難しいハンドの判定/六川亨の日本サッカーの歩み

2021.06.02 12:15 Wed
©超ワールドサッカー
JFA(日本サッカー協会)は31日、競技規則改正のメディア説明会を実施した。項目は以下の4点だった。

・手に当たればすべてがハンドになるわけではない。
・脳しんとうによる交代の試行。
・コロナによる交代要員の追加の延期。
・オフサイドに関して、「どこまでが腕なのかの定義(脇の下の最も奥の位置)」が明記。

この中で時間を割いて扇谷審判委員会トップレフェリーグループマネジャーが説明したのがハンドについてで、「IFAB(国際サッカー評議会)のルールブックからも多くの文言が消えた」とのことだ。
具体的な例をあげるとすれば、まず意図的に手で触った場合はもちろんハンドとなる。相手のシュートやクロスをブロックに行った際に、手が体から離れて広がっていたり、手が肩より上ならいままで通りハンドの判定だ。

そしてノーハンドとなるのは、体に近い自然な動き、避けようとした手や腕が体の内側にある場合(体に密着している)、自分でプレーしてトラップやキックミスから手に当たった場合、スライディングした手や腕が自分の体を支えていた場合、偶発的に手に当たってこぼれたボールを味方がシュートして得点した場合(自分で得点したらハンドになる)などが報告された。
スライディングした手が体を支えていても、19年のアジアカップ準決勝のイラン戦ではハンドの判定から日本にPKが与えられた。

同じくアジアカップでは準々決勝のベトナム戦でCKから吉田のヘディングシュートが自分の手に当たったことでゴールを取り消されたし、決勝のカタール戦では相手のヘディングシュートが吉田の上げた手に当たりPKと判定されたことも記憶に新しいだろう。いずれもVARの判定結果だった。

ただし、こうした事例と実際のVTRを見ても、どこまでがハンドで、どこからはノーハンドか判断が難しい。扇谷審判委員会トップレフェリーグループマネジャー自身も「ハンドは難しい判定。ノーマルスピードでは分からなくても、VARだとハンドに見えてしまう事例が増えた。判定は主観的なため一貫性が欠如する」と話し、「選手の動きが妥当かどうか」が判断基準になると説明した。

Jリーグの映像を見ても、故意でも偶発的でも守備側の選手の手にボールが当たれば、攻撃側の選手は反射的に「ハンド!」と叫んでいる。これはJリーグに限らず少年からシニアまで、サッカー経験者なら誰もが同じリアクションをするはずだ。

そして、ややこしいのは、例えばVARで主審がオンフィールドレビューをしたら、同じ映像がスタジアム内で流される。しかし、例えば大相撲は物言いがついた理由を説明するが、サッカーでは主審がジャッジについて説明することはない。

だからこそ、ファン・サポーターの間で「議論を呼ぶ」ことも確かだが、ペナルティエリア内のハンドの判定は簡素化されたとはいえ、やはり判断は難しい。

ちなみに冒頭に書いた4点は6月19日から導入される。

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