マドリーが壮絶ドロー! ベイル復帰弾にヴィニシウス2戦連発も終盤に本職GK不在となったレバンテに勝ち切れず…《ラ・リーガ》
2021.08.23 07:12 Mon
ラ・リーガ第2節、レバンテvsレアル・マドリーが22日にシウダ・デ・バレンシアで行われ、3-3のドローに終わった。
アンチェロッティ監督の初陣となったアラベス戦をエースFWベンゼマのドブレーテの活躍などで4-1の勝利を飾った新生マドリー。連勝を狙う今節は再び敵地でレバンテと対戦した。アラベス戦からは負傷のモドリッチに替えてイスコを起用した以外、同じスタメンを採用。引き続きベイル、ベンゼマ、アザールのトリデンテとなった。
試合は早い時間帯に動く。開始5分、ハーフウェイライン付近の左サイドでボールを持ったアラバが背後を狙うベンゼマへ絶妙な縦パスを通す。そのままボックス左に持ち込んだベンゼマはシュートではなく、ゴール前でフリーのベイルへの短いマイナスのパスを選択。これをウェールズ代表FWが得意の左足で合わせ、2019年9月のビジャレアル戦以来、約2年ぶりとなるラ・リーガでのゴールを挙げた。
ベイルの復帰弾で最高の滑り出しを見せたマドリーは、以降は相手の前からのプレスをいなしながら冷静にゲームをコントロールしていく。アタッキングサードでの呼吸がなかなか合わないものの、30分にはアラバが際どいミドルシュートを放つ。
さらに、先制点で気を良くしたベイルが得意の直接FKで2点目に迫れば、前半終了間際には波状攻撃からイスコやベンゼマがボックス内でシュートを放つなど、良い形の攻めを継続。また、守備では前半に1本の枠内シュートも許さなかった。
マドリーはすぐさま勝ち越しゴールを狙いに行くが、出足鋭いレバンテの守備に遭い、不用意なボールロストからカウンターを浴びる状況が続く。そして、57分にはデ・フルートスの滞空時間の長い右クロスをボックス左でフリーにしたカンパーニャに見事な右足のダイレクトボレーで合わせられ、逆転を許した。
まさかの逆転を許したアンチェロッティ監督は失点直後に3枚替えを敢行。ベイルとアザールの両ウイングとイスコを下げて、ヴィニシウスとロドリゴのブラジル人コンビにアセンシオを投入。さらに、65分にはルーカス・バスケスを下げてカルバハルを投入した。
この選手交代をキッカケに相手を完全に押し込む形に持ち込んだマドリーだが、後ろに重心を置くホームチームの粘りの守備に手を焼く。だが、72分には自陣深くでのカルバハルの粘り強い守備からロングカウンターを発動。中盤で浮いたカゼミロから背後を狙うヴィニシウスへ完璧なスルーパスが通る。そして、快足を飛ばしてボックス左まで運んだヴィニシウスが冷静にゴール右隅へシュートを流し込んだ。
ヴィニシウスの2試合連続ゴールで追いついたマドリーだったが、追いついた直後に3失点目を喫する。79分、自陣で与えたFKの場面でバルディがゴール前に入れたボールがDFアラバの頭に当たってゴール前にこぼれると、これをロベール・ピエールに押し込まれた。さらに、82分には相手のカウンターに遭い、GKクルトワがボックス内でカンテロにかわされて決定的なシュートを許すが、これは左ポストに救われた。
何とか1点差を維持したマドリーは、82分にバルベルデを下げてストライカーのヨビッチを投入。84分にはそのヨビッチがロドリゴの右クロスをドンピシャのヘッドで合わすが、これはGKアイトールのビッグセーブに阻まれる。だが、このプレーの流れで得た右CKの二次攻撃から左サイドでアラバ、ベンゼマ、ヴィニシウスとショートパスが繋げると、そのままゴール左まで持ち込んだヴィニシウスが角度のないところから絶妙な右足のシュートをゴール右隅に突き刺し、値千金のドブレーテを達成した。
これで完全に勢いづいたアウェイチームは87分、相手CKのロングカウンターから右サイドを突破しかけたヴィニシウスがエリア外に大きく飛び出していたGKアイトールを抜き去ろうとした際にアイトールが手を使ってボールを触り、一発退場に。すでに交代枠を使い切っていたレバンテはDFヴェソが代役GKを担うことに。
数的優位に加えて、本職GK不在のレバンテから勝ち点3を奪いたいマドリーは、6分のアディショナルタイムを含め残り10分間で猛攻を仕掛けていく。だが、急造GKを何とかサポートしようと懸命な守備を見せるホームチームを相手になかなかシュートまで持ち込めないマドリーは、このまま3-3のスコアで試合を終えることになった。
そして、曲者レバンテと白熱の戦いを演じたマドリーは、消化不良の形で敵地から勝ち点1を持ち帰ることになった。
アンチェロッティ監督の初陣となったアラベス戦をエースFWベンゼマのドブレーテの活躍などで4-1の勝利を飾った新生マドリー。連勝を狙う今節は再び敵地でレバンテと対戦した。アラベス戦からは負傷のモドリッチに替えてイスコを起用した以外、同じスタメンを採用。引き続きベイル、ベンゼマ、アザールのトリデンテとなった。
試合は早い時間帯に動く。開始5分、ハーフウェイライン付近の左サイドでボールを持ったアラバが背後を狙うベンゼマへ絶妙な縦パスを通す。そのままボックス左に持ち込んだベンゼマはシュートではなく、ゴール前でフリーのベイルへの短いマイナスのパスを選択。これをウェールズ代表FWが得意の左足で合わせ、2019年9月のビジャレアル戦以来、約2年ぶりとなるラ・リーガでのゴールを挙げた。
さらに、先制点で気を良くしたベイルが得意の直接FKで2点目に迫れば、前半終了間際には波状攻撃からイスコやベンゼマがボックス内でシュートを放つなど、良い形の攻めを継続。また、守備では前半に1本の枠内シュートも許さなかった。
点差は1点も良い形で試合を折り返したマドリーだったが、後半は悪夢のような展開が待っていた。緩い形で後半に入ると、キックオフからわずか30秒余りで同点に追いつかれる。中央でメレロとホセ・モラレスに鮮やかなパス交換を許すと、一度はボールを奪えそうだったものの、こぼれ球に反応したメレロに絶妙なワンタッチスルーパスを入れられる。これに反応したロジェールのシュートをGKクルトワが何とか触ったが、ボールはそのままゴールネットに吸い込まれた。
マドリーはすぐさま勝ち越しゴールを狙いに行くが、出足鋭いレバンテの守備に遭い、不用意なボールロストからカウンターを浴びる状況が続く。そして、57分にはデ・フルートスの滞空時間の長い右クロスをボックス左でフリーにしたカンパーニャに見事な右足のダイレクトボレーで合わせられ、逆転を許した。
まさかの逆転を許したアンチェロッティ監督は失点直後に3枚替えを敢行。ベイルとアザールの両ウイングとイスコを下げて、ヴィニシウスとロドリゴのブラジル人コンビにアセンシオを投入。さらに、65分にはルーカス・バスケスを下げてカルバハルを投入した。
この選手交代をキッカケに相手を完全に押し込む形に持ち込んだマドリーだが、後ろに重心を置くホームチームの粘りの守備に手を焼く。だが、72分には自陣深くでのカルバハルの粘り強い守備からロングカウンターを発動。中盤で浮いたカゼミロから背後を狙うヴィニシウスへ完璧なスルーパスが通る。そして、快足を飛ばしてボックス左まで運んだヴィニシウスが冷静にゴール右隅へシュートを流し込んだ。
ヴィニシウスの2試合連続ゴールで追いついたマドリーだったが、追いついた直後に3失点目を喫する。79分、自陣で与えたFKの場面でバルディがゴール前に入れたボールがDFアラバの頭に当たってゴール前にこぼれると、これをロベール・ピエールに押し込まれた。さらに、82分には相手のカウンターに遭い、GKクルトワがボックス内でカンテロにかわされて決定的なシュートを許すが、これは左ポストに救われた。
何とか1点差を維持したマドリーは、82分にバルベルデを下げてストライカーのヨビッチを投入。84分にはそのヨビッチがロドリゴの右クロスをドンピシャのヘッドで合わすが、これはGKアイトールのビッグセーブに阻まれる。だが、このプレーの流れで得た右CKの二次攻撃から左サイドでアラバ、ベンゼマ、ヴィニシウスとショートパスが繋げると、そのままゴール左まで持ち込んだヴィニシウスが角度のないところから絶妙な右足のシュートをゴール右隅に突き刺し、値千金のドブレーテを達成した。
これで完全に勢いづいたアウェイチームは87分、相手CKのロングカウンターから右サイドを突破しかけたヴィニシウスがエリア外に大きく飛び出していたGKアイトールを抜き去ろうとした際にアイトールが手を使ってボールを触り、一発退場に。すでに交代枠を使い切っていたレバンテはDFヴェソが代役GKを担うことに。
数的優位に加えて、本職GK不在のレバンテから勝ち点3を奪いたいマドリーは、6分のアディショナルタイムを含め残り10分間で猛攻を仕掛けていく。だが、急造GKを何とかサポートしようと懸命な守備を見せるホームチームを相手になかなかシュートまで持ち込めないマドリーは、このまま3-3のスコアで試合を終えることになった。
そして、曲者レバンテと白熱の戦いを演じたマドリーは、消化不良の形で敵地から勝ち点1を持ち帰ることになった。
レアル・マドリーの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
レアル・マドリーの人気記事ランキング
1
ヴィニシウスにトラブル…クラブ買収巡る問題で2年間の出場停止求める訴え起こされる
レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed2
コパ決勝クラシコで2アシスト、優勝に貢献したヤマルはマドリーに「今季彼らは僕らに勝てない」と豪語
バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルがレアル・マドリーに対して豪語した。 ヤマルは26日に行われたコパ・デル・レイ決勝マドリー戦で先制点と2点目をアシスト。延長戦の末3-2で勝利したチームの優勝に大きく貢献していた。 コパ・デル・レイ決勝での勝利により今季のクラシコの戦績はバルセロナの3戦3勝となった中、ヤマルは試合後のインタビューで「例え1点決められても、2点決められても関係なかった。今季彼らは僕らに勝てない。それが証明された」と豪語。 優勝決定後には派手なサングラスを着用してお茶らけていたヤマル。17歳の言動が来月11日に行われるラ・リーガでの今季最後となるエル・クラシコにどのような影響を与えるだろうか。 2025.04.27 13:00 Sun3
“干された”ベッカムが自らの足でカペッロ監督の信頼を取り戻す【ビューティフル・フリーキック】
サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。 今回は、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミの共同オーナーを務める元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム氏が現役時代に決めたフリーキックだ。 <div id="cws_ad">◆気合いの入った表情のベッカムがキックで信頼を掴み取る<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJhN3pEMG9WayIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 2003年にマンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリー入りしたベッカム氏は、在籍4年で公式戦159試合に出場し20ゴール51アシストを記録した。しかし、2007年1月にシーズン終了後のロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍が発表されると、当時のファビオ・カペッロ監督はベッカムを起用しないことを表明した。 それでも、腐らず練習に励むベッカム氏は、チームメイトからの推薦もあり、2007年2月10日に行われたラ・リーガ第22節のレアル・ソシエダ戦に約1カ月ぶりに出場する。 連敗中だったマドリーはソシエダに先制を許すも、迎えた37分、バイタルエリア右でフリーキックのチャンスを獲得する。ベッカムの右足から放たれたクロス性のシュートは絶妙なコースに飛ぶと、ワンバウンドしてゴール左に突き刺さった。 このゴールで追いついたマドリーは後半に勝ち越し、勝ち点3を獲得。このキックでカペッロ監督の信頼を再び掴み取り、ベッカム氏は初のラ・リーガのタイトルを獲得しアメリカへと旅立っていった。 2020.11.03 11:00 Tue4
セードルフがレアル時代に決めたキャノン砲ミドルシュート【インクレディブル・ゴールズ】
サッカーファンなら誰もが一度は見たことがあるであろう歴史に残るスーパーゴール。今回の企画『Incredible Goals』(信じられないゴール)では、これまでに生まれた驚愕のゴールを紹介していく。 今回は元オランダ代表MFクラレンス・セードルフ氏がレアル・マドリーで決めたゴールだ。 <div id="cws_ad">◆マドリー時代のセードルフが決めた弾丸シュート<br/> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJyVk8wOFZvWCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> </div> アヤックスのアカデミー出身で、現役時代にアヤックスやレアル・マドリー、ミランなどで活躍し、5度のチャンピオンズリーグ優勝などタイトルホルダーとして知られるセードルフ氏。 1996年夏に加入したマドリーでは、背番号「10」を背負ってプレーしていたが、1997年11月30日に行われたラ・リーガ第14節のセルタ戦では、豪快なシュートを決めている。 2-0とマドリーリードの71分、ボックス内でボールを持ったFWラウール・ゴンサレスがシュートを放つも、これは相手GKの横っ飛びセーブにあう。しかしこぼれ球を拾った味方が、ボックスの外で待っていたセードルフへパス。 充分な助走から放たれた矢のようなシュートは、ゴール右上に突き刺さり、ダメ押しの追加点が決まった。試合は終了間際に1点を返されたものの、マドリーが3-1で勝利している。 2021.01.09 18:00 Sat5
