【プレミアリーグ・シーズンプレビュー】まさに群雄割拠! シティ、ユナイテッド、チェルシー、アストン・ビラが1億ポンドの補強
2021.08.13 17:00 Fri
2021-22シーズンのプレミアリーグが8月13日(金)に開幕する。昨季は新型コロナウイルスの影響で開幕が1カ月遅れたため、例年以上の過密日程となった中、12月半ばから調子を上げたマンチェスター・シティが13連勝を収めるなど、第19節以降首位を譲ることなく2シーズンぶりの優勝を果たした。
◆昨季以上の戦力で2度目の連覇へ~マンチェスター・シティ~
17-18、18-19シーズン以来の連覇を目指すシティ。昨季は序盤戦こそ躓いたものの、そこは百戦錬磨のペップ・グアルディオラ。直ちに軌道修正を図り、上述したように13連勝を挙げるチームを作り上げた。とりわけ、リーグ最優秀選手にも選ばれた新加入のルベン・ジアスが守備力を底上げしたこと、フォーデンとギュンドアンの若手とベテランが名将の下で真価を発揮したことが優勝の大きな要因だった。
新シーズンに向けては、シティをビッグクラブに押し上げた功労者であるアグエロと、今後の成長が期待されていたエリック・ガルシアが契約満了をもってチームを抜けた。ベルナルド・シウバも退団を望んでいると言われているが、攻撃面では英国史上最高額となる1億ポンドの移籍金でペップ垂涎のグリーリッシュを獲得。打開力や創造性に長け、2列目は幅広くプレーできることから、強力なオプションとして即戦力となることだろう。さらにケインの加入も迫っているとされ、昨季以上の戦力でもって迎えられそうだ。
また、守備面ではそれぞれイングランド代表とスペイン代表としてユーロ2020でフル稼働したストーンズとラポルテのコンディションが懸念されているが、一方で、昨季はケガで思うようなシーズンを送れなかったアケがプレシーズンで猛アピール。智将の下で迎える真のシーズンとして、ポジション争いを盛り上げていきたい。
◆期待高まる大型補強! 4年の無冠に終止符なるか~マンチェスター・ユナイテッド~
シティ同様、昨季は序盤戦でトッテナムに大敗を喫するなどスタートダッシュに失敗したユナイテッドだったが、第8節以降は3敗に抑え、かつアウェイ無敗でスールシャール体制以降最高位となる2位でフィニッシュした。だが、今季で2018年12月の発足から4シーズン目を迎えるにあたり、そろそろ初タイトルが求められるところ。
一方で、昨季の終盤時点ですでに若干のカバーニ依存の見られたセンターフォワードの補強は進んでおらず、ユベントス行きが噂されるポグバの去就問題も宙ぶらり状態。また、ラッシュフォードが肩の手術で開幕に間に合わない点も不安要素だ。
◆不本意な昨季の雪辱を! 3年目を迎えた南野拓実の立ち位置はいかに~リバプール~
昨季は守備陣に負傷者が続出し、予想外の苦戦を強いられることになったリバプール。一時は8位にまで落ち込み、5シーズンぶりの欧州大会不参加も危ぶまれた。それでも最後の9試合は7勝2分けと持ち直し、3位に滑り込むことに成功。王者としての威厳はなんとか保たれた。
そして、このプレシーズンには長期離脱していたファン・ダイクとジョー・ゴメスが復帰し、トレーニングマッチも消化済み。加えて新戦力のコナテも高いパフォーマンスを披露しており、昨季のような事態が起きなければ、センターバックに関しては盤石と言えるだろう。
ただ、8日に行われたビルバオ戦でロバートソンが足首を負傷し、開幕戦に間に合わなくなってしまった模様。また、昨季に公式戦51試合に出場し、リーグ戦では終盤にキャプテンマークも巻いたワイナルドゥムが契約満了に伴い退団。代わりとなる選手の確保には至っていないが、クロップ監督の考えはいかに。
一方、リバプールで3シーズン目を迎える南野には追い風が吹いているようだ。最後のプレシーズンマッチとなった9日のオサスナ戦で1ゴール1アシストを記録し、チームの全3得点に絡む活躍を披露。地元紙『リバプール・エコー』も絶賛の出来で、指揮官も手放しで称賛していた。しかし、移籍の噂が出ているのもまた事実。ぜひとも開幕直後から指揮官の信頼を勝ち取りたいところだ。
◆欧州王者が目指すは優勝のみ! リベンジに燃える男が7シーズンぶり復帰~チェルシー~
2度目のヨーロッパ王者に輝いたチェルシーの目標はただ一つ。5シーズンぶりのリーグ優勝だ。昨季はレジェンドのランパード監督が成績不振により解任となってしまったが、トゥヘル監督招聘が大当たり。攻守にスペクタクルなチームを築き上げ、ビッグイヤーに至った。
11日に行われたビジャレアルとのUEFAスーパーカップもPK戦の末に制し、ドイツ人指揮官は早くも2つ目のタイトルを獲得。ただ、多くのメンバーがユーロ2020に招集され、とりわけ決勝まで進んだイタリア勢とイングランド勢の回復が間に合っていないことから、序盤戦はローテーションを含め、トゥヘル監督の手腕が試されることになるだろう。
だが、そんなチームに超強力な援軍が到着した。クラブは12日、インテルからルカクを獲得したことを発表。推定移籍金は9750万ポンド(約149億円)で、クラブ史上最高額での加入となった。インテルでは2シーズンの公式戦95試合64ゴールと驚異の成績を残し、昨季はクラブの11シーズンぶりのスクデットに大きく貢献。大きな自信とともに、7シーズンぶりに復帰するチェルシーで、15試合ノーゴールに終わった前回の借りを返す。
◆さすがの的確補強で優勝目指す! もうミラクルと言わせない~レスター・シティ~
ブレンダン・ロジャーズ監督の下で着実に力をつけるレスター。昨季は惜しくもトップ4入りとはならなかったものの、チェルシーを下してクラブ史上初のFAカップ優勝を成し遂げ、クラブの歴史に新たな1ページを刻んだ。さらに、先日のコミュニティ・シールドではリーグ王者のシティを下して40年ぶりに同タイトルを掲げた。
6シーズン前とは異なり、プレミアリーグ優勝も奇跡ではなくなった中、今夏はパトソン・ダカ、ブバカリ・スマレ、バートランドと各ポジションに的確な補強を推し進めた。ダカは昨季のザルツブルクでリーグ戦28試合27ゴールを挙げた売り出し中のストライカーで、34歳ヴァーディの後継者として期待されている。
また、22歳のスマレはリールのリーグ・アン優勝に貢献した守備的DFで、伸び代十分なフランスの世代別代表。そして、言わずもがなプレミア屈指の左SBであるバートランドをフリーで獲得するなど、さすがレスターと言った強かな夏を過ごしている。しかし、先のビジャレアルとのプレシーズンマッチでフォファナが腓骨骨折の重傷を負ってしまったため、残りの移籍市場でその穴埋めに動くとのことだ。
◆新体制のトッテナムと、3シーズン目のアーセナル~ノースロンドン勢~
トッテナムとアーセナルのノースロンドン勢も、それぞれ7位と8位に終わった昨季の汚名返上を目指して補強を進めている。
新シーズンから新設されたヨーロッパカンファレンスリーグ(UEL)に参戦するトッテナムは、ウォルバーハンプトンを中堅以上のレベルにまで引き上げたポルトガル人指揮官のヌーノ監督を招聘し、新体制が発足した。補強に関しては、余剰戦力のラメラ+金銭で、東京オリンピックでも存在感を放った逸材ウインガーのブライアン・ヒルをセビージャから獲得したほか、アタランタからゴッリーニとロメロを、前者は買い取りオプション付きのレンタル、後者は完全移籍で獲得し、即効の長期戦力として攻守において欠けていたピースをはめ込んだ。
一方、アルテタ体制3シーズン目を迎えるアーセナルも的を射た補強が進んだ。ティアニーにおんぶにだっこだった左サイドバックには、ベンフィカから高いアスリート能力を備えるタヴァレスを獲得。中盤ではベルギー代表でダイナミックなプレーが特徴のロコンガを新たに加えた他、プレミアリーグ屈指のイングランド人センターバックのホワイトも到着し、守備を強固なものとした。
だが、開幕前にトーマス・パルティやガブリエウ、エンケティアがケガで数週間の離脱を強いられており、やや不穏な空気も。アルテタ監督はさらなる戦力補強の可能性も示唆しているが、果たして。
◆台風の目になるか~ウェストハム、リーズ、アストン・ビラ~
そのほかでは、昨季6位のウェストハムや、昇格組ながら9位に割り込んだリーズ、そして今夏の積極補強が目立つアストン・ビラが台風の目になることが予想される。
高いインテンシティでもって堅守速攻で快進撃を見せたウェストハムは、ここまではワトフォードからセンターバックのドーソン、パリ・サンジェルマンで余剰戦力となっていたアレオラの獲得にとどまっているが、ライスやソウチェク、ツォウファルら中心メンバーは流出は今のところ避けられており、成熟度では昨季以上のものが期待できそう。
リーズは開幕直前の12日にビエルサ監督と契約を更新し、無事に4シーズン目を迎えることになった。昨季は終盤にかけて成績が安定し、シティやトッテナム相手にジャイアントキリングを起こしたほか、チェルシーやリバプール、ユナイテッドと引き分けを演じるなど、ビッグクラブとも張り合えることを証明した。今夏はジャック・ハリソンをシティから買い取り、バルセロナからジュニオール・フィルポを獲得。予算上、大型補強は厳しいものの、今季も鬼才のアイデアに注目だ。
そんなウェストハムやリーズに反して目を見張る大型補強を敢行したのが昨季11位のアストン・ビラだ。1億ポンドに及ぶ強烈な札束攻撃に遭い、グリーリッシュを引き抜かれてしまったが、それを補って余りある戦力が到着した。今季昇格組のノリッジからは、昨季のチャンピオンシップでMVPに選ばれたウインガーのブエンディアをクラブレコードの3300万ポンドで獲得。さらにサウサンプトンとレバークーゼンからは、イングスとベイリーの獲得にもそれぞれ約2500万ポンドを費やしており、1億ポンドのほとんどを使い果たしている。
また、ユナイテッドからトゥアンぜべ、インテルからは10年ぶりの復帰となるヤングをフリーで補強するなど、今季のアストン・ビラからはその本気度が窺える。
◆昨季以上の戦力で2度目の連覇へ~マンチェスター・シティ~
Getty Images
17-18、18-19シーズン以来の連覇を目指すシティ。昨季は序盤戦こそ躓いたものの、そこは百戦錬磨のペップ・グアルディオラ。直ちに軌道修正を図り、上述したように13連勝を挙げるチームを作り上げた。とりわけ、リーグ最優秀選手にも選ばれた新加入のルベン・ジアスが守備力を底上げしたこと、フォーデンとギュンドアンの若手とベテランが名将の下で真価を発揮したことが優勝の大きな要因だった。
新シーズンに向けては、シティをビッグクラブに押し上げた功労者であるアグエロと、今後の成長が期待されていたエリック・ガルシアが契約満了をもってチームを抜けた。ベルナルド・シウバも退団を望んでいると言われているが、攻撃面では英国史上最高額となる1億ポンドの移籍金でペップ垂涎のグリーリッシュを獲得。打開力や創造性に長け、2列目は幅広くプレーできることから、強力なオプションとして即戦力となることだろう。さらにケインの加入も迫っているとされ、昨季以上の戦力でもって迎えられそうだ。
◆期待高まる大型補強! 4年の無冠に終止符なるか~マンチェスター・ユナイテッド~
Getty Images
シティ同様、昨季は序盤戦でトッテナムに大敗を喫するなどスタートダッシュに失敗したユナイテッドだったが、第8節以降は3敗に抑え、かつアウェイ無敗でスールシャール体制以降最高位となる2位でフィニッシュした。だが、今季で2018年12月の発足から4シーズン目を迎えるにあたり、そろそろ初タイトルが求められるところ。
クラブもそんなノルウェー人指揮官を手厚くサポートしており、補強必須だったセンターバックに4200万ポンドでヴァランを獲得。さらには7300万ポンドを投下してビッグクラブが挙って関心を示していたサンチョの争奪戦を制して見せた。
一方で、昨季の終盤時点ですでに若干のカバーニ依存の見られたセンターフォワードの補強は進んでおらず、ユベントス行きが噂されるポグバの去就問題も宙ぶらり状態。また、ラッシュフォードが肩の手術で開幕に間に合わない点も不安要素だ。
◆不本意な昨季の雪辱を! 3年目を迎えた南野拓実の立ち位置はいかに~リバプール~
Getty Images
昨季は守備陣に負傷者が続出し、予想外の苦戦を強いられることになったリバプール。一時は8位にまで落ち込み、5シーズンぶりの欧州大会不参加も危ぶまれた。それでも最後の9試合は7勝2分けと持ち直し、3位に滑り込むことに成功。王者としての威厳はなんとか保たれた。
そして、このプレシーズンには長期離脱していたファン・ダイクとジョー・ゴメスが復帰し、トレーニングマッチも消化済み。加えて新戦力のコナテも高いパフォーマンスを披露しており、昨季のような事態が起きなければ、センターバックに関しては盤石と言えるだろう。
ただ、8日に行われたビルバオ戦でロバートソンが足首を負傷し、開幕戦に間に合わなくなってしまった模様。また、昨季に公式戦51試合に出場し、リーグ戦では終盤にキャプテンマークも巻いたワイナルドゥムが契約満了に伴い退団。代わりとなる選手の確保には至っていないが、クロップ監督の考えはいかに。
一方、リバプールで3シーズン目を迎える南野には追い風が吹いているようだ。最後のプレシーズンマッチとなった9日のオサスナ戦で1ゴール1アシストを記録し、チームの全3得点に絡む活躍を披露。地元紙『リバプール・エコー』も絶賛の出来で、指揮官も手放しで称賛していた。しかし、移籍の噂が出ているのもまた事実。ぜひとも開幕直後から指揮官の信頼を勝ち取りたいところだ。
◆欧州王者が目指すは優勝のみ! リベンジに燃える男が7シーズンぶり復帰~チェルシー~
Getty Images
2度目のヨーロッパ王者に輝いたチェルシーの目標はただ一つ。5シーズンぶりのリーグ優勝だ。昨季はレジェンドのランパード監督が成績不振により解任となってしまったが、トゥヘル監督招聘が大当たり。攻守にスペクタクルなチームを築き上げ、ビッグイヤーに至った。
11日に行われたビジャレアルとのUEFAスーパーカップもPK戦の末に制し、ドイツ人指揮官は早くも2つ目のタイトルを獲得。ただ、多くのメンバーがユーロ2020に招集され、とりわけ決勝まで進んだイタリア勢とイングランド勢の回復が間に合っていないことから、序盤戦はローテーションを含め、トゥヘル監督の手腕が試されることになるだろう。
だが、そんなチームに超強力な援軍が到着した。クラブは12日、インテルからルカクを獲得したことを発表。推定移籍金は9750万ポンド(約149億円)で、クラブ史上最高額での加入となった。インテルでは2シーズンの公式戦95試合64ゴールと驚異の成績を残し、昨季はクラブの11シーズンぶりのスクデットに大きく貢献。大きな自信とともに、7シーズンぶりに復帰するチェルシーで、15試合ノーゴールに終わった前回の借りを返す。
◆さすがの的確補強で優勝目指す! もうミラクルと言わせない~レスター・シティ~
Getty Images
ブレンダン・ロジャーズ監督の下で着実に力をつけるレスター。昨季は惜しくもトップ4入りとはならなかったものの、チェルシーを下してクラブ史上初のFAカップ優勝を成し遂げ、クラブの歴史に新たな1ページを刻んだ。さらに、先日のコミュニティ・シールドではリーグ王者のシティを下して40年ぶりに同タイトルを掲げた。
6シーズン前とは異なり、プレミアリーグ優勝も奇跡ではなくなった中、今夏はパトソン・ダカ、ブバカリ・スマレ、バートランドと各ポジションに的確な補強を推し進めた。ダカは昨季のザルツブルクでリーグ戦28試合27ゴールを挙げた売り出し中のストライカーで、34歳ヴァーディの後継者として期待されている。
また、22歳のスマレはリールのリーグ・アン優勝に貢献した守備的DFで、伸び代十分なフランスの世代別代表。そして、言わずもがなプレミア屈指の左SBであるバートランドをフリーで獲得するなど、さすがレスターと言った強かな夏を過ごしている。しかし、先のビジャレアルとのプレシーズンマッチでフォファナが腓骨骨折の重傷を負ってしまったため、残りの移籍市場でその穴埋めに動くとのことだ。
◆新体制のトッテナムと、3シーズン目のアーセナル~ノースロンドン勢~
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トッテナムとアーセナルのノースロンドン勢も、それぞれ7位と8位に終わった昨季の汚名返上を目指して補強を進めている。
新シーズンから新設されたヨーロッパカンファレンスリーグ(UEL)に参戦するトッテナムは、ウォルバーハンプトンを中堅以上のレベルにまで引き上げたポルトガル人指揮官のヌーノ監督を招聘し、新体制が発足した。補強に関しては、余剰戦力のラメラ+金銭で、東京オリンピックでも存在感を放った逸材ウインガーのブライアン・ヒルをセビージャから獲得したほか、アタランタからゴッリーニとロメロを、前者は買い取りオプション付きのレンタル、後者は完全移籍で獲得し、即効の長期戦力として攻守において欠けていたピースをはめ込んだ。
一方、アルテタ体制3シーズン目を迎えるアーセナルも的を射た補強が進んだ。ティアニーにおんぶにだっこだった左サイドバックには、ベンフィカから高いアスリート能力を備えるタヴァレスを獲得。中盤ではベルギー代表でダイナミックなプレーが特徴のロコンガを新たに加えた他、プレミアリーグ屈指のイングランド人センターバックのホワイトも到着し、守備を強固なものとした。
だが、開幕前にトーマス・パルティやガブリエウ、エンケティアがケガで数週間の離脱を強いられており、やや不穏な空気も。アルテタ監督はさらなる戦力補強の可能性も示唆しているが、果たして。
◆台風の目になるか~ウェストハム、リーズ、アストン・ビラ~
Getty Images
そのほかでは、昨季6位のウェストハムや、昇格組ながら9位に割り込んだリーズ、そして今夏の積極補強が目立つアストン・ビラが台風の目になることが予想される。
高いインテンシティでもって堅守速攻で快進撃を見せたウェストハムは、ここまではワトフォードからセンターバックのドーソン、パリ・サンジェルマンで余剰戦力となっていたアレオラの獲得にとどまっているが、ライスやソウチェク、ツォウファルら中心メンバーは流出は今のところ避けられており、成熟度では昨季以上のものが期待できそう。
リーズは開幕直前の12日にビエルサ監督と契約を更新し、無事に4シーズン目を迎えることになった。昨季は終盤にかけて成績が安定し、シティやトッテナム相手にジャイアントキリングを起こしたほか、チェルシーやリバプール、ユナイテッドと引き分けを演じるなど、ビッグクラブとも張り合えることを証明した。今夏はジャック・ハリソンをシティから買い取り、バルセロナからジュニオール・フィルポを獲得。予算上、大型補強は厳しいものの、今季も鬼才のアイデアに注目だ。
そんなウェストハムやリーズに反して目を見張る大型補強を敢行したのが昨季11位のアストン・ビラだ。1億ポンドに及ぶ強烈な札束攻撃に遭い、グリーリッシュを引き抜かれてしまったが、それを補って余りある戦力が到着した。今季昇格組のノリッジからは、昨季のチャンピオンシップでMVPに選ばれたウインガーのブエンディアをクラブレコードの3300万ポンドで獲得。さらにサウサンプトンとレバークーゼンからは、イングスとベイリーの獲得にもそれぞれ約2500万ポンドを費やしており、1億ポンドのほとんどを使い果たしている。
また、ユナイテッドからトゥアンぜべ、インテルからは10年ぶりの復帰となるヤングをフリーで補強するなど、今季のアストン・ビラからはその本気度が窺える。
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