レーティング:パリ・サンジェルマン 1-1(AGG:5-2) バルセロナ《CL》
2021.03.11 07:30 Thu
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、パリ・サンジェルマン(PSG)vsバルセロナが10日にパルク・デ・プランスで行われ、1-1のドローに終わった。この結果、2戦合計5-2としたPSGがベスト8進出を決めた。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽パリ・サンジェルマン採点

GK
1 ケイロル・ナバス 7.5
値千金のPKストップを含めチームを突破に導くまさに守護神の活躍を披露
DF
24 フロレンツィ 6.0
負傷明けで即スタメンを飾った中、負傷交代するまでアルバらに粘りの対応を続けた
(→ダグバ 5.5)
難しい時間帯の投入も堅実な守備対応を見せた
5 マルキーニョス 7.0
4年前の悲劇を払しょくする頼もしいプレーで最終ラインを統率。危険な場面では常に身体を張って相手アタッカー陣の前に立ちはだかった
マルキーニョスのハイパフォーマンスに呼応するように無理の利く対人対応で再三の好守を見せた。課題の軽い対応は皆無のソリッドなパフォーマンス
20 クルザワ 5.0
デストの飛び出しに苦慮し、やや不用意な形でグリーズマンを倒してPK献上。カードをもらっていたことで前半のみの出場に
(→ディアロ 6.0)
投入直後から集中したプレーを45分間継続。攻撃の起点にもなるなど見事な出来
MF
27 グイエ 5.5
前半は押し込まれて苦しい対応が目立ったが、後半は持ち味の前向きな潰しで盛り返した
(→ダニーロ 5.5)
良いクロス対応など逃げ切りに貢献
8 パレデス 6.0
1stレグのように攻守両面で存在感を放てなかったが、苦しんだ中でも要所を締める仕事は見せられた
6 ヴェッラッティ 6.0
相手のボランチを捕まえつつカウンターの起点役を期待された中、1stレグほど躍動できなかったが、攻守両面で及第点以上の出来
(→ラフィーニャ -)
FW
23 ドラクスラー 5.5
欲を言えば、カウンターの起点になりたかったが、守備に奔走して求められた役割の大部分は果たせた
(→ディ・マリア 6.0)
試合を殺す仕事はできなかったが、絶妙なボールキープと時計を進めるプレーで逃げ切りに貢献
9 イカルディ 6.0
貴重なPK奪取。前線でムバッペと共にけん制役としてまずまずの働きを見せた
7 ムバッペ 6.0
PKを決めて2試合連続ゴール。後半はさすがにばてたが、常に相手守備の脅威であり続けた
監督
ポチェッティーノ 6.5
試合の入りはやや消極的過ぎたが、頼れる守護神のPKストップもあり、後半は危なげなく逃げ切って苦手バルサを撃破
▽バルセロナ採点

GK
1 テア・シュテーゲン 5.5
PKはノーチャンス。最終ラインと共に常に背後のスペースをケアし続けた
DF
28 ミンゲサ 5.0
ムバッペ対策の起用となったが、20分過ぎにカードをもらい、以降危うい対応が目立ったことで前半30分過ぎに無念の交代…
(→ジュニオル・フィルポ 6.0)
ムバッペとのマッチアップで劣勢必至かに思われたが、周囲のサポートを受けてほとんどの場面で仕事をさせなかった
21 F・デ・ヨング 6.0
大一番でセンターバックとなったが、ラ・リーガで見せるプレーと同様に問題なくこなした。局面を変える持ち上がりなど、攻守両面で個人としては良い出来
15 ラングレ 5.5
痛恨のPK献上となったが、それ以外の場面では無難に守れた。セットプレー時により存在感を出したかった
MF
2 デスト 5.5
前半は惜しいシュートなど攻撃面で存在感を放ったが、今日の試合では決定的な仕事を見せたかった
(→トリンコン 5.5)
一度惜しいボレーシュートがあったが、相手の集中した守備を前に多くの見せ場は作れず
5 ブスケッツ 6.0
無難に攻守のバランスを取りながら前後半で3度の決定機にも顔を出した。不出来な初戦からは盛り返した
(→イライクス -)
7 グリーズマン 6.0
ライン間でうまくボールを引き出しながらチャンスメークで存在感。PK奪取に加え、守備でもチームを助けた
16 ペドリ 5.5
前半は前線と中盤の繋ぎ役として機能も、試合を通して攻撃面で相手に脅威を与えるまでには至らなかった
(→ピャニッチ -)
18 ジョルディ・アルバ 6.0
再三らしい形で攻撃に絡んだが、相手の好守を褒めるべき試合に
FW
10 メッシ 6.0
スーペルゴラッソを決めたが、痛恨のPK失敗。個人としては上々のパフォーマンスも、相手の守備がとにかくソリッドだった
11 デンベレ 5.5
前半は間違いなく相手守備に脅威を与えていたが、後半は徐々にトーンダウン
(→ブラースヴァイト -)
監督
クーマン 5.5
この試合の出来自体は良かったが、悔やまれるのはやはり1stレグの低調なパフォーマンス
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ケイロル・ナバス(パリ・サンジェルマン)
レアル・マドリー時代にCL3連覇を達成した百戦錬磨の守護神が圧巻のパフォーマンスを見せて、4年前に悲劇を味わったチームを救う見事な仕事を披露した。今日の試合では前半終了間際のPKストップがターニングポイントだった。
パリ・サンジェルマン 1-1(AGG:5-2) バルセロナ
【パリ・サンジェルマン】
ムバッペ(前31)
【バルセロナ】
メッシ(前37)
▽パリ・サンジェルマン採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 ケイロル・ナバス 7.5
値千金のPKストップを含めチームを突破に導くまさに守護神の活躍を披露
DF
24 フロレンツィ 6.0
負傷明けで即スタメンを飾った中、負傷交代するまでアルバらに粘りの対応を続けた
難しい時間帯の投入も堅実な守備対応を見せた
5 マルキーニョス 7.0
4年前の悲劇を払しょくする頼もしいプレーで最終ラインを統率。危険な場面では常に身体を張って相手アタッカー陣の前に立ちはだかった
3 キンペンベ 7.0
マルキーニョスのハイパフォーマンスに呼応するように無理の利く対人対応で再三の好守を見せた。課題の軽い対応は皆無のソリッドなパフォーマンス
20 クルザワ 5.0
デストの飛び出しに苦慮し、やや不用意な形でグリーズマンを倒してPK献上。カードをもらっていたことで前半のみの出場に
(→ディアロ 6.0)
投入直後から集中したプレーを45分間継続。攻撃の起点にもなるなど見事な出来
MF
27 グイエ 5.5
前半は押し込まれて苦しい対応が目立ったが、後半は持ち味の前向きな潰しで盛り返した
(→ダニーロ 5.5)
良いクロス対応など逃げ切りに貢献
8 パレデス 6.0
1stレグのように攻守両面で存在感を放てなかったが、苦しんだ中でも要所を締める仕事は見せられた
6 ヴェッラッティ 6.0
相手のボランチを捕まえつつカウンターの起点役を期待された中、1stレグほど躍動できなかったが、攻守両面で及第点以上の出来
(→ラフィーニャ -)
FW
23 ドラクスラー 5.5
欲を言えば、カウンターの起点になりたかったが、守備に奔走して求められた役割の大部分は果たせた
(→ディ・マリア 6.0)
試合を殺す仕事はできなかったが、絶妙なボールキープと時計を進めるプレーで逃げ切りに貢献
9 イカルディ 6.0
貴重なPK奪取。前線でムバッペと共にけん制役としてまずまずの働きを見せた
7 ムバッペ 6.0
PKを決めて2試合連続ゴール。後半はさすがにばてたが、常に相手守備の脅威であり続けた
監督
ポチェッティーノ 6.5
試合の入りはやや消極的過ぎたが、頼れる守護神のPKストップもあり、後半は危なげなく逃げ切って苦手バルサを撃破
▽バルセロナ採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 テア・シュテーゲン 5.5
PKはノーチャンス。最終ラインと共に常に背後のスペースをケアし続けた
DF
28 ミンゲサ 5.0
ムバッペ対策の起用となったが、20分過ぎにカードをもらい、以降危うい対応が目立ったことで前半30分過ぎに無念の交代…
(→ジュニオル・フィルポ 6.0)
ムバッペとのマッチアップで劣勢必至かに思われたが、周囲のサポートを受けてほとんどの場面で仕事をさせなかった
21 F・デ・ヨング 6.0
大一番でセンターバックとなったが、ラ・リーガで見せるプレーと同様に問題なくこなした。局面を変える持ち上がりなど、攻守両面で個人としては良い出来
15 ラングレ 5.5
痛恨のPK献上となったが、それ以外の場面では無難に守れた。セットプレー時により存在感を出したかった
MF
2 デスト 5.5
前半は惜しいシュートなど攻撃面で存在感を放ったが、今日の試合では決定的な仕事を見せたかった
(→トリンコン 5.5)
一度惜しいボレーシュートがあったが、相手の集中した守備を前に多くの見せ場は作れず
5 ブスケッツ 6.0
無難に攻守のバランスを取りながら前後半で3度の決定機にも顔を出した。不出来な初戦からは盛り返した
(→イライクス -)
7 グリーズマン 6.0
ライン間でうまくボールを引き出しながらチャンスメークで存在感。PK奪取に加え、守備でもチームを助けた
16 ペドリ 5.5
前半は前線と中盤の繋ぎ役として機能も、試合を通して攻撃面で相手に脅威を与えるまでには至らなかった
(→ピャニッチ -)
18 ジョルディ・アルバ 6.0
再三らしい形で攻撃に絡んだが、相手の好守を褒めるべき試合に
FW
10 メッシ 6.0
スーペルゴラッソを決めたが、痛恨のPK失敗。個人としては上々のパフォーマンスも、相手の守備がとにかくソリッドだった
11 デンベレ 5.5
前半は間違いなく相手守備に脅威を与えていたが、後半は徐々にトーンダウン
(→ブラースヴァイト -)
監督
クーマン 5.5
この試合の出来自体は良かったが、悔やまれるのはやはり1stレグの低調なパフォーマンス
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ケイロル・ナバス(パリ・サンジェルマン)
レアル・マドリー時代にCL3連覇を達成した百戦錬磨の守護神が圧巻のパフォーマンスを見せて、4年前に悲劇を味わったチームを救う見事な仕事を披露した。今日の試合では前半終了間際のPKストップがターニングポイントだった。
パリ・サンジェルマン 1-1(AGG:5-2) バルセロナ
【パリ・サンジェルマン】
ムバッペ(前31)
【バルセロナ】
メッシ(前37)
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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.39“ペップの6冠バルサ”フットボールの歴史に金字塔/バルセロナ[2008-09]
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