合終了間際の95分、左サイド深くでB・フェルナンデスが上げたクロスをファーサイドで折り返したC・ロナウドは、中央でDF2枚に囲まれたリンガードがうまく潰れて落としたボールを右足でシュート。GKルジに触られたものの、このままボールがゴールネットに突き刺さり、劇的過ぎる逆転ゴールとなった。
そして、直後にタイムアップを迎え、白熱の一戦を劇的逆転勝利で飾ったユナイテッドがEL決勝のリベンジを果たすと共に、公式戦の連敗をストップした。
マンチェスター・ユナイテッド 2-1 ビジャレアル
【マンチェスター・ユナイテッド】
テレス(60分)
C・ロナウド(90+5分)
【ビジャレアル】
アルカセル(53分)
ユナイテッドとビジャレアルによる、昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)決勝の再現カード。
その前回対戦をPK戦の末に敗れたユナイテッドは今回のホームゲームでリベンジを狙うが、チーム状態は厳しい状況だ。格下ヤング・ボーイズとの初戦を1-2で落としたチームは、直後のウェストハムとのリーグ戦こそ劇的逆転勝利を飾ったものの、以降のEFLカップではウェストハムに、直近のリーグ戦ではアストン・ビラを相手にいずれも0-1のスコアで連敗。
一方、EL決勝でユナイテッドを破り、久々のCL参戦を決めたビジャレアルはアタランタとの初戦を2-2のドローでスタート。リーグ開幕後は7戦無敗を継続中も、その中身は1勝6分けと勝ち切れない試合が続く。今季2勝目を目指して臨んだこのアウェイゲームでは、0-0のドローに終わったレアル・マドリー戦から先発1人を変更。アタランタ戦の退場で出場停止のコクランに替わってトリゲロスが起用された。
試合はユナイテッドがボールを握ってビジャレアルが堅守速攻で応戦する形で進んでいく。
その中で左ウイングに入るダンジュマが序盤からDFダロトとのマッチアップで個的優位を作り出し、10分には鋭い仕掛けでボックス内に持ち込んでファーポストを狙った右足のシュートを放つが、これはGKデ・ヘアの見事なワンハンドセーブに遭う。さらに、ダンジュマは17分にもダロトを振り切ってボックス左から高速クロスを供給。パコ・アルカセルがドンピシャのヘディングシュートで合わすが、再びデ・ヘアの驚異的な反射神経に阻まれる。
一方、孤軍奮闘の守護神の活躍で辛くもイーブンスコアを維持するも、攻守両面で苦戦が続くホームチーム。ポグバとブルーノ・フェルナンデスを起点にある程度ボールは回るものの、相手のコンパクトな守備ブロックを前に攻撃のスイッチが入らず。得意のカウンターアタックも最後の場面で連携が合わず、攻撃が手詰まりに。
また、押し込まれる両サイドバックにマクトミネイ、B・フェルナンデスを除き守備強度が足りず、相手に簡単に引っくり返される場面が散見。31分にはヴァランのミスからアルカセルに背後を取られてあわやという場面を作り出される。その後、前半終了間際にはビジャレアルのカウンターからボックス内のジェレミ・ピノに決定的な左足のシュートを打たれるが、これもGKデ・ヘアのファインセーブで凌ぎ、辛くも0-0で前半を終えられた。
互いに選手交代なしで臨んだ後半は早い時間帯にスコアが動く。後半も優勢な入りを見せたビジャレアルは53分、相手の中盤を越えるトリゲロスへの縦パスを起点に攻撃をスピードアップさせると、左サイドでトリゲロスを追い越したダンジュマがトリゲロスからのスルーパスに抜け出して絶妙なクロスを供給。これをゴール前に飛び込んだアルカセルがワンタッチで流し込んだ。
“聖ダビド”のご加護も及ばず、ついに失点を喫したユナイテッドは、以降も相手に畳みかけられて苦戦が続く。この苦境を脱するには3枚替えなどの大胆な交代策が必要かに思われたが、スーパーゴールで試合を振り出しに戻す。
60分、相手陣内右サイドのボックス付近で得たFKの場面で、キッカーのB・フェルナンデスがサインプレーからボックス手前左で浮いていたテレスへ浮き球のボールを送る。これをテレスが抑えの利いた見事な左足のダイレクトボレーで合わせると、ゴール前の密集をすり抜けたボールがゴール右下隅の完璧なコースに決まった。
ここまでほぼ決定機を作れていなかった中、伏兵のファインゴールで追いついたユナイテッドは、ここからようやく本来の攻撃を繰り出し始める。追いついた直後にはサンチョやポグバがゴール前に飛び出してチャンスに絡んでいく。
一方、この試合初めて守勢の時間帯が続くビジャレアルは、トリゲロスやジェレミ・ピノら攻撃的な選手をベンチに下げて、エストゥピニャンやモイ・ゴメス、ペーニャと守備的な交代カードを切って引き分けを意識した戦い方にシフトした。
すると、徐々に攻撃がトーンダウンし始めたユナイテッドは、サンチョとポグバを下げてカバーニとマティッチを投入するなど、前線と中盤にテコ入れを図って逆転を目指す。だが、86分には相手のカウンターからモイ・ゴメス、ディアとボックス付近で続けてシュートを許し、あわや2失点目という場面を招く。だが、ここはGKデ・ヘアと守備陣の身体を張った対応で事なきを得た。
その後、試合は1-1のまま後半アディショナルタイムに突入。このままドロー濃厚かに思われた中、ここまで沈黙し続けていたユナイテッドの背番号7が低調なパフォーマンスを帳消しにする、千両役者の仕事を果たした。
試合終了間際の95分、左サイド深くでB・フェルナンデスが上げたクロスをファーサイドで折り返したC・ロナウドは、中央でDF2枚に囲まれたリンガードがうまく潰れて落としたボールを右足でシュート。GKルジに触られたものの、このままボールがゴールネットに突き刺さり、劇的過ぎる逆転ゴールとなった。
そして、直後にタイムアップを迎え、白熱の一戦を劇的逆転勝利で飾ったユナイテッドがEL決勝のリベンジを果たすと共に、公式戦の連敗をストップした。
マンチェスター・ユナイテッド 2-1 ビジャレアル
【マンチェスター・ユナイテッド】
テレス(60分)
C・ロナウド(90+5分)
【ビジャレアル】
アルカセル(53分)
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