アイスランド代表選手による性的暴行に首相がコメント「学びの機会になることを願う」
2021.09.02 21:55 Thu
アイスランドのカトリーン・ヤコブスドッティル首相が、アイスランド代表選手が起こした性的暴行容疑を悲しんだ。イギリス『BBC』が伝えた。
スウェーデンのヨーテボリは、8月30日に「2017年に選手の1人がセクハラを犯した」と説明。「警察の捜査は起訴には至らなかったが、両当事者は和解した」と報告していた。
なお、この件を受けてアイスランドサッカー協会(KSI)の幹部が辞任を決定。被害女性はこの決定を喜んでいるとのことで「被害者が名乗り出たときに被害者を信じ始める必要があるということが、社会的に示されることを願っています」と語った。
また「これがサッカー界にとって学びの機会になることを願っています」と述べ、虐待に対するサッカー界の対応を草の根レベルから見直すことを求めた。
なお、KSIは「間違っていたことを修正し、サッカー界に存在する文化を根本から見直す」とし「外部の専門家と協力し、協会内の性犯罪や暴力に対するすべての対応を見直し、被害者にどのような支援を行ってきたか、今後どのように行うべきかを検討する作業がすでに進行しています」と声明を発表している。
PR
事件が起きたのは2017年9月の出来事のこと。アイスランドのレイキャビクのナイトクラブにて、暴行を受けたと25歳の女性が国営放送RUVのインタビューで語った。この女性は友人とともにアイスランド代表選手から性的暴行を受けたと告白。警察へも報告しているとのことだ。なお、この件を受けてアイスランドサッカー協会(KSI)の幹部が辞任を決定。被害女性はこの決定を喜んでいるとのことで「被害者が名乗り出たときに被害者を信じ始める必要があるということが、社会的に示されることを願っています」と語った。
また8月31日にはヤコブスドッティル首相がRUVでコメント。「サッカー界での性的虐待について議論するために、このような疑惑が起きたことは悲しいこと」と語った。
また「これがサッカー界にとって学びの機会になることを願っています」と述べ、虐待に対するサッカー界の対応を草の根レベルから見直すことを求めた。
なお、KSIは「間違っていたことを修正し、サッカー界に存在する文化を根本から見直す」とし「外部の専門家と協力し、協会内の性犯罪や暴力に対するすべての対応を見直し、被害者にどのような支援を行ってきたか、今後どのように行うべきかを検討する作業がすでに進行しています」と声明を発表している。
PR
アイスランドの関連記事
|
アイスランドの人気記事ランキング
1
謎に包まれたキャリア中断から2年…シグルドソンが853日ぶりに公式戦復帰へ
元アイスランド代表MFギルフィ・シグルドソン(33)が853日ぶりに公式戦復帰する。イギリス『サン』が伝えている。 小国アイスランドの大躍進を支えたシグルドソン。ユーロ2016のイングランド代表撃破とベスト8進出、さらにロシア・ワールドカップ(W杯)出場の立役者となった司令塔は、クラブキャリアでは2017-18シーズンからエバートンに所属していた。 しかし、選手キャリアは2021年7月にストップ。当時、「プレミアリーグでプレーする31歳に未成年者への性的暴行嫌疑がかけられている」との情報が流れ、時を同じくしてエバートンが個人名を避けつつ、自クラブの選手が当局の捜査対象になっていると公表した。 これがシグルドソンであると断定できる材料は一切なく、逮捕・起訴されたという情報もなし。ただ、それ以来、2年以上にわたって表舞台から姿を消し、2021-22シーズン終了後にはエバートン退団が発表された。 今夏まで行方不明状態が続いていたわけだが、先月31日、デンマーク・スーペルリーガのリンビーBKがシグルドソンとの1年契約締結を発表。加入に際し、「シグルドソンはここ数年サッカーをしていない。コンディション回復をゆっくり待つ方針だ」と声明を発表している。 エバートン時代に最後にプレーしたのは2021年5月のマンチェスター・シティ戦。リンビーでは現在までに出場がないものの、23日に行われるスーペルリーガ第9節のヴェイレBK戦でデビューする見通しだという。 シグルドソンの同胞であり、リンビーを率いるフレイヤー・アレクサンダーソン監督は地元メディアの取材に対し、「23日の試合で間違いなく出場する。とてもコンディションが良い」と初のメンバー入り・起用を明言。エバートン時代以来、853日ぶりの公式戦復帰が確実となっている。 2023.09.19 16:13 Tue2