堂安の4戦連発弾で先制も優勝候補スペインとの最後のテストマッチはドロー決着《キリンチャレンジカップ2021》
2021.07.17 21:23 Sat
U-24日本代表は17日、ノエビアスタジアム神戸で行われたキリンチャレンジカップ2021でU-24スペイン代表と対戦し、1-1のドローに終わった。
5日後に東京オリンピックの本大会初戦を控える日本は、最後のテストマッチで優勝候補のスペインと対戦した。
12日に行われたU-24ホンジュラス代表戦を3-1の白星で飾った森保監督率いるチームは、その一戦から先発3人を変更。中山に代えて旗手を左サイドバックに起用し、田中と三好に代わって板倉と相馬がそれぞれボランチと左ウイングを務めた。
対するスペインは、GKにユーロ2020で守護神を務めたウナイ・シモンが入り、4バックは右からオスカル・ヒル、ミンゲサ、パウ・トーレス、ミランダ。中盤はアンカーにスビメンディ、インサイドハーフにメリノ、セバージョスのオーバーエイジ2人、3トップは同じくオーバーエイジのアセンシオとラファ・ミル、ダニ・オルモが並んだ。
コンディションと地の利で勝る日本は前から圧力をかけるアグレッシブな入りを見せる。立ち上がりはトップ下の久保を起点に相手陣内の深い位置まで侵入する場面を作り出すが、フィニッシュまで持ち込むまでには至らない。
立て続けのピンチを凌いだ日本だが、以降はややオープンな展開の中で個々の能力が浮き彫りとなる。日本がカウンターチャンスを得てもうまく相手にスピードダウンされる場面が目立つ一方、スペインはダニ・オルモらが立ち位置の妙、足元の技術を見せつけて決定機を創出。27分にはボックス手前右でボールを受けたアセンシオが狙いすました左足のコントロールシュートを放ったが、これはわずかにボールを巻き切れず。
飲水タイムの短いインターバルを経てボール保持率を高めた日本は33分に久保が良い形でシュートまで持ち込むと、40分にはボックス左で遠藤のパスを足元で受けた林が強引な反転から左足を振り抜きスペインゴールを脅かす。
すると、直後の42分には左サイドで相手DFオスカル・ヒルを背負いながらボールをキープした久保が強靭なフィジカルで振り切って深い位置までボールを運んでマイナスに折り返す。これは手前の味方には合わずも中央に走り込んできた堂安が左足ダイレクトで合わすと、このシュートがゴール左上隅の完璧なコースを射抜いた。
そして、守勢に回りながらも粘りの守備で失点を許さなかった日本は堂安の4試合連続ゴールによって1点リードで試合を折り返した。
迎えた後半、日本は旗手、板倉、相馬、久保を除く7人を一気に変更。GKに大迫、4バックは右から橋岡、瀬古、町田、旗手。中盤は板倉の相棒に田中、右ウイングに三好、最前線に前田が入った。
一方、スペインはスビメンディ、ダニ・オルモ、ラファ・ミルに代えてモンカジョラ、ブライアン・ヒル、オヤルサバルが投入された。
後半はビハインドを追うスペインがより攻勢を仕掛ける展開となるが、大きくメンバーが変わった日本もGK大迫を中心に粘りの対応で決定機まで持ち込ませない。
逆に、65分には前線で攻守に精力的な動きを見せていた前田が久保がボックス左ライン際で折り返したボールに反応し決定機を迎えるが、これはうまくミートできず。この直後に久保は上田との交代でピッチを後にした。
その後はソレール、エリック・ガルシア、ハビ・プアド、ペドリとフレッシュ且つ強烈な個の力を持った選手を送り出したスペインが攻撃のギアを上げて日本を押し込んでいく。セバージョスやオヤルサバルに加え、巧みにボールを引き出すペドリに前線で起点を作られ、自陣の低い位置で何とか相手の攻撃を撥ね返すという場面が続く。
すると、78分にはそのペドリとのパス交換で左サイド深くに抜け出したミランダがグラウンダーのクロスを入れると、手前のプアドのワンタッチシュートをゴール前のソレールがわずかに触ってコースを変えたボールが右ポストの内側を叩いてゴールネットを揺らした。
我慢し切れずに試合を振り出しに戻された日本だったが、ここで気落ちすることなく決定機を作り出す。84分、縦パスを受けた三好が見事なターンで前を向き、ボックス内へスルーパスを送る。上田が抜け出してGKと1対1となるが、ここは投入されたばかりのGKフェルナンデスの勇敢な飛び出しに阻まれた。
この絶好機を逸した日本は試合終盤にかけて再び防戦一方の展開を強いられるも、身体を張った守備で2点目は与えず。すると、ラストプレーとなった94分にはボックス手前の好位置で得たFKの場面でキッカーの田中が直接狙ったシュートがゴール前でディフレクトし、ゴールに向かう。だが、これはGKの見事な反応に阻まれて試合はタイムアップ。
試合を通して苦しみながらもスペインとのテストマッチを1-1のドローで終えた日本は、勝利で弾みを付けるまでには至らなかったものの、22日に東京スタジアムで開催される東京五輪グループステージ初戦のU-24南アフリカ代表戦に向けて戦う準備を整えた。
U-24日本 1-1 U-24スペイン
【U-24日本】
堂安律(42分)
【U-24スペイン】
ソレール(78分)
5日後に東京オリンピックの本大会初戦を控える日本は、最後のテストマッチで優勝候補のスペインと対戦した。
対するスペインは、GKにユーロ2020で守護神を務めたウナイ・シモンが入り、4バックは右からオスカル・ヒル、ミンゲサ、パウ・トーレス、ミランダ。中盤はアンカーにスビメンディ、インサイドハーフにメリノ、セバージョスのオーバーエイジ2人、3トップは同じくオーバーエイジのアセンシオとラファ・ミル、ダニ・オルモが並んだ。
コンディションと地の利で勝る日本は前から圧力をかけるアグレッシブな入りを見せる。立ち上がりはトップ下の久保を起点に相手陣内の深い位置まで侵入する場面を作り出すが、フィニッシュまで持ち込むまでには至らない。
すると、10分を過ぎた辺りからエンジンがかかり始めたスペインが日本のゴールに襲い掛かる。まずは15分、ボックス右でボールをキープしたアセンシオから丁寧な横パスを受けたラファ・ミルが右足を強振。これが枠を捉えるが、GK谷が冷静に前にはじき出す。続く16分にはダニ・オルモとのパス交換でボックス左に侵入したセバージョスがDF酒井のスライディングをかいくぐってシュートに持ち込むが、これは左サイドネットを叩いた。
立て続けのピンチを凌いだ日本だが、以降はややオープンな展開の中で個々の能力が浮き彫りとなる。日本がカウンターチャンスを得てもうまく相手にスピードダウンされる場面が目立つ一方、スペインはダニ・オルモらが立ち位置の妙、足元の技術を見せつけて決定機を創出。27分にはボックス手前右でボールを受けたアセンシオが狙いすました左足のコントロールシュートを放ったが、これはわずかにボールを巻き切れず。
飲水タイムの短いインターバルを経てボール保持率を高めた日本は33分に久保が良い形でシュートまで持ち込むと、40分にはボックス左で遠藤のパスを足元で受けた林が強引な反転から左足を振り抜きスペインゴールを脅かす。
すると、直後の42分には左サイドで相手DFオスカル・ヒルを背負いながらボールをキープした久保が強靭なフィジカルで振り切って深い位置までボールを運んでマイナスに折り返す。これは手前の味方には合わずも中央に走り込んできた堂安が左足ダイレクトで合わすと、このシュートがゴール左上隅の完璧なコースを射抜いた。
そして、守勢に回りながらも粘りの守備で失点を許さなかった日本は堂安の4試合連続ゴールによって1点リードで試合を折り返した。
迎えた後半、日本は旗手、板倉、相馬、久保を除く7人を一気に変更。GKに大迫、4バックは右から橋岡、瀬古、町田、旗手。中盤は板倉の相棒に田中、右ウイングに三好、最前線に前田が入った。
一方、スペインはスビメンディ、ダニ・オルモ、ラファ・ミルに代えてモンカジョラ、ブライアン・ヒル、オヤルサバルが投入された。
後半はビハインドを追うスペインがより攻勢を仕掛ける展開となるが、大きくメンバーが変わった日本もGK大迫を中心に粘りの対応で決定機まで持ち込ませない。
逆に、65分には前線で攻守に精力的な動きを見せていた前田が久保がボックス左ライン際で折り返したボールに反応し決定機を迎えるが、これはうまくミートできず。この直後に久保は上田との交代でピッチを後にした。
その後はソレール、エリック・ガルシア、ハビ・プアド、ペドリとフレッシュ且つ強烈な個の力を持った選手を送り出したスペインが攻撃のギアを上げて日本を押し込んでいく。セバージョスやオヤルサバルに加え、巧みにボールを引き出すペドリに前線で起点を作られ、自陣の低い位置で何とか相手の攻撃を撥ね返すという場面が続く。
すると、78分にはそのペドリとのパス交換で左サイド深くに抜け出したミランダがグラウンダーのクロスを入れると、手前のプアドのワンタッチシュートをゴール前のソレールがわずかに触ってコースを変えたボールが右ポストの内側を叩いてゴールネットを揺らした。
我慢し切れずに試合を振り出しに戻された日本だったが、ここで気落ちすることなく決定機を作り出す。84分、縦パスを受けた三好が見事なターンで前を向き、ボックス内へスルーパスを送る。上田が抜け出してGKと1対1となるが、ここは投入されたばかりのGKフェルナンデスの勇敢な飛び出しに阻まれた。
この絶好機を逸した日本は試合終盤にかけて再び防戦一方の展開を強いられるも、身体を張った守備で2点目は与えず。すると、ラストプレーとなった94分にはボックス手前の好位置で得たFKの場面でキッカーの田中が直接狙ったシュートがゴール前でディフレクトし、ゴールに向かう。だが、これはGKの見事な反応に阻まれて試合はタイムアップ。
試合を通して苦しみながらもスペインとのテストマッチを1-1のドローで終えた日本は、勝利で弾みを付けるまでには至らなかったものの、22日に東京スタジアムで開催される東京五輪グループステージ初戦のU-24南アフリカ代表戦に向けて戦う準備を整えた。
U-24日本 1-1 U-24スペイン
【U-24日本】
堂安律(42分)
【U-24スペイン】
ソレール(78分)
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