復帰戦のポグバが値千金の決勝弾でユナイテッドをベスト8に導く! ミランはイブラ投入で盛り返すも敗退…《EL》
2021.03.19 07:02 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグ、ミランvsマンチェスター・ユナイテッドが18日にサンシーロで行われ、アウェイのユナイテッドが0-1で勝利した。この結果、2戦合計1-2としたユナイテッドが準々決勝進出を決めた。
敵地で行われた1stレグを試合終了間際のケアーの劇的同点ゴールによって1-1のドローに持ち込んだミラン。ただ、先週末に行われたナポリ戦を0-1で落とすなど、波に乗り切れない状況が続く。今回の一戦に向けてはナポリ戦から先発4人を変更。ダロト、ガッビア、トナーリ、レオンに代えてカルル、ケアー、メイテ、サーレマーケルズを起用。古巣初対戦のイブラヒモビッチはベンチスタートとなった。
一方、ホームで先勝を逃したユナイテッドだが、先週末のウェストハム戦では相手のオウンゴールで得た先制点を最後まで守り抜いて1-0の勝利。疲労困憊の中できっちり勝ち点3を手にした。負傷明けのポグバ、ファン・デ・ベークらが復帰したものの、今回の一戦ではハマーズ戦と全く同じ11人を起用した。
初戦でアウェイゴールを与えているため逆転突破にゴールが必要なユナイテッドが押し込む入りを見せる。開始12分には左サイドでのショーの仕掛けからペナルティアーク付近で横パスを受けたブルーノ・フェルナンデスに最初のシュートチャンスも、これは大きく枠の上に外してしまう。
一方、試合の入りこそ相手に押し込まれたものの、前回対戦と同様に時間の経過と共に主導権を奪い返すミラン。この試合ではカスティジェホを最前線に据えた[4-2-3-1]で臨んだ中、トップ下に入るチャルハノールら2列目の選手たちの前向きな仕掛けからゴールチャンスを窺っていく。
なかなか決定機まで持ち込むことができなかったホームチームだったが、前半終盤にかけてはやや動きが鈍ったアウェイチームに対してカウンターからゴールに迫る。41分にはサーレマーケルズのミドルシュート、続く45分にはサーレマーケルズの正確な右クロスにフリーのクルニッチが飛び込むが、このシュートはわずかに枠の左に外れた。
すると、スールシャール監督のこの交代策が見事に嵌った。立ち上がりの48分、ゴール前の混戦からルーズボールを収めたメイテをフレッジとB・フェルナンデスで囲むと、このこぼれ球がゴール左のポグバに渡る。ここでポグバは冷静にGKドンナルンマが手を出しにくい右肩付近へ右足のシュートを狙うと、これがゴールネットを揺らした。
この失点により、こちらも突破にゴールが必要となったミランは失点直後にうまく相手最終ラインと入れ替わったサーレマーケルズがボックス左からシュートを狙うが、これはGKのセーブに遭う。
以降はポグバとB・フェルナンデスと2つのボールの収まりどころができたユナイテッドがうまくゲームをコントロールしていく中、ミランが動く。65分にカルルとカスティジェホを下げて、ユナイテッドからレンタル加入中のダロトと共に古巣初対戦となる切り札のイブラヒモビッチが投入される。
すると、世界屈指のゲームチェンジャーの投入でチーム全体に新たな活力が生まれたホームチームはここから攻勢を強めていく。69分には右サイド深くに侵攻したチャルハノールのクロスにケシエが頭で合わすが、これはわずかに枠の左。さらに、74分には今度は左に流れたチャルハノールからの滞空時間が長いクロスに反応したイブラヒモビッチがショーとの競り合いに苦もなく競り勝ってヘディングシュートを枠に飛ばすが、これはGKヘンダーソンのビッグセーブに阻まれた。
その後も一進一退の攻防が繰り広げられる中、ホームのミランはリスクを冒して前に出ていく。イブラヒモビッチやケシエをターゲットにシンプルに長いボールを前線に送り込んでいくが、DFマグワイアやGKヘンダーソンを中心にユナイテッドの屈強な守備陣がことごとく撥ね返していく。
そして、試合はこのままアウェイチームが逃げ切りタイムアップ。負傷明けポグバの千両役者の活躍ぶりでミランとの接戦を2戦合計2-1で制したユナイテッドが準々決勝進出を決めた。一方、イブラヒモビッチ投入で盛り返すも競り負けたミランはラウンド16敗退となった。
敵地で行われた1stレグを試合終了間際のケアーの劇的同点ゴールによって1-1のドローに持ち込んだミラン。ただ、先週末に行われたナポリ戦を0-1で落とすなど、波に乗り切れない状況が続く。今回の一戦に向けてはナポリ戦から先発4人を変更。ダロト、ガッビア、トナーリ、レオンに代えてカルル、ケアー、メイテ、サーレマーケルズを起用。古巣初対戦のイブラヒモビッチはベンチスタートとなった。
一方、ホームで先勝を逃したユナイテッドだが、先週末のウェストハム戦では相手のオウンゴールで得た先制点を最後まで守り抜いて1-0の勝利。疲労困憊の中できっちり勝ち点3を手にした。負傷明けのポグバ、ファン・デ・ベークらが復帰したものの、今回の一戦ではハマーズ戦と全く同じ11人を起用した。
一方、試合の入りこそ相手に押し込まれたものの、前回対戦と同様に時間の経過と共に主導権を奪い返すミラン。この試合ではカスティジェホを最前線に据えた[4-2-3-1]で臨んだ中、トップ下に入るチャルハノールら2列目の選手たちの前向きな仕掛けからゴールチャンスを窺っていく。
なかなか決定機まで持ち込むことができなかったホームチームだったが、前半終盤にかけてはやや動きが鈍ったアウェイチームに対してカウンターからゴールに迫る。41分にはサーレマーケルズのミドルシュート、続く45分にはサーレマーケルズの正確な右クロスにフリーのクルニッチが飛び込むが、このシュートはわずかに枠の左に外れた。
迎えた後半、先に動いたのはゴールがほしいユナイテッド。前半に完全に消えていたラッシュフォードを諦めて、イタリア帰還のポグバを同じ左ウイングのポジションに入れた。
すると、スールシャール監督のこの交代策が見事に嵌った。立ち上がりの48分、ゴール前の混戦からルーズボールを収めたメイテをフレッジとB・フェルナンデスで囲むと、このこぼれ球がゴール左のポグバに渡る。ここでポグバは冷静にGKドンナルンマが手を出しにくい右肩付近へ右足のシュートを狙うと、これがゴールネットを揺らした。
この失点により、こちらも突破にゴールが必要となったミランは失点直後にうまく相手最終ラインと入れ替わったサーレマーケルズがボックス左からシュートを狙うが、これはGKのセーブに遭う。
以降はポグバとB・フェルナンデスと2つのボールの収まりどころができたユナイテッドがうまくゲームをコントロールしていく中、ミランが動く。65分にカルルとカスティジェホを下げて、ユナイテッドからレンタル加入中のダロトと共に古巣初対戦となる切り札のイブラヒモビッチが投入される。
すると、世界屈指のゲームチェンジャーの投入でチーム全体に新たな活力が生まれたホームチームはここから攻勢を強めていく。69分には右サイド深くに侵攻したチャルハノールのクロスにケシエが頭で合わすが、これはわずかに枠の左。さらに、74分には今度は左に流れたチャルハノールからの滞空時間が長いクロスに反応したイブラヒモビッチがショーとの競り合いに苦もなく競り勝ってヘディングシュートを枠に飛ばすが、これはGKヘンダーソンのビッグセーブに阻まれた。
その後も一進一退の攻防が繰り広げられる中、ホームのミランはリスクを冒して前に出ていく。イブラヒモビッチやケシエをターゲットにシンプルに長いボールを前線に送り込んでいくが、DFマグワイアやGKヘンダーソンを中心にユナイテッドの屈強な守備陣がことごとく撥ね返していく。
そして、試合はこのままアウェイチームが逃げ切りタイムアップ。負傷明けポグバの千両役者の活躍ぶりでミランとの接戦を2戦合計2-1で制したユナイテッドが準々決勝進出を決めた。一方、イブラヒモビッチ投入で盛り返すも競り負けたミランはラウンド16敗退となった。
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