国内組として臨む日本代表活動にFW大迫勇也「移動が楽」、Jリーグについては「レベルが低いリーグではない」

ヴィッセル神戸の日本代表FW大迫勇也が、メディアのオンライン取材で、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選について語った。

9月からスタートするカタールW杯アジア最終予選。日本代表は、30日から集合しトレーニングキャンプを開始する。

初戦はホームで9月2日に行われるオマーン代表との一戦。2018年のロシアW杯アジア最終予選では、UAE代表相手に初戦で敗戦。初戦で敗れたチームがW杯に行けないという悪いジンクスもある中、その後は勝利してなんとか本大会に出場。ベスト16の成績を残していた。
その緊張感高まる試合を前に、日本代表はオンラインでのメディア取材を実施。今夏ドイツでの戦いを終え、7年半ぶりにJリーグへと復帰した大迫が、国内組として臨む代表活動について語った。

久々の国内組としての参加となることについては「あまり変わらないです。移動が楽なのでスムーズにいくと思いますし、しっかりやりたいと思います」と語り、長距離移動がなくなったことが大きいとコメントした。「もちろん今回もホテルからホテルですけど、タクシーで40分ぐらいだったので楽でした。比べ物にならないぐらい楽ですし、時差ボケもないので、そこはプラスかなと思います」

移動の長さに加えて時差調整、また気候への適応などがなくなった大迫。コロナ禍でのチーム合流ということもあり、まだ神戸で1週間も過ごしていない中での代表活動となるが、すでに2試合に出場した。

コンディションについては「2試合できたのは自分にとってプラスですし、得点という形で結果が出せていればさらに良かったと思います。コンディションは上がってくるので、頑張りたいです」と、徐々に良くなっているとした。

Jリーグ復帰後に代表チームでも長く活躍した選手がこれまでにいないという流れがあるが、大迫はその点については「Jリーグプレーするにあたって、基本的には代表はクラブでの延長線上にあると思うので、クラブで活躍できなければ呼ばれないと思います」とコメント。「移籍する前に覚悟していましたし、実績を踏まえて今回は呼ばれましたが、これから先は神戸で結果を出し続けないといけないと思います」と、まずはチームでしっかりと結果を残すことが大事になるとした。

ただ、日頃から各国代表クラスの選手たちと戦っていた環境からは大きく変わり、不安視される声もあるが、大迫はその点について「Jリーグも決してレベルが低いリーグではないですし、難しいリーグです。成長できるチャンスですし、結果を残せれば自信もついてきます。心配はしてないですし、プラスの部分が多いです」とJリーグでのプレーも何も問題はないと語った。

そんな中、最終予選に臨む大迫。初戦の大事さを語った。「初戦はかなり大事だと思います。ホームなので、しっかり勝ち点3を取れるようにするのが目標です。相手のレベルもここから上がってくると思うので、自分たちもしっかり準備しなければいけないと思います」とコメント。まずは勝利が重要だと語った。

初戦といえば、ロシアW杯のアジア最終予選では、初戦のUAE代表戦をホームで落としていた。大迫はその試合には関わっていないが、初戦の大事さについては「前回もそうでしたけど、初戦が大事かなと思います。入りは大事なので。この2試合で勝ち点6を獲りたいと思いますし、それをしなければいけないと思っています。まずは初戦で勝ち点3を獲れるようにしたいと思います」とコメント。当時の心境については「少なからずあったと思いますし、ここでしっかり逆に今月、来月としっかり勝ち点を重ねれば予選突破が見えてきますし、自信も出てくると思います。9月の2試合は大事になると思います」と、まずは最初の2試合のオマーン代表戦、中国代表戦で勝利を収めたいと語った。

そのオマーンの印象については、「また映像を見られると思うので、しっかり準備したいです。いつも通り、各々が良い準備をすればしっかり結果がついてくると思います」とコメント。自分たちにフォーカスしたいという。

また、2次予選では力の差を見せつけてきた日本だが、最終予選は相手のレベルも上がり、難しい戦いが続いていく。

その点については「最終予選はしっかりした選手が中心となる選手が各チームにいるイメージがあります。核になる選手が2次予選より増えると思います」とコメント。「もちろん難しい戦いだと思います。ただ、難しくてもアジアの最終予選は勝たないといけないと思いますし、それだけの選手が揃っていると思います」と勝たなければいけないとかたり、「相手もありますけど、自分たちのことに集中して取り組むだけだと思います」と自分たちのパフォーマンスにフォーカスしたいとした。