ラッシュフォード、賛否の手術決断時期に「僕以上に自分の身体を知る者なんていない」

2021.08.01 12:20 Sun
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが自身のSNSを通じて、手術に対する賛否の声にメッセージを発信した。
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新シーズンの開幕でもエースとしての活躍が期待されたラッシュフォードだが、昨季途中から左肩のケガに悩まされており、7月30日にオーレ・グンナー・スールシャール監督を含めたクラブとの協議の末、手術を受けることが決定した。
この手術により、新シーズンの開幕どころか、10月下旬まで離脱を強いられる見込み。ユーロ2020参戦で手術を先延ばしにした決断に厳しい声もあるユナイテッドの背番号「10」だが、そうした意見に反論しつつ、強くなっての復帰も誓った。

「11歳のとき、マンチェスター・ユナイテッドが僕や家族を本当に厳しい状況から救ってくれた。それ以来、いつも恩義を感じている」

「クラブが僕を必要とするとき、僕はそこにいる。幼い頃からいるクラブを助けられるなら、何だってやる。ときに自分の不利益になることもある」
「疲労骨折で試合から遠ざかったりもした。人生の一部ともいうべきチームメイトやスタッフと離れたときも、何かしらの一部であると感じたかった」

「自分が役割を果たせているという実感がほしかったんだ。昨季のために手術を先延ばしにしたのを利己的だ言う人もいるみたいだが、自分を優先してここまで来たわけじゃない」

「そして、23歳の僕が苦労して学んできたことでもある。できるだけ現役を続けるためにも、自分の身体に耳を傾ける必要がある」

「意見はそれぞれだが、自分以上に自分の身体を知る者なんていない。母国を代表してプレーする感情を言語化するのは難しいもの」

「選べるなら、あのような大きな大会に出るのを断る選手なんていないはずだ。幼い頃から夢見た瞬間でもあるのだからね」

「僕はフルシーズンを戦い、ケガとうまく付き合うことができている状態だったから、その後の数週間も大丈夫だと思った」

「ヨーロッパリーグ(EL)後は痛みと付き合いながら順調にトレーニングを重ねて、イングランド代表のキャンプでも良い練習ができてもいた」

「仮にユーロで大きな役割を果たせないのをわかっていたら、出場しただろうか? それは結果論でしかない」

「誰もがっかりさせたくないが、昨季終盤のパフォーマンスを振り返ると、そういうさせているという思いもあった」

「ピッチに入ったら、いつだって100%の力を出す思いだが、肉体面で100%の状態じゃなかったんだ」

「昨季は36ゴールに絡めたが、教訓を得るというのが何よりも大事。人間は生きていく過程で学ぶと言われるが、クラブや代表に対するコミットメントは疑いの余地がないものだ」

「辛い経験だが、肉体的にも精神的にも強くなって、戻ってくる。温かいメッセージをありがとう」

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