変異株に対するワクチンは「感染を抑える上では重要」と専門家、村井満チェアマンは「啓発、人権、パフォーマンスへの影響」重視
2021.05.24 17:48 Mon
JリーグとNPBは24日、「第32回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。
村井チェアマンは「内閣の関係者の方と定期的に情報交換をさせていただいております。我々の感染対策や内容をご報告したり、ご助言を受けたりしています」とし、「Jリーグの6クラブが大規模摂取会場として申し出たことで、ご報告させていただきました」とコメントした。
具体的なところでは、FC町田ゼルビアの町田GIONスタジアムが20日から高齢者を対象した集団接種の会場として使用されていた。
一方でワクチンの接種には否定的なアスリートもいる状況。さらに国民への十分な供給がなされていない中で、アスリートを優先すべきかどうかという社会的な問題もある。
村井チェアマンはその点について「今日の対策連絡会議で多くの学びがあったのは、一般の方や選手に対して啓発活動ができるという一方で、選手の人権問題。受けないという選択もあるということです」とコメント。「ワクチンの有効性を啓発していくことと、人権に対する配慮も学ばなければいけない」とし、強制することはできないとしながらも、効果があることを啓発していきたいとした。
また、副反応も懸念され、2度のワクチン接種が必要となるが「アスリートに対するパフォーマンスへの影響をしっかりと理解して選手と向かわなければいけない」とし、「啓発、人権、パフォーマンスへの影響を理解した上で」と、無責任に啓発活動はしないとした。
しかしながら、変異株による感染拡大は顕著であり、ワクチンはそれを抑制する1つの手段であることは間違いないとのこと。専門家チームの座長を務める賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は「ワクチンは色々なところで色々な効果が出てきており、変異株に対してワクチンを接種していくのは感染を抑える上では重要」とコメントした。
また、感染対策もこれまで以上に気を使う必要があるとし、「変異株は1.3倍から1.9倍うつりやすいので、人との接触をできるだけ減らしていくこと」が重要だとし「マスクはしっかりと装着するべきということを多くの国民が工夫することを確認していく必要がある」とマスクを着用しているだけでは意味がないとした。
マスクに関しては密着させ、隙間を生み出さないことが最も重要だとし「マスクをつけて15分、20分話しても感染していなかった事例が、マスクをつけて短い時間話しても感染する事例が報告されている」と、これまでの感染対策を実施しても、感染する可能性はあるとのこと。「人と話すときにできるだけ短い時間にするなど、今までの感染対策をよりしっかりとしていく必要がある」とし、「また三密だけでなく、屋外でも感染する可能性があるということを考え、より対策をしていただきたい」と、今まで以上に気をつけなければ、感染は広がる一方だとした。
プロ野球界では、広島東洋カーブで選手ら12名が感染するクラスターが発生。これについて賀来先生は、「PCR検査でも100%ではない。我々が今までこうして伝播したのではないか、広島の件は感染症の専門家によって検証していく必要はある」とコメント。「今までの考え方では若干不十分である可能性がある。昨年とは全く局面が違う」とし、しっかりと検証を行わなければいけないとした。
また、三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「広島市内で感染された件もあるので、1つずつしっかり検討していく必要がある」とし、「なぜたくさんの選手が出たのか。どこで濃厚接触があったのか。感染対策の破綻があったのか。今後対応する事も必要になるかもしれない」とし、まずは事例をしっかりと分析する必要があるとした。
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今回の対策連絡会議では、猛威を振るっている変異株への対策や、ワクチンの接種についての議論がなされた。Jリーグでは、6地域の6クラブが新型コロナウイルスのワクチン大規模接種会場になることが決定。村井満チェアマンは、菅義偉内閣総理大臣など関係者と情報交換をしたとのことだ。具体的なところでは、FC町田ゼルビアの町田GIONスタジアムが20日から高齢者を対象した集団接種の会場として使用されていた。
また、ワクチン接種に向けた啓発にも力を貸したいとし「高齢者や基礎疾患、この後の一般摂取と呼ばれる若者への啓発が必要となる」とし、「Jリーグはクラブがスタジアムを所有しているものが少なく、大半が行政所有となるため、ご指導を受けながら、我々の発信力の部分をやっていきたいと報告した」とコメントした。
一方でワクチンの接種には否定的なアスリートもいる状況。さらに国民への十分な供給がなされていない中で、アスリートを優先すべきかどうかという社会的な問題もある。
村井チェアマンはその点について「今日の対策連絡会議で多くの学びがあったのは、一般の方や選手に対して啓発活動ができるという一方で、選手の人権問題。受けないという選択もあるということです」とコメント。「ワクチンの有効性を啓発していくことと、人権に対する配慮も学ばなければいけない」とし、強制することはできないとしながらも、効果があることを啓発していきたいとした。
また、副反応も懸念され、2度のワクチン接種が必要となるが「アスリートに対するパフォーマンスへの影響をしっかりと理解して選手と向かわなければいけない」とし、「啓発、人権、パフォーマンスへの影響を理解した上で」と、無責任に啓発活動はしないとした。
しかしながら、変異株による感染拡大は顕著であり、ワクチンはそれを抑制する1つの手段であることは間違いないとのこと。専門家チームの座長を務める賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は「ワクチンは色々なところで色々な効果が出てきており、変異株に対してワクチンを接種していくのは感染を抑える上では重要」とコメントした。
また、感染対策もこれまで以上に気を使う必要があるとし、「変異株は1.3倍から1.9倍うつりやすいので、人との接触をできるだけ減らしていくこと」が重要だとし「マスクはしっかりと装着するべきということを多くの国民が工夫することを確認していく必要がある」とマスクを着用しているだけでは意味がないとした。
マスクに関しては密着させ、隙間を生み出さないことが最も重要だとし「マスクをつけて15分、20分話しても感染していなかった事例が、マスクをつけて短い時間話しても感染する事例が報告されている」と、これまでの感染対策を実施しても、感染する可能性はあるとのこと。「人と話すときにできるだけ短い時間にするなど、今までの感染対策をよりしっかりとしていく必要がある」とし、「また三密だけでなく、屋外でも感染する可能性があるということを考え、より対策をしていただきたい」と、今まで以上に気をつけなければ、感染は広がる一方だとした。
プロ野球界では、広島東洋カーブで選手ら12名が感染するクラスターが発生。これについて賀来先生は、「PCR検査でも100%ではない。我々が今までこうして伝播したのではないか、広島の件は感染症の専門家によって検証していく必要はある」とコメント。「今までの考え方では若干不十分である可能性がある。昨年とは全く局面が違う」とし、しっかりと検証を行わなければいけないとした。
また、三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「広島市内で感染された件もあるので、1つずつしっかり検討していく必要がある」とし、「なぜたくさんの選手が出たのか。どこで濃厚接触があったのか。感染対策の破綻があったのか。今後対応する事も必要になるかもしれない」とし、まずは事例をしっかりと分析する必要があるとした。
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